笑顔の絶えない世界~道楽の道化師の軌跡~

マーキ・ヘイト

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第十章 冒険編 魔王と勇者

如月聖一(前編)

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 完璧な人間など、この世には存在しない。どんな人間にだって苦手な物や、嫌いな物がある。それを全て克服する事は不可能なのだ。



 「如月、テストの結果どうだった?」



 「全教科満点だよ」



 今日は中間テストの返却日である。友人が点数を比較する為に聞きに来た。



 「はぇー、相変わらず凄いなー」



 「別に、こんなの当たり前だろ?」



 特別な勉強をしている訳では無い。只普通に授業を受けているだけで、受ける全てのテストは満点を叩き出せる。



 「かぁー!お前のそう言う所、直した方が良いぜ?俺は気にしないけど、人によっては嫉妬して目の敵にする奴もいるからな」



 「そんなの……負け犬の遠吠えだろ?」



 テストで良い点数が取れないのは、実力不足だったからだ。そんな自分勝手な嫉妬をされる筋合いは無い。



 「はぁー、その性格さえ直せば完璧なのにな…………そうだろ、我が中学始まって以来の天才“如月聖二”さん?」



 「…………」



 “俺”の名前は如月聖二。何処にでもいる平凡な中学三年生だ。







***







 俺は自分を、完璧な人間だとは思っていない。確かに昔から勉強やスポーツを難なくこなしているが、だからと言って完璧かと言えば程遠い。



 「よし、着いた……」



 俺は現在病院にいる。別に何処か悪い訳では無い。ある人のお見舞いに来ているのだ。俺はその人の病室の前で歩みを止めると扉をノックした。



 「どうぞ」



 中から声が聞こえる。了承を得た俺は病室の扉を開けた。中にはベッド、備え付けのテレビ、車椅子が置いてあった。そして、そのベッドに座っているのが俺の大切な人だ。



 「やぁ、聖二……今日も来てくれたんだね」



 先程も言ったが、俺は自分を完璧な人間だとは思っていない。本当に完璧な人間というのは、この人みたいな事を言うのだ。



 「“聖一”兄さん、体の調子はどう?」



 “如月聖一”、俺が最も尊敬する偉大な兄だ。



 「今日の調子は良さそうだ……だけどいつも悪いな……こうして毎日見舞いに来て貰って……」



 「何言ってるんだよ。俺達兄弟なんだから、これ位当然さ」



 聖一兄さんは生まれつき体が弱く、俺が中学へ上がる頃からずっと入院生活を続けている。



 「そう言えば今日は、中間テストの返却日なんだろ?どうだった?」



 「全教科満点だったよ」



 「凄いじゃないか、聖二の事を誇りに思うよ」



 「そんな、大した事はしてないよ…………」



 友人に褒められた時は何も感じなかったが、尊敬する聖一兄さんに褒められると何だかとても嬉しい。その時、病室の扉をノックする音が聞こえて来た。



 「どうぞ」



 「聖一さん、シーツを取り替えに来ましたよ」



 扉を開けて現れたのは、聖一兄さん担当の看護婦だった。手には綺麗に畳まれたシーツを抱えていた。



 「いつも兄がお世話になっています」



 「聖二さん、今日も来てくれたんですね」



 俺は毎日学校が終わった帰り道に、この病院に寄って顔を出してる。今では殆ど顔パス状態だ。



 「それではシーツを取り替えさせて頂くので、一度車椅子に移動して下さい」



 「分かりました」



 「手伝うよ、聖一兄さん」



 ベッドから降りる聖一の側に、聖二は車椅子を持って来た。聖一はそのままゆっくりと車椅子に腰を降ろす。



 「それにしても……いつ見てもお二人はそっくりですね」



 「そ、そうですかね…………?」



 シーツを取り替える看護婦が、俺と聖一兄さんの顔を見比べて話し掛けて来た。聖一兄さんとは年子だが、確かに似ているかもしれない。唯一の見分け方があるとすれば、聖一兄さんはしばらく髪を切っていない為、女性の様な長い髪の毛になっていた。



 「そう言えば、さっき受付の方で親御さんを見掛けましたよ?」



 「!!……父さんと母さんをですか……?」



 「えぇ、もうそろそろ来ると思うけど…………」



 その瞬間、病室の扉がノックもされず勢い良く開いた。



 「聖一!!」



 「聖一、元気か!?」



 現れたのは、とても若々しい男女だった。女性は車椅子に座っている聖一を見つけると強く抱き締める。男性はそんな二人を微笑ましく見ていた。



 「か、母さん……苦しいよ……」



 「あぁ、ごめんなさい!聖一に会えると思ったら嬉しくて……」



 「もう、毎日会う度に抱き締めるのは止めてよ。聖二だって見ているんだから、恥ずかしいよ」



 すると母さんは、隣にいる俺の方に顔を向けて来た。



 「か、母さん……」



 「あら、聖二……いたの?気づかなかったわ」



 その目には、一切の暖かみは感じられなかった。それどころか、冷たさすら感じる。



 「聖二、用が済んだのなら帰りなさい。聖一の看病は私達だけでする」



 「は、はい…………」



 父さんの言葉に従い、俺は病室を後にしようする。



 「あっ、聖二待って!父さん、母さん、聞いて!今日聖二が中間テストで全教科満点を取ったんだ!凄いでしょ?」



 しかし、聖一兄さんが俺を呼び止めて両親に中間テストの事を報告した。



 「別に凄くは無いでしょ?」



 「えっ?」



 聖一兄さんは、母さんの言葉に戸惑いの表情を浮かべていた。



 「テストなんて、満点取って当たり前だからな」



 「それよりも凄いのは聖一、あなたよ!!」



 「ぼ、僕…………?」



 「看護婦さんから聞いたけど、今日一人で車椅子に乗ってトイレに行ったらしいじゃないの!偉いわー!」



 「さすがは自慢の息子だ!!」



 聖一兄さんが褒められている中、俺はひっそりと病室を後にした。



 「聖一兄さん…………」



 俺は、聖一兄さんが褒められるのは当然の事だと思っている。聖一兄さんは病弱な体で毎日を一生懸命に生きている。そんな聖一兄さんが褒められるのは、俺としても凄く嬉しかった。



 「帰ろ……その前にトイレ……」



 帰宅する前に俺はトイレへと寄った。トイレを済ませて廊下に出ると、丁度そこには母さんと父さん、二人の姿があった。



 「!!!」



 何故か俺は、物陰に隠れて両親の会話を盗み聞きしてしまった。



 「…………お医者様は何て?」



 「しばらくはあのままだろうって……」



 「どうして!?どうして聖一が、辛い目に遭わなければいけないの!?」



 会話の内容は、聖一兄さんの物だった。俺はもう少し会話を盗み聞きする事にした。



 「聖二よ……聖二のせいだわ!!あの子が聖一の全てを奪ったのよ!!」



 「おい、そんな言い方は無いだろ?一応、俺達の子供なんだから…………」



 「関係無いわよ……私の息子は聖一だけよ……」



 「…………」



 兄弟差別は昔からあった。初めての子供を可愛がるのは、仕方の無い事だ。出産する時に得られる感動は一回目と二回目では、比にならない位大きい。俺はとうの昔に両親の愛は受けられないだろうと悟った。その代わり、聖一兄さんにその愛を注いでくれれば満足だ。



 「そろそろ行こう……聖一も待ってる……」



 「そうね…………」



 そう言いながら母さんと父さんは、病室へと戻って行った。



 「…………」



 俺は無言のまま、その場を去った。







***







 「聖一兄さん、お見舞いに来たよ」



 次の日、俺はいつもの様に聖一兄さんの病室を訪れた。



 「聖二、いらっしゃい……」



 「あれ?聖一兄さん……髪が……」



 そこで目にした聖一兄さんは、昨日と比べて明らかに違っていた。それは、あの女性の様に長い髪の毛が切られており、俺と同じ位の長さになっていた。



 「あぁ、実は自分で切ってみたんだけど……似合ってるかな?」



 「似合っているけど……その髪型のせいで、俺達ますます見分けがつかなくなっちゃうんじゃない?」



 元々似ていた顔に、唯一の違いだった髪の毛まで揃えてしまっては見分けるのは非常に困難である。



 「…………そうだ聖二、ちょっとやってみたい事があるんだ……」



 「?」







***







 病院の廊下。車椅子に乗り、後ろで押されながら進んで行く。



 「あら、聖一さん。どちらに行かれるのですか?」



 二人を見掛けた看護婦が聖一兄さんに、声を掛けてくる。



 「聖二と一緒に散歩です」



 「そうですか、お兄さん想いの弟さんがいてうらやましい限りです」



 後ろで押している聖二は、看護婦に軽く会釈をするとそのまま歩いて行ってしまった。



 「…………バレなかったね」



 車椅子に座る聖一が、聖二に声を掛ける。



 「上手く行ったな……“聖二”」



 「そうだね“聖一”兄さん……」



 そう二人は入れ替わっていた。聖一がやってみたい事と言うのは、瓜二つの顔の自分達が服装を変えてしまえば、誰にも気づかれないのではないかというものだった。つまり、今車椅子に座っているのが聖二で、それを押して歩いているのが聖一なのだ。



 「それで……これから何処に向かうの?」



 「…………取り敢えず屋上に行かないか?」



 「屋上?」



 そう言いながら聖一は、車椅子に乗せた聖二を押しながら屋上に向かった。







***







 「ここが屋上だ」



 「へぇー、ここが……やっぱりちゃんとフェンスで周りを囲んでいるんだね」



 屋上は、自殺防止を考えて高いフェンスに囲まれていた。



 「こんな所まで来て、何をするの?」



 「聖二…………ちょっと目を瞑って耳を塞いでくれないか?」



 「えっ、どうして?」



 「いいから……頼むよ……」



 「…………」



 突然の聖一兄さんの言葉に戸惑いながらも、俺は目を瞑り耳を塞いだ。もしかして、サプライズプレゼントとか用意していたのかな。でも別に今日は何かの記念日では無い筈…………。



 「…………」



 一分、二分、三分……あれから何分過ぎたのだろうか。一向に何も始まらない事に俺は不安を覚えた。



 「聖一兄さん?ねぇ、まだ?……もう目を開けてもいいかな?聖一兄さん?…………開けるからね」



 我慢出来ず俺は、ゆっくりと目を開けた。そこで捉えた光景は衝撃の物だった。



 「せ、聖一兄さん…………?」



 聖一兄さんは、フェンスの向こう側にいた。



 「ビックリしたか?」



 「ちょ、ちょっと聖一兄さん!?何やっているんだよ!!」



 「フェンスって、結構登りにくいんだな……見てくれ、服がボロボロだよ」



 そう言いながら聖一兄さんは、破れた服を見せる。



 「そんな呑気な事を言ってる場合!!?動かないで今すぐ助けに行くから!!」



 俺は急いで聖一兄さんを助けようと、車椅子から立ち上がるが普段乗った事も無い物に乗っていた為、上手く立ち上がれずバランスを崩して前のめりに倒れてしまう。



 「ま、待ってて今助けに行くから……」



 「聖二!!」



 立ち上がろうとすると、聖一兄さんの声が聞こえて倒れながらも思わず、その方向に顔を向ける。



 「お前は、僕の代わりに生きるんだ!!」



 「な、何を言って……」



 「僕の分まで幸せに過ごすんだぞ!!」



 何を言っているのか、全く理解できなかった。そうしてる内に聖一兄さんが背中を向けて飛び降りようとする。



 「ま、待ってよ!!聖一兄さん!!聖一兄さん!!」



 「何言ってるんだ…………」



 俺の必死の呼び掛けに、聖一兄さんが振り返ってくれた。



 「“聖一”はお前だろ?」



 「!!!」



 そしてそのまま聖一兄さんは、屋上から身を投げた。



 「きゃあああああ!!!」



 「ひ、人が飛び降りたぞ!!」



 「きゅ、救急車を呼ぶんだ!!」



 「馬鹿!ここが病院だよ!!」



 下の方で騒ぎが起こっていた。俺は何が起きたのか訳が分からず、呆然としていた。



 「だ、大丈夫!!?」



 するとその時、聖一兄さん担当の看護婦が駆けつけて来た。



 「“聖一”さん!!大丈夫ですか!?“聖一”さん!!“聖一”さん!!」



 俺は駆けつけて来た看護婦に、抱き締められながら呼び掛けられる。その時俺はぶつぶつと独り言を呟いていた。



 「俺は……“聖二”だ……俺は“聖二”だ……俺は“聖二”だ…………」



 しかしその呟きは虚しくも、看護婦の呼び掛けに掻き消されてしまった。俺はこの日、名前と大切な人を失ってしまった。
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