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7.恋人?いいえ友人です
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鏡で顔の熱を冷ますこと約数分。やっと落ち着いた頭で慣れないリボンを結び、結構な時間を要して着替えが完了した。アシュリーは鏡に映る自分の姿に戸惑いながらも、嬉しい気持ちが堪えきれない。
しかも自分のためにシルヴィスが選んでくれた服だと思うと、より一層愛着が湧き余計にドキドキと胸が高鳴ってしまう。
こんなに可愛い服を着てしまったら、たしかにこの髪型はいただけないと自覚してしまい、今度は顔を隠す長い前髪がやたらと気になってくる。
髪を気にしながら試着室から出ると、顔を輝かせたキアラと相変わらず無表情なクロウ、そしてシルヴィスがアシュリーを同時に迎える。既にキアラも、先程クロウが選んだワンピースに着替えていた。
白のたっぷりとしたフレアワンピースは、前より後ろが長いアンシンメトリーなデザインだ。大きく開いたスクエアネックにレースのパフスリーブ。
長めに垂らした首元のリボンチョーカー。そして胸の下で結ばれたチョーカーとお揃いのリボンが、全体の甘さを強調している。ついでに胸も強調している。ので、アシュリーは慌てて、目線をキアラの顔に向けた。
「かわいい……! キアラさん、妖精のようです!」
「大袈裟だよ~。アシュリーちゃんだってピッタリ! うんうん、シルヴィスはこんな感じが好きなんだね。髪を切って綺麗な瞳が見えれば、ばっちりだよ!」
似合うよね? と嬉しい顔をしたキアラが後ろの男二人を振り向くと、クロウは無言で頷き、一歩前に出たシルヴィスは、気安くアシュリーの全体的に長い髪を一房掴む。
「あとはこの髪だな」
「乙女の髪に触るだなんて、やっぱり友達じゃなくて、恋人だよね?」
「いちいちうるさい奴だな。お前の髪も触ってやろうか?」
「キアラに指一本でも触れたら、微塵切りにする」
どこまで本気なのか、また険悪な雰囲気になるクロウとシルヴィス。それを呆れたように見るキアラを眺めて、アシュリーは改めて一人一人を観察する。
アシュリーには三人の関係はよくわからないが、『妹の旦那と仲が悪い兄』といった体なのかと想像で補うしかない。彼女が目の前にいる三人の関係を知るのは、この後のことになる。
そして、さすが家族(?)とでもいうべきか、とにかく顔面偏差値が高い。アシュリーには三人がやたらとキラキラ輝いているように見える。
たしかにシルヴィスの選んだ服はとても可愛く、しかもアシュリーの体型にピッタリだった。かと言ってこの野暮ったさが急に消えるわけでもない。
まさに服に着られているのではないかと、少し恥ずかしさを感じる。黙り込んでしまったアシュリーを覗き込むように、キアラは僅かに見える空色の瞳に目線を合わせた。
「どうしたの? ねぇねぇ、この際、可愛い靴も買ってもらっちゃお! いいよね? シルヴィス」
「好きにしろ」
シルヴィスが払う前提で進められる会話にアシュリーが驚いて慌てるが、他の三人は皆、当然のような顔をしている。
「じ、自分で払います!」
「え~、恋人がプレゼントしてくれるって言ってるんだから、こういう時は甘えた方がいいんだよ?」
「恋人?!」
「いい加減、隠さなくてもいいのに~」
「だから友人だと言っている」
わかってるんだから、と胸を張るキアラにシルヴィスが冷静な視線を送る。けれどアシュリーはなぜか「友人」というワードに感激で瞳を輝かせる。
「シ、シルヴィスさん、私を友人と認めてくれたんですね!」
「いや、友人でもない。他人だ」
「ひどい!」
ツンと顔を背けるシルヴィスの頬を、キアラがまた呆れたように、つんつんと軽く突く。すぐにその手を払われるが、やっぱりキアラは少しも気にしていないようだ。
「何言ってるの。他人にプレゼントするわけないでしょう? シルヴィスったら相変わらず、素直じゃないなぁ」
シルヴィスが舌打ちして睨んでみても、相変わらず何の気遅れもしないキアラに手を引かれて、アシュリーは明るい茶色のショートブーツを合わせることに決めた。
カジュアルで可愛らしい編み上げのブーツに履き替えて、代金を聞こうとすると、もう既にシルヴィスが支払いを終えたらしい。いち早く店を後にしようとしてる彼に気付き、慌てたアシュリーは急いで後を追う。
「シルヴィスさん! あの! 払いますから!」
「いいと言っている」
「でも……」
「アシュリーちゃん。ここは甘えておこう? アシュリーちゃんが可愛くなるの、嬉しいんだよ。シルヴィスは」
クロウを連れてアシュリーを追ってきたキアラが、こそっと耳打ちをするが、それを真に受けるほどアシュリーは自分に自信がない。
そもそも、一方的にときめいているだけで、シルヴィスからはそんな素振りを感じたことはない。
「そんなバカな……」
「そうだって! あのシルヴィスがなんとも思ってない子に、プレゼントなんかしないよ」
それはどういう意味なんだろう。まさか異性として認識されているとは思えないし、これもまた彼なりの友情なんだろうか……。
そう思うと嬉しいことには変わりない。
そうやってアシュリーの口元がニマニマと緩んでいく様を、キアラは楽しそうに観察している。脳内がほぼ恋愛沙汰で構成されているキアラは、恋の話が好物である。
「ね、早く髪を切って、シルヴィスを驚かせちゃおう」
驚くシルヴィスを想像したキアラは目をキラキラさせて提案するが、アシュリーはそんな彼女をきょとんと見つめ返す。その様子にキアラもきょとんと首を傾げて、なんとなく数秒見つめあってしまった。
「シルヴィスさんは私の顔、知ってますよ。さっきも前髪をあげられましたし……じっと見つめられて、緊張しました」
ほんわりと熱くなる頬を両手で押さえたアシュリーに、今度はキアラが目を瞬く。
「えっ?! いつの間にイチャイチャしてたの?!」
「ち、ちがいますよ!」
「やっぱり恋人なんじゃない!」
頰を紅潮させて嬉しそうに追及するキアラに否定を繰り返しながら、アシュリーは髪を切るべく町外れの家に案内する。話しながら歩いていると、森までのやや長い道のりもあまり気にならない。
ちなみに前を歩くシルヴィスは何一つ助け舟を出してはくれず、後ろを歩くクロウは興味なさげに風景を眺めていた。
「ね、シルヴィスのどこが好きなの? 意地悪じゃない?」
「そんな! シルヴィスさんは優しいです。それに、そういうのじゃ、ないです……」
ごにょごにょ誤魔化すようなアシュリーに、キアラが体を寄せる。そのまま腕にしがみついたキアラは内緒話のようにこっそり話しかけてくる。
「またまたぁ、隠さなくて良いのに。シルヴィスが優しいなんてすごくレアだよ! それにね、想いは口にしないと伝わらないよ。私はずっと何年も、毎日、好きって伝えてるの」
先ほどからの、いっそ別の場所でやってくれと言いたくもなる仲睦まじさを思うと、きっとキアラとクロウは出会った時からあんな感じなのかもしれないと、アシュリーは勝手に想像してしまう。
どこからどう見ても、お互いが好きで堪らないといった二人に、少し羨ましさを感じてしまうのは否めない。
「それは、すごいですけど……キアラさんは両想いだから……」
「うーん……そう言うわけでもなかったんだけどね。えっと、長くなっちゃうから、またゆっくりお話しよ? とりあえず! シルヴィスをよろしくね。アシュリーちゃん」
妹というよりはなんだか姉のような口調のキアラに、たまに幼さを垣間見せるシルヴィスを思い出す。確かに「兄」より「弟」の方がしっくりくるかもしれないと、アシュリーは少し笑ってしまった。
しかも自分のためにシルヴィスが選んでくれた服だと思うと、より一層愛着が湧き余計にドキドキと胸が高鳴ってしまう。
こんなに可愛い服を着てしまったら、たしかにこの髪型はいただけないと自覚してしまい、今度は顔を隠す長い前髪がやたらと気になってくる。
髪を気にしながら試着室から出ると、顔を輝かせたキアラと相変わらず無表情なクロウ、そしてシルヴィスがアシュリーを同時に迎える。既にキアラも、先程クロウが選んだワンピースに着替えていた。
白のたっぷりとしたフレアワンピースは、前より後ろが長いアンシンメトリーなデザインだ。大きく開いたスクエアネックにレースのパフスリーブ。
長めに垂らした首元のリボンチョーカー。そして胸の下で結ばれたチョーカーとお揃いのリボンが、全体の甘さを強調している。ついでに胸も強調している。ので、アシュリーは慌てて、目線をキアラの顔に向けた。
「かわいい……! キアラさん、妖精のようです!」
「大袈裟だよ~。アシュリーちゃんだってピッタリ! うんうん、シルヴィスはこんな感じが好きなんだね。髪を切って綺麗な瞳が見えれば、ばっちりだよ!」
似合うよね? と嬉しい顔をしたキアラが後ろの男二人を振り向くと、クロウは無言で頷き、一歩前に出たシルヴィスは、気安くアシュリーの全体的に長い髪を一房掴む。
「あとはこの髪だな」
「乙女の髪に触るだなんて、やっぱり友達じゃなくて、恋人だよね?」
「いちいちうるさい奴だな。お前の髪も触ってやろうか?」
「キアラに指一本でも触れたら、微塵切りにする」
どこまで本気なのか、また険悪な雰囲気になるクロウとシルヴィス。それを呆れたように見るキアラを眺めて、アシュリーは改めて一人一人を観察する。
アシュリーには三人の関係はよくわからないが、『妹の旦那と仲が悪い兄』といった体なのかと想像で補うしかない。彼女が目の前にいる三人の関係を知るのは、この後のことになる。
そして、さすが家族(?)とでもいうべきか、とにかく顔面偏差値が高い。アシュリーには三人がやたらとキラキラ輝いているように見える。
たしかにシルヴィスの選んだ服はとても可愛く、しかもアシュリーの体型にピッタリだった。かと言ってこの野暮ったさが急に消えるわけでもない。
まさに服に着られているのではないかと、少し恥ずかしさを感じる。黙り込んでしまったアシュリーを覗き込むように、キアラは僅かに見える空色の瞳に目線を合わせた。
「どうしたの? ねぇねぇ、この際、可愛い靴も買ってもらっちゃお! いいよね? シルヴィス」
「好きにしろ」
シルヴィスが払う前提で進められる会話にアシュリーが驚いて慌てるが、他の三人は皆、当然のような顔をしている。
「じ、自分で払います!」
「え~、恋人がプレゼントしてくれるって言ってるんだから、こういう時は甘えた方がいいんだよ?」
「恋人?!」
「いい加減、隠さなくてもいいのに~」
「だから友人だと言っている」
わかってるんだから、と胸を張るキアラにシルヴィスが冷静な視線を送る。けれどアシュリーはなぜか「友人」というワードに感激で瞳を輝かせる。
「シ、シルヴィスさん、私を友人と認めてくれたんですね!」
「いや、友人でもない。他人だ」
「ひどい!」
ツンと顔を背けるシルヴィスの頬を、キアラがまた呆れたように、つんつんと軽く突く。すぐにその手を払われるが、やっぱりキアラは少しも気にしていないようだ。
「何言ってるの。他人にプレゼントするわけないでしょう? シルヴィスったら相変わらず、素直じゃないなぁ」
シルヴィスが舌打ちして睨んでみても、相変わらず何の気遅れもしないキアラに手を引かれて、アシュリーは明るい茶色のショートブーツを合わせることに決めた。
カジュアルで可愛らしい編み上げのブーツに履き替えて、代金を聞こうとすると、もう既にシルヴィスが支払いを終えたらしい。いち早く店を後にしようとしてる彼に気付き、慌てたアシュリーは急いで後を追う。
「シルヴィスさん! あの! 払いますから!」
「いいと言っている」
「でも……」
「アシュリーちゃん。ここは甘えておこう? アシュリーちゃんが可愛くなるの、嬉しいんだよ。シルヴィスは」
クロウを連れてアシュリーを追ってきたキアラが、こそっと耳打ちをするが、それを真に受けるほどアシュリーは自分に自信がない。
そもそも、一方的にときめいているだけで、シルヴィスからはそんな素振りを感じたことはない。
「そんなバカな……」
「そうだって! あのシルヴィスがなんとも思ってない子に、プレゼントなんかしないよ」
それはどういう意味なんだろう。まさか異性として認識されているとは思えないし、これもまた彼なりの友情なんだろうか……。
そう思うと嬉しいことには変わりない。
そうやってアシュリーの口元がニマニマと緩んでいく様を、キアラは楽しそうに観察している。脳内がほぼ恋愛沙汰で構成されているキアラは、恋の話が好物である。
「ね、早く髪を切って、シルヴィスを驚かせちゃおう」
驚くシルヴィスを想像したキアラは目をキラキラさせて提案するが、アシュリーはそんな彼女をきょとんと見つめ返す。その様子にキアラもきょとんと首を傾げて、なんとなく数秒見つめあってしまった。
「シルヴィスさんは私の顔、知ってますよ。さっきも前髪をあげられましたし……じっと見つめられて、緊張しました」
ほんわりと熱くなる頬を両手で押さえたアシュリーに、今度はキアラが目を瞬く。
「えっ?! いつの間にイチャイチャしてたの?!」
「ち、ちがいますよ!」
「やっぱり恋人なんじゃない!」
頰を紅潮させて嬉しそうに追及するキアラに否定を繰り返しながら、アシュリーは髪を切るべく町外れの家に案内する。話しながら歩いていると、森までのやや長い道のりもあまり気にならない。
ちなみに前を歩くシルヴィスは何一つ助け舟を出してはくれず、後ろを歩くクロウは興味なさげに風景を眺めていた。
「ね、シルヴィスのどこが好きなの? 意地悪じゃない?」
「そんな! シルヴィスさんは優しいです。それに、そういうのじゃ、ないです……」
ごにょごにょ誤魔化すようなアシュリーに、キアラが体を寄せる。そのまま腕にしがみついたキアラは内緒話のようにこっそり話しかけてくる。
「またまたぁ、隠さなくて良いのに。シルヴィスが優しいなんてすごくレアだよ! それにね、想いは口にしないと伝わらないよ。私はずっと何年も、毎日、好きって伝えてるの」
先ほどからの、いっそ別の場所でやってくれと言いたくもなる仲睦まじさを思うと、きっとキアラとクロウは出会った時からあんな感じなのかもしれないと、アシュリーは勝手に想像してしまう。
どこからどう見ても、お互いが好きで堪らないといった二人に、少し羨ましさを感じてしまうのは否めない。
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「うーん……そう言うわけでもなかったんだけどね。えっと、長くなっちゃうから、またゆっくりお話しよ? とりあえず! シルヴィスをよろしくね。アシュリーちゃん」
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