1 / 1
その恋人芝居、点数つけてやるよ
しおりを挟む
#その恋人芝居、点数つけてやるよ
「お前、結婚しろ。」
唐突な一言に、俺は固まった。
場所は、煌都の裏社会を駆ける組織《ルクシオン》の応接室。
向かいにいるのは、創設者であり――俺の父、鷹宮忠勝。
“伝説の男”…なんて呼ばれてるが、こんな時はただの厄介な親父だ。
だが、俺に政略結婚を言い渡すには、確かにこれ以上ない人物だった。
「……は? 冗談キツいって。」
「“ルカ様じゃなきゃやだ~!”ってよ、なぁ。
どこのプリンセスだっつの。しかも風見の娘。厄介だろ?」
ニコニコしながら茶菓子をつまむその顔が――
一番、タチが悪い。
「……マジで言ってんのか。」
「マジで。結婚して、孫見せろ。」
……その瞬間だった。
俺の中で、ふっと――ある顔が、よぎった。
---
「……なあ、ナオ。」
事務所に戻った俺は、ソファで報告書を読んでいた青年に声をかけた。
「……お前さ。俺と、付き合ってくんね?」
---
煌都の中心にそびえるガラス張りのホテル。
正面玄関に停まった黒塗りの車から、俺たちは降り立った。
――任務は“偽装カップル”。
政略結婚の話をぶっ潰すための、嘘の恋人芝居だ。
まず車を降りたのは、俺。
黒のスーツにノータイ、髪を整え、鏡越しにひとつ笑う。
「……完璧。」
続いて降りてきたのは、ナオ。
ネクタイを指で引き直し、隣に立つだけで空気が変わる。
「……本気でやんのか、これ。」
「今さら何言ってんだよ。腹括ったろ?」
「……お前の恋人役、だろ?…括れるかよ…。」
ナオは深く息をついたまま、会場の入り口を見上げた。
煌々とライトに照らされて、まるで舞台のように光が渦巻いている。
「……で、どう動けばいいんだ。」
「簡単なことだ、ナオ。」
振り返って、にやりと笑う。
「“付き合ってます”って顔で、堂々と俺の隣に立ってろ――それだけで、今夜は充分だ。」
---
会場に足を踏み入れた瞬間、空気がわずかにざわついた。
「……今の、鷹宮家の子息じゃない?」
「隣の方……まさか、お付き合いされてる?」
そんな小声が、シャンパンの泡のように弾けては消える。
そのとき、グラスを片手に年配の紳士が声をかけてきた。
「やあ、鷹宮くん。ずいぶんと華やかな登場じゃないか。」
俺は即座に笑みを貼り付ける。
「光栄です、田村さん。久々の“社交界”なので。」
「ふふ……ところで、お隣の彼は?」
一瞬、間が空く。
合わせられるか…?
俺の目線が泳いだ、そのとき――
ナオが前に出る。
「芹原ナオです。……公私ともに、彼とは縁がありまして。」
手を胸元に添え、俺を見つめてやわらかく微笑む。
まるで、“隣にいるのが当然”のように。
「なるほど。それは頼もしい。」
田村が穏やかに笑って去っていった瞬間、小声で呻いた。
「……ちょ、ナオさん?なにその演技力。惚れるわ。」
「黙れ。」
「マジでさ……あんなスパダリムーブ、男でも照れるって……」
ナオが舌打ちしたその時――
俺はナオの腰に軽く手を添えた。
その瞬間。ナオも肩にそっと手を回してくる。
ぴたり。
互いの動きが、かすかに止まった。
「……ちょ、お前、なんでそうなるんだよ?」
「いや、お前の動きの方が変だろ。こっちのほうが自然。」
「いやいや、“恋人役”だぞ?"ダーリン"見る目で俺を見とけって。」
「……その顔でダーリン名乗るの、やめてくれ。」
手を直そうとして、またぶつかる。
歩調も合わず、主導権も曖昧なまま、ちぐはぐになる。
「……ねぇ、あれって本当に付き合ってるの?」
「さっきから妙にちぐはぐよね……」
すれ違う客の視線が、ちらり。
咄嗟に笑みを張り直し、ナオの腕をぐっと引き寄せた。
「ったく……俺が依頼主なんだから、黙って従え。」
「……顔が近い。気持ち悪い。」
「我慢しろ、任務だ。割り切れ。」
ナオがわずかに目を細めたその隙に――
腕を引き寄せると、耳元へ声を落とした。
「なぁ、さっきのって――“言った”ことがある?
それとも、“言われた”側?」
ナオの目が、静かに冷えた。
「……何の話だ。」
「"公私ともに"…って、やつ。」
「……それ、口説いてるつもりならやめとけ。“依頼”で来てるんで。」
「……はいはい、“依頼”ね。」
グラスをくるくる回しながら、ふっと笑う。
「つれねぇなぁ。……ま、シラフじゃやってらんねぇよな。」
ごく、ごく、と、音を立てて流し込んだ。
舌に残るのは、火のような熱さ。
だが顔色ひとつ変えず、グラスを空にする。
「っ……ふぅ。よし、俺のターンだな。」
にやりと笑って、ナオの横顔を覗き込む。
「……ほんとに、いい芝居すんじゃん。意外と、こういうの、慣れてる?」
ナオは沈黙で返す。
喉の奥で笑うと、ナオのネクタイに手を伸ばした。
指先で軽くつまんで、ぴん、と弾く。
わざとらしく首元を直すような動作で、ふいにそのまま耳元へ顔を寄せた。
「……なぁ、俺の芝居の方はどう?“彼氏感”、出てる?」
「出てねぇ。」
即答だ。
でもさらに、踏み込む。
「……なあ、俺の芝居に、点数つけてみろよ。」
その瞬間だった。
ナオの横顔に、かすかな怒気の気配が走る。
「……タチ悪いな、お前。」
グラスを取り、一気に中身を飲み干すと、
次に伸びたのは、俺の腰だった。
「お、おいっ……!」
ぐい、と引き寄せられ、顎に指先が添えられる。
「――なら、俺の“演技”はどうだ?」
…耳元に落とされた声は冷たくて、熱い。
「さっきの“点数”、俺にもつけてもらおうか。
……なぁ、“彼氏感”、出てるか?」
一瞬、本気で動けなくなった。
目が泳ぎ、頬が、ほんのわずかに赤くなるのを感じる。
「悪酔いすんなよ、なぁ。」
その言葉とともに、腰にまわした手を離す。
勢いで少しよろめき、反射的にナオの肩を掴んで体勢を立て直した。
「……あー……、――負けた。」
ナオはすっと手を離し、いつもの無表情に戻る。
「……これが、“依頼”だろ。」
どこまでが芝居で、どこからが本気か。
――もう、誰にもわからなかった。
---
任務は、無事に終わった。
日付が変わる頃、既に誰もいないルクシオンのビルに戻ってきた。
薄暗い廊下を歩く。
言葉はない。
けれど、気まずいわけじゃない。
ただ――まだ、“余韻”が抜けきらなかった。
ナオがワイシャツの第一ボタンを外しながら、ちらりと俺を見た。
「……ずっと、ふざけすぎだ。」
ぽつりと落ちたその声に、思わず肩をすくめる。
「演技にしちゃ、やたら反応よかったけどな?」
「“依頼”、だからな。」
即答。
けれど、その語尾はどこか、わずかに滲んでいた。
ガチャ、と事務所のドアを開き、二人でソファに沈む。
「……あー……疲れた。さっきまでの喧騒が嘘みてぇだ。」
天井を見ながらぼそりと呟くと、ナオはグラスの水を一口、含んだ。
「お前が一番、騒がしかった。」
「手厳しいことで。……ま、あれくらいやれば十分だろ。」
そう言って、斜めにナオを見やる。
ナオは視線を合わせず、静かにグラスを置いた。
……俺は、それを見ながら、ふと漏らす。
「……ま、楽しかったけどな。」
ぽつりと落ちたその言葉に、ナオがゆっくりとこちらを振り返る。
「……今の、感想か?」
「お前に頼んだの、間違ってなかったな…って。」
それきり、二人とも黙った。
けれど、沈黙はどこか心地よく、言葉がなくても通じ合うような妙な空気が流れていた。
数秒後、空腹に気づいて立ち上がる。
腹が、ちゃんと鳴った。
「……腹、減った。ラーメン、奢ってやるよ。」
ナオは少しだけ眉を上げたが、すぐに「ああ」とだけ返す。
それだけで、二人はソファを後にした。
「俺、味噌の気分。」
「塩。」
「残念、味噌ラーメンの店しか思いつかなかった。……今日は譲れ。」
――芝居の幕は下りたはずなのに、
名残が二人の足を止めさせるような、そんな夜だった。
+++
これは、裏社会で戦うふたりの、たった一夜の“余白”。
意味を知らずに交わした一言が、やがて彼らを深く結び、引き裂いていく。
もっと深く知りたい方は、
連載作品
【俺たちは、壊れた世界の余白を埋めている。】へどうぞ。
「お前、結婚しろ。」
唐突な一言に、俺は固まった。
場所は、煌都の裏社会を駆ける組織《ルクシオン》の応接室。
向かいにいるのは、創設者であり――俺の父、鷹宮忠勝。
“伝説の男”…なんて呼ばれてるが、こんな時はただの厄介な親父だ。
だが、俺に政略結婚を言い渡すには、確かにこれ以上ない人物だった。
「……は? 冗談キツいって。」
「“ルカ様じゃなきゃやだ~!”ってよ、なぁ。
どこのプリンセスだっつの。しかも風見の娘。厄介だろ?」
ニコニコしながら茶菓子をつまむその顔が――
一番、タチが悪い。
「……マジで言ってんのか。」
「マジで。結婚して、孫見せろ。」
……その瞬間だった。
俺の中で、ふっと――ある顔が、よぎった。
---
「……なあ、ナオ。」
事務所に戻った俺は、ソファで報告書を読んでいた青年に声をかけた。
「……お前さ。俺と、付き合ってくんね?」
---
煌都の中心にそびえるガラス張りのホテル。
正面玄関に停まった黒塗りの車から、俺たちは降り立った。
――任務は“偽装カップル”。
政略結婚の話をぶっ潰すための、嘘の恋人芝居だ。
まず車を降りたのは、俺。
黒のスーツにノータイ、髪を整え、鏡越しにひとつ笑う。
「……完璧。」
続いて降りてきたのは、ナオ。
ネクタイを指で引き直し、隣に立つだけで空気が変わる。
「……本気でやんのか、これ。」
「今さら何言ってんだよ。腹括ったろ?」
「……お前の恋人役、だろ?…括れるかよ…。」
ナオは深く息をついたまま、会場の入り口を見上げた。
煌々とライトに照らされて、まるで舞台のように光が渦巻いている。
「……で、どう動けばいいんだ。」
「簡単なことだ、ナオ。」
振り返って、にやりと笑う。
「“付き合ってます”って顔で、堂々と俺の隣に立ってろ――それだけで、今夜は充分だ。」
---
会場に足を踏み入れた瞬間、空気がわずかにざわついた。
「……今の、鷹宮家の子息じゃない?」
「隣の方……まさか、お付き合いされてる?」
そんな小声が、シャンパンの泡のように弾けては消える。
そのとき、グラスを片手に年配の紳士が声をかけてきた。
「やあ、鷹宮くん。ずいぶんと華やかな登場じゃないか。」
俺は即座に笑みを貼り付ける。
「光栄です、田村さん。久々の“社交界”なので。」
「ふふ……ところで、お隣の彼は?」
一瞬、間が空く。
合わせられるか…?
俺の目線が泳いだ、そのとき――
ナオが前に出る。
「芹原ナオです。……公私ともに、彼とは縁がありまして。」
手を胸元に添え、俺を見つめてやわらかく微笑む。
まるで、“隣にいるのが当然”のように。
「なるほど。それは頼もしい。」
田村が穏やかに笑って去っていった瞬間、小声で呻いた。
「……ちょ、ナオさん?なにその演技力。惚れるわ。」
「黙れ。」
「マジでさ……あんなスパダリムーブ、男でも照れるって……」
ナオが舌打ちしたその時――
俺はナオの腰に軽く手を添えた。
その瞬間。ナオも肩にそっと手を回してくる。
ぴたり。
互いの動きが、かすかに止まった。
「……ちょ、お前、なんでそうなるんだよ?」
「いや、お前の動きの方が変だろ。こっちのほうが自然。」
「いやいや、“恋人役”だぞ?"ダーリン"見る目で俺を見とけって。」
「……その顔でダーリン名乗るの、やめてくれ。」
手を直そうとして、またぶつかる。
歩調も合わず、主導権も曖昧なまま、ちぐはぐになる。
「……ねぇ、あれって本当に付き合ってるの?」
「さっきから妙にちぐはぐよね……」
すれ違う客の視線が、ちらり。
咄嗟に笑みを張り直し、ナオの腕をぐっと引き寄せた。
「ったく……俺が依頼主なんだから、黙って従え。」
「……顔が近い。気持ち悪い。」
「我慢しろ、任務だ。割り切れ。」
ナオがわずかに目を細めたその隙に――
腕を引き寄せると、耳元へ声を落とした。
「なぁ、さっきのって――“言った”ことがある?
それとも、“言われた”側?」
ナオの目が、静かに冷えた。
「……何の話だ。」
「"公私ともに"…って、やつ。」
「……それ、口説いてるつもりならやめとけ。“依頼”で来てるんで。」
「……はいはい、“依頼”ね。」
グラスをくるくる回しながら、ふっと笑う。
「つれねぇなぁ。……ま、シラフじゃやってらんねぇよな。」
ごく、ごく、と、音を立てて流し込んだ。
舌に残るのは、火のような熱さ。
だが顔色ひとつ変えず、グラスを空にする。
「っ……ふぅ。よし、俺のターンだな。」
にやりと笑って、ナオの横顔を覗き込む。
「……ほんとに、いい芝居すんじゃん。意外と、こういうの、慣れてる?」
ナオは沈黙で返す。
喉の奥で笑うと、ナオのネクタイに手を伸ばした。
指先で軽くつまんで、ぴん、と弾く。
わざとらしく首元を直すような動作で、ふいにそのまま耳元へ顔を寄せた。
「……なぁ、俺の芝居の方はどう?“彼氏感”、出てる?」
「出てねぇ。」
即答だ。
でもさらに、踏み込む。
「……なあ、俺の芝居に、点数つけてみろよ。」
その瞬間だった。
ナオの横顔に、かすかな怒気の気配が走る。
「……タチ悪いな、お前。」
グラスを取り、一気に中身を飲み干すと、
次に伸びたのは、俺の腰だった。
「お、おいっ……!」
ぐい、と引き寄せられ、顎に指先が添えられる。
「――なら、俺の“演技”はどうだ?」
…耳元に落とされた声は冷たくて、熱い。
「さっきの“点数”、俺にもつけてもらおうか。
……なぁ、“彼氏感”、出てるか?」
一瞬、本気で動けなくなった。
目が泳ぎ、頬が、ほんのわずかに赤くなるのを感じる。
「悪酔いすんなよ、なぁ。」
その言葉とともに、腰にまわした手を離す。
勢いで少しよろめき、反射的にナオの肩を掴んで体勢を立て直した。
「……あー……、――負けた。」
ナオはすっと手を離し、いつもの無表情に戻る。
「……これが、“依頼”だろ。」
どこまでが芝居で、どこからが本気か。
――もう、誰にもわからなかった。
---
任務は、無事に終わった。
日付が変わる頃、既に誰もいないルクシオンのビルに戻ってきた。
薄暗い廊下を歩く。
言葉はない。
けれど、気まずいわけじゃない。
ただ――まだ、“余韻”が抜けきらなかった。
ナオがワイシャツの第一ボタンを外しながら、ちらりと俺を見た。
「……ずっと、ふざけすぎだ。」
ぽつりと落ちたその声に、思わず肩をすくめる。
「演技にしちゃ、やたら反応よかったけどな?」
「“依頼”、だからな。」
即答。
けれど、その語尾はどこか、わずかに滲んでいた。
ガチャ、と事務所のドアを開き、二人でソファに沈む。
「……あー……疲れた。さっきまでの喧騒が嘘みてぇだ。」
天井を見ながらぼそりと呟くと、ナオはグラスの水を一口、含んだ。
「お前が一番、騒がしかった。」
「手厳しいことで。……ま、あれくらいやれば十分だろ。」
そう言って、斜めにナオを見やる。
ナオは視線を合わせず、静かにグラスを置いた。
……俺は、それを見ながら、ふと漏らす。
「……ま、楽しかったけどな。」
ぽつりと落ちたその言葉に、ナオがゆっくりとこちらを振り返る。
「……今の、感想か?」
「お前に頼んだの、間違ってなかったな…って。」
それきり、二人とも黙った。
けれど、沈黙はどこか心地よく、言葉がなくても通じ合うような妙な空気が流れていた。
数秒後、空腹に気づいて立ち上がる。
腹が、ちゃんと鳴った。
「……腹、減った。ラーメン、奢ってやるよ。」
ナオは少しだけ眉を上げたが、すぐに「ああ」とだけ返す。
それだけで、二人はソファを後にした。
「俺、味噌の気分。」
「塩。」
「残念、味噌ラーメンの店しか思いつかなかった。……今日は譲れ。」
――芝居の幕は下りたはずなのに、
名残が二人の足を止めさせるような、そんな夜だった。
+++
これは、裏社会で戦うふたりの、たった一夜の“余白”。
意味を知らずに交わした一言が、やがて彼らを深く結び、引き裂いていく。
もっと深く知りたい方は、
連載作品
【俺たちは、壊れた世界の余白を埋めている。】へどうぞ。
10
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
婚約者が聖女を選ぶことくらい分かっていたので、先に婚約破棄します。
黒蜜きな粉
恋愛
魔王討伐を終え、王都に凱旋した英雄たち。
その中心には、異世界から来た聖女と、彼女に寄り添う王太子の姿があった。
王太子の婚約者として壇上に立ちながらも、私は自分が選ばれない側だと理解していた。
だから、泣かない。縋らない。
私は自分から婚約破棄を願い出る。
選ばれなかった人生を終わらせるために。
そして、私自身の人生を始めるために。
短いお話です。
※第19回恋愛小説大賞にエントリーしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる