124 / 300
第八章 冒険編 狂乱の王子ヴァルベルト
リーマ VS トサリ
しおりを挟む
「“ウォーターキャノン”!!」
「ハズレー」
リーマは現在、トサリとの戦闘を繰り広げていた。だが、リーマの魔法は一発も当たってはいなかった。
「それなら!!“ウインドカッター”!!」
リーマの魔導書から、目に見えない風の刃が生み出され、トサリ目掛けて飛んで行った。
「ハズレー」
しかし、その刃をトサリは意図も容易く避けた。
「くっ、“スネークフレイム”!!」
リーマの魔導書から、炎で形成された蛇が生み出され、トサリに放たれる。
「はい、ハズレー」
だがしかし、またしてもトサリは意図も容易くリーマの魔法を避けた。
「そんなこれも駄目なの……?」
「才能が無いんじゃ無いのー?」
「!!馬鹿に出来るのも今だけですよ!!“ウインドカッター”“ウインドカッター”“ウインドカッター”“ウインドカッター”!!!」
馬鹿にされ、頭に血が上ったリーマはこれでもかという程、いくつもの風の刃を生み出しトサリに向かって放つ。
「ハズレー、ハズレハズレ、ハズレー」
「こんな……こんな事って……」
当たらない。トサリは余裕の表情で迫り来る風の刃達を避けた。
「ほらほら、どうしたどうした?その程度で終わりなのかよ?」
「…………!!」
するとリーマは、突然トサリに向かって走り出した。
「おっ、まだ何か隠し持っているのか?いいぜ、来いよ。俺にお前の全てをぶつけろ!!」
「(遠距離の魔法は駄目、連続で放っても避けられてしまう……。だったら、私が唯一持っている音魔法を近距離でなら!!)」
リーマは、トサリに近づくと鼻から大きく息を吸い込む。そして…………。
「きゃあああああ!!!」
リーマの口から、爆音が放たれる。耳を引き裂く様な強烈な高音。
「ひゅー、凄いな!そんな高音の声を出せるのかよ!?」
「な、何で…………?」
しかし、トサリには効いていなかった。まるで、予期していたかの様に指で耳を塞いでいたのだ。
「お前、魔法の才能だけはピカイチだな。だけど……それじゃあ俺は倒せない……ぜ!!」
「しまっ……きゃあ!!」
不意を突かれ、リーマの腹にトサリの蹴りが叩き込まれる。
「へへ、この調子なら案外早く決着がつきそうだな」
「うぅ…………」
痛みに耐えながらお腹を押さえるリーマ。
「冥土の土産に教えてやるよ。どうして俺がお前の魔法を避けられたのか……」
「……ど、どう言う意味ですか?」
完全に勝ちを確信したトサリは、リーマに自分が何故避けられるのかを語り始めた。
「俺は元々、魔王軍の偵察部隊に所属していたんだ……どうしてだと思う?」
「……それは、実力があったからじゃ無いんですか……?」
「いや違う。実際、俺の実力は魔王軍の中でも一、二を争う程低かった」
「!!?」
リーマはショックを受けていた。自分の魔法を容易く避けるトサリが、魔王軍ではかなり下の実力である事に。
「だが、そんな俺にはある一つの能力が備わっていた。何だか分かるか……?」
「…………」
「俺はな……“相手の心を読む事が出来るんだよ”」
「!!!」
衝撃の事実。トサリは相手の心を読む事が出来ると言って来たのだ。だが、それならば一連の出来事にも納得が行った。魔法を何処にどう飛ばすか、次はどんな魔法を放つのか。心が読めるのだとしたら、それらを避けるのは非常に容易い。
「その能力のお陰で俺は、魔王様直々のご指名によって偵察部隊で、かなりの地位を築く事が出来たんだ。だけどそれも束の間、ヴァルベルト様の事を監視する様に命じられて命令通り見張っていたんだが……これがもうビックリな訳よ!あの人、心の中はエルっていう女性で一杯で他の事は考えていなかったんだよ。いやー、あの時は狂気すら感じたね……まぁ、そんなこんなで俺は監視中にヴァルベルト様に見つかって、結果眷属になってしまった訳さ」
「…………」
トサリが長々と自身の過去を語っている中、リーマは黙ってその話を聞くしか無かった。何故なら、もし他の事を考えてしまったらトサリに読み取られてしまうからだ。その為、リーマはトサリの話を黙って聞くしか無い。
「だが後悔はしていないぜ。お陰で実力不足だった俺も、ここまで強くなれたんだからな!」
「…………」
「ふむふむ成る程、『心が読めるのなら頭を空っぽにして攻撃すればいい』……か。古臭い手を使うんだなー」
「!!?」
読まれてしまった。喋っている間なら、心も読み取りにくいのでは無いかと淡い希望を抱いたが、無駄に終わった。
「諦めな。俺はどんな心の声も聞き逃したりはしないぜ」
「…………なら逆に考えてやりますよ……」
「はぁー?」
突然訳の分からない事を言い始めたリーマ。
「“トルネード”!!」
するとリーマは、魔導書から巨大な竜巻を生み出してトサリに向かって放った。しかし、その速度はかなり遅くあくびが出てしまう程だった。
「おいおい、何をするかと思えばこんな竜巻を生み出したからって、心が読める俺にとっては容易く…………はぁ!!?」
余裕の態度を示していたトサリは、リーマの心を読んで驚愕した。
「ふふふ、さすが心を読めるだけはありますね」
「お前、正気か!!?こんな事をすればお前だって只ではすまないぞ!!」
「あなたを倒せるのなら本望です」
「ち、ち、ちくしょー!!」
突然走りだし逃げ出そうとするトサリ。それは“トルネード”を放った後にリーマが考えた事が原因だった。
「逃がしませんよ!!“スネークフレイム”!」
リーマの魔導書から、炎で形成された蛇が生み出され、トサリに……では無くリーマが生み出した竜巻に向かって放たれた。
「(例え心が読まれているとしても、この部屋全体を覆い尽くす程の魔法を放てば、避ける事は出来ないでしょ!!)」
これこそが、トサリがリーマの心から読み取った考え。自分をも巻き込む風と炎の強大な合体魔法が放たれる。
「全てを焼き尽くせ“フレイムテンペスト”!!!」
風と炎、二つの魔法が混じり合い部屋全体に炎を纏った巨大な炎の嵐が巻き起こった。
「がぁああああああ!!!」
「くっ…………」
身は焼け、骨は砕ける。次第に嵐は収まり、そこにあったのは心は読めたが避ける事が出来なかったトサリの無惨な死体。そして、水魔法で体を覆いギリギリ生き残ったリーマだった。
「や……やっ……た……」
しかし無傷では無かった。辛うじて命を留めただけで全身には大きな火傷、骨の大部分は砕け散り立っているのが奇跡であった。
「は、早く……マオさん……達に…………追い……つ……か……ない…………と」
激痛に耐え、足を引きずりながらも必死に真緒達の後を追い掛けるリーマ。全ては仲間達の為に…………。
「ハズレー」
リーマは現在、トサリとの戦闘を繰り広げていた。だが、リーマの魔法は一発も当たってはいなかった。
「それなら!!“ウインドカッター”!!」
リーマの魔導書から、目に見えない風の刃が生み出され、トサリ目掛けて飛んで行った。
「ハズレー」
しかし、その刃をトサリは意図も容易く避けた。
「くっ、“スネークフレイム”!!」
リーマの魔導書から、炎で形成された蛇が生み出され、トサリに放たれる。
「はい、ハズレー」
だがしかし、またしてもトサリは意図も容易くリーマの魔法を避けた。
「そんなこれも駄目なの……?」
「才能が無いんじゃ無いのー?」
「!!馬鹿に出来るのも今だけですよ!!“ウインドカッター”“ウインドカッター”“ウインドカッター”“ウインドカッター”!!!」
馬鹿にされ、頭に血が上ったリーマはこれでもかという程、いくつもの風の刃を生み出しトサリに向かって放つ。
「ハズレー、ハズレハズレ、ハズレー」
「こんな……こんな事って……」
当たらない。トサリは余裕の表情で迫り来る風の刃達を避けた。
「ほらほら、どうしたどうした?その程度で終わりなのかよ?」
「…………!!」
するとリーマは、突然トサリに向かって走り出した。
「おっ、まだ何か隠し持っているのか?いいぜ、来いよ。俺にお前の全てをぶつけろ!!」
「(遠距離の魔法は駄目、連続で放っても避けられてしまう……。だったら、私が唯一持っている音魔法を近距離でなら!!)」
リーマは、トサリに近づくと鼻から大きく息を吸い込む。そして…………。
「きゃあああああ!!!」
リーマの口から、爆音が放たれる。耳を引き裂く様な強烈な高音。
「ひゅー、凄いな!そんな高音の声を出せるのかよ!?」
「な、何で…………?」
しかし、トサリには効いていなかった。まるで、予期していたかの様に指で耳を塞いでいたのだ。
「お前、魔法の才能だけはピカイチだな。だけど……それじゃあ俺は倒せない……ぜ!!」
「しまっ……きゃあ!!」
不意を突かれ、リーマの腹にトサリの蹴りが叩き込まれる。
「へへ、この調子なら案外早く決着がつきそうだな」
「うぅ…………」
痛みに耐えながらお腹を押さえるリーマ。
「冥土の土産に教えてやるよ。どうして俺がお前の魔法を避けられたのか……」
「……ど、どう言う意味ですか?」
完全に勝ちを確信したトサリは、リーマに自分が何故避けられるのかを語り始めた。
「俺は元々、魔王軍の偵察部隊に所属していたんだ……どうしてだと思う?」
「……それは、実力があったからじゃ無いんですか……?」
「いや違う。実際、俺の実力は魔王軍の中でも一、二を争う程低かった」
「!!?」
リーマはショックを受けていた。自分の魔法を容易く避けるトサリが、魔王軍ではかなり下の実力である事に。
「だが、そんな俺にはある一つの能力が備わっていた。何だか分かるか……?」
「…………」
「俺はな……“相手の心を読む事が出来るんだよ”」
「!!!」
衝撃の事実。トサリは相手の心を読む事が出来ると言って来たのだ。だが、それならば一連の出来事にも納得が行った。魔法を何処にどう飛ばすか、次はどんな魔法を放つのか。心が読めるのだとしたら、それらを避けるのは非常に容易い。
「その能力のお陰で俺は、魔王様直々のご指名によって偵察部隊で、かなりの地位を築く事が出来たんだ。だけどそれも束の間、ヴァルベルト様の事を監視する様に命じられて命令通り見張っていたんだが……これがもうビックリな訳よ!あの人、心の中はエルっていう女性で一杯で他の事は考えていなかったんだよ。いやー、あの時は狂気すら感じたね……まぁ、そんなこんなで俺は監視中にヴァルベルト様に見つかって、結果眷属になってしまった訳さ」
「…………」
トサリが長々と自身の過去を語っている中、リーマは黙ってその話を聞くしか無かった。何故なら、もし他の事を考えてしまったらトサリに読み取られてしまうからだ。その為、リーマはトサリの話を黙って聞くしか無い。
「だが後悔はしていないぜ。お陰で実力不足だった俺も、ここまで強くなれたんだからな!」
「…………」
「ふむふむ成る程、『心が読めるのなら頭を空っぽにして攻撃すればいい』……か。古臭い手を使うんだなー」
「!!?」
読まれてしまった。喋っている間なら、心も読み取りにくいのでは無いかと淡い希望を抱いたが、無駄に終わった。
「諦めな。俺はどんな心の声も聞き逃したりはしないぜ」
「…………なら逆に考えてやりますよ……」
「はぁー?」
突然訳の分からない事を言い始めたリーマ。
「“トルネード”!!」
するとリーマは、魔導書から巨大な竜巻を生み出してトサリに向かって放った。しかし、その速度はかなり遅くあくびが出てしまう程だった。
「おいおい、何をするかと思えばこんな竜巻を生み出したからって、心が読める俺にとっては容易く…………はぁ!!?」
余裕の態度を示していたトサリは、リーマの心を読んで驚愕した。
「ふふふ、さすが心を読めるだけはありますね」
「お前、正気か!!?こんな事をすればお前だって只ではすまないぞ!!」
「あなたを倒せるのなら本望です」
「ち、ち、ちくしょー!!」
突然走りだし逃げ出そうとするトサリ。それは“トルネード”を放った後にリーマが考えた事が原因だった。
「逃がしませんよ!!“スネークフレイム”!」
リーマの魔導書から、炎で形成された蛇が生み出され、トサリに……では無くリーマが生み出した竜巻に向かって放たれた。
「(例え心が読まれているとしても、この部屋全体を覆い尽くす程の魔法を放てば、避ける事は出来ないでしょ!!)」
これこそが、トサリがリーマの心から読み取った考え。自分をも巻き込む風と炎の強大な合体魔法が放たれる。
「全てを焼き尽くせ“フレイムテンペスト”!!!」
風と炎、二つの魔法が混じり合い部屋全体に炎を纏った巨大な炎の嵐が巻き起こった。
「がぁああああああ!!!」
「くっ…………」
身は焼け、骨は砕ける。次第に嵐は収まり、そこにあったのは心は読めたが避ける事が出来なかったトサリの無惨な死体。そして、水魔法で体を覆いギリギリ生き残ったリーマだった。
「や……やっ……た……」
しかし無傷では無かった。辛うじて命を留めただけで全身には大きな火傷、骨の大部分は砕け散り立っているのが奇跡であった。
「は、早く……マオさん……達に…………追い……つ……か……ない…………と」
激痛に耐え、足を引きずりながらも必死に真緒達の後を追い掛けるリーマ。全ては仲間達の為に…………。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる