12 / 17
12.天使様は心が狭い
しおりを挟む
意味が分からず、アシュリーがおかしな顔でぽかんと見上げてると、不機嫌な顔をしたシルヴィスに一瞥された。どうやら苛ついているらしいが、全く心当たりがない。
「こういう関係だ。間男はさっさと消えろ」
ヒュウに説明出来ず、頭を悩ませるアシュリーの肩をぐいと強く引き寄せたシルヴィスは、立ち尽くすヒュウを威嚇するように冷たい目線を送る。
礼儀正しいヒュウと反比例して、シルヴィスは今まさに、大人げないという言葉を見事に体現している。
「あの、シルヴィスさん……どういうことでしょう?」
「鈍感な女だな。察しろ」
「察せませんよ!?」
急すぎて何が何やらわからない。察するにはあまりにも想像力を必要として、アシュリーはただ混乱している。
「さっきから苛々する。お前があまりにも無防備なせいだ。他の男に触らせるな」
「えっと……?」
「お前の好きな男は私だろう?」
うまく飲み込めないでいると、今度はアシュリーがシルヴィスの視線を受けた。これは好意を示されているのか脅されているのか、一体どちらなんだとシルヴィスの意図を探るが、まさか前者のはずがないとアシュリーの脳が拒否をする。
泣きそうに戸惑う空色の瞳に、シルヴィスは微かに唸ってため息を一つ零した。
「すまない。怖がらせたいわけじゃない……。私は、こういうのは慣れていないんだ。察してくれ」
そう告げるシルヴィスの白い顔は赤く染まっていて、アシュリーは信じられないとパチパチ瞳を瞬かせる。いつもツンと澄ました彼の、まるで照れているような表情が到底信じられない。
「シル……」
「あのさ、ごめん」
アシュリーがシルヴィスの名を言い終わるより早く、苦笑いをしたヒュウが気まずそうに声をかけた。正直、一瞬彼の存在を忘れていたアシュリーは申し訳なさげに慌てて取り繕おうとするが、気の利いた言葉が出てこない。
「えーっと、俺、邪魔みたいだからもう帰るよ」
「あっ! えっ! あのっ……なんか、ごめんなさい……」
「いや、良いんだ。もうとっくに恋人がいるだろうと思って来たし……ついでにこの町で何か珍しいものでも仕入れて帰るつもりだったし……」
無理矢理笑顔を作るヒュウは明らかに落胆していて、アシュリーはあわあわと彼に寄ろうとするが、肩を抱き寄せるシルヴィスはがっちり掴んで離してくれない。毎回思うことだが、この細腕のどこにそんな力があるのか不思議で仕方ない。
「あの、ありがとう! ヒュウ。会えて嬉しかった!」
優しいヒュウについて行けば、きっと昔のように楽しく仲良く暮らすことが出来るだろう。それはとても魅力的で、有り得ない程の幸せだと思うけれど、アシュリーはもうシルヴィスに出会ってしまった。
ヒュウがあと二か月ほど早く来てくれていたなら、何の迷いもなく、喜んでその手を取ったのに……と考えなくもないが、今このタイミングということは、もうヒュウとの縁はなかったのかもしれない。
「俺も会えて良かった。幼い頃、君を偏見の目から助けられなかった事がずっと心残りだった……。でも、もう俺が出る幕じゃないね」
「ヒュウ……! い、いい人すぎますぅ……」
どうしてこんなに良い人が、地味で何の取り柄もない自分を迎えに来てくれたのか、本当にサッパリわからない。儚さも色気もなく、大量の涙を流し出したアシュリーをシルヴィスがまたいつもの呆れた表情で眺めるが、腰のポーチから取り出したハンカチで丁寧に拭ってくれる。
「じゃあ、また会おう。アシュリー元気で」
「待て」
眉を下げて笑ったヒュウが爽やかに通り過ぎようとするところを、シルヴィスが腕を掴んで引き止める。アシュリーを片腕に抱いたまま、恋に敗れた男を引き止めるというのが、なんとも彼の性格を表している。
当たり前だが、どうして止められたのかわからないヒュウが訝しげな視線を赤い瞳に向けると、シルヴィスはいつもの愛想ない表情でアシュリーの家を指差した。
「仕入れならここでして行け。こいつの彫った木彫りが山程ある。工芸品としても美術品としてもなかなかの出来だが、格安で譲ってやる」
「美術品? そういえば昔、木彫りの動物を見せてもらったことがあるな……」
「ああ、好きなだけ仕入れて行けばいい」
「し、シルヴィスさん! そんな勝手に! ヒュウ、気にしなくて良いですから!」
急に何を言い出すのかとアシュリーはシルヴィスの案を却下しようとするが、ヒュウは顎に手を当て、真面目な顔で思案している。
「いや、普通に興味があるな。見せてくれる?」
「え、良いですけど……」
戸惑いながらもアシュリーがヒュウをあの在庫過多な家に案内すると、彼はまず家中に配置されたその数に大層驚き、一つ一つ手に取ってはその質の高さにまた驚愕した。ちなみに、棚に整理していて良かったとアシュリーは密かに安堵の息を吐いた。
「これは、すごいな……ここまで上達しているとは思ってもいなかった」
「だろう? 全部持って行け」
家主であり、製作者であるアシュリーの意見を聞かず、シルヴィスはなぜか誇らしげだ。偉そうに腰に手を当てて、そこかしこにある作品に驚くヒュウを眺めている。
「ちょ、ちょ、ちょっと! シルヴィスさん!?」
「どうせ邪魔になる。荷物は少ない方がいい」
「へ?」
荷物? 何のことかと首を傾げると、腕組みしたシルヴィスに「察しろ」とばかりに見下ろされた。
「お前を連れてこの町を出る。こんなところにいるから、おかしな価値観を持つことになるんだ。町は他にも沢山ある」
「ええ?! そんなの、聞いてないですよ?!」
「今言った」
しれっと言い放つシルヴィスに、アシュリーは理解が追いつかない。立て続けにあまりにも理解できない現象が多すぎて、これが現実かどうか、些か不安にもなってくる。
頬をつねって現実を確認していると、瞳を輝かせたヒュウが感動したかのようにアシュリーの手を取った。もちろん、その手はすかさずシルヴィスに払いのけられたが。
「アシュリー、君はすごいな。是非買い取らせてほしい」
「え! いいんですか?」
「こっちが聞きたいくらいだよ。君の腕はすごい。是非また連絡してほしい」
ヒュウの提示した金額はアシュリーが驚くほどで、こんなに貰えないと恐縮する彼女の代わりに、苛ついたシルヴィスが交渉をしてくれた。
到底持ち帰れる量ではないので、大量の木彫は町の転移局に持っていくことにしたが、まず数が膨大過ぎる。とりあえず三人がかりで割れないように梱包をする事になったが、作業は丸一日を必要とした。
梱包用の紙はヒュウが商店ですぐに用意してきたが、ちまちまと小さな物をひたすら包む作業は想像していた以上の苦行だった。これならもう少し上乗せした金額にすべきだったと、シルヴィスは若干の後悔を感じた。
作業を終えて、大荷物を荷台に乗せて転移局まで二往復。ひとつひとつは小さくとも、数のせいで地味に重い。この時ばかりはアシュリーですら、町の外れという立地を恨めしく感じてしまう程だった。
「こういう関係だ。間男はさっさと消えろ」
ヒュウに説明出来ず、頭を悩ませるアシュリーの肩をぐいと強く引き寄せたシルヴィスは、立ち尽くすヒュウを威嚇するように冷たい目線を送る。
礼儀正しいヒュウと反比例して、シルヴィスは今まさに、大人げないという言葉を見事に体現している。
「あの、シルヴィスさん……どういうことでしょう?」
「鈍感な女だな。察しろ」
「察せませんよ!?」
急すぎて何が何やらわからない。察するにはあまりにも想像力を必要として、アシュリーはただ混乱している。
「さっきから苛々する。お前があまりにも無防備なせいだ。他の男に触らせるな」
「えっと……?」
「お前の好きな男は私だろう?」
うまく飲み込めないでいると、今度はアシュリーがシルヴィスの視線を受けた。これは好意を示されているのか脅されているのか、一体どちらなんだとシルヴィスの意図を探るが、まさか前者のはずがないとアシュリーの脳が拒否をする。
泣きそうに戸惑う空色の瞳に、シルヴィスは微かに唸ってため息を一つ零した。
「すまない。怖がらせたいわけじゃない……。私は、こういうのは慣れていないんだ。察してくれ」
そう告げるシルヴィスの白い顔は赤く染まっていて、アシュリーは信じられないとパチパチ瞳を瞬かせる。いつもツンと澄ました彼の、まるで照れているような表情が到底信じられない。
「シル……」
「あのさ、ごめん」
アシュリーがシルヴィスの名を言い終わるより早く、苦笑いをしたヒュウが気まずそうに声をかけた。正直、一瞬彼の存在を忘れていたアシュリーは申し訳なさげに慌てて取り繕おうとするが、気の利いた言葉が出てこない。
「えーっと、俺、邪魔みたいだからもう帰るよ」
「あっ! えっ! あのっ……なんか、ごめんなさい……」
「いや、良いんだ。もうとっくに恋人がいるだろうと思って来たし……ついでにこの町で何か珍しいものでも仕入れて帰るつもりだったし……」
無理矢理笑顔を作るヒュウは明らかに落胆していて、アシュリーはあわあわと彼に寄ろうとするが、肩を抱き寄せるシルヴィスはがっちり掴んで離してくれない。毎回思うことだが、この細腕のどこにそんな力があるのか不思議で仕方ない。
「あの、ありがとう! ヒュウ。会えて嬉しかった!」
優しいヒュウについて行けば、きっと昔のように楽しく仲良く暮らすことが出来るだろう。それはとても魅力的で、有り得ない程の幸せだと思うけれど、アシュリーはもうシルヴィスに出会ってしまった。
ヒュウがあと二か月ほど早く来てくれていたなら、何の迷いもなく、喜んでその手を取ったのに……と考えなくもないが、今このタイミングということは、もうヒュウとの縁はなかったのかもしれない。
「俺も会えて良かった。幼い頃、君を偏見の目から助けられなかった事がずっと心残りだった……。でも、もう俺が出る幕じゃないね」
「ヒュウ……! い、いい人すぎますぅ……」
どうしてこんなに良い人が、地味で何の取り柄もない自分を迎えに来てくれたのか、本当にサッパリわからない。儚さも色気もなく、大量の涙を流し出したアシュリーをシルヴィスがまたいつもの呆れた表情で眺めるが、腰のポーチから取り出したハンカチで丁寧に拭ってくれる。
「じゃあ、また会おう。アシュリー元気で」
「待て」
眉を下げて笑ったヒュウが爽やかに通り過ぎようとするところを、シルヴィスが腕を掴んで引き止める。アシュリーを片腕に抱いたまま、恋に敗れた男を引き止めるというのが、なんとも彼の性格を表している。
当たり前だが、どうして止められたのかわからないヒュウが訝しげな視線を赤い瞳に向けると、シルヴィスはいつもの愛想ない表情でアシュリーの家を指差した。
「仕入れならここでして行け。こいつの彫った木彫りが山程ある。工芸品としても美術品としてもなかなかの出来だが、格安で譲ってやる」
「美術品? そういえば昔、木彫りの動物を見せてもらったことがあるな……」
「ああ、好きなだけ仕入れて行けばいい」
「し、シルヴィスさん! そんな勝手に! ヒュウ、気にしなくて良いですから!」
急に何を言い出すのかとアシュリーはシルヴィスの案を却下しようとするが、ヒュウは顎に手を当て、真面目な顔で思案している。
「いや、普通に興味があるな。見せてくれる?」
「え、良いですけど……」
戸惑いながらもアシュリーがヒュウをあの在庫過多な家に案内すると、彼はまず家中に配置されたその数に大層驚き、一つ一つ手に取ってはその質の高さにまた驚愕した。ちなみに、棚に整理していて良かったとアシュリーは密かに安堵の息を吐いた。
「これは、すごいな……ここまで上達しているとは思ってもいなかった」
「だろう? 全部持って行け」
家主であり、製作者であるアシュリーの意見を聞かず、シルヴィスはなぜか誇らしげだ。偉そうに腰に手を当てて、そこかしこにある作品に驚くヒュウを眺めている。
「ちょ、ちょ、ちょっと! シルヴィスさん!?」
「どうせ邪魔になる。荷物は少ない方がいい」
「へ?」
荷物? 何のことかと首を傾げると、腕組みしたシルヴィスに「察しろ」とばかりに見下ろされた。
「お前を連れてこの町を出る。こんなところにいるから、おかしな価値観を持つことになるんだ。町は他にも沢山ある」
「ええ?! そんなの、聞いてないですよ?!」
「今言った」
しれっと言い放つシルヴィスに、アシュリーは理解が追いつかない。立て続けにあまりにも理解できない現象が多すぎて、これが現実かどうか、些か不安にもなってくる。
頬をつねって現実を確認していると、瞳を輝かせたヒュウが感動したかのようにアシュリーの手を取った。もちろん、その手はすかさずシルヴィスに払いのけられたが。
「アシュリー、君はすごいな。是非買い取らせてほしい」
「え! いいんですか?」
「こっちが聞きたいくらいだよ。君の腕はすごい。是非また連絡してほしい」
ヒュウの提示した金額はアシュリーが驚くほどで、こんなに貰えないと恐縮する彼女の代わりに、苛ついたシルヴィスが交渉をしてくれた。
到底持ち帰れる量ではないので、大量の木彫は町の転移局に持っていくことにしたが、まず数が膨大過ぎる。とりあえず三人がかりで割れないように梱包をする事になったが、作業は丸一日を必要とした。
梱包用の紙はヒュウが商店ですぐに用意してきたが、ちまちまと小さな物をひたすら包む作業は想像していた以上の苦行だった。これならもう少し上乗せした金額にすべきだったと、シルヴィスは若干の後悔を感じた。
作業を終えて、大荷物を荷台に乗せて転移局まで二往復。ひとつひとつは小さくとも、数のせいで地味に重い。この時ばかりはアシュリーですら、町の外れという立地を恨めしく感じてしまう程だった。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる