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第2章 火事
1 暗躍連中のその後…
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さて…早いもので、スペードの拉致監禁騒動から1週間程経ったのだけれど。
新聞記事の物議がどうなったかと言うと…。
「一体どういうことだ?」
ラディルスのアジト…から少し離れた…繁華街の裏路地…。
昼でも飲み込まれるんじゃないか…と、思われる暗闇がちらほら見受ける場所…。
その一角にある、まだ休憩中と書かれた看板のかかっている飲み屋で…例のフードの人物が、
ラディルスと会っていた。
傍には…レグザクとシュケインもいる。
「どう言う事も何も…少しぐらいは予想がついたろうよ?
もっともこっちも…ここまで広がりにくいとは思わなかったがな」
ラディルスが…横柄な態度で悪態をついている。
「ファルメニウス公爵家…特に、ギリアム公爵は…国民の人気が凄すぎるんだよ。
それに輪をかけて…、オルフィリア公爵夫人も…やっていることが、殆ど慈善事業だからな。
その2人が罪人の私兵とはいえ…、虐待しているなんて、誰も信じないんだよ」
「それに…」
ラディルスは、苦虫を嚙み潰したように、
「こっちも急遽…使える人間が減っちまったからよ」
ギリアムに…殺されたギルド員を思い出しているんだろう…。
それに…逃げる際中、フィリー軍団が倒した人間達だって、それなりに傷を負ったし。
新聞記事の事…解説すると、確かに物議は醸したんだけどね。
ただ…ギリアム本人ではなく、父親の事だったからね。
ギリアム父は、そういう事をやるのは序の口じゃない?って人間だった。
だから…逆にギリアムが…父親の罪をしっかりと告白して、謝罪したこと…逆にすごーく
褒められたんだよね。
ギリアムって…今までも父親時代のこと、度々新事実が出てくると、しっかりと公表して詫びて
いた事もデカい。
「それに…スペードの健康状態も良好だった…。
だからそっちから攻めることも、できなくなっちまったから余計だよ」
「醜聞は…今まで通り流すんだろう?」
「まあな…だが、何でそんなに私兵にこだわる?
まあ、オレらもそこを責めたかったから、いいんだけどよ」
「それは…お前らが知らなくてもよい事だ」
フードの人物は何を思っているのか…。
私兵に対し、憎しみがあるのか…それともただの執着か…。
一つわかるのは、いい感情を持っていないということ。
それだけは…雰囲気から確かにわかる。
「ま、金さえ払えば、オレらも深く詮索するつもりは無いけどよ。
ただ…かなり厳しいぜ?
このままだと…結局ファルメニウス公爵家の株を上げただけで終わりそうだ」
「ひとまず…ファルメニウス公爵家が私兵に人間の扱いをしておらず、こき使っている…と
いうのは、事実なのだろう?」
「もちろんだ。
それどころか…拷問さえしていたし、ヒドイ死なせ方も日常茶飯事。
まあ…全部父親の時代だがな…。勝手に…死にやがって、あの野郎…」
ラディルスの目が…行き場のない憤怒に満ちている。
「しかし…新聞に出されたのは、お前の身内の事だけだった…。
あんなもの…氷山の一角に過ぎないだろう」
「そりゃ、当然だ」
「だったら…引き続き、他のものに関しても…公表させろ。
出来れば全部…な」
「こっちだって、そうしたいけどよ…」
ラディルスは渋い顔をして、顎を触りつつ、
「ファルメニウス公爵家に…せめて入れるように、してくれないか?
あそこは…鉄壁要塞過ぎて、入り込めないんだ」
ファルメニウス公爵家はフィリアム商会を持っているので、何かを売り込みたければ全部
そちらを介する。
だから…本当に出入りできるのは、フィリアム商会の人間か、使用人の家族のみ。
それも2重、3重にチェックされるから、武器は勿論、余計なものも持ち込めない。
すると…フードの人物は暫く沈黙していたが、
「わかった…。それはこちらで何とかしてみよう…。
侵入するための人員は、そちらで用意しろ」
「それは当たり前だが…、ある程度動けるようにしてもらわにゃ、調べられんぞ」
「それもしっかりと考えて、事を起こす…。心配するな。
丁度そういう事が…得意な人間が、いるんだ」
町の…華やかな場所の路地裏で行われた、秘密の会談…。
これが何を意味するのか…。
何が起こるのか…。
フィリーたちが知ることになるのは、大分後だった。
-----------------------------------------------------------------------------------
さて、この日私は、フィリー軍団の皆と、スペードのお見舞いに行った。
そしたら…ちょうどベッドの上で、食事中だったスペードとバッタリ。
スプーンくわえながら、頬張っていたスペードは、私が来たことで、めっちゃ慌ててた。
いや、いいよ。
病人なんだしさぁ。
「どしたぁ?おお、嬢ちゃん!!」
ガフェルおっちゃんの言葉に、
「スペードのお見舞いに来たの~」
笑顔で答える私。
暫く談笑して…もっといたかったけど、他にもやることあるから、切り上げた。
私が帰った後…。
「ガフェル先生!!」
スペードがおっちゃんに食って掛かった。
「ん?」
「オレはいつ仕事に戻れるんですか!!
もう傷も治ってるし、いい加減仕事に戻りたいです!!」
縋る勢いで言うスペード。
するとガフェルおっちゃんは、やれやれ…という顔になり、
「まあ、そうせっつくな。
打撲ってのは、後から色々出てくることがあるんだよ。
お前みたいな仕事してれば、わかるだろう?」
実際…打撲ってのは厄介で、時間が経ってから、後遺症的なものが出ることは、少なくない。
「今まで大丈夫だったんだから…」
「バカたれ!!今まで大丈夫でも、これから大丈夫な保障にはならん!!
オレが見た時、頭はもちろん、腹だって大分打たれてた!!
大事を取った方がいい!!」
「え~~~~~」
スペードは…めっちゃ不満そうな顔を浮かべた。
「医者の言う事が聞けないなら、これはお預けだ」
ベッドの脇に立てかけてあった仕込み杖を、ひょいっと取ってしまった。
ガフェルおっちゃんは…この辺は素早い。
「わ~~~~、返してくださいよぉ!!オレの仕込み杖~」
涙目になったスペードと、少々押し問答の末、
「しょーがねぇな、まあ、大分元気みたいだから、明日の朝、診察して異常ないなら…、
ちょっとずつ仕事出てみろや」
と言えば、
「ありがとうございますぅ~」
スッゴイ笑顔で喜ぶスペード。
「わかったら、今日一日はおとなしくしてろ!!」
「はーい」
現金なもので、スペードは残りのご飯をさっさと食べて、寝てしまった。
まるで、早く明日になれと言わんばかりに。
翌日…ガフェルおっちゃんにめでたく異常なし…と、言われたスペードは、喜び勇んで
フィリー軍団に戻ってきた。
「奥様~、スペード戻って参りました!!」
「良かった~、でもまだ、無理はしないでね」
「はい!!」
そう言って戻ってきたスペードは、みんなと通常業務に戻った。
今の所…警戒を怠らず、ギリアムが言っていた、仕掛けの館をどう作るか…が、目下
急務となっている。
戻ってきたスペードは…早速みんなの中に交じり、自分なりの意見を言っていた。
かなり張り切っているので、無理させないようにするのが、私の仕事かなぁ…と、思う。
「そ、そう言えば…大丈夫だったんですか?色々諸々…」
病室にいても、情報は…収集したようだ。
聞き出すの上手いからな…スペード。
「ん~、そもそもアッチが提示してきた公表して欲しいモノって…ギリアムの父親時代の
ものだから、さして傷にはならなかったわ。
アッチにしてみれば…身内が殺されたわけだから、やりきれなかったと思うけど…」
私は…あらためてフォルトに、
「じゃあ…スペードも戻って来たし、話してくれないかな…。
ギリアムの父君が、恩赦した私兵を使っていた時の話…私と同じように」
これ…初耳だったんだ。
でもしょうがないとも思った…。
ギリアムも…フォルトもエマも、父親の時代の事は…必要が無い限り、あまり話したがらない。
だから…。
「違います!!!」
びっくり!!
私と同じようなこと…という言葉と、ほぼ同時に否定された。
「ああ、申し訳ございません、奥様…。
しかし…」
凄く苦々しく、辛そうな顔だった。
「奥様とギリアム様の父君を…父君のやったことを、一緒にしたくなくて…」
目をぎゅっと閉じ…泣き叫びそうな…そんな表情だった。
「何があったのか…話してくれる?」
私はそんなフォルトの背中をさすり…、
「何を聞いても私は…もう、ファルメニウス公爵家の人間だから…。
ここから離れないから…」
ギリアムに言ったことを、フォルトにも言った。
「ありがとうございます、奥様…」
フォルトは落ち着いたようで、重い口を開いてくれた。
「恩赦した私兵…奥様の時と、その事実が変わらないと言うだけで…、父君の私兵に対する
扱いは…正規の人間のはけ口の為の…生きたサンドバッグです」
「!!」
「もしくは死ぬことを前提に…死地に向かわせるための兵…という場合もありました」
どっちにしたって、人間の扱いをしなかった…か。
「死地に向かわされた者は言わずもがな…サンドバッグになった者たちも…酷いモノです。
日常的な体罰は当たり前で、失敗をなすりつけたり、むしゃくしゃした時など…とにかく
理由が無いものが殆どでした」
「そして…休息もほとんどない過酷な条件で働かされて、ケガや病気をすれば…廃棄される
だけ…そんな状況でした」
なるほどね…口が堅くなるし、言いたがらないわけだ。
みんなの表情も…見事に無くなったし…。
「それで…その人たちは、ギリアムの父君の死後…どうしたの?」
私も悲痛な顔がうつっちまった。
フォルトの顔の皺も…より一層深くなる。
「全員死にました」
「え…?」
顔の時間が…止まる。
新聞記事の物議がどうなったかと言うと…。
「一体どういうことだ?」
ラディルスのアジト…から少し離れた…繁華街の裏路地…。
昼でも飲み込まれるんじゃないか…と、思われる暗闇がちらほら見受ける場所…。
その一角にある、まだ休憩中と書かれた看板のかかっている飲み屋で…例のフードの人物が、
ラディルスと会っていた。
傍には…レグザクとシュケインもいる。
「どう言う事も何も…少しぐらいは予想がついたろうよ?
もっともこっちも…ここまで広がりにくいとは思わなかったがな」
ラディルスが…横柄な態度で悪態をついている。
「ファルメニウス公爵家…特に、ギリアム公爵は…国民の人気が凄すぎるんだよ。
それに輪をかけて…、オルフィリア公爵夫人も…やっていることが、殆ど慈善事業だからな。
その2人が罪人の私兵とはいえ…、虐待しているなんて、誰も信じないんだよ」
「それに…」
ラディルスは、苦虫を嚙み潰したように、
「こっちも急遽…使える人間が減っちまったからよ」
ギリアムに…殺されたギルド員を思い出しているんだろう…。
それに…逃げる際中、フィリー軍団が倒した人間達だって、それなりに傷を負ったし。
新聞記事の事…解説すると、確かに物議は醸したんだけどね。
ただ…ギリアム本人ではなく、父親の事だったからね。
ギリアム父は、そういう事をやるのは序の口じゃない?って人間だった。
だから…逆にギリアムが…父親の罪をしっかりと告白して、謝罪したこと…逆にすごーく
褒められたんだよね。
ギリアムって…今までも父親時代のこと、度々新事実が出てくると、しっかりと公表して詫びて
いた事もデカい。
「それに…スペードの健康状態も良好だった…。
だからそっちから攻めることも、できなくなっちまったから余計だよ」
「醜聞は…今まで通り流すんだろう?」
「まあな…だが、何でそんなに私兵にこだわる?
まあ、オレらもそこを責めたかったから、いいんだけどよ」
「それは…お前らが知らなくてもよい事だ」
フードの人物は何を思っているのか…。
私兵に対し、憎しみがあるのか…それともただの執着か…。
一つわかるのは、いい感情を持っていないということ。
それだけは…雰囲気から確かにわかる。
「ま、金さえ払えば、オレらも深く詮索するつもりは無いけどよ。
ただ…かなり厳しいぜ?
このままだと…結局ファルメニウス公爵家の株を上げただけで終わりそうだ」
「ひとまず…ファルメニウス公爵家が私兵に人間の扱いをしておらず、こき使っている…と
いうのは、事実なのだろう?」
「もちろんだ。
それどころか…拷問さえしていたし、ヒドイ死なせ方も日常茶飯事。
まあ…全部父親の時代だがな…。勝手に…死にやがって、あの野郎…」
ラディルスの目が…行き場のない憤怒に満ちている。
「しかし…新聞に出されたのは、お前の身内の事だけだった…。
あんなもの…氷山の一角に過ぎないだろう」
「そりゃ、当然だ」
「だったら…引き続き、他のものに関しても…公表させろ。
出来れば全部…な」
「こっちだって、そうしたいけどよ…」
ラディルスは渋い顔をして、顎を触りつつ、
「ファルメニウス公爵家に…せめて入れるように、してくれないか?
あそこは…鉄壁要塞過ぎて、入り込めないんだ」
ファルメニウス公爵家はフィリアム商会を持っているので、何かを売り込みたければ全部
そちらを介する。
だから…本当に出入りできるのは、フィリアム商会の人間か、使用人の家族のみ。
それも2重、3重にチェックされるから、武器は勿論、余計なものも持ち込めない。
すると…フードの人物は暫く沈黙していたが、
「わかった…。それはこちらで何とかしてみよう…。
侵入するための人員は、そちらで用意しろ」
「それは当たり前だが…、ある程度動けるようにしてもらわにゃ、調べられんぞ」
「それもしっかりと考えて、事を起こす…。心配するな。
丁度そういう事が…得意な人間が、いるんだ」
町の…華やかな場所の路地裏で行われた、秘密の会談…。
これが何を意味するのか…。
何が起こるのか…。
フィリーたちが知ることになるのは、大分後だった。
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さて、この日私は、フィリー軍団の皆と、スペードのお見舞いに行った。
そしたら…ちょうどベッドの上で、食事中だったスペードとバッタリ。
スプーンくわえながら、頬張っていたスペードは、私が来たことで、めっちゃ慌ててた。
いや、いいよ。
病人なんだしさぁ。
「どしたぁ?おお、嬢ちゃん!!」
ガフェルおっちゃんの言葉に、
「スペードのお見舞いに来たの~」
笑顔で答える私。
暫く談笑して…もっといたかったけど、他にもやることあるから、切り上げた。
私が帰った後…。
「ガフェル先生!!」
スペードがおっちゃんに食って掛かった。
「ん?」
「オレはいつ仕事に戻れるんですか!!
もう傷も治ってるし、いい加減仕事に戻りたいです!!」
縋る勢いで言うスペード。
するとガフェルおっちゃんは、やれやれ…という顔になり、
「まあ、そうせっつくな。
打撲ってのは、後から色々出てくることがあるんだよ。
お前みたいな仕事してれば、わかるだろう?」
実際…打撲ってのは厄介で、時間が経ってから、後遺症的なものが出ることは、少なくない。
「今まで大丈夫だったんだから…」
「バカたれ!!今まで大丈夫でも、これから大丈夫な保障にはならん!!
オレが見た時、頭はもちろん、腹だって大分打たれてた!!
大事を取った方がいい!!」
「え~~~~~」
スペードは…めっちゃ不満そうな顔を浮かべた。
「医者の言う事が聞けないなら、これはお預けだ」
ベッドの脇に立てかけてあった仕込み杖を、ひょいっと取ってしまった。
ガフェルおっちゃんは…この辺は素早い。
「わ~~~~、返してくださいよぉ!!オレの仕込み杖~」
涙目になったスペードと、少々押し問答の末、
「しょーがねぇな、まあ、大分元気みたいだから、明日の朝、診察して異常ないなら…、
ちょっとずつ仕事出てみろや」
と言えば、
「ありがとうございますぅ~」
スッゴイ笑顔で喜ぶスペード。
「わかったら、今日一日はおとなしくしてろ!!」
「はーい」
現金なもので、スペードは残りのご飯をさっさと食べて、寝てしまった。
まるで、早く明日になれと言わんばかりに。
翌日…ガフェルおっちゃんにめでたく異常なし…と、言われたスペードは、喜び勇んで
フィリー軍団に戻ってきた。
「奥様~、スペード戻って参りました!!」
「良かった~、でもまだ、無理はしないでね」
「はい!!」
そう言って戻ってきたスペードは、みんなと通常業務に戻った。
今の所…警戒を怠らず、ギリアムが言っていた、仕掛けの館をどう作るか…が、目下
急務となっている。
戻ってきたスペードは…早速みんなの中に交じり、自分なりの意見を言っていた。
かなり張り切っているので、無理させないようにするのが、私の仕事かなぁ…と、思う。
「そ、そう言えば…大丈夫だったんですか?色々諸々…」
病室にいても、情報は…収集したようだ。
聞き出すの上手いからな…スペード。
「ん~、そもそもアッチが提示してきた公表して欲しいモノって…ギリアムの父親時代の
ものだから、さして傷にはならなかったわ。
アッチにしてみれば…身内が殺されたわけだから、やりきれなかったと思うけど…」
私は…あらためてフォルトに、
「じゃあ…スペードも戻って来たし、話してくれないかな…。
ギリアムの父君が、恩赦した私兵を使っていた時の話…私と同じように」
これ…初耳だったんだ。
でもしょうがないとも思った…。
ギリアムも…フォルトもエマも、父親の時代の事は…必要が無い限り、あまり話したがらない。
だから…。
「違います!!!」
びっくり!!
私と同じようなこと…という言葉と、ほぼ同時に否定された。
「ああ、申し訳ございません、奥様…。
しかし…」
凄く苦々しく、辛そうな顔だった。
「奥様とギリアム様の父君を…父君のやったことを、一緒にしたくなくて…」
目をぎゅっと閉じ…泣き叫びそうな…そんな表情だった。
「何があったのか…話してくれる?」
私はそんなフォルトの背中をさすり…、
「何を聞いても私は…もう、ファルメニウス公爵家の人間だから…。
ここから離れないから…」
ギリアムに言ったことを、フォルトにも言った。
「ありがとうございます、奥様…」
フォルトは落ち着いたようで、重い口を開いてくれた。
「恩赦した私兵…奥様の時と、その事実が変わらないと言うだけで…、父君の私兵に対する
扱いは…正規の人間のはけ口の為の…生きたサンドバッグです」
「!!」
「もしくは死ぬことを前提に…死地に向かわせるための兵…という場合もありました」
どっちにしたって、人間の扱いをしなかった…か。
「死地に向かわされた者は言わずもがな…サンドバッグになった者たちも…酷いモノです。
日常的な体罰は当たり前で、失敗をなすりつけたり、むしゃくしゃした時など…とにかく
理由が無いものが殆どでした」
「そして…休息もほとんどない過酷な条件で働かされて、ケガや病気をすれば…廃棄される
だけ…そんな状況でした」
なるほどね…口が堅くなるし、言いたがらないわけだ。
みんなの表情も…見事に無くなったし…。
「それで…その人たちは、ギリアムの父君の死後…どうしたの?」
私も悲痛な顔がうつっちまった。
フォルトの顔の皺も…より一層深くなる。
「全員死にました」
「え…?」
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