262 / 300
最終章 笑顔の絶えない世界
本気のエジタス(中編)
しおりを挟む
「……痺れを切らすのではないかと、十分間様子を見ていたのに……何故……私の位置が分かったのですか?」
「簡単だよエジタス。お前の殺意を感じ取ったのさ」
「さ、殺意ですって……?」
シーラの槍に体を貫かれながらも、エジタスは会話を続ける。
「お前の“迷彩”……姿を消す事は出来るが、気配までは消す事が出来ない様だな」
「!!!……た、例えそうだとしても……気配だけで私を突き刺すのは、不可能な筈です……この場には私だけで無く、他の皆さんの気配も存在しますからね……」
「そうだな、常人だったら不可能だろうな。だが生憎、私は生物界の頂点に君臨するドラゴン。その中でも、かつて世界の均衡を保っていた白銀のドラゴンの末裔……他の奴等と違って、感覚神経が数百倍鋭いのさ」
「白銀のドラゴン……これが報復と言う奴ですか……」
シーラの言葉で思い出されるのは、二千年前の出来事。受け継がれた血が、シーラに力を与えたのかもしれない。エジタスによって、人生を汚された白銀のドラゴン。そんな白銀のドラゴンの、二千年越しの報復が果たされた瞬間だった。
「昔から、敵の人数を探るのが得意だったものね」
「そうか……それを知っていたから、あんたはシーラに任せたのか」
「“あんた”じゃなくて、アルシアって呼んでね。フォルスちゃん」
「あ、あぁ……分かったよ……アルシア……」
アルシアの、濃い性格に押されながらもフォルスは、シーラに任せた理由を納得するのであった。
「つまりだ。私はお前の気配、主に殺意を感じ取って、的確な位置を割り出したのさ」
「殺意……あり得ない……殺意なら尚更あり得ない……この場にいる全員の殺意から、私だけの殺意を見つけ出すだなんて……目を瞑った状態で、そんな事が出来る筈が無い……」
「何言ってる。お前以外、誰も殺意なんて抱いていないぞ」
「!!!」
その時、初めてエジタスは驚きの表情を浮かべた。仮面越しの為、はっきりとは分からないが、狼狽えている雰囲気は感じ取れた。
「そうですよ師匠……私達は師匠を殺そうだなんて、思っていませんよ」
「辛い事や苦しい事があるなら、僕達に話して欲しい。僕達は……エジタスを助けたいんだ」
真緒とサタニアの言葉に、残りの七人も頷く。元より、エジタスに殺意など抱いていなかった。
「嘘だ……嘘に決まっている……マオさん……サタニアさん……私はあなた方を裏切ったのですよ……ナイフを突き刺し、重症を負わせた……そんな相手に……殺意を抱かない訳が無い……」
「嘘じゃありません!!」
「本心だよ!!」
「では、何故殺意を抱かないのですか!?裏切られ、仲間を傷つけられたのに、何故殺意を抱かないのですか!?」
「「えっ!?えぇ……と……それは……」」
殺意を抱かない理由をエジタスが問い掛けた瞬間、真緒とサタニアは言葉が詰まった。更に二人の頬が、うっすら赤く染まり始める。
「マオさん!!勇気を出して下さい!!」
「雰囲気はちょっとあれだが……まぁ、何とかなるだろ!!」
「マオぢゃんなら行げるだよぉ!!」
「魔王様の相手がエジタスって言うのは……ちょっと癪だが……ここは甘んじて受け入れます…………」
「ン?マオウサマノカオカラ、ネツヲカンジトレル……ドウシタノダ?」
「んもぅ、ゴルガちゃんったら鈍いわね!!魔王ちゃん、頑張って!!大切なのは気持ちよ!!」
ふわふわとした暖かい空。真緒とサタニアの言葉が詰まった瞬間、周囲の者達が応援を始めた。唯一、エジタスとアーメイデだけが首を傾げる。
「あ、あの師匠……じ、実は私……し、師匠の事が……」
「エジタス……僕……男だけど……実はエジタスの事が……」
うっすら赤く染まっていた頬は、いつの間にか顔全体に広がり、真っ赤に染まっていた。心臓の鼓動が速くなる。速すぎて痛い。正直、この場で言う意味があるのかどうか疑問視されるが、ここまで来てしまったら言うしかない。二人が秘めたエジタスへの想いを……。
「「大好きです!!」」
「「!!!」」
勇気を振り絞った二人の告白。エジタスとアーメイデは、しばらく固まっていた。
「あ、あはは……ま、まさかエジタスの事が好きだっただなんて……驚きだね……よ、良かったじゃないかエジタス、可愛い女の子二人?に告白されて……」
「…………」
突然の告白に、驚きと動揺を隠せないアーメイデ。対してエジタスは無言のまま、天井を見上げていた。
「……それは……つまり……“愛”という事ですか……?」
「は、はい……そうです……」
「う、うん……そう言う事だね……」
「………………くだらない」
「「えっ?」」
その瞬間、シーラの槍に貫かれていた筈のエジタスの姿が、瞬く間に消えてしまった。そして次の瞬間、シーラの背後に現れると顔面を殴り飛ばした。
「がはぁ!!?」
「“愛”……それはこの世で最も信用ならない感情です……」
「シーラ!!」
殴り飛ばされたシーラは、数十メートル先へと吹き飛び、壁に激突してめり込んだ。サタニアがシーラの安否を心配していると、エジタスが転移を使って目の前に現れた。
「愛は幻想……所詮、脳への伝達物質にしか過ぎない!!」
サタニアの目の前に現れたエジタスは、その足でサタニアの顎を蹴り飛ばした。顎を蹴り飛ばされたサタニアは、空中へと舞い上がる。
「ぐっ!!?」
「サタニア!!」
「そして……愛など……この世には存在しない!!」
「!!!」
サタニアの安否を心配する真緒。そんな真緒の目の前にも、エジタスが転移を使って現れた。そしてサタニアと同じ様に、顎を蹴り飛ばされた。
「うっ……あぁ!!?」
これまた同じく、顎を蹴り飛ばされた真緒は空中へと舞い上がる。
「マオさん!!」
「マオぢゃん!!」
「くそっ!!エジタスさん、止めるんだ!!」
「エジタスちゃん!!おいたが過ぎるわよ!!」
状況が二転三転する中、フォルスは、エジタス目掛けて弓矢を構える。アルシアは、エジタス目掛けて両刀を構える。
「“迷彩”」
「「!!!」」
しかしその瞬間、エジタスの体が徐々に薄くなり始め、その場から消えてしまった。
「しまった!!“三連弓”!!」
「スキル“大炎熱地獄”!!」
フォルスとアルシアは、慌てて攻撃を仕掛けるも時既に遅し、放たれた三連続の矢と、燃え盛る炎のスキルは当たらなかった。シーラと違って、フォルスとアルシアは感じ取れる程の感覚神経は、持ち合わせていない。
「いったい何処に!!?」
「「ぐぁあああああ!!!」」
「上よ!!」
空中へと蹴り飛ばされた真緒とサタニア。二人の悲鳴が聞こえ、急いで見上げると空中では真緒とサタニアが、透明になったエジタスの攻撃を食らっていた。攻撃を食らう度に、落ちかけていた真緒とサタニアは、空中に打ち上げられる。最悪のループであった。
「くそっ!!何処だ!!何処にいるんだ!!」
フォルスは、空中目掛けて弓を構えるが、透明になっているエジタスの姿を捉える事が出来なかった。下手に矢を放って、真緒やサタニアに当たってしまっては元も子もない。
「どうすればいいの……」
次第に傷付いて行く、真緒とサタニア。フォルスとアルシアは、只眺める事しか出来ない。
「…………」
そんな中、アーメイデは落ち着いた表情で冷静に眺めていた。
「…………見えた!!そこよ!!“クリスタルランス”!!」
すると、アーメイデの右手に結晶型の槍が生成された。結晶型の槍を握り締め、真緒とサタニアのいる空中目掛けて槍を投げ付けた。投げ付けた槍は、真緒とサタニアがいる空中へと真っ直ぐ飛んで行った。しかし、真緒とサタニアのいる空中に辿り着いた瞬間、槍の動きが止まった。そして百八十度方向転換して、先程よりも速い速度で投げ返された。
「な、なんですって!?ぐっ……きゃあああああ!!!」
自身の放った魔法を投げ返され、アーメイデはまともに食らってしまった。
「「…………」」
しかし、アーメイデの攻撃のお陰で時間が生まれた。それにより、真緒とサタニアが落下して来た。
「マオさん!!」
「マオぢゃん!!大丈夫だがぁ!?」
「マオ!!気をしっかり持つんだ!!」
「マオウサマ!!マオウサマ!!」
「魔王ちゃん!!酷い傷……早く回復させないと!!」
落下して、床へと叩きつけられる真緒とサタニア。その側に仲間達が駆け寄る。
「きゃあああ!!?」
「リーマ!?どわぁあああ!!?」
「これはまさか……ぐわぁあああ!!?」
真緒の安否を心配していると、リーマが突然後方へと吹き飛んだ。それに続き、ハナコとフォルスの二人も吹き飛んだ。
「ゴルガちゃん気を付けて!!エジタスちゃんが近くにいる……がはぁ!!?」
ゴルガに注意を促すアルシアだったが、言い終わる前にエジタスによって吹き飛んでしまった。
「アルシア!!クソッ、ウォオオオオオ!!!」
アルシアが吹き飛ばされるのを目撃したゴルガは、咄嗟に両手を振り上げて勢いのまま、床に振り下ろした。すると、床が砕けて衝撃波が生まれ、周囲の物を吹き飛ばした。
「コレナラ、チカヅケナイハズ……グゴッ!!?」
しかし、安心したのも束の間。ゴルガの体に強い衝撃が走る。確認すると、誰かに殴られたかの様な、拳の後が付いていた。
「マ、マサカ……グゴッ!!?ガァア!!?ウグッ!!?」
そして次の瞬間、ゴルガの体に無数の拳の後が付けられた。エジタスが何度も殴り付けているのだ。間髪入れずに何度も殴られるゴルガは、次第に空中へと舞い上がる。
「グッ……グハァアアアアア!!!」
何度も殴られ、空中へと舞い上がったゴルガは、最後の一撃を貰って数メートル先へと吹き飛んだ。床に落下した衝撃で、土煙が上がった。
「…………」
全滅。苦労して得た勝利が、一瞬の内に敗北へと変わった。真緒とサタニアが倒れる中、エジタスの体が次第に浮き出て来た。
「……これでも……私の事を愛せますか?」
「簡単だよエジタス。お前の殺意を感じ取ったのさ」
「さ、殺意ですって……?」
シーラの槍に体を貫かれながらも、エジタスは会話を続ける。
「お前の“迷彩”……姿を消す事は出来るが、気配までは消す事が出来ない様だな」
「!!!……た、例えそうだとしても……気配だけで私を突き刺すのは、不可能な筈です……この場には私だけで無く、他の皆さんの気配も存在しますからね……」
「そうだな、常人だったら不可能だろうな。だが生憎、私は生物界の頂点に君臨するドラゴン。その中でも、かつて世界の均衡を保っていた白銀のドラゴンの末裔……他の奴等と違って、感覚神経が数百倍鋭いのさ」
「白銀のドラゴン……これが報復と言う奴ですか……」
シーラの言葉で思い出されるのは、二千年前の出来事。受け継がれた血が、シーラに力を与えたのかもしれない。エジタスによって、人生を汚された白銀のドラゴン。そんな白銀のドラゴンの、二千年越しの報復が果たされた瞬間だった。
「昔から、敵の人数を探るのが得意だったものね」
「そうか……それを知っていたから、あんたはシーラに任せたのか」
「“あんた”じゃなくて、アルシアって呼んでね。フォルスちゃん」
「あ、あぁ……分かったよ……アルシア……」
アルシアの、濃い性格に押されながらもフォルスは、シーラに任せた理由を納得するのであった。
「つまりだ。私はお前の気配、主に殺意を感じ取って、的確な位置を割り出したのさ」
「殺意……あり得ない……殺意なら尚更あり得ない……この場にいる全員の殺意から、私だけの殺意を見つけ出すだなんて……目を瞑った状態で、そんな事が出来る筈が無い……」
「何言ってる。お前以外、誰も殺意なんて抱いていないぞ」
「!!!」
その時、初めてエジタスは驚きの表情を浮かべた。仮面越しの為、はっきりとは分からないが、狼狽えている雰囲気は感じ取れた。
「そうですよ師匠……私達は師匠を殺そうだなんて、思っていませんよ」
「辛い事や苦しい事があるなら、僕達に話して欲しい。僕達は……エジタスを助けたいんだ」
真緒とサタニアの言葉に、残りの七人も頷く。元より、エジタスに殺意など抱いていなかった。
「嘘だ……嘘に決まっている……マオさん……サタニアさん……私はあなた方を裏切ったのですよ……ナイフを突き刺し、重症を負わせた……そんな相手に……殺意を抱かない訳が無い……」
「嘘じゃありません!!」
「本心だよ!!」
「では、何故殺意を抱かないのですか!?裏切られ、仲間を傷つけられたのに、何故殺意を抱かないのですか!?」
「「えっ!?えぇ……と……それは……」」
殺意を抱かない理由をエジタスが問い掛けた瞬間、真緒とサタニアは言葉が詰まった。更に二人の頬が、うっすら赤く染まり始める。
「マオさん!!勇気を出して下さい!!」
「雰囲気はちょっとあれだが……まぁ、何とかなるだろ!!」
「マオぢゃんなら行げるだよぉ!!」
「魔王様の相手がエジタスって言うのは……ちょっと癪だが……ここは甘んじて受け入れます…………」
「ン?マオウサマノカオカラ、ネツヲカンジトレル……ドウシタノダ?」
「んもぅ、ゴルガちゃんったら鈍いわね!!魔王ちゃん、頑張って!!大切なのは気持ちよ!!」
ふわふわとした暖かい空。真緒とサタニアの言葉が詰まった瞬間、周囲の者達が応援を始めた。唯一、エジタスとアーメイデだけが首を傾げる。
「あ、あの師匠……じ、実は私……し、師匠の事が……」
「エジタス……僕……男だけど……実はエジタスの事が……」
うっすら赤く染まっていた頬は、いつの間にか顔全体に広がり、真っ赤に染まっていた。心臓の鼓動が速くなる。速すぎて痛い。正直、この場で言う意味があるのかどうか疑問視されるが、ここまで来てしまったら言うしかない。二人が秘めたエジタスへの想いを……。
「「大好きです!!」」
「「!!!」」
勇気を振り絞った二人の告白。エジタスとアーメイデは、しばらく固まっていた。
「あ、あはは……ま、まさかエジタスの事が好きだっただなんて……驚きだね……よ、良かったじゃないかエジタス、可愛い女の子二人?に告白されて……」
「…………」
突然の告白に、驚きと動揺を隠せないアーメイデ。対してエジタスは無言のまま、天井を見上げていた。
「……それは……つまり……“愛”という事ですか……?」
「は、はい……そうです……」
「う、うん……そう言う事だね……」
「………………くだらない」
「「えっ?」」
その瞬間、シーラの槍に貫かれていた筈のエジタスの姿が、瞬く間に消えてしまった。そして次の瞬間、シーラの背後に現れると顔面を殴り飛ばした。
「がはぁ!!?」
「“愛”……それはこの世で最も信用ならない感情です……」
「シーラ!!」
殴り飛ばされたシーラは、数十メートル先へと吹き飛び、壁に激突してめり込んだ。サタニアがシーラの安否を心配していると、エジタスが転移を使って目の前に現れた。
「愛は幻想……所詮、脳への伝達物質にしか過ぎない!!」
サタニアの目の前に現れたエジタスは、その足でサタニアの顎を蹴り飛ばした。顎を蹴り飛ばされたサタニアは、空中へと舞い上がる。
「ぐっ!!?」
「サタニア!!」
「そして……愛など……この世には存在しない!!」
「!!!」
サタニアの安否を心配する真緒。そんな真緒の目の前にも、エジタスが転移を使って現れた。そしてサタニアと同じ様に、顎を蹴り飛ばされた。
「うっ……あぁ!!?」
これまた同じく、顎を蹴り飛ばされた真緒は空中へと舞い上がる。
「マオさん!!」
「マオぢゃん!!」
「くそっ!!エジタスさん、止めるんだ!!」
「エジタスちゃん!!おいたが過ぎるわよ!!」
状況が二転三転する中、フォルスは、エジタス目掛けて弓矢を構える。アルシアは、エジタス目掛けて両刀を構える。
「“迷彩”」
「「!!!」」
しかしその瞬間、エジタスの体が徐々に薄くなり始め、その場から消えてしまった。
「しまった!!“三連弓”!!」
「スキル“大炎熱地獄”!!」
フォルスとアルシアは、慌てて攻撃を仕掛けるも時既に遅し、放たれた三連続の矢と、燃え盛る炎のスキルは当たらなかった。シーラと違って、フォルスとアルシアは感じ取れる程の感覚神経は、持ち合わせていない。
「いったい何処に!!?」
「「ぐぁあああああ!!!」」
「上よ!!」
空中へと蹴り飛ばされた真緒とサタニア。二人の悲鳴が聞こえ、急いで見上げると空中では真緒とサタニアが、透明になったエジタスの攻撃を食らっていた。攻撃を食らう度に、落ちかけていた真緒とサタニアは、空中に打ち上げられる。最悪のループであった。
「くそっ!!何処だ!!何処にいるんだ!!」
フォルスは、空中目掛けて弓を構えるが、透明になっているエジタスの姿を捉える事が出来なかった。下手に矢を放って、真緒やサタニアに当たってしまっては元も子もない。
「どうすればいいの……」
次第に傷付いて行く、真緒とサタニア。フォルスとアルシアは、只眺める事しか出来ない。
「…………」
そんな中、アーメイデは落ち着いた表情で冷静に眺めていた。
「…………見えた!!そこよ!!“クリスタルランス”!!」
すると、アーメイデの右手に結晶型の槍が生成された。結晶型の槍を握り締め、真緒とサタニアのいる空中目掛けて槍を投げ付けた。投げ付けた槍は、真緒とサタニアがいる空中へと真っ直ぐ飛んで行った。しかし、真緒とサタニアのいる空中に辿り着いた瞬間、槍の動きが止まった。そして百八十度方向転換して、先程よりも速い速度で投げ返された。
「な、なんですって!?ぐっ……きゃあああああ!!!」
自身の放った魔法を投げ返され、アーメイデはまともに食らってしまった。
「「…………」」
しかし、アーメイデの攻撃のお陰で時間が生まれた。それにより、真緒とサタニアが落下して来た。
「マオさん!!」
「マオぢゃん!!大丈夫だがぁ!?」
「マオ!!気をしっかり持つんだ!!」
「マオウサマ!!マオウサマ!!」
「魔王ちゃん!!酷い傷……早く回復させないと!!」
落下して、床へと叩きつけられる真緒とサタニア。その側に仲間達が駆け寄る。
「きゃあああ!!?」
「リーマ!?どわぁあああ!!?」
「これはまさか……ぐわぁあああ!!?」
真緒の安否を心配していると、リーマが突然後方へと吹き飛んだ。それに続き、ハナコとフォルスの二人も吹き飛んだ。
「ゴルガちゃん気を付けて!!エジタスちゃんが近くにいる……がはぁ!!?」
ゴルガに注意を促すアルシアだったが、言い終わる前にエジタスによって吹き飛んでしまった。
「アルシア!!クソッ、ウォオオオオオ!!!」
アルシアが吹き飛ばされるのを目撃したゴルガは、咄嗟に両手を振り上げて勢いのまま、床に振り下ろした。すると、床が砕けて衝撃波が生まれ、周囲の物を吹き飛ばした。
「コレナラ、チカヅケナイハズ……グゴッ!!?」
しかし、安心したのも束の間。ゴルガの体に強い衝撃が走る。確認すると、誰かに殴られたかの様な、拳の後が付いていた。
「マ、マサカ……グゴッ!!?ガァア!!?ウグッ!!?」
そして次の瞬間、ゴルガの体に無数の拳の後が付けられた。エジタスが何度も殴り付けているのだ。間髪入れずに何度も殴られるゴルガは、次第に空中へと舞い上がる。
「グッ……グハァアアアアア!!!」
何度も殴られ、空中へと舞い上がったゴルガは、最後の一撃を貰って数メートル先へと吹き飛んだ。床に落下した衝撃で、土煙が上がった。
「…………」
全滅。苦労して得た勝利が、一瞬の内に敗北へと変わった。真緒とサタニアが倒れる中、エジタスの体が次第に浮き出て来た。
「……これでも……私の事を愛せますか?」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様でも、公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる