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第十章 冒険編 反撃の狼煙
魔王一族
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「……んっ……んん……」
気が付くと、マントンは地面の上で大の字になって寝ていた。どうしてこんな所に、そう思いながら体を起こそうとするが、くらくらと目眩がして上手く立ち上がる事が難しい。
何度か尻餅を付きながらも、何とか立ち上がる。辺りを見回し、自身の槍を見つけると拾い上げる。
意識は戻ったが、まだボーッとしている。頭の中に白い霧の様な物が掛かっており、気を失う前の記憶があやふやになっていた。
「確か俺は……っ!!」
その時、酷い頭痛に襲われる。そしてマントンは全てを思い出した。シーラと戦っていた記憶、その途中で地上から上がって来た何かに、顎を勢い良く強打され、そのまま気絶して地上に落下した記憶を。
「お、俺の顎は!!?」
マントンは慌てて自身の顎を触って確かめる。フォルスの頭突きが勢い良くぶつかったが、特に目立った外傷は無く、以前と変わらない、綺麗に割れたケツアゴのままであった。
「ほっ、良かった。ちゃんと割れているな。もし骨が砕けて一つにくっついてしまったり、三つに割れてしまったら立ち直れなかった……」
顎が二つに割れている事に安堵するマントン。彼にとっての顎は命よりも重いらしい。念入りな顎のチェックを終えると、マントンはホッと胸を撫で下ろす。
「誰だが知らんが……絶対に許さねぇ!! ぶっ殺してやる!!」
そう言うとマントンは、自身の顎を傷付けたフォルスに復讐しようと、空を見上げる。
が、そこで目にしたのはフォルスと完全なドラゴンの姿と化したシーラの二人が、フェニクスをぼこぼこにしている光景だった。
「…………」
その姿を見た瞬間、マントンは急いで物陰に身を隠し、顔半分だけ出して様子を伺った。
「ジーザス!! な、何だって言うんだあれは!? 死に損ないの鳥野郎だけならまだしも、完全なドラゴンと化したあの女に、いくら英雄と呼ばれる俺だって勝てる訳が無い!! けど、このまま帰ったらエジタスに何されるか分かったもんじゃない!! いったいどうしたら……」
頭を抱え、必死に考えるマントン。今、自分が何をすべきなのか、優先順位を定めていた。しばらく思い悩んだ後、ある一つの結論に辿り着いた。
「そうだ!! 先に中の奴らを殺っちゃえば良いんだ!! 殺った証として首を持ち帰れば、きっとエジタスも納得してくれるに違いない!!」
真緒の首を手土産にしたマントンが、エジタスに誉められる妄想を抱くマントン。その後、女達を侍らせながら酒を飲むまで妄想を膨らませる。
「へへへ……よし、そうと決まれば早速行動だ」
ニヤケ顔を晒しながら、シーラとフォルスの二人に見つからない様、いそいそと屋敷の中へと入っていく。
***
一方、無事にフェニクスを倒す事が出来たシーラとフォルス。一息付く為、一旦地上に降りる。それと同時にシーラの龍覚醒も解けてしまう。解けた途端、シーラは地面に片膝を付いた。
「ぐっ……」
「シーラ!!?」
慌てて駆け寄るフォルス。よく見るとシーラの体は傷だらけだった。浅い物から深い物まであり、酷い物では神経まで傷付いていた。
「無理し過ぎたみたいだ……」
「ポーションは?」
「あぁ、持ってる……」
そう言うとシーラは、袋からポーションを取り出す。
「ならすぐにそれを……」
「駄目だ……これはお前が持っていくんだ……」
「何故だ!!?」
しかしシーラはそれを使わず、フォルスに託そうとする。当然、フォルスは理由を訪ねる。
「これを使えば、傷は回復するだろう。だが、根本的な物までは回復しない。お前の失った羽や鉤爪、クチバシの先なんかが良い例だ」
「…………」
「そして“龍覚醒”で失った私の体力もそれに該当する……だから私が使ったとしても、すぐ戦いに復帰出来る訳じゃない……だからこれはお前に託す……」
シーラはフォルスにポーションを無理矢理押し付ける。フォルスは戸惑いながらも、託されたポーションを受け取った。
フォルスがポーションを受け取ったのを確認すると、シーラは近くの木陰に腰を下ろした。
「頼んだぞ。私はしばらくここで休んでおく。心配しなくても、最終決戦には間に合わせるさ」
「あぁ、待ってるからな。必ず来いよ」
そう、シーラと約束したフォルスは、勇猛果敢に屋敷内へと入って行くのであった。
***
天井の水滴が真緒の鼻に落ちて来る。何となく汚いと思った真緒は濡れた鼻を袖で拭き取る。そう思うのも無理は無いだろう。ここは地下。薄暗くジメジメとした一本道の廊下を歩いている。
本来の用途である魔法“ライト”で、周囲を明るくしながら進んでいく。すると目の前に重厚な鉄の扉が現れる。真緒は恐る恐る鉄の扉を押す。ギギギッと、鈍い音を立てながら扉が開く。
扉の向こう側は、所謂玉座の間と呼ばれる場所で、部屋全体を支える柱が縦二列で並び、床には豪華絢爛な装飾が施されているカーペットが敷かれており、それとは対照的な禍々しい玉座が部屋の一番奥に設置されていた。
そしてその玉座には、見覚えのある人物が腰を下ろしていた。見間違える筈が無い。この世の悪を全て詰め込んだ様な邪悪な顔をするその人物は、一度真緒の心をへし折った張本人。
「……魔王サタニア……」
そこにいたのは、初代魔王サタニア・クラウン・ヘラトスであった。
「久しいな今世紀の勇者よ」
「あの時の借り……返しに来ました!!」
「威勢だけは一人前だな。しかし貴様程度の実力では、我の足下にすら及ばない。やはり我を楽しませる事が出来るのは、奴しかおらぬか……」
「今の私は弱かった時の私とは違う!! あなたを倒して、それを証明して見せます!!」
「ふっ、虚勢もそれだけ張れば立派な物だな。なら、我も“魔王”として全力で応えよう」
そう言うと魔王サタニアは、指をパチンと鳴らした。すると柱の影から一人の人物が姿を現す。その人物は顔こそ魔王サタニアの面影があるものの、全体的に細身がかった弱々しい雰囲気をしていた。そして真緒はその人物と一度会っていた。
「あなたは……二代目魔王サタニア……」
「やぁ、久し振りだね。会うのはこれで二回目かな?」
魔王サタニアと異なり、気さくに挨拶する二代目魔王。
「驚くのはまだ早い……おい」
「…………おいで」
すると魔王サタニアは、二代目魔王に威圧的な声を掛ける。その声に二代目魔王は黙って頷き、柱の影に隠れている誰かに優しく声を掛け、手を引っ張る。そして柱の影から現れた三人目の人物を目にして、真緒は驚きの表情を浮かべる。
それもその筈、その人物は真緒がずっと無事かどうか、気に掛けていた存在。一度、真緒と本気の殺し合いをし、友情を深めた人物。それは……。
「サタニア!!!」
真緒の親友である三代目魔王サタニア・クラウン・ヘラトス三世であった。真緒が大声を上げるも、サタニアは一切反応を示さなかった。それどころか、目に光が宿っておらず生気を全く感じられなかった。よく見ると、サタニアの首に赤い首輪が付けられている。
「どうしたの!!? サタニア!!? 返事をして!!!」
「無駄だ。そいつには“強制の首輪”という相手を完全に操る事の出来るマジックアイテムを付けている。貴様の声は永遠に届かない」
「そんな……どうして!!? どうして家族にそんな事を!!?」
「家族? 脆弱な人間達と和平条約を結ぶ様な奴が家族だと? ふざけるな!! 魔族が人間に媚びへつらうなど、言語道断だ!!」
「そんな事で大切な家族を道具の様に扱うだなんて……酷過ぎます!!」
玉座の取手を強く叩き、怒りを剥き出しにする魔王サタニア。対して家族を蔑ろにする魔王サタニアに激しい怒りを覚える真緒。
「ふん、何とでも言うがいい。どうせ貴様はここで死ぬのだ。おい、後は任せるぞ。借りにも我の息子だ……しくじるなよ」
「分かっています。その代わり、約束は……守って下さいね」
「あぁ、考えておこう……」
そう言うと二代目魔王は、サタニアを置いて一人、真緒の前に立った。
「悪いが君の相手は僕だ。息子……サタニアを助けたいのなら、まずはこの僕……二代目魔王サタニア・クラウン・ヘラトス二世を倒して見せるんだ」
真緒は二代目魔王に向けて剣を構える。対して二代目魔王は、杖を真緒に向けて構える。こうして二人の戦いは静かに幕を開けるのであった。
気が付くと、マントンは地面の上で大の字になって寝ていた。どうしてこんな所に、そう思いながら体を起こそうとするが、くらくらと目眩がして上手く立ち上がる事が難しい。
何度か尻餅を付きながらも、何とか立ち上がる。辺りを見回し、自身の槍を見つけると拾い上げる。
意識は戻ったが、まだボーッとしている。頭の中に白い霧の様な物が掛かっており、気を失う前の記憶があやふやになっていた。
「確か俺は……っ!!」
その時、酷い頭痛に襲われる。そしてマントンは全てを思い出した。シーラと戦っていた記憶、その途中で地上から上がって来た何かに、顎を勢い良く強打され、そのまま気絶して地上に落下した記憶を。
「お、俺の顎は!!?」
マントンは慌てて自身の顎を触って確かめる。フォルスの頭突きが勢い良くぶつかったが、特に目立った外傷は無く、以前と変わらない、綺麗に割れたケツアゴのままであった。
「ほっ、良かった。ちゃんと割れているな。もし骨が砕けて一つにくっついてしまったり、三つに割れてしまったら立ち直れなかった……」
顎が二つに割れている事に安堵するマントン。彼にとっての顎は命よりも重いらしい。念入りな顎のチェックを終えると、マントンはホッと胸を撫で下ろす。
「誰だが知らんが……絶対に許さねぇ!! ぶっ殺してやる!!」
そう言うとマントンは、自身の顎を傷付けたフォルスに復讐しようと、空を見上げる。
が、そこで目にしたのはフォルスと完全なドラゴンの姿と化したシーラの二人が、フェニクスをぼこぼこにしている光景だった。
「…………」
その姿を見た瞬間、マントンは急いで物陰に身を隠し、顔半分だけ出して様子を伺った。
「ジーザス!! な、何だって言うんだあれは!? 死に損ないの鳥野郎だけならまだしも、完全なドラゴンと化したあの女に、いくら英雄と呼ばれる俺だって勝てる訳が無い!! けど、このまま帰ったらエジタスに何されるか分かったもんじゃない!! いったいどうしたら……」
頭を抱え、必死に考えるマントン。今、自分が何をすべきなのか、優先順位を定めていた。しばらく思い悩んだ後、ある一つの結論に辿り着いた。
「そうだ!! 先に中の奴らを殺っちゃえば良いんだ!! 殺った証として首を持ち帰れば、きっとエジタスも納得してくれるに違いない!!」
真緒の首を手土産にしたマントンが、エジタスに誉められる妄想を抱くマントン。その後、女達を侍らせながら酒を飲むまで妄想を膨らませる。
「へへへ……よし、そうと決まれば早速行動だ」
ニヤケ顔を晒しながら、シーラとフォルスの二人に見つからない様、いそいそと屋敷の中へと入っていく。
***
一方、無事にフェニクスを倒す事が出来たシーラとフォルス。一息付く為、一旦地上に降りる。それと同時にシーラの龍覚醒も解けてしまう。解けた途端、シーラは地面に片膝を付いた。
「ぐっ……」
「シーラ!!?」
慌てて駆け寄るフォルス。よく見るとシーラの体は傷だらけだった。浅い物から深い物まであり、酷い物では神経まで傷付いていた。
「無理し過ぎたみたいだ……」
「ポーションは?」
「あぁ、持ってる……」
そう言うとシーラは、袋からポーションを取り出す。
「ならすぐにそれを……」
「駄目だ……これはお前が持っていくんだ……」
「何故だ!!?」
しかしシーラはそれを使わず、フォルスに託そうとする。当然、フォルスは理由を訪ねる。
「これを使えば、傷は回復するだろう。だが、根本的な物までは回復しない。お前の失った羽や鉤爪、クチバシの先なんかが良い例だ」
「…………」
「そして“龍覚醒”で失った私の体力もそれに該当する……だから私が使ったとしても、すぐ戦いに復帰出来る訳じゃない……だからこれはお前に託す……」
シーラはフォルスにポーションを無理矢理押し付ける。フォルスは戸惑いながらも、託されたポーションを受け取った。
フォルスがポーションを受け取ったのを確認すると、シーラは近くの木陰に腰を下ろした。
「頼んだぞ。私はしばらくここで休んでおく。心配しなくても、最終決戦には間に合わせるさ」
「あぁ、待ってるからな。必ず来いよ」
そう、シーラと約束したフォルスは、勇猛果敢に屋敷内へと入って行くのであった。
***
天井の水滴が真緒の鼻に落ちて来る。何となく汚いと思った真緒は濡れた鼻を袖で拭き取る。そう思うのも無理は無いだろう。ここは地下。薄暗くジメジメとした一本道の廊下を歩いている。
本来の用途である魔法“ライト”で、周囲を明るくしながら進んでいく。すると目の前に重厚な鉄の扉が現れる。真緒は恐る恐る鉄の扉を押す。ギギギッと、鈍い音を立てながら扉が開く。
扉の向こう側は、所謂玉座の間と呼ばれる場所で、部屋全体を支える柱が縦二列で並び、床には豪華絢爛な装飾が施されているカーペットが敷かれており、それとは対照的な禍々しい玉座が部屋の一番奥に設置されていた。
そしてその玉座には、見覚えのある人物が腰を下ろしていた。見間違える筈が無い。この世の悪を全て詰め込んだ様な邪悪な顔をするその人物は、一度真緒の心をへし折った張本人。
「……魔王サタニア……」
そこにいたのは、初代魔王サタニア・クラウン・ヘラトスであった。
「久しいな今世紀の勇者よ」
「あの時の借り……返しに来ました!!」
「威勢だけは一人前だな。しかし貴様程度の実力では、我の足下にすら及ばない。やはり我を楽しませる事が出来るのは、奴しかおらぬか……」
「今の私は弱かった時の私とは違う!! あなたを倒して、それを証明して見せます!!」
「ふっ、虚勢もそれだけ張れば立派な物だな。なら、我も“魔王”として全力で応えよう」
そう言うと魔王サタニアは、指をパチンと鳴らした。すると柱の影から一人の人物が姿を現す。その人物は顔こそ魔王サタニアの面影があるものの、全体的に細身がかった弱々しい雰囲気をしていた。そして真緒はその人物と一度会っていた。
「あなたは……二代目魔王サタニア……」
「やぁ、久し振りだね。会うのはこれで二回目かな?」
魔王サタニアと異なり、気さくに挨拶する二代目魔王。
「驚くのはまだ早い……おい」
「…………おいで」
すると魔王サタニアは、二代目魔王に威圧的な声を掛ける。その声に二代目魔王は黙って頷き、柱の影に隠れている誰かに優しく声を掛け、手を引っ張る。そして柱の影から現れた三人目の人物を目にして、真緒は驚きの表情を浮かべる。
それもその筈、その人物は真緒がずっと無事かどうか、気に掛けていた存在。一度、真緒と本気の殺し合いをし、友情を深めた人物。それは……。
「サタニア!!!」
真緒の親友である三代目魔王サタニア・クラウン・ヘラトス三世であった。真緒が大声を上げるも、サタニアは一切反応を示さなかった。それどころか、目に光が宿っておらず生気を全く感じられなかった。よく見ると、サタニアの首に赤い首輪が付けられている。
「どうしたの!!? サタニア!!? 返事をして!!!」
「無駄だ。そいつには“強制の首輪”という相手を完全に操る事の出来るマジックアイテムを付けている。貴様の声は永遠に届かない」
「そんな……どうして!!? どうして家族にそんな事を!!?」
「家族? 脆弱な人間達と和平条約を結ぶ様な奴が家族だと? ふざけるな!! 魔族が人間に媚びへつらうなど、言語道断だ!!」
「そんな事で大切な家族を道具の様に扱うだなんて……酷過ぎます!!」
玉座の取手を強く叩き、怒りを剥き出しにする魔王サタニア。対して家族を蔑ろにする魔王サタニアに激しい怒りを覚える真緒。
「ふん、何とでも言うがいい。どうせ貴様はここで死ぬのだ。おい、後は任せるぞ。借りにも我の息子だ……しくじるなよ」
「分かっています。その代わり、約束は……守って下さいね」
「あぁ、考えておこう……」
そう言うと二代目魔王は、サタニアを置いて一人、真緒の前に立った。
「悪いが君の相手は僕だ。息子……サタニアを助けたいのなら、まずはこの僕……二代目魔王サタニア・クラウン・ヘラトス二世を倒して見せるんだ」
真緒は二代目魔王に向けて剣を構える。対して二代目魔王は、杖を真緒に向けて構える。こうして二人の戦いは静かに幕を開けるのであった。
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