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13.星が瞬く夜に
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ヒュウと別れ、よたよた力ない足取りで森の家に戻ったシルヴィスとアシュリーは、倒れ込むように寝転んだ。大量の木彫がなくなったおかげで、部屋はスッキリとしている。
もうすっかり暗い夜になっていたが、シルヴィスが魔法で灯りを生み出したので、部屋の中はぼんやりと明るく、互いの顔がよく見える。
と言っても、二人とも疲労でぐったりとしており、ムードも何もありはしない。
「も、もう……動けません……」
「同じく……こんなことなら、あの体力馬鹿にも手伝わせるべきだった……あいつら、タイミングが悪すぎる」
ぶつくさと文句を言うシルヴィスは額に腕を置き、目を閉じている。そのぐったりと気怠そうな様子をそっと盗み見、アシュリーは目の保養、すなわち萌の補給をした。
そうやって気力チャージをしたアシュリーは、ヒュウから渡された、連絡先が書かれてある紙を信じられない気持ちで、何度もひっくり返しては眺めてみる。
また作品が出来たら是非連絡して欲しい、と宿へ帰ったヒュウの言葉が忘れられない。
「私の特技……すごかったんですね」
「ああ、自信を待て。ついでに言うと、吹き矢で獣を仕留める大技も大した事だと思うぞ」
「そう、でしょうか……」
「世界は広い。お前の事を認め、必要とする人間も大勢いるだろう」
「だと、嬉しいです」
ほんのり顔を赤らめて微笑むアシュリーの頬に、横から白い手が伸びて触れて、その不意打ちにどきりと大きく心臓が跳ねた。緊張のためにギチギチと首を動かすと、たまにしか見せない、優しく細められた赤い瞳と視線が交わり、アシュリーの心臓は痛いほどに早鐘を打つ。
「私も、お前が必要だ」
「ひっ……!」
「……なんだその色気のない声は」
「ま、待って下さい! 心臓が割れそうです!」
「図太いくせに何を言っている」
「ひどい!」
先程の優しい表情とは一転して、シルヴィスはまたいつもの不遜な表情に戻ってしまったが、まだこちらの方が心臓には悪くない。
「それは、シルヴィスさんも私を、す、好き、ということ、でしょうか?」
「わからん」
「そうですか、わか……え?!」
「正直わからないが、他の男に渡すのは我慢ならない。側にいろ」
「なんですか、それ……」
その答えに納得いかないアシュリーが不信感露
わな目で見ていると、寝転んだまま不意に引っ張られれ、抱き枕のように抱えられた。
「なっ?! なんですか!」
「ああ、いいな。悪くない」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、抜け出そうとしても、やっぱり謎の力を持つ細腕はちっとも緩まない。抵抗しても無駄と悟ったアシュリーは、大人しく抱き枕になりきることにした。
そろりと顔を上げると、恐ろしく整った、儚げな色彩を纏う風貌が目に入る。
「くっ……! 美しい……っ!」
「こうしていると、離せなくなるものだな。あの脳筋馬鹿の気持ちも少しはわかる」
「うう……そんなこと言ってると、離れてあげませんから」
「望むところだ」
ふっ、と小さく笑ったシルヴィスは、その顔に見惚れているアシュリーに顔を寄せ、目を閉じる間もなく唇を軽く啄んだ。恋愛沙汰にまるで慣れないアシュリーは、また目を開くばかりだ。そんな彼女を気遣うわけでもなく、それから数回、好きに啄んだシルヴィスは満足げに笑う。
「こ、こういうのは、ちゃんと、好きになってからするものです!」
「仕方ないだろう。離したくないし、触れたい。誰にも渡したくない。ついでに言うと、不本意ながら可愛いとも思う」
「ひっ……! そ、それは……あの、もう、好き……ということではないでしょうか……」
「そうかもな」
ときめきでもはや声を出すことも出来ず、信じられない気持ちのアシュリーがまた頬をつねっていると、赤い瞳が瞼で閉じられて、よっぽど疲れていたのかシルヴィスはあっという間に寝入ってしまった。
「寝顔も美しいなんて……隙がなさ過ぎて、ずるいです……」
瞳を閉じるといつもより柔らかな表情になるシルヴィスは、本来なら優しい顔立ちをしているのかもしれないと、アシュリーは新しい発見に嬉しくなる。近い距離に戸惑うが、抱き枕と化しているおかげで抜け出すことも出来ない。
しばらくシルヴィスの寝顔を眺めていると徐々にアシュリーの瞼も重くなり、いつの間にか心地良い眠りに落ちてしまっていた。
◆◇
小さなくしゃみと共にアシュリーが目を覚ますと、まだ辺りは暗く、どうやら夜中のようだった。
眠りに落ちた時は疲労が上回っていたが、そういえば今は肌寒い季節だった事を思い出す。
ふと顔を上げると、目の前にあるシルヴィスの寝顔にまた痛いほどの動悸を感じてしまう。アシュリーは胸に手を当て、一旦呼吸を落ち着かせる。それから手を伸ばして、陶器のような白い頬に触れると、驚くほどひやりと冷たい。
このままでは風邪をひいてしまう。起こさないように、さっきより緩んでいるシルヴィスの腕を抜けて、厚手のブランケットを二枚持って戻る。アシュリーが再び隣に腰を下ろすと、ぼんやりとまだ覚醒しきっていない、赤い瞳と視線が合った。
「起こしてしまいましたか?」
「いや、寒いな……」
「ですよね、これどうぞ」
ブランケットを手渡すと同時に、腕を掴まれたアシュリーは再び抱き込まれ、そのままふわりと暖かな布と腕に包まれる。どこか気怠げに感じる動作に、シルヴィスの眠気をありありと感じ取れた。
「あったかいな」
「そ、そうですねっ?! まだ寝ぼけてます?!」
「少し」
「で、ですよね、朝までゆっくり寝ましょうか……床で大丈夫ですか? 体は痛くありませんか?」
「いい、動くのも怠い。私は魔力には自信があるが、体力がないんだ。この疲れは魔法でも癒せない。恐らく、完全な体じゃないから……」
怠そうに話すシルヴィスを見て、そういえば彼が造られた生物だと言っていたと、ふとアシュリーは思い出す。
まさか、本当なんだろうか……。どこからどう見ても、信じられない。
「離すつもりも、渡すつもりもないが……お前は、私でいいのか? 正直、自分の年齢も知らない。言ってみれば、得体の知れない生き物だ」
得体の知れない生き物。
少し考えてみるが、やっぱりアシュリーにはどうにもピンと来ない。そもそもシルヴィスのことは初めから別の種族のように感じていた。
今更、同じ人間じゃないと言われても、アシュリーからすれば、「ですよね!」くらいにしか思えない。
「えーと、得体と言われましても……何が違うんですか? あの、実際よくわからなくて……食事も同じですし、こうやって眠りも必要なようですし、あまり変わらないと思うのですが……もしかして、不老不死とか言います?」
「それは、ないと思うが……」
尚更何が違うのかわからず、アシュリーは数秒考える。
むしろ、違いを見つける方が困難なのでは? ならばもう、そんなことどうでも良いのでは? という大雑把な彼女らしい、実に雑な結論に達した。
「うーん……何も問題はないですよね。だって私、結構本気でシルヴィスさんは天使だと思ってましたから」
「まだ言うか」
「はい! こんなに美しい人、見たことないです! しかも癒しの魔法も使えますし! 口は悪いですけど、優しいですし、しかも照れ屋さんだなんて……何ですかそのギャップ! 全てが尊いですね!」
アシュリーがキラキラと瞳を輝かせるが、おかしな力説をする様に、シルヴィスは言葉を失う。彼の脳裏にはいっそ病的なほどにクロウを慕う、単純な妹の姿が過ぎっていた。
「……確かに同類かもしれんな、お前ら」
「なんのことです?」
「脳筋を馬鹿に出来なくなってきた……アホな子ほど可愛いと言うことかもしれん」
今更ながら失礼な物言いに、アシュリーは微妙に眉を顰める。褒められているのか、貶されているのか。多分、褒められてはいないだろう。
「それは、喜ぶところでしょうか? 怒るところでしょうか?」
「それは当然、喜ぶところだろう?」
「……そうします」
ブランケットに包まって二人で体温を分け合っていると、またうつらうつらと心地良い眠気に誘われて、どちらとも深い眠りに落ちていく。アシュリーの意識が落ちる前、ふと窓から見えた外には、澄んだ高い濃紺の夜空に、静かな星が明るく瞬いていた。
もうすっかり暗い夜になっていたが、シルヴィスが魔法で灯りを生み出したので、部屋の中はぼんやりと明るく、互いの顔がよく見える。
と言っても、二人とも疲労でぐったりとしており、ムードも何もありはしない。
「も、もう……動けません……」
「同じく……こんなことなら、あの体力馬鹿にも手伝わせるべきだった……あいつら、タイミングが悪すぎる」
ぶつくさと文句を言うシルヴィスは額に腕を置き、目を閉じている。そのぐったりと気怠そうな様子をそっと盗み見、アシュリーは目の保養、すなわち萌の補給をした。
そうやって気力チャージをしたアシュリーは、ヒュウから渡された、連絡先が書かれてある紙を信じられない気持ちで、何度もひっくり返しては眺めてみる。
また作品が出来たら是非連絡して欲しい、と宿へ帰ったヒュウの言葉が忘れられない。
「私の特技……すごかったんですね」
「ああ、自信を待て。ついでに言うと、吹き矢で獣を仕留める大技も大した事だと思うぞ」
「そう、でしょうか……」
「世界は広い。お前の事を認め、必要とする人間も大勢いるだろう」
「だと、嬉しいです」
ほんのり顔を赤らめて微笑むアシュリーの頬に、横から白い手が伸びて触れて、その不意打ちにどきりと大きく心臓が跳ねた。緊張のためにギチギチと首を動かすと、たまにしか見せない、優しく細められた赤い瞳と視線が交わり、アシュリーの心臓は痛いほどに早鐘を打つ。
「私も、お前が必要だ」
「ひっ……!」
「……なんだその色気のない声は」
「ま、待って下さい! 心臓が割れそうです!」
「図太いくせに何を言っている」
「ひどい!」
先程の優しい表情とは一転して、シルヴィスはまたいつもの不遜な表情に戻ってしまったが、まだこちらの方が心臓には悪くない。
「それは、シルヴィスさんも私を、す、好き、ということ、でしょうか?」
「わからん」
「そうですか、わか……え?!」
「正直わからないが、他の男に渡すのは我慢ならない。側にいろ」
「なんですか、それ……」
その答えに納得いかないアシュリーが不信感露
わな目で見ていると、寝転んだまま不意に引っ張られれ、抱き枕のように抱えられた。
「なっ?! なんですか!」
「ああ、いいな。悪くない」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、抜け出そうとしても、やっぱり謎の力を持つ細腕はちっとも緩まない。抵抗しても無駄と悟ったアシュリーは、大人しく抱き枕になりきることにした。
そろりと顔を上げると、恐ろしく整った、儚げな色彩を纏う風貌が目に入る。
「くっ……! 美しい……っ!」
「こうしていると、離せなくなるものだな。あの脳筋馬鹿の気持ちも少しはわかる」
「うう……そんなこと言ってると、離れてあげませんから」
「望むところだ」
ふっ、と小さく笑ったシルヴィスは、その顔に見惚れているアシュリーに顔を寄せ、目を閉じる間もなく唇を軽く啄んだ。恋愛沙汰にまるで慣れないアシュリーは、また目を開くばかりだ。そんな彼女を気遣うわけでもなく、それから数回、好きに啄んだシルヴィスは満足げに笑う。
「こ、こういうのは、ちゃんと、好きになってからするものです!」
「仕方ないだろう。離したくないし、触れたい。誰にも渡したくない。ついでに言うと、不本意ながら可愛いとも思う」
「ひっ……! そ、それは……あの、もう、好き……ということではないでしょうか……」
「そうかもな」
ときめきでもはや声を出すことも出来ず、信じられない気持ちのアシュリーがまた頬をつねっていると、赤い瞳が瞼で閉じられて、よっぽど疲れていたのかシルヴィスはあっという間に寝入ってしまった。
「寝顔も美しいなんて……隙がなさ過ぎて、ずるいです……」
瞳を閉じるといつもより柔らかな表情になるシルヴィスは、本来なら優しい顔立ちをしているのかもしれないと、アシュリーは新しい発見に嬉しくなる。近い距離に戸惑うが、抱き枕と化しているおかげで抜け出すことも出来ない。
しばらくシルヴィスの寝顔を眺めていると徐々にアシュリーの瞼も重くなり、いつの間にか心地良い眠りに落ちてしまっていた。
◆◇
小さなくしゃみと共にアシュリーが目を覚ますと、まだ辺りは暗く、どうやら夜中のようだった。
眠りに落ちた時は疲労が上回っていたが、そういえば今は肌寒い季節だった事を思い出す。
ふと顔を上げると、目の前にあるシルヴィスの寝顔にまた痛いほどの動悸を感じてしまう。アシュリーは胸に手を当て、一旦呼吸を落ち着かせる。それから手を伸ばして、陶器のような白い頬に触れると、驚くほどひやりと冷たい。
このままでは風邪をひいてしまう。起こさないように、さっきより緩んでいるシルヴィスの腕を抜けて、厚手のブランケットを二枚持って戻る。アシュリーが再び隣に腰を下ろすと、ぼんやりとまだ覚醒しきっていない、赤い瞳と視線が合った。
「起こしてしまいましたか?」
「いや、寒いな……」
「ですよね、これどうぞ」
ブランケットを手渡すと同時に、腕を掴まれたアシュリーは再び抱き込まれ、そのままふわりと暖かな布と腕に包まれる。どこか気怠げに感じる動作に、シルヴィスの眠気をありありと感じ取れた。
「あったかいな」
「そ、そうですねっ?! まだ寝ぼけてます?!」
「少し」
「で、ですよね、朝までゆっくり寝ましょうか……床で大丈夫ですか? 体は痛くありませんか?」
「いい、動くのも怠い。私は魔力には自信があるが、体力がないんだ。この疲れは魔法でも癒せない。恐らく、完全な体じゃないから……」
怠そうに話すシルヴィスを見て、そういえば彼が造られた生物だと言っていたと、ふとアシュリーは思い出す。
まさか、本当なんだろうか……。どこからどう見ても、信じられない。
「離すつもりも、渡すつもりもないが……お前は、私でいいのか? 正直、自分の年齢も知らない。言ってみれば、得体の知れない生き物だ」
得体の知れない生き物。
少し考えてみるが、やっぱりアシュリーにはどうにもピンと来ない。そもそもシルヴィスのことは初めから別の種族のように感じていた。
今更、同じ人間じゃないと言われても、アシュリーからすれば、「ですよね!」くらいにしか思えない。
「えーと、得体と言われましても……何が違うんですか? あの、実際よくわからなくて……食事も同じですし、こうやって眠りも必要なようですし、あまり変わらないと思うのですが……もしかして、不老不死とか言います?」
「それは、ないと思うが……」
尚更何が違うのかわからず、アシュリーは数秒考える。
むしろ、違いを見つける方が困難なのでは? ならばもう、そんなことどうでも良いのでは? という大雑把な彼女らしい、実に雑な結論に達した。
「うーん……何も問題はないですよね。だって私、結構本気でシルヴィスさんは天使だと思ってましたから」
「まだ言うか」
「はい! こんなに美しい人、見たことないです! しかも癒しの魔法も使えますし! 口は悪いですけど、優しいですし、しかも照れ屋さんだなんて……何ですかそのギャップ! 全てが尊いですね!」
アシュリーがキラキラと瞳を輝かせるが、おかしな力説をする様に、シルヴィスは言葉を失う。彼の脳裏にはいっそ病的なほどにクロウを慕う、単純な妹の姿が過ぎっていた。
「……確かに同類かもしれんな、お前ら」
「なんのことです?」
「脳筋を馬鹿に出来なくなってきた……アホな子ほど可愛いと言うことかもしれん」
今更ながら失礼な物言いに、アシュリーは微妙に眉を顰める。褒められているのか、貶されているのか。多分、褒められてはいないだろう。
「それは、喜ぶところでしょうか? 怒るところでしょうか?」
「それは当然、喜ぶところだろう?」
「……そうします」
ブランケットに包まって二人で体温を分け合っていると、またうつらうつらと心地良い眠気に誘われて、どちらとも深い眠りに落ちていく。アシュリーの意識が落ちる前、ふと窓から見えた外には、澄んだ高い濃紺の夜空に、静かな星が明るく瞬いていた。
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