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アレス編 1日目
出会いと悪意
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アテネポリスの南の平原にアレスが到着して直ぐに目に入ったのは、大量のスライムに追い掛け回されている4人の冒険者の姿だった。
「助けてくれ~」
「ぎゃぁ俺の腕が」
「いやぁ~足が・・・私の足が・・・」
「私の顔が・・・アズイ」
身体の一部を溶かされ、阿鼻叫喚の地獄になっていたのを見てアレスは一瞬ひるんだ。しかし、気合を入れなおして一気にパーティーを庇うように飛び出すと、アイテムボックスから火炎球を8個取り出し、スライムに投げつけた。
火炎球がスライムに当たると一気に燃え広がり、スライム達はあっと言う間に燃え尽きていく。
「うわぁ~何時も思うけどスライムって良く燃えるよな・・・って大丈夫か?」
スライムが燃え尽きても、草などは燃えることの無い不思議な仕様である。
アレスが4人の方を振り向くと、それぞれが溶かされた部位を抑えて地面に転がって悶え苦しんでいた。
「顔は流石にまずいか」
スライムの溶解液は中和剤で中和しないと骨を溶かしきるまで消えない特性がある。
アレスがアイテムボックスからスライム溶解液中和剤を4本取り出して、3本を顔が溶かされた女性以外に差し出し
「自分で出来るだろう、取り合えずかけて!俺はこっちの女性の処置をする」
アレスは顔を抑えていた女性の手をのけて中和剤をかけると、もう両目も溶け、頬の肉も溶けていた。
女性は意識を失っているようで、身体の力は完全に抜けていた。
「ヴ・・・これはポーションでは無理か・・・」
【スキル ハイ・メディカル・ケア ON】
「ハイ・メディカル・ケア」
アレスが女性の顔に手を当て回復魔法を行使すると、時間が巻き戻されたように傷が元に戻っていく。
まぶたを持ち上げて目も再生された事を確認したアレスは、他の冒険者に目を向けたが、痛みに悶えるだけで中和剤を使っていなかった。
「何やってるんだ!急がないと腕も足も使い物にならなくなるぞ」
慌てて残りの中和剤を持ってかけて回ると、溶解液の進行が止まったので、一人一人傷の様子を見ていった。
3人のうち最も傷が酷かったのは、足に溶解液が付いていたマジックキャスターの女性で、ふくらはぎからすねまでほぼ溶けきっていた。一番軽症だったのは指が解けたパラディンの男だった。
「部位欠損はこれしか無いもんな、ハイ・メディカル・ケア」
「え?え?あ、足が・・・私の・・・足が・・・ありがとう」
マジックキャスターの女性は涙を流し、アレスの手を取って涙を流していた。
”フードでよく顔は見えないけど、声からすると若い娘なんだろうな~。足をなくしたら冒険者も出来ないだろうし、助けられて良かった”
「次は腕が無くなったソードマンだね」
こうして冒険者達の治療を終らせたアレスだが、冒険者達は動く体力も尽きたのかその場に座り込んでしまった。
「仕方ない」
アレスはアイテムボックスからマジックログハウス(課金アイテム)を取り出して設置した。
「おまえら、そんな所に居ても落ち着かないだろう。家に入るぞ」
意識を失った女性を担いでアレスがログハウスに向かうと、冒険者達も後に付いてフラフラとログハウスに入ってきた。
ログハウスの間取りは一階がリビング、風呂、トイレ、キッチンとプライベートルームが2つ。
二階はプライベートルームが8個にトイレと露天風呂完備だ。
冒険者達がリビングに入ると
「な、なんじゃこれ!!!」
「どうなっているの?」
ソードマンとマジックキャスターが驚いて声を上げた。パラディンは声も出さず立ち尽くしている。
女性をソファーに寝かせると、アイテムボックスからメイドレイスのコアストーンを取り出して実体化させると、緑のウェイブのかかった長い髪のメイド、アネモイが姿を現した。
「マスター、おはようございますですわ」
「ああ、おはよう。
お客様に紅茶と軽食を準備してくれ。」
「かしこまりましたですわ」
アネモイは恭しく礼をしてキッチンに向かっていった。
「まぁ、ゆっくりしてくれ」
マジックキャスターがフードを脱ぐと、豊かな黒髪の色白の美人顔が姿を現した。
「こ、これは800年前に発見されたマジックハウスと同じアイテム?
確か今はミケーネ帝国の国宝になっているはずよね?」
そう言ってキラキラした目で詰め寄ってくる・・・困ったな。
「こらキキモネ。恩人に迷惑をかけるな!このマジックアイテムバカが。
助けて頂いたのに挨拶が遅れて申し訳ない。鋼の理のリーダ、モロス。このマジックアイテムバカがキキモネ、パラディンがモゼリだ」
そう言って頭を下げてくるモロスに、アレスは気にするなと言う風に片手を挙げた。
「俺はアレス。さっき冒険者に成ったばかりだ」
挨拶が終ったタイミングでアネモイが紅茶とサンドイッチをテーブルに並べて、そっと外に出て行った。
俺は早速紅茶を一口飲み、息を吐く。あ、勧めるのを忘れていた。引きこもってゲームばかりをしているとこんな事も忘れるんだな・・・
「良かったら飲んでくれ」
「あ、ああ。ありがたく貰おう」
「あの、あの、このマジックハウスは貴方が手に入れたの?それとも伝来の品かしら?
それにあのメイド、黒い石から出てきたように見えたけどどうなってるの?
あとあと、私たちの傷を治したあの魔法、きっと最上級魔法よね?どうやって習得したの?」
矢継ぎ早に質問を重ねるキキモネを、アレスはジト目で見ながらモロスに視線を送るが、モロスはハンズアップして首を横に振った。
「はぁ、このアイテムは俺が手に入れたものだ。入手先は黙秘する。あのメイドは俺のスキルで作り出した使役魔物だ、やり方は教えない。
最後に魔法に関しても黙秘する。」
アレスが一気にまくし立てるように言い切ると、キキモネは「え~」と言いながらすがりつくようにアレスに抱きつき、身体を揺らしてきた。
「そんな事言わないで教えてよ~!このアイテムも分解したいし、あの魔法も知りたい~!
あんな可愛い使役魔物の作り方も知りたい~!
情報を公開しないと、私の魔法をぶっ放す~」
たまに居る痛いプレイヤーか!もうメンドクサイ。助けるんじゃなかった。
アレスが後悔を始めた瞬間、殺気がリビングを包み込んだ。
「マスターに無礼を働きましたね?戦闘の意思も確認しました・・・
マスターのメイドとして敵を排除します」
いつの間にかリビングに現れ、無表情にそう宣言したのはアネモイだった。
うわ~「ですわ」が消えて完全にキレた口調になってる・・・
ま、いいか。俺ももめんどくさくなって、キキモネを引き剥がしてイスに座ると、アネモイがキキモネと俺の間に立ち、巨大な戦鎌を構えて殺気を漲らせた。
「な、何よ!邪魔をするならぶっ飛ばすわよ!」
「キキモネ!いい加減にしろ!」
「嫌だ!アレスの全部の知識を聞き出すまでやめないから!
炎の理・・・ヒィウ」
キキモネが両手の間に魔法を精製しようとした瞬間、アネモイが間合いを詰め、その喉を戦鎌の峰でしたたかに叩きつけて声を潰した。キキモネを地面に叩き付けると鎌の代わりに足で喉を踏みつけ、驚いて剣に手を伸ばしたモロスの首に鎌の先を突きつけた。
モゼリは素早く自分の武器と盾を床に置いて降伏の意思を示したが、モロスは両手を挙げて攻撃の意思が無いことを示すだけにとどまった。
隙があれば、反撃できるようにしているのだろう。
さすがリーダー、この状況でも抜け目ねぇな。
「悪く思わないでくれよ。助けたのにこの態度、はっきり言って最悪だ・・・
俺は少なくともお前達を再び助けようとも思わない。
これで鋼の理との縁は終わりだ」
アレスの言葉にモロスは顔を青くして慌てたように手を振って説明しようとするが、アネモイの殺気に飲まれて震えるような声しか出せなかった。
「ま、待ってくれ、キキモネの事は悪かった・・・だがあいつは魔法やマジックアイテムを見ると止められなくて・・・な?」
「其方の事情などマスターに一切関係ありません。建物内で魔法を使おうとした事もですが、あの物言いも確実に敵対行動だと判断できます。もし違うと言うのであれば、この屋敷に取り付けている記憶の魔石に記録されたやり取りを兵士にでもギルドにでも確認していただきましょうか?
私達からすればあなた方は恩知らずの盗賊です。」
「そうだな」
アネモイの言葉に更に青くなったモロスは力なくうな垂れた。
「たしか、この国では盗賊は魔物扱いで殺されても文句が言えないのだったな」
「ああ、そうだ。
だが、俺達は盗賊じゃない」
「黙りなさい、盗賊まがいの行為をしておいて今更何を?」
冷たいアネモイの言葉でついにモロスは膝をついてしまった。
その後アネモイはモロスたちを縛り上げて床に転がし、キキモネには猿轡を噛ませた上に目隠しをして、土魔法でガチガチに首から下を固めた。
「そういえばこの女性はいったい・・・」
気を失ったままの女性も縛られているのだが、モロスから紹介が無かった事を思い出して聞いてみた。
「あ・・・」
モロスは更に罰の悪そうな顔に成ったが、アネモイに鎌の先を突きつけられて、渋々といった風に口を開いた。
「じ、実はスライムから逃げるのに囮にしたから、俺達はこの女が誰か解らないんだ」
は?・・・アレスは呆れて声も出なかった。
「クズですね・・・マスターやはり殺しませんか?」
「・・・は!、あ~それはこの女性にも意見を聞かないとな?」
「かしこまりました。では外に檻を作って放置してまいりますね」
「そ、それぐらいは良いかもな」
そう言ってアネモイは3人を引きずって外に出て行った。
は~これからどうしよう?
「助けてくれ~」
「ぎゃぁ俺の腕が」
「いやぁ~足が・・・私の足が・・・」
「私の顔が・・・アズイ」
身体の一部を溶かされ、阿鼻叫喚の地獄になっていたのを見てアレスは一瞬ひるんだ。しかし、気合を入れなおして一気にパーティーを庇うように飛び出すと、アイテムボックスから火炎球を8個取り出し、スライムに投げつけた。
火炎球がスライムに当たると一気に燃え広がり、スライム達はあっと言う間に燃え尽きていく。
「うわぁ~何時も思うけどスライムって良く燃えるよな・・・って大丈夫か?」
スライムが燃え尽きても、草などは燃えることの無い不思議な仕様である。
アレスが4人の方を振り向くと、それぞれが溶かされた部位を抑えて地面に転がって悶え苦しんでいた。
「顔は流石にまずいか」
スライムの溶解液は中和剤で中和しないと骨を溶かしきるまで消えない特性がある。
アレスがアイテムボックスからスライム溶解液中和剤を4本取り出して、3本を顔が溶かされた女性以外に差し出し
「自分で出来るだろう、取り合えずかけて!俺はこっちの女性の処置をする」
アレスは顔を抑えていた女性の手をのけて中和剤をかけると、もう両目も溶け、頬の肉も溶けていた。
女性は意識を失っているようで、身体の力は完全に抜けていた。
「ヴ・・・これはポーションでは無理か・・・」
【スキル ハイ・メディカル・ケア ON】
「ハイ・メディカル・ケア」
アレスが女性の顔に手を当て回復魔法を行使すると、時間が巻き戻されたように傷が元に戻っていく。
まぶたを持ち上げて目も再生された事を確認したアレスは、他の冒険者に目を向けたが、痛みに悶えるだけで中和剤を使っていなかった。
「何やってるんだ!急がないと腕も足も使い物にならなくなるぞ」
慌てて残りの中和剤を持ってかけて回ると、溶解液の進行が止まったので、一人一人傷の様子を見ていった。
3人のうち最も傷が酷かったのは、足に溶解液が付いていたマジックキャスターの女性で、ふくらはぎからすねまでほぼ溶けきっていた。一番軽症だったのは指が解けたパラディンの男だった。
「部位欠損はこれしか無いもんな、ハイ・メディカル・ケア」
「え?え?あ、足が・・・私の・・・足が・・・ありがとう」
マジックキャスターの女性は涙を流し、アレスの手を取って涙を流していた。
”フードでよく顔は見えないけど、声からすると若い娘なんだろうな~。足をなくしたら冒険者も出来ないだろうし、助けられて良かった”
「次は腕が無くなったソードマンだね」
こうして冒険者達の治療を終らせたアレスだが、冒険者達は動く体力も尽きたのかその場に座り込んでしまった。
「仕方ない」
アレスはアイテムボックスからマジックログハウス(課金アイテム)を取り出して設置した。
「おまえら、そんな所に居ても落ち着かないだろう。家に入るぞ」
意識を失った女性を担いでアレスがログハウスに向かうと、冒険者達も後に付いてフラフラとログハウスに入ってきた。
ログハウスの間取りは一階がリビング、風呂、トイレ、キッチンとプライベートルームが2つ。
二階はプライベートルームが8個にトイレと露天風呂完備だ。
冒険者達がリビングに入ると
「な、なんじゃこれ!!!」
「どうなっているの?」
ソードマンとマジックキャスターが驚いて声を上げた。パラディンは声も出さず立ち尽くしている。
女性をソファーに寝かせると、アイテムボックスからメイドレイスのコアストーンを取り出して実体化させると、緑のウェイブのかかった長い髪のメイド、アネモイが姿を現した。
「マスター、おはようございますですわ」
「ああ、おはよう。
お客様に紅茶と軽食を準備してくれ。」
「かしこまりましたですわ」
アネモイは恭しく礼をしてキッチンに向かっていった。
「まぁ、ゆっくりしてくれ」
マジックキャスターがフードを脱ぐと、豊かな黒髪の色白の美人顔が姿を現した。
「こ、これは800年前に発見されたマジックハウスと同じアイテム?
確か今はミケーネ帝国の国宝になっているはずよね?」
そう言ってキラキラした目で詰め寄ってくる・・・困ったな。
「こらキキモネ。恩人に迷惑をかけるな!このマジックアイテムバカが。
助けて頂いたのに挨拶が遅れて申し訳ない。鋼の理のリーダ、モロス。このマジックアイテムバカがキキモネ、パラディンがモゼリだ」
そう言って頭を下げてくるモロスに、アレスは気にするなと言う風に片手を挙げた。
「俺はアレス。さっき冒険者に成ったばかりだ」
挨拶が終ったタイミングでアネモイが紅茶とサンドイッチをテーブルに並べて、そっと外に出て行った。
俺は早速紅茶を一口飲み、息を吐く。あ、勧めるのを忘れていた。引きこもってゲームばかりをしているとこんな事も忘れるんだな・・・
「良かったら飲んでくれ」
「あ、ああ。ありがたく貰おう」
「あの、あの、このマジックハウスは貴方が手に入れたの?それとも伝来の品かしら?
それにあのメイド、黒い石から出てきたように見えたけどどうなってるの?
あとあと、私たちの傷を治したあの魔法、きっと最上級魔法よね?どうやって習得したの?」
矢継ぎ早に質問を重ねるキキモネを、アレスはジト目で見ながらモロスに視線を送るが、モロスはハンズアップして首を横に振った。
「はぁ、このアイテムは俺が手に入れたものだ。入手先は黙秘する。あのメイドは俺のスキルで作り出した使役魔物だ、やり方は教えない。
最後に魔法に関しても黙秘する。」
アレスが一気にまくし立てるように言い切ると、キキモネは「え~」と言いながらすがりつくようにアレスに抱きつき、身体を揺らしてきた。
「そんな事言わないで教えてよ~!このアイテムも分解したいし、あの魔法も知りたい~!
あんな可愛い使役魔物の作り方も知りたい~!
情報を公開しないと、私の魔法をぶっ放す~」
たまに居る痛いプレイヤーか!もうメンドクサイ。助けるんじゃなかった。
アレスが後悔を始めた瞬間、殺気がリビングを包み込んだ。
「マスターに無礼を働きましたね?戦闘の意思も確認しました・・・
マスターのメイドとして敵を排除します」
いつの間にかリビングに現れ、無表情にそう宣言したのはアネモイだった。
うわ~「ですわ」が消えて完全にキレた口調になってる・・・
ま、いいか。俺ももめんどくさくなって、キキモネを引き剥がしてイスに座ると、アネモイがキキモネと俺の間に立ち、巨大な戦鎌を構えて殺気を漲らせた。
「な、何よ!邪魔をするならぶっ飛ばすわよ!」
「キキモネ!いい加減にしろ!」
「嫌だ!アレスの全部の知識を聞き出すまでやめないから!
炎の理・・・ヒィウ」
キキモネが両手の間に魔法を精製しようとした瞬間、アネモイが間合いを詰め、その喉を戦鎌の峰でしたたかに叩きつけて声を潰した。キキモネを地面に叩き付けると鎌の代わりに足で喉を踏みつけ、驚いて剣に手を伸ばしたモロスの首に鎌の先を突きつけた。
モゼリは素早く自分の武器と盾を床に置いて降伏の意思を示したが、モロスは両手を挙げて攻撃の意思が無いことを示すだけにとどまった。
隙があれば、反撃できるようにしているのだろう。
さすがリーダー、この状況でも抜け目ねぇな。
「悪く思わないでくれよ。助けたのにこの態度、はっきり言って最悪だ・・・
俺は少なくともお前達を再び助けようとも思わない。
これで鋼の理との縁は終わりだ」
アレスの言葉にモロスは顔を青くして慌てたように手を振って説明しようとするが、アネモイの殺気に飲まれて震えるような声しか出せなかった。
「ま、待ってくれ、キキモネの事は悪かった・・・だがあいつは魔法やマジックアイテムを見ると止められなくて・・・な?」
「其方の事情などマスターに一切関係ありません。建物内で魔法を使おうとした事もですが、あの物言いも確実に敵対行動だと判断できます。もし違うと言うのであれば、この屋敷に取り付けている記憶の魔石に記録されたやり取りを兵士にでもギルドにでも確認していただきましょうか?
私達からすればあなた方は恩知らずの盗賊です。」
「そうだな」
アネモイの言葉に更に青くなったモロスは力なくうな垂れた。
「たしか、この国では盗賊は魔物扱いで殺されても文句が言えないのだったな」
「ああ、そうだ。
だが、俺達は盗賊じゃない」
「黙りなさい、盗賊まがいの行為をしておいて今更何を?」
冷たいアネモイの言葉でついにモロスは膝をついてしまった。
その後アネモイはモロスたちを縛り上げて床に転がし、キキモネには猿轡を噛ませた上に目隠しをして、土魔法でガチガチに首から下を固めた。
「そういえばこの女性はいったい・・・」
気を失ったままの女性も縛られているのだが、モロスから紹介が無かった事を思い出して聞いてみた。
「あ・・・」
モロスは更に罰の悪そうな顔に成ったが、アネモイに鎌の先を突きつけられて、渋々といった風に口を開いた。
「じ、実はスライムから逃げるのに囮にしたから、俺達はこの女が誰か解らないんだ」
は?・・・アレスは呆れて声も出なかった。
「クズですね・・・マスターやはり殺しませんか?」
「・・・は!、あ~それはこの女性にも意見を聞かないとな?」
「かしこまりました。では外に檻を作って放置してまいりますね」
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