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第八章 冒険編 狂乱の王子ヴァルベルト
水面下に動く影
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「こちらが皆様の各お部屋になります」
エルの案内の下、真緒達は長い廊下に各々が泊まる五つの部屋の扉前まで来ていた。
「食事だけで無く、寝泊まり出来る場所まで…………何から何までありがとうございます」
「お気になさらないで下さい。ヴァルベルト様の命令ですから当然の行いです」
「…………エルさんは、いつからヴァルベルトさんと一緒にいるんですか?」
四天王の一人であったヴァルベルトが、いつから婚約していたのか気になっていた真緒。
「一年程前の事でしょうか、私が目を覚ますとそこには涙目のヴァルベルト様がいました」
「えっ……いきなりですか?」
「はい、私にはそれ以前の記憶が存在しません」
「「「「「!!!」」」」」
驚いた。甘酸っぱい馴れ初めを聞けるのかと思っていたら、婚約者であるエルには一年以上前の記憶が存在していなかった。
「そんな状態で何故、婚約したんですか?」
「ヴァルベルト様がそう仰ったからです。“我と君は婚約者同士なのだ”と……」
「それを信じたんですか…………?」
「はい、ヴァルベルト様の言葉は全て真実なのですから」
軽はずみに聞いていい様な話では無かった。質問した自分を後悔する真緒。
「それでは私はこの辺で失礼します。皆様、良い夢を…………」
そう言うとエルは、真緒達を残しその場を去って行った。
「「「「「…………」」」」」
静寂が場を支配する。ここまで色々な情報が頭に入り込み、パンク寸前になっていた。
「取り敢えず……今日はもう休むか……」
「そうですね。少し情報を整理したいです」
「オラも、じばらぐ一人になりだいだぁ」
「では解散、という事で~」
手早く切り上げて、各部屋へと入ろうとすると……。
「…………皆、ちょっと待って」
「「「「??」」」」
真緒が仲間達を呼び止める。
「部屋に入る前に聞きたいんだけど、皆はヴァルベルトさんの事をどう思う?」
「「「「…………」」」」
再び静寂が場を支配する。噂で聞いていたヴァルベルト、実際に会って話したヴァルベルト、二つを比較して何を感じたのだろうか。
「俺はどうにもきな臭く感じる……」
フォルスは疑いの目を向けていた。
「そうですか?私は凄く良い人に見えましたよ?」
リーマは好感を抱いた。
「オラはよく分からなかっただぁ……」
ハナコは自分の事で手一杯の為、考える余裕が無かった。
「中々面白い人物だと思いましたよ~」
エジタスは面白い人だなと感じていた。
「そうですか…………教えてくれてありがとうございます」
「そう言うマオはどうなんだ?」
「私は…………」
答えようとするが、言葉が詰まってしまった。自身の回答が正しいのかどうか悩み、口を開けなかった。
「…………まぁいいか、どう感じたのかは個人の差だ。それをどうこう言うのは只のエゴの押し付けだからな」
「フォルスさん…………」
「さぁさぁ、この話は終いだ。今日はゆっくり体を休めるとしようじゃないか」
「……そうですね、そうしましょう!それじゃあ皆、お休み!」
「「「「…………」」」」
自己納得した真緒は、一人部屋へと入って行った。
「…………俺達も休むとするか」
「そうですね……」
「お休みなざいだぁ……」
「お休みなさい~」
真緒に続き、他の四人も各々の部屋へと入って行った
***
ヴァルベルトの自室。これと言って特別な物は置いておらず、あるのはベッド、椅子、机などの基本的な生活家具。そして、時間を確かめる為であろう大きな古時計があるだけだった。
「…………」
「ヴァルベルト様、只今戻りました」
「おお、エルか……あの客人達をちゃんと部屋まで案内したのか?」
ヴァルベルトが部屋に一人でいると扉が開き、エルが入って来た。
「はい、ヴァルベルト様のご命令通りにそれぞれ別の部屋へとご案内しました」
「そうかありがとう…………ああ、すまないが何か飲み物を持って来てくれないか?」
「かしこまりました。今すぐお持ちちちちちちちちちちちちててててててててててててててて」
「!!!」
突然、エルは狂ったかの様に同じ言葉を繰り返し始めた。
「くそっ!!またか!?エル、しっかりしろ!エル、エル!!!」
「ててててててててて…………はっ…………ヴァルベルト様、どうかなさいましたか?」
エルは何事も無かったかの様に、平然とヴァルベルトに話し掛けて来た。
「…………何でもない。それより、飲み物を持って来てくれないか?」
「かしこまりました。今すぐお持ちして参ります」
そう言うとエルは飲み物を取りに行く為、部屋を後にした。
「…………もう時間が無い」
その言葉は何処か寂しくもあり、そしてとても重く深みのある言葉であった。
***
「はぁー、ああは言ったけど、やっぱり分からないなー」
真緒は部屋で一人、先程のヴァルベルトの事をどう思うかで頭を悩ませていた。
「フォルスさんの言う通り、何処か怪しくも思えるし…………でも、リーマの言う通り凄く優しい人にも思えた。だけど結局はハナちゃんと同じ、分からないが答えになるのかな…………?」
仲間達の答えを聞いた真緒だったが、結果頭を悩ませる事となった。
「そもそも、ヴァルベルトさんが誰かに迷惑を掛けている訳でも無いんだから、戦う理由だって無いよ……でもなー、五百人あまりを全滅させたって言ってるしなー」
「…………けて」
「今何か聞こえた様な……?」
誰かが何かを囁く様な声が聞こえた。
「……すけて」
「誰かいるんですか?」
「……たすけて……助けて……」
「あ……あれって……」
声のする方に顔を向けると、そこには青白い輝きを放ち、ゆらゆらと揺らめく物が存在していた。
「ひ、人魂!?」
「……助けて……助けて……」
すると人魂は、だんだんと薄れ始め次第に消えてしまった。
「…………は、ははは……きっと疲れているんですね。今日はもう寝ましょう……」
真緒は疲れて幻覚でも見たのだろうと思い、ベッドで横になるとそのまま寝てしまった。
「……助けて……彼を……助けて……」
***
「…………さて、行きましょうかね」
所変わってエジタスは、指をパチンと鳴らすとその場から姿を消してしまった。
***
「はぁー…………」
そして、ここにも深い溜め息をつく者がいた。
「オラ、ちゃんと皆の役に立ででいるだがなぁ……?」
ハナコは、真緒パーティーである自分自身の立場に不安を抱いていた。
「ごの前の氷像や雪女の時、全ぐ役に立で無がっだだぁ……マオぢゃんは、確実に強ぐなっでいるじ……リーマは、魔法の種類を増やじでいる……フォルスざんは空を飛べる様になっだだげじゃなく、“三連弓”どいう新じい武器も手に入れだ…………ぞれなのにオラは、ごれどいっで高い能力がある訳でも無い。魔法は一切使えない……スキルも熊の一撃じが持っでいない……オラはどうじだらいいんだぁ…………」
「強ぐなっだらいいんだよ」
「だ、誰だぁ!?」
突如、部屋の中から声が聞こえて来た。
「ごごだよ、ごご……」
「か、鏡…………?」
声のする方に顔を向けると、そこには一枚の大きな姿見があった。勿論、写っているのはハナコ自身である。
「やっど会えだだなぁ……」
「か、鏡が喋っでいるだぁ!!?」
そんな鏡の中にいるハナコが、こちらに話し掛けて来たのだ。
「落ぢ着ぐだぁ、ごれは“真実の鏡”なんだよぉ」
「“真実の鏡”?」
「ぞう、ごの鏡は写っでいる相手の内なる心を写じ出ず代物なんだぁ」
鏡の中のハナコは、“真実の鏡”の説明をする。自分が自分に説明するという、とても奇妙な光景になった。
「ぞんでぇ、ぞの“真実の鏡”がオラに何の用だぁ?」
「用も何も、自分自身がよぐ分がっでいる筈だよぉ……パーティーの一員どじで皆の役に立っでいるがどうが不安なんだよなぁ?」
「!!!」
図星だった。さすがは“真実の鏡”と言った所だ。ハナコの心の内を見抜いてしまった。
「ざで、皆の役に立っでいるがどうが、真実の鏡の立場がら言わぜで貰うど…………答えはNOだぁ!」
「!!、や、やっばり…………」
現実を突き付けられ、分かりやすく落ち込んでしまうハナコ。
「だげど、ぞれも強ぐなれば話は別だよぉ」
「ぞんなオラだっで分がっでいるだぁ…………でも、中々強ぐなれなぐで……オラは早ぐ強ぐなっでマオぢゃん達の役に立ぢだいんだぁ!!」
「…………無い事も無いだよぉ」
「ほ、本当だがぁ!?」
早く強くなれる方法があると知って、喜ぶハナコ。
「ぢょっどごっぢに来て耳を貸すだぁ……」
「分がっだだぁ……」
強くなる為に、ハナコが鏡の中のハナコに近づくと、鏡のハナコとは別の何者かの手が飛び出し、ハナコの腕を掴んだ。
「えっ!!?」
「捕まえた…………」
「どわぁあああ!!!」
そのままハナコは、鏡の中へと吸い込まれてしまった。
「はぁー、漸ぐごの声から解放されるぜ……」
鏡の中のハナコは、喉元を指で押し付けると次第にハナコの声から、おっさんの声に変わった。
「お疲れ、中々良かったぜ。お前の演技」
すると今度はおっさんでは無い、別の若々しい男性の声が鏡の中から聞こえて来た。
「ふざけるな、あんなダミ声二度とやらねぇよ……ほら、次行くぞ」
「へいへい……」
そう言うと、おっさん声の鏡のハナコは消えて無くなり、そこには只の鏡だけが残されていた。
エルの案内の下、真緒達は長い廊下に各々が泊まる五つの部屋の扉前まで来ていた。
「食事だけで無く、寝泊まり出来る場所まで…………何から何までありがとうございます」
「お気になさらないで下さい。ヴァルベルト様の命令ですから当然の行いです」
「…………エルさんは、いつからヴァルベルトさんと一緒にいるんですか?」
四天王の一人であったヴァルベルトが、いつから婚約していたのか気になっていた真緒。
「一年程前の事でしょうか、私が目を覚ますとそこには涙目のヴァルベルト様がいました」
「えっ……いきなりですか?」
「はい、私にはそれ以前の記憶が存在しません」
「「「「「!!!」」」」」
驚いた。甘酸っぱい馴れ初めを聞けるのかと思っていたら、婚約者であるエルには一年以上前の記憶が存在していなかった。
「そんな状態で何故、婚約したんですか?」
「ヴァルベルト様がそう仰ったからです。“我と君は婚約者同士なのだ”と……」
「それを信じたんですか…………?」
「はい、ヴァルベルト様の言葉は全て真実なのですから」
軽はずみに聞いていい様な話では無かった。質問した自分を後悔する真緒。
「それでは私はこの辺で失礼します。皆様、良い夢を…………」
そう言うとエルは、真緒達を残しその場を去って行った。
「「「「「…………」」」」」
静寂が場を支配する。ここまで色々な情報が頭に入り込み、パンク寸前になっていた。
「取り敢えず……今日はもう休むか……」
「そうですね。少し情報を整理したいです」
「オラも、じばらぐ一人になりだいだぁ」
「では解散、という事で~」
手早く切り上げて、各部屋へと入ろうとすると……。
「…………皆、ちょっと待って」
「「「「??」」」」
真緒が仲間達を呼び止める。
「部屋に入る前に聞きたいんだけど、皆はヴァルベルトさんの事をどう思う?」
「「「「…………」」」」
再び静寂が場を支配する。噂で聞いていたヴァルベルト、実際に会って話したヴァルベルト、二つを比較して何を感じたのだろうか。
「俺はどうにもきな臭く感じる……」
フォルスは疑いの目を向けていた。
「そうですか?私は凄く良い人に見えましたよ?」
リーマは好感を抱いた。
「オラはよく分からなかっただぁ……」
ハナコは自分の事で手一杯の為、考える余裕が無かった。
「中々面白い人物だと思いましたよ~」
エジタスは面白い人だなと感じていた。
「そうですか…………教えてくれてありがとうございます」
「そう言うマオはどうなんだ?」
「私は…………」
答えようとするが、言葉が詰まってしまった。自身の回答が正しいのかどうか悩み、口を開けなかった。
「…………まぁいいか、どう感じたのかは個人の差だ。それをどうこう言うのは只のエゴの押し付けだからな」
「フォルスさん…………」
「さぁさぁ、この話は終いだ。今日はゆっくり体を休めるとしようじゃないか」
「……そうですね、そうしましょう!それじゃあ皆、お休み!」
「「「「…………」」」」
自己納得した真緒は、一人部屋へと入って行った。
「…………俺達も休むとするか」
「そうですね……」
「お休みなざいだぁ……」
「お休みなさい~」
真緒に続き、他の四人も各々の部屋へと入って行った
***
ヴァルベルトの自室。これと言って特別な物は置いておらず、あるのはベッド、椅子、机などの基本的な生活家具。そして、時間を確かめる為であろう大きな古時計があるだけだった。
「…………」
「ヴァルベルト様、只今戻りました」
「おお、エルか……あの客人達をちゃんと部屋まで案内したのか?」
ヴァルベルトが部屋に一人でいると扉が開き、エルが入って来た。
「はい、ヴァルベルト様のご命令通りにそれぞれ別の部屋へとご案内しました」
「そうかありがとう…………ああ、すまないが何か飲み物を持って来てくれないか?」
「かしこまりました。今すぐお持ちちちちちちちちちちちちててててててててててててててて」
「!!!」
突然、エルは狂ったかの様に同じ言葉を繰り返し始めた。
「くそっ!!またか!?エル、しっかりしろ!エル、エル!!!」
「ててててててててて…………はっ…………ヴァルベルト様、どうかなさいましたか?」
エルは何事も無かったかの様に、平然とヴァルベルトに話し掛けて来た。
「…………何でもない。それより、飲み物を持って来てくれないか?」
「かしこまりました。今すぐお持ちして参ります」
そう言うとエルは飲み物を取りに行く為、部屋を後にした。
「…………もう時間が無い」
その言葉は何処か寂しくもあり、そしてとても重く深みのある言葉であった。
***
「はぁー、ああは言ったけど、やっぱり分からないなー」
真緒は部屋で一人、先程のヴァルベルトの事をどう思うかで頭を悩ませていた。
「フォルスさんの言う通り、何処か怪しくも思えるし…………でも、リーマの言う通り凄く優しい人にも思えた。だけど結局はハナちゃんと同じ、分からないが答えになるのかな…………?」
仲間達の答えを聞いた真緒だったが、結果頭を悩ませる事となった。
「そもそも、ヴァルベルトさんが誰かに迷惑を掛けている訳でも無いんだから、戦う理由だって無いよ……でもなー、五百人あまりを全滅させたって言ってるしなー」
「…………けて」
「今何か聞こえた様な……?」
誰かが何かを囁く様な声が聞こえた。
「……すけて」
「誰かいるんですか?」
「……たすけて……助けて……」
「あ……あれって……」
声のする方に顔を向けると、そこには青白い輝きを放ち、ゆらゆらと揺らめく物が存在していた。
「ひ、人魂!?」
「……助けて……助けて……」
すると人魂は、だんだんと薄れ始め次第に消えてしまった。
「…………は、ははは……きっと疲れているんですね。今日はもう寝ましょう……」
真緒は疲れて幻覚でも見たのだろうと思い、ベッドで横になるとそのまま寝てしまった。
「……助けて……彼を……助けて……」
***
「…………さて、行きましょうかね」
所変わってエジタスは、指をパチンと鳴らすとその場から姿を消してしまった。
***
「はぁー…………」
そして、ここにも深い溜め息をつく者がいた。
「オラ、ちゃんと皆の役に立ででいるだがなぁ……?」
ハナコは、真緒パーティーである自分自身の立場に不安を抱いていた。
「ごの前の氷像や雪女の時、全ぐ役に立で無がっだだぁ……マオぢゃんは、確実に強ぐなっでいるじ……リーマは、魔法の種類を増やじでいる……フォルスざんは空を飛べる様になっだだげじゃなく、“三連弓”どいう新じい武器も手に入れだ…………ぞれなのにオラは、ごれどいっで高い能力がある訳でも無い。魔法は一切使えない……スキルも熊の一撃じが持っでいない……オラはどうじだらいいんだぁ…………」
「強ぐなっだらいいんだよ」
「だ、誰だぁ!?」
突如、部屋の中から声が聞こえて来た。
「ごごだよ、ごご……」
「か、鏡…………?」
声のする方に顔を向けると、そこには一枚の大きな姿見があった。勿論、写っているのはハナコ自身である。
「やっど会えだだなぁ……」
「か、鏡が喋っでいるだぁ!!?」
そんな鏡の中にいるハナコが、こちらに話し掛けて来たのだ。
「落ぢ着ぐだぁ、ごれは“真実の鏡”なんだよぉ」
「“真実の鏡”?」
「ぞう、ごの鏡は写っでいる相手の内なる心を写じ出ず代物なんだぁ」
鏡の中のハナコは、“真実の鏡”の説明をする。自分が自分に説明するという、とても奇妙な光景になった。
「ぞんでぇ、ぞの“真実の鏡”がオラに何の用だぁ?」
「用も何も、自分自身がよぐ分がっでいる筈だよぉ……パーティーの一員どじで皆の役に立っでいるがどうが不安なんだよなぁ?」
「!!!」
図星だった。さすがは“真実の鏡”と言った所だ。ハナコの心の内を見抜いてしまった。
「ざで、皆の役に立っでいるがどうが、真実の鏡の立場がら言わぜで貰うど…………答えはNOだぁ!」
「!!、や、やっばり…………」
現実を突き付けられ、分かりやすく落ち込んでしまうハナコ。
「だげど、ぞれも強ぐなれば話は別だよぉ」
「ぞんなオラだっで分がっでいるだぁ…………でも、中々強ぐなれなぐで……オラは早ぐ強ぐなっでマオぢゃん達の役に立ぢだいんだぁ!!」
「…………無い事も無いだよぉ」
「ほ、本当だがぁ!?」
早く強くなれる方法があると知って、喜ぶハナコ。
「ぢょっどごっぢに来て耳を貸すだぁ……」
「分がっだだぁ……」
強くなる為に、ハナコが鏡の中のハナコに近づくと、鏡のハナコとは別の何者かの手が飛び出し、ハナコの腕を掴んだ。
「えっ!!?」
「捕まえた…………」
「どわぁあああ!!!」
そのままハナコは、鏡の中へと吸い込まれてしまった。
「はぁー、漸ぐごの声から解放されるぜ……」
鏡の中のハナコは、喉元を指で押し付けると次第にハナコの声から、おっさんの声に変わった。
「お疲れ、中々良かったぜ。お前の演技」
すると今度はおっさんでは無い、別の若々しい男性の声が鏡の中から聞こえて来た。
「ふざけるな、あんなダミ声二度とやらねぇよ……ほら、次行くぞ」
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