ひとまず一回ヤりましょう、公爵様12

木野 キノ子

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第5章 因縁

13 傍系との話し合い8

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「そもそもなぁ!!
10歳が5歳を痛めつけること自体、騎士道精神からしたらあり得ねぇだろうが!!」

もう一発ハリセンパンチをお見舞い…ッと。

「その通りだ。
10歳までは、剣術大会も年齢別でやるのは、体格や技量に…1年ごとで差があるからだ。
2歳差くらいでもマズいのに…5歳も年が離れているのに、本気でやるとは何事だ!!
騎士道精神の欠片もない、恥知らずの外道以外の、何物でもない!!
ダリア夫人もダリア夫人だが、キミもキミだ!!救いようがない!!」

ギリアム…援護射撃、あざーっす。

「だいたいキミのこともしっかりと調べたんだ!!
ちょっと剣術が強い事を鼻にかけて、修練場で弱い人間を、パシリにしてたそうだな!!
キミが肩を壊して来なくなって、みんな安心したと言っていたぞ!!
機嫌を悪くすると、直ぐ周りに当たり散らすから、影で厄介者と言われていた事、
わからなかったなら、ダリア夫人とレベルが一緒!!」

「グレッド卿が大きくなって、力をつけてからは…影で悪口を言うぐらいしかできなくなった。
イザベラ夫人にだって…突っかかって行って、見事にグレッド卿に蹴散らされたそうだな。
それを恨みに思って、イザベラ夫人の悪女の噂を、さらに飛躍して流したんだろう?
孤立したところを助ければ、仲良くなれるとでも思ったんだろうな!!
グレッド卿が全部助けてやって、仲が深まっただけだったらしいがな!!」

…まくし立ててるなぁ…。
まあ…ダイヤに犯罪者って罵った癖に、自分が自分で言った罰を喰らうってなって、不当だって
顔に書いてあったの…ギリアムはすぐわかったろうからなぁ…。
そんな奴に、容赦はいらんよ。今回は私、ギリアム止めんよ。

「だいたいさっきから、肩を壊して騎士が出来なくなったと言うがな!!
戦争を経験した私から言わせてもらえば!!その程度の傷、負う奴は普通にいる!!
手がなくなったり、足がなくなったり…手の健をやられ、普通の剣が握れなくなった者もいる!!
だが…義手や義足を付け、修練に励み…騎士に復帰した者が、王立騎士団には一定数いる。
手の健をやられたものは、武器を暗器に変え…昼も夜も修練を積み、暗器部隊のエースとなり、
今も活躍中だ!!」

「体の故障でどうしても出来ない者は!!修練場に入り、後続を育てる事に勤しんだ!!
私は…そういった者たちは、手厚くサポートしているから、わかるがね!!!
キミみたいに故障を嘆いても…腐ることはしなかった!!
前を向いて…自分の目的を見つけ…歯を食いしばって頑張ってるんだ!!」

「グレッド卿だってそうだった!!
ダリア夫人に何度、細工師になることを邪魔されても!!めげずに、諦めずにやった!!
そして…死ぬ前の何年かだけでも…自分の理想の生活を送ったんだ!!
体の不具合はある日突然、誰しも訪れるんだ!!
進みたい道を…邪魔されることが、無い人間の方が珍しいんだ!!」

「それでも!!やるか!!やらないか!!だ!!
キミは…今まで通り、簡単に剣がふれなくなって、思ったような戦いが出来なくなり、
自分より年下の子にも負けるようになった!!
そうしたら…今まで気を使っていた人間は、一切キミの周りにいなくなった!!
それをもって…キミは!!修練場に行くことを簡単に辞めただろうが!!
つまり君の騎士の道を閉ざしたのは!!最終的にはキミ自身だ!!」

「ダリア夫人とキミは、すごくすごーく似ているよ!!
自分の思い通りにいかないのは、他者のせい!!自分は悪くない!!周りが悪い!!
自分を認めない、協力しない周りが悪い!!
そうやって自分だけを可愛がって、自分の殻に閉じこもって、行きつく先は犯罪者!!」

「キミが牢屋に入るのは…キミが自身で招いた種!!
グレッド卿のせいでも、イザベラ夫人のせいでも…まして、ダイヤなんて何の関係もない。
キミが!!自ら選んだ道が!!今!!体現されているだけだ!!」

ギリアムの言葉は厳しいが…誰もが頷くような力がある…。
ジェルグは…

「う、うるさい、五月蠅い、うるさぁぁいっ!!
オレは悪くない!!ダリア夫人が悪いんだ!!原因作ったグレッドが悪いんだ!!
オレが騎士が出来なくなって!!離れて行った周りが悪いんだ!!
オレをバカにする連中が悪いんだ!!オレのやりたいことをやらせないお前らが悪いんだ!!
オレは悪くない!!悪くない!!悪くないぃぃっ!!」

……心から救いようがないし、救う気もおきんなこいつは…。
結局…王立騎士団員に引きずられるような形で、その場から…連行された。

ギリアムはと言えば…ダリア夫人の前に行き、

「さて…アナタにもご同行願おうか?ダリア夫人…。
私は…ジェルグの言葉はどうかと思うがね。
その当時は…10歳の子供の言った事だろう?親に話して叱って貰えばよかっただけの話だ。
グレダル卿もエニシル夫人も、それが出来ない人じゃなかった。
私はジェルグのした罪を許しはしないが、アナタがジェルグにしたことも…許されない事だ。
ジェルグと同じ!!騎士道精神の欠片もない!!」

まあ…そうだよね。
騎士をやっている大の大人が…10歳の子供に本気で殴り掛かるなんてさ…。
確かにムカつくこと言われたのかもしれないけど、それは…やっぱりいい大人として、冷静に
なって、親に言うべきことだ。

「今日も懲りずにダイヤはラスタフォルス侯爵家の跡取りだ何ぞとぬかしたから、言わせてもらう
がな!!
これ以上そんな事を、少しでも言ってこちらに迷惑をかけるなら…宣言通り、日記と遺書は
実名で公開させてもらう!!
それによって何が起こるかも、今言って差し上げよう!!」

…ギリアムももう…いい加減ダリアの相手はしたくないのだろう。

「アナタも勿論だが、グレンフォ卿も確実に!!グレッド卿を…息子を虐待したと言われる!!
騎士道精神の欠片もないとな!!」

「な、なぜですか!!夫は何も…」

「日記にプレゼントの記述があっただろうが!!」

ギリアムの声…でっかい…。
そう言えば…ギリアムだって虐待されて育ったんだから…他人事じゃないし、ダリアみたいに
罪を認めない奴…本当に嫌なんだろうな…。

「しっかり頑張った人間に!!望まぬ報酬を与えるような奴が!!
良い人間だなどと、誰も思わん!!どうせダリア夫人の仕業だろう!!
そんなものを与えては、また…騎士になりたくないと言われてしまうから、使用人に命じて
すり替えたんだろう?
だがな!!それとて、グレンフォ卿の監督不行き届きだ!!
グレッド卿が喜んでいるか!!プレゼントがしっかりと送られたのか!!
確認すればすぐにわかったことだ!!そうすれば!!!防げたことなんだ!
使用人が辞めたことだって!!
良い人間ばかりが辞めていく事態に、手をこまねいて見ていたんだろうが!!
それを怠った以上、弁解の余地も釈明の余地もない!!」

「仰る通りです、ギリアム公爵閣下…」

ダリアが何か言う前に、グレンフォ卿が出てきた。

「わしは…あまりに…家の事に無関心過ぎました…。
全てわしの不徳の致すところです…。
ダリアがこれ以上…ダイヤの事でそちらにご迷惑をおかけするような事があれば…
わしも騎士道精神の欠片もない、息子を虐待した人間だと言うそしりを、甘んじて受けます。
騎士が続けられなくなるなら、それも…致し方ございません。
それが…ダリアがここまで狂ってしまうのを、放置したわしの罪…。
そして…グレッドは、騎士になりたくなかった…。
その気持ちを無視したことは、わしも変わりないのですから…」

「ア、アナタ…な、何を…何を言って…」

ダリアは…青い顔に震える手で、グレンフォ卿に縋ろうとしたが、

「では…ダリア夫人は連行させてもらう」

「はい…」

その声をもって…王立騎士団員がダリア夫人を拘束し、連行していった…。
こうして…この話し合いはお開きとなった。


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ラスタフォルス侯爵家と傍系との話し合いから数日後…私は王立騎士団の詰所に来ていた。
いつもの顔出しではなく、今日は…れっきとしたお仕事だ。

「ご足労願いまして、誠にありがとうございます。オルフィリア公爵夫人」

やつれたグレンフォ卿とグレダル卿が、私にお辞儀をしてくれた。
傍には…ローエンじい様、ローカス、ベンズもいる。
ついでにヒルダ夫人もね…。
お体の事があるから、どうかと思ったんだけど…話しを聞きたいって希望されたから…。
グレダル卿は…直接関係ないが、やはり…傍系の代表として聞いておいてもらったほうが
良いだろうとの判断になった。

「構いません。ギリアムもみんなも同席の上でというなら…ね」

実は…ダリアは連行されてから、一言もしゃべらなくなった。
というより…私になら話をする…としか、言わなくなった。

ただ、ダリアとの確執から、当然…二人だけにはできない。
拘束具を付けた上で、ギリアムとフィリー軍団が同席の上なら許可すると言った。

意外にも…それをすんなり受け入れたので、今日の話し合いとなったのさ。
ローエンじい様、ローカス、ベンズとグレンフォ卿、グレダル卿は…隣のお部屋で聞き耳だけ
立てる事になっている。

「さて…それでは行こうか…」

ギリアムの声と共に、重い…牢の扉が開かれた。

その中は…まあ、牢屋にありがちな見事な殺風景さだった。
古い石畳には…所々に苔が生え、中心の椅子に…ダリア夫人が拘束された状態で座っていた。
両脇には…リグルド卿とヴァッヘン卿…。
私がいるからこそ、ギリアムは…慎重には慎重を期した。

手を伸ばしても、届かないくらい…机は大きく、その対面に私が座る。

「……私になら、話をする…と言う事でしたから、参りました」

私は…勤めて普通にした。
攻撃されないなら、わざわざこっちから威嚇することは無いから。

「……アナタの…」

やがて…ぼそりとダリアが呟いた。

「アナタのように…なりたかった…」

「…そうなのですか?」

「さすが…主人が選んだ女性だと…。素晴らしい女性だと…。主人の目は確かだと…」

まあ…私は結果としてそう言ってもらってるけど、狙ってやったわけじゃないぞ。

「私は…幼いころ読んだ、ナスターシャ物語に憧れて…騎士になった…」

わたしゃそんなの知らんよ。
そんな私の顔はギリアムに伝わったようで、

「1人の少女が神の啓示を受け、騎士となり…国を救う。
その国の王に見初められ、結婚し…幸せに暮らすというストーリーです」

へえ…。そりゃまた…。
あらすじ聞いただけで、読む気が一切なくなる本やな!!還暦越えおばばとしては!!

「騎士として…正しい道を歩み…人を救えば…幸せになれると信じていた」

……物語だと、そうなるけどさぁ。
人間の世界って、もっとスッゲー複雑にできてるから…奇跡でも起こらなきゃ無理よ?

「でも…年頃になるころ、仲間たちは…どんどん素敵なお相手を見つけたり、それなりの家と
見合いをして、ご縁に恵まれるのに…。
私は一向に声がかからなくて、見合いだって…後家や身分が下の家の…しかも、嫡子でない
三男、四男ばかり…」

「お母様にあんまりだと言ったら…。当たり前でしょうと言われた…。
私が…幼いころ家庭教師を…追い払った話が社交界で出回っているから…。
その上…たまに社交界に出れば、直情的な物言いで、人を威圧して…。
礼儀作法だって、最低限度の物さえ怪しい振る舞い…。
そんなんじゃマトモな嫁ぎ先なんてあるわけない。
下の家でも…嫡子の嫁としては御免だと言われていると…。
だから…嫡子ではない人間と結婚するか、騎士で生計を立てていく道を考えなさい…と」

「正直…なんで?どうして?と、思った…。
正しい事をし、正しい道を歩めば…周りが認めてくれて、ナスターシャのように…幸せになれるんじゃ
ないの?
お母様にそう訴えたら…現実と物語は違う…と、ぴしゃりと言われた…」

お母さんも…もう少し前に言えんかったのか?
完全に…中二病のまま、大人になっちまったクチじゃんか。
いや…言ってもダリアが、耳に…頭に入れなかったんだろうなぁ…。

「仲間たちは…結婚して騎士をやめると言うし…。
結婚しても続けていいと私は言ったが、両立は無理、良き妻となり、子供を産んで育てていく方に
集中したいと言われて…。結局みんな出て行った…」

良い判断だよ。家が違えば、常識も違うからな。それに…。
……アンタの嫌な部分が…結婚先に響くと思ったのかもよ?

「それでも…騎士を希望する子を募って一生懸命育てて…。
でも…一番目をかけていて…流星騎士団のエースと期待していた子は…成人と同時にご縁に恵まれたから
辞めると言って…直ぐに去った…。
引き留めたけど…大変さがわかっているからこそ、両立はできませんと…キッパリ…。
これ以上強く言うなら、裁判…とまで言われて…裏切られた思いがした…」

いや…それ、私に言わせれば逆恨み。
私だって…ブラック企業に勤めていた時、教えてようやっと仕事ができるようになった子が辞めた
時はショックだったけどさ。
でも…私に私の人生があるように、その子にも…その子の人生があるんだ。

「気が付けば私は…24になっていた…」

あ、補足入れますが…ダリア夫人はグレンフォ卿より5歳年上なんです。
ダリア夫人は…グレンフォ卿に見初められた時、完全な行き遅れの状態で…。
これも1つ揶揄の対象だったんだよね…。

「でも…そんな私を神は見捨てなかった!!
近衛騎士団として視察に来た夫が!!私を見初めてくれた!!」

……私は神様が、すごーく酷な事をしたとしか、思えんよ。
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