193 / 275
第九章 冒険編 蘇る英雄達
皆は一人の為に
しおりを挟む
「助けに来たって……そんな大袈裟な。皆だって知ってるでしょ? ここでは死んでも元の場所に戻るだけで、わざわざ助けに来る必要は……」
「それがあるんですよ!!」
「え?」
「マオ、落ち着いて聞け。この最終試練は他の試練と違って、死んだらそのまま永遠の眠りに着くんだ」
「じょ、冗談……」
「冗談でこんな所、来る訳が無いでしょ」
「そんな……じゃあ、もしあの攻撃が当たっていたら今頃私は……」
漸く気付く。これは死んでも大丈夫な戦いじゃない。文字通り、命の掛かった戦いなのだ。
「だがもう心配ない。私達が来たからな」
「シーラさん」
「立てるか? 肩を貸してやるよ」
真緒の肩に手を置き、安心させるシーラ。真緒はシーラの肩を借りて何とか立ち上がる。
「ほら、回復用のポーションだ。これで少しは傷も癒えるだろう」
「あ、ありがとうございます」
手渡されたポーションで回復する真緒。しかし思った以上に傷は深く、全快する事は出来なかった。
そんな中、遠くに吹き飛ばされた魔王サタニアがこちらに近付いてくる。
「あれだけの攻撃を食らって、ピンピンしているとはな……」
「あくまで作り出された虚像だからな。痛みなんて感じない」
「じゃあどうすれば良いんですか?」
「そんなの簡単さ。頭、もしくは体を吹き飛ばして、現実では決して生きていられない様にしてやればいい」
「成る程、それは確かに簡単だな」
フォルス達による一斉攻撃に対して、びくともしていなかった。そんな相手の頭や体を吹き飛ばすのは、かなり厳しい。フォルスは皮肉を込めて、シーラの言葉を笑い飛ばした。
「皆、下がって……ここは私一人でやる……」
そう言うと真緒は仲間達の間を通り抜け、一人で魔王サタニアと戦おうとする。
「ちょ、ちょっとマオさん!? 一人じゃ無理ですよ」
「そんなボロボロの体じゃ、良くて一分しか持たないよ」
「マオぢゃん、無理じぢゃ駄目だぁ」
「これは私が一人で勝手にやった事なの!! だから始末も私一人でする!!」
「……そんなに俺達の事が信用出来ないって言うのか?」
「違う!! そうじゃない!!」
フォルスの言葉に真緒は慌てて否定する。しかしフォルスは首を横に振る。
「いいや、違わない。マオ、お前これで何回目だ? 俺達は何度も越えられない壁にぶつかって来た。その度にお前は一人で抱え込んで、一人で解決しようとして、そして結局最後は仲間の大切さに気付く。こう何度も同じ事を繰り返されると、お前という人間性を疑わざるを得ない」
「それは…………!!!」
何も言い返せなかった。フォルスの言っている事は何も間違っていないのだから。今回のロストマジックアイテムを求める旅でも、そして一年前の旅でも、似た様な展開が複数あった。
ここまで来ると、さすがの仲間達も真緒が自分達を心の底から信じていないと疑ってしまう。
「なぁ、マオ……教えてくれ。どうして俺達の事を信頼してくれないんだ?」
「マオぢゃん……」
「マオさん……」
「………………」
フォルスの問いに終始無言の真緒。俯き、口を閉ざしてしまった。その様子にフォルスは深い溜め息を漏らす。
「……取り敢えず、目の前の物事を片付けるのが先だな」
そう言うとフォルスは真緒を置いて、他の者達と一緒に魔王サタニアと対峙する。
「勝てるでしょうか?」
「分からない。けど、どんな戦いだって勝てるか勝てないかなんて、一々考えていないだろう?」
「そうでしたね。只、今の私達に出来る事を精一杯やるだけです」
「……行くぞ!!!」
その瞬間、フォルス達は一斉に攻撃を仕掛けた。フォルスとシーラが空中に飛び上がり、ハナコとエレットが先陣を切った。そしてリーマは後方から魔法の準備を整えていた。
「マオぢゃんの仇!! スキル“鋼鉄化(腕)”」
するとハナコの両腕が鋼鉄に変化する。ハナコの拳が魔王サタニア目掛けて勢い良く放たれる。
「おりゃあ!! どりゃあ!! うりゃああああ!!!」
しかし、それを悉く回避する魔王サタニア。ハナコから放たれる拳の連続攻撃から距離を取る様に、当たる直前に後ろへと下がって避ける。
「ごの!! ごの!! 全然当だらないだぁ!!」
「情けないわね。よく見てなさい!! 攻撃ってのは、こうするのよ!! “スコールライトニング”!!」
エレットは透かさず上空に右手の人差し指を向けた。すると魔王サタニア目掛けて雷がピンポイントで撃ち込まれる。
「よし!! やった!!」
が、既の所で魔王サタニアは雷を避け、瞬く間にエレットとの距離を縮めて来る。
「ちょ、嘘でしょ!!?」
咄嗟に雷魔法を使って逃げ出そうとするエレット。しかしその足を魔王サタニアに捕まれてしまう。
「ま、不味い!!」
魔王サタニアは足を持っている方の手を思い切り引っ張り、エレットを引き寄せた。更に持っていない方の手を強く握り締め、拳を作る。そしてこちらにやって来るエレット目掛けて拳を振りかぶる。
「そんな!!? や、殺られちゃう……何てね」
その瞬間、エレットは足から雷を流した。足から魔王サタニアの手に、そして体全体に流れ、痺れ始めた。それにより、足を掴んでいた手の力が緩み、エレットは無事に脱出する事が出来た。
「今だ!! 畳み掛けろ!!」
痺れて上手く動けない魔王サタニア。その隙を突いて、フォルス達が攻撃を叩き込む。
「貫け“ブースト”!!」
「“ジャイアントフレイム”!!」
「スキル“獣王の一撃”!!」
「スキル“バハムート”!!」
目にも止まらぬ速さで撃ち込まれる矢。炎の巨人から放たれる強烈な拳。獣の頂点に立った者の圧倒的な一撃。そして正にドラゴンの強さを象徴する誇り高き技。各々から放たれる渾身の攻撃が、魔王サタニアに直撃する。
「どうだ!?」
四人が放った攻撃は、魔王サタニアに片膝を付かせた。が、それでも顔や体を吹き飛ばすまでには至らず、再びゆっくりと立ち上がるのであった。
「くそっ!! もう一度だ!!」
「フォルスさん!! 危ない!!」
一瞬の出来事だった。瞬きをした瞬間、魔王サタニアはフォルスの目の前に現れていた。そしてフォルスの脳天目掛けてかかと落としを繰り出す
「ごぶっ!!!」
咄嗟に気が付くも、避けるのが間に合わず、結果魔王サタニアのかかと落としをまともに食らってしまう。
「フォルス!! くっ!!」
上からの衝撃によって、コントロールが効かなくなり、地上へ勢い良く落下していく。側にいたシーラが助けに向かおうとするも、魔王サタニアの拳がその行く手を遮る。
「フォルスざん!!」
「早く助けないと!!」
「駄目、間に合わない!!」
突然の出来事に対応が遅れた一同。このままでは数秒後には、フォルスは頭から地面に強く叩き付けられ、確実に死んでしまうだろう。仲間達が何とか助けに向かおうとするが、ギリギリ間に合わない。
「くそっ……ここまでか……」
死を覚悟したフォルス。全てを諦め、身を委ねるのであった。
「…………」
「っ……!!?」
が、フォルスは地面に激突せずに済んだ。何故なら、フォルスの落下地点には真緒が先回りしていたからだ。落下して来たフォルスを両手で上手にキャッチする。
「マオぢゃん!! 良がっだだぁ!!」
「ナイスだよ!!」
「マオさん、ありがとうございます!!」
「助かった……ありがとうマオ」
「……信頼しているからこそです」
「え?」
そう言いながら真緒は、フォルスを地面に下ろした。そしてその重々しい口から語り始める。
「信頼しているからこそ、今のままじゃ……弱いままじゃ駄目だと思ったんです。皆が修行で成長しているのに、自分だけ成長していなかったら、皆に甘えるだけの存在になっちゃう。それじゃあ嫌なんです!!」
「マオ、まさかお前……」
「私も……皆から甘えられる……信頼されたい。その為には私自身がもっと強くなって、皆と同じ土俵に立たないといけない。だから……私は一人で修行しようと思ったんです……ごめんなさい、身勝手な事をして……皆の頼りになろうとしたのに……逆に皆の迷惑を掛けちゃった」
「……マオ……全く、最初から素直にそう言えば良いじゃないか」
「そうですよ。私達はマオさんの事を一番頼りにしているんですから」
「マオぢゃんがいないど、オラ全然力を発揮出来ないだぁ」
「マオが俺達を信頼している様に、俺達もマオの事を信頼しているんだ。もっと自分に自信を持っても、バチは当たらないんじゃないか?」
「皆……」
「良い仲間を持ったじゃないか。羨ましい限りだよ」
「エレットさん……」
仲間達の言葉が真緒の心に潜む迷いや不安を打ち消した。これにより、漸く真緒は本来の自分を取り戻す事が出来たのだ。
「ありがとう……ありがとう皆……私、もう迷わない。自分を信じる。そして皆にもっと甘える!!」
「ふっ、俺達も甘えさせて貰うからな」
「頼りにしてますよ」
「一緒に頑張るだぁ!!」
一同が一致団結した所で、上の方から声が聞こえて来る。
「ちょっと……もしかして今、取り込み中か? もし暇なら、手を貸して欲しいんだが?」
「「「「「あっ……」」」」」
そう、忘れてはならないが、今は戦闘中なのだ。真緒達が呑気に会話している中、上空ではシーラと魔王サタニアが必死になって戦っていた。
「い、急いでシーラさんを助けよう!!」
真緒の言葉に全員が頷く。そして真緒を加えた六人で魔王サタニアに戦いを挑むのであった。
「それがあるんですよ!!」
「え?」
「マオ、落ち着いて聞け。この最終試練は他の試練と違って、死んだらそのまま永遠の眠りに着くんだ」
「じょ、冗談……」
「冗談でこんな所、来る訳が無いでしょ」
「そんな……じゃあ、もしあの攻撃が当たっていたら今頃私は……」
漸く気付く。これは死んでも大丈夫な戦いじゃない。文字通り、命の掛かった戦いなのだ。
「だがもう心配ない。私達が来たからな」
「シーラさん」
「立てるか? 肩を貸してやるよ」
真緒の肩に手を置き、安心させるシーラ。真緒はシーラの肩を借りて何とか立ち上がる。
「ほら、回復用のポーションだ。これで少しは傷も癒えるだろう」
「あ、ありがとうございます」
手渡されたポーションで回復する真緒。しかし思った以上に傷は深く、全快する事は出来なかった。
そんな中、遠くに吹き飛ばされた魔王サタニアがこちらに近付いてくる。
「あれだけの攻撃を食らって、ピンピンしているとはな……」
「あくまで作り出された虚像だからな。痛みなんて感じない」
「じゃあどうすれば良いんですか?」
「そんなの簡単さ。頭、もしくは体を吹き飛ばして、現実では決して生きていられない様にしてやればいい」
「成る程、それは確かに簡単だな」
フォルス達による一斉攻撃に対して、びくともしていなかった。そんな相手の頭や体を吹き飛ばすのは、かなり厳しい。フォルスは皮肉を込めて、シーラの言葉を笑い飛ばした。
「皆、下がって……ここは私一人でやる……」
そう言うと真緒は仲間達の間を通り抜け、一人で魔王サタニアと戦おうとする。
「ちょ、ちょっとマオさん!? 一人じゃ無理ですよ」
「そんなボロボロの体じゃ、良くて一分しか持たないよ」
「マオぢゃん、無理じぢゃ駄目だぁ」
「これは私が一人で勝手にやった事なの!! だから始末も私一人でする!!」
「……そんなに俺達の事が信用出来ないって言うのか?」
「違う!! そうじゃない!!」
フォルスの言葉に真緒は慌てて否定する。しかしフォルスは首を横に振る。
「いいや、違わない。マオ、お前これで何回目だ? 俺達は何度も越えられない壁にぶつかって来た。その度にお前は一人で抱え込んで、一人で解決しようとして、そして結局最後は仲間の大切さに気付く。こう何度も同じ事を繰り返されると、お前という人間性を疑わざるを得ない」
「それは…………!!!」
何も言い返せなかった。フォルスの言っている事は何も間違っていないのだから。今回のロストマジックアイテムを求める旅でも、そして一年前の旅でも、似た様な展開が複数あった。
ここまで来ると、さすがの仲間達も真緒が自分達を心の底から信じていないと疑ってしまう。
「なぁ、マオ……教えてくれ。どうして俺達の事を信頼してくれないんだ?」
「マオぢゃん……」
「マオさん……」
「………………」
フォルスの問いに終始無言の真緒。俯き、口を閉ざしてしまった。その様子にフォルスは深い溜め息を漏らす。
「……取り敢えず、目の前の物事を片付けるのが先だな」
そう言うとフォルスは真緒を置いて、他の者達と一緒に魔王サタニアと対峙する。
「勝てるでしょうか?」
「分からない。けど、どんな戦いだって勝てるか勝てないかなんて、一々考えていないだろう?」
「そうでしたね。只、今の私達に出来る事を精一杯やるだけです」
「……行くぞ!!!」
その瞬間、フォルス達は一斉に攻撃を仕掛けた。フォルスとシーラが空中に飛び上がり、ハナコとエレットが先陣を切った。そしてリーマは後方から魔法の準備を整えていた。
「マオぢゃんの仇!! スキル“鋼鉄化(腕)”」
するとハナコの両腕が鋼鉄に変化する。ハナコの拳が魔王サタニア目掛けて勢い良く放たれる。
「おりゃあ!! どりゃあ!! うりゃああああ!!!」
しかし、それを悉く回避する魔王サタニア。ハナコから放たれる拳の連続攻撃から距離を取る様に、当たる直前に後ろへと下がって避ける。
「ごの!! ごの!! 全然当だらないだぁ!!」
「情けないわね。よく見てなさい!! 攻撃ってのは、こうするのよ!! “スコールライトニング”!!」
エレットは透かさず上空に右手の人差し指を向けた。すると魔王サタニア目掛けて雷がピンポイントで撃ち込まれる。
「よし!! やった!!」
が、既の所で魔王サタニアは雷を避け、瞬く間にエレットとの距離を縮めて来る。
「ちょ、嘘でしょ!!?」
咄嗟に雷魔法を使って逃げ出そうとするエレット。しかしその足を魔王サタニアに捕まれてしまう。
「ま、不味い!!」
魔王サタニアは足を持っている方の手を思い切り引っ張り、エレットを引き寄せた。更に持っていない方の手を強く握り締め、拳を作る。そしてこちらにやって来るエレット目掛けて拳を振りかぶる。
「そんな!!? や、殺られちゃう……何てね」
その瞬間、エレットは足から雷を流した。足から魔王サタニアの手に、そして体全体に流れ、痺れ始めた。それにより、足を掴んでいた手の力が緩み、エレットは無事に脱出する事が出来た。
「今だ!! 畳み掛けろ!!」
痺れて上手く動けない魔王サタニア。その隙を突いて、フォルス達が攻撃を叩き込む。
「貫け“ブースト”!!」
「“ジャイアントフレイム”!!」
「スキル“獣王の一撃”!!」
「スキル“バハムート”!!」
目にも止まらぬ速さで撃ち込まれる矢。炎の巨人から放たれる強烈な拳。獣の頂点に立った者の圧倒的な一撃。そして正にドラゴンの強さを象徴する誇り高き技。各々から放たれる渾身の攻撃が、魔王サタニアに直撃する。
「どうだ!?」
四人が放った攻撃は、魔王サタニアに片膝を付かせた。が、それでも顔や体を吹き飛ばすまでには至らず、再びゆっくりと立ち上がるのであった。
「くそっ!! もう一度だ!!」
「フォルスさん!! 危ない!!」
一瞬の出来事だった。瞬きをした瞬間、魔王サタニアはフォルスの目の前に現れていた。そしてフォルスの脳天目掛けてかかと落としを繰り出す
「ごぶっ!!!」
咄嗟に気が付くも、避けるのが間に合わず、結果魔王サタニアのかかと落としをまともに食らってしまう。
「フォルス!! くっ!!」
上からの衝撃によって、コントロールが効かなくなり、地上へ勢い良く落下していく。側にいたシーラが助けに向かおうとするも、魔王サタニアの拳がその行く手を遮る。
「フォルスざん!!」
「早く助けないと!!」
「駄目、間に合わない!!」
突然の出来事に対応が遅れた一同。このままでは数秒後には、フォルスは頭から地面に強く叩き付けられ、確実に死んでしまうだろう。仲間達が何とか助けに向かおうとするが、ギリギリ間に合わない。
「くそっ……ここまでか……」
死を覚悟したフォルス。全てを諦め、身を委ねるのであった。
「…………」
「っ……!!?」
が、フォルスは地面に激突せずに済んだ。何故なら、フォルスの落下地点には真緒が先回りしていたからだ。落下して来たフォルスを両手で上手にキャッチする。
「マオぢゃん!! 良がっだだぁ!!」
「ナイスだよ!!」
「マオさん、ありがとうございます!!」
「助かった……ありがとうマオ」
「……信頼しているからこそです」
「え?」
そう言いながら真緒は、フォルスを地面に下ろした。そしてその重々しい口から語り始める。
「信頼しているからこそ、今のままじゃ……弱いままじゃ駄目だと思ったんです。皆が修行で成長しているのに、自分だけ成長していなかったら、皆に甘えるだけの存在になっちゃう。それじゃあ嫌なんです!!」
「マオ、まさかお前……」
「私も……皆から甘えられる……信頼されたい。その為には私自身がもっと強くなって、皆と同じ土俵に立たないといけない。だから……私は一人で修行しようと思ったんです……ごめんなさい、身勝手な事をして……皆の頼りになろうとしたのに……逆に皆の迷惑を掛けちゃった」
「……マオ……全く、最初から素直にそう言えば良いじゃないか」
「そうですよ。私達はマオさんの事を一番頼りにしているんですから」
「マオぢゃんがいないど、オラ全然力を発揮出来ないだぁ」
「マオが俺達を信頼している様に、俺達もマオの事を信頼しているんだ。もっと自分に自信を持っても、バチは当たらないんじゃないか?」
「皆……」
「良い仲間を持ったじゃないか。羨ましい限りだよ」
「エレットさん……」
仲間達の言葉が真緒の心に潜む迷いや不安を打ち消した。これにより、漸く真緒は本来の自分を取り戻す事が出来たのだ。
「ありがとう……ありがとう皆……私、もう迷わない。自分を信じる。そして皆にもっと甘える!!」
「ふっ、俺達も甘えさせて貰うからな」
「頼りにしてますよ」
「一緒に頑張るだぁ!!」
一同が一致団結した所で、上の方から声が聞こえて来る。
「ちょっと……もしかして今、取り込み中か? もし暇なら、手を貸して欲しいんだが?」
「「「「「あっ……」」」」」
そう、忘れてはならないが、今は戦闘中なのだ。真緒達が呑気に会話している中、上空ではシーラと魔王サタニアが必死になって戦っていた。
「い、急いでシーラさんを助けよう!!」
真緒の言葉に全員が頷く。そして真緒を加えた六人で魔王サタニアに戦いを挑むのであった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ
O.T.I
ファンタジー
かつて王国騎士団にその人ありと言われた剣聖ジスタルは、とある事件をきっかけに引退して辺境の地に引き籠もってしまった。
それから時が過ぎ……彼の娘エステルは、かつての剣聖ジスタルをも超える剣の腕を持つ美少女だと、辺境の村々で噂になっていた。
ある時、その噂を聞きつけた辺境伯領主に呼び出されたエステル。
彼女の実力を目の当たりにした領主は、彼女に王国の騎士にならないか?と誘いかける。
剣術一筋だった彼女は、まだ見ぬ強者との出会いを夢見てそれを了承するのだった。
そして彼女は王都に向かい、騎士となるための試験を受けるはずだったのだが……
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
【完結】いせてつ 〜TS転生令嬢レティシアの異世界鉄道開拓記〜
O.T.I
ファンタジー
レティシア=モーリスは転生者である。
しかし、前世の鉄道オタク(乗り鉄)の記憶を持っているのに、この世界には鉄道が無いと絶望していた。
…無いんだったら私が作る!
そう決意する彼女は如何にして異世界に鉄道を普及させるのか、その半生を綴る。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる