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アテナ編 兄が消えた後で
歌魔法実験2
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「これで揃ったね~、早速実験を始めよう♪」
「歌は何にする」
「はい!はい!白銀ヴァルキリーがいい!」
ラグーンが元気良く手を上げて提案すると
「アンタにしては良い案ね、のりも良くて狩りの時はいつも聞いてますわ」
「確かに良いわねん」
三人の意見が合った所で、オーガロードとオーガジェネラル4匹が出てきた。
”じゃぁ開始ー”
パラスがメニュー画面を操作して白金ヴァルキリーを流し、イントロにあわせて踊り始める。
「お?力が漲る……おお!!」
「間違いないわねん、行ける気がするわ」
「速度強化も掛かってるような・・・」
三人は一斉にオーガジェネラルに切りかかる。ラグーンの一撃は鋼鉄の盾を切り裂き、その腕を切り飛ばし、フローズンの蹴りが鎧に守られたジェネラルの身体を10回叩き、鎧をボコボコに変形させた。
とどめにマキシマムの大剣が、唐竹割の様に真っ二つにジェネラルの身体を切り裂いた。
「すげぇ!!こんなにステが上がるならもっと上も目指せる!」
「確かに、速度もかなり上がってますわ」
「感じちゃう~」
三者三様に感想を述べていたが、残ったジェネラルがその隙を見逃すはずも無く、シールドバッシュをかけてフローズンを押し出し、一気に仲間から引き離す。
もう一匹は巨大な拳を振るい、一瞬ガードが遅れたマキシマムはダイレクトに拳を受けて、何度かバウンドして端まで吹き飛ばされた。
「みんな!ぐおぉ!システム武技発動!トリプルエッジ!!」
ラグーンが武技を発動してシステムのアシストを受け、三本の剣線がオーガジェネラルの鎧ごと身体を切り裂く。
オリンポスファンタジーにおいて、魔法や武技等のスキルはシステムのアシストを受けて1つは使用できるが、それを超える魔法や武技を使えるのかは個人の資質による。現状ではニケとアテナ以外に公式にシステムのアシスト無く複数の魔法や武技等のスキルを使える者は居ない。
簡単に言えば、車を運転しながら本を記憶するほどの難易度だが、武技や魔法等のスキルの数が増えれば増えるほど難易度はさらに急激に上がるのだ。
しかし、今回の歌魔法のアシストを受ければ、誰でもステータスアップの魔法5種類を受けた状態になる。
これは今までに無い超アシスト機能と言える。
三人は何とかオーガジェネラルを退けると、オーガキングとの戦闘に移行していく。
オーガキングは咆哮で三人の動きを止めると、三人の中に飛び込んでいった。
オーガキングの振るう破城鎚がマキシマムに迫るが、辛うじて防御し、その場にとどまることに成功した。
「うぐぅ・・・・・・れ、レディーには優しく・・・・・・するものよ!」
マキシマムの大剣とオーガキングの破城鎚が激しく拮抗するなか、ラグーンが腰溜めに剣を構えて、必殺武技を放つ。
「ぐおおお!!!奥義!一点突破!!!」
剣の先端を突き出し、矢の様にオーガキングの右脇腹に突撃し、確りと抉り取る。
「拳技!無影拳ですわ」
片膝をついて低くなったオーガキングの頭に超速の拳を何度も打ち込んだ。
オーガキングは絶叫を上げながら地面に倒れ、ドロップアイテムに変わった。
「や、やった・・・・・・やったぞ!俺のレベルでオーガキングにダメージを与えるなんて・・・・・・
歌魔法凄すぎだろう!!!」
「はは、全く同意ですわ、私のレベルでもオーガキングは避けて通るべき強敵ですのに」
「解るわ~うちのメンバー集めても何時も最後は狩られて終わりだもの・・・・・・でも後2つステージがあるのよね?」
マキシマムの呟きに二人とも「うえぇ」と声をあげた。
「皆おつかれさま」
「すごかったですねぇ~」
アテナの二人の声にパッと振り向いて笑顔を見せた三人に、パラスがオーガキングからドロップしたアイテムを手渡していった。
第2ステージはスノードラゴンだった。
実験ステージの効果で体力が完全回復した三人だが、場所によっては災害級とも言われる存在に、一瞬驚愕した顔になった。
よりにもよってスノードラゴンの力を120%出せる雪の廃墟ステージに変わったのだ。
その驚愕は押して知るべしだろう。
しかし、マキシマムは歯を見せた凶悪な笑顔を浮かべて、大剣をしまい、オーガキングが使っていた破城鎚を拾って構えた。
「うふふ☆、この景色、あの時の恨み、今なら返せそうね♪」
「ま、マキシマムやる気かよ!!」
「勿論♪アテナのお二人にはドラゴン・バーストをお願いしてもいいかしらん。
昔こいつにいたぶられた時、救われた歌だから・・・・・・よろしくね」
「OK,パラス行くよ」
「うん、思いっきりやっちゃって~」
二人の歌声が響いて、マキシマムが駆け出し、下から上へ掬い上げる様に下顎をかち上げると、スノードラゴンの頭が高く打ち上げられた。
「ああ、クソ!奥義!!一点突破!!」
打ち上がったスノードラゴンの顎の柔らかい部分に青い燐光を放って、ラグーンの剣がスノードラゴンの皮を突き破らんが如く突き進むが、突き破るには至らなかった。
「ああ!もう最悪ですわ!奥義!流星脚ですわ」
フローズンが跳躍して、赤い光を纏った高速の蹴りがラグーンの背中に炸裂する。
「がぁぁぁ!いって~!!!手伝うんならもう少し優しく出来ねぇのかよ!!」
「黙ってさっさと貫きなさい!」
「もう一発行くわよ!奥義!インパクトスマッシュ!!」
力強い一撃が更にラグーンの背中に炸裂する。
「な!痛てぇ!!あああ!なんか来た!!ドラゴニックバースト?」
あまりの激痛に頭に浮かんだ言葉を発すると、突如剣の先から出ていた青い燐光が真紅に変わり、収束して暫く後、一気に爆発するように広がり、辺りが光に包まれ、そしてはじけた。
”どごぉぉぉおぉぉぉぉぉおおん”
土埃が舞い、三人は埋もれた瓦礫を押しのけてヨロヨロと立ち上がった。その視線の先のスノードラゴンも同じく、ボロボロの姿で立っていた。
「木漏れ日の揺り篭に変えるよ!」
歌が始まると体力が回復して、緑の光に包まれた。それは自動回復効果であり、防御力を上昇させる効果も有った。
3人にスノードラゴンが高速で接近し、巨大な尻尾を叩きつけてきた。
「フォレストガード!」
マキシマムが破城鎚を捨てて大剣に持ちかえると、武技を発動し、尻尾の一撃を受け止める。
「きゃぁキツイキツイ!早く誰か!」
「あ!!俺の剣があぁ」
ラグーンは根元からポッキリ折れた剣を見て悲鳴を上げていた。
「全くポンコツですわね秘儀 瞬影」
フローズンがスノードラゴンの首元にムーンサルトの様な蹴りを叩き込むと、鱗がはげた部分に見事ヒットし、大きく首を仰け反らせてのたうちまわった。
「ストームスラッシャー!」
マキシマムの一撃で、更に鱗が無い部分を切り裂かれたスノードラゴンはその巨体を横たえた。
スノードラゴンがドロップアイテムに変わったのを確認して、3人はへたり込んでしまった。
まだ最後のステージが待ち構えているのだが、今はそんな事が考えられないほど3人は疲れ果てていた。
「歌は何にする」
「はい!はい!白銀ヴァルキリーがいい!」
ラグーンが元気良く手を上げて提案すると
「アンタにしては良い案ね、のりも良くて狩りの時はいつも聞いてますわ」
「確かに良いわねん」
三人の意見が合った所で、オーガロードとオーガジェネラル4匹が出てきた。
”じゃぁ開始ー”
パラスがメニュー画面を操作して白金ヴァルキリーを流し、イントロにあわせて踊り始める。
「お?力が漲る……おお!!」
「間違いないわねん、行ける気がするわ」
「速度強化も掛かってるような・・・」
三人は一斉にオーガジェネラルに切りかかる。ラグーンの一撃は鋼鉄の盾を切り裂き、その腕を切り飛ばし、フローズンの蹴りが鎧に守られたジェネラルの身体を10回叩き、鎧をボコボコに変形させた。
とどめにマキシマムの大剣が、唐竹割の様に真っ二つにジェネラルの身体を切り裂いた。
「すげぇ!!こんなにステが上がるならもっと上も目指せる!」
「確かに、速度もかなり上がってますわ」
「感じちゃう~」
三者三様に感想を述べていたが、残ったジェネラルがその隙を見逃すはずも無く、シールドバッシュをかけてフローズンを押し出し、一気に仲間から引き離す。
もう一匹は巨大な拳を振るい、一瞬ガードが遅れたマキシマムはダイレクトに拳を受けて、何度かバウンドして端まで吹き飛ばされた。
「みんな!ぐおぉ!システム武技発動!トリプルエッジ!!」
ラグーンが武技を発動してシステムのアシストを受け、三本の剣線がオーガジェネラルの鎧ごと身体を切り裂く。
オリンポスファンタジーにおいて、魔法や武技等のスキルはシステムのアシストを受けて1つは使用できるが、それを超える魔法や武技を使えるのかは個人の資質による。現状ではニケとアテナ以外に公式にシステムのアシスト無く複数の魔法や武技等のスキルを使える者は居ない。
簡単に言えば、車を運転しながら本を記憶するほどの難易度だが、武技や魔法等のスキルの数が増えれば増えるほど難易度はさらに急激に上がるのだ。
しかし、今回の歌魔法のアシストを受ければ、誰でもステータスアップの魔法5種類を受けた状態になる。
これは今までに無い超アシスト機能と言える。
三人は何とかオーガジェネラルを退けると、オーガキングとの戦闘に移行していく。
オーガキングは咆哮で三人の動きを止めると、三人の中に飛び込んでいった。
オーガキングの振るう破城鎚がマキシマムに迫るが、辛うじて防御し、その場にとどまることに成功した。
「うぐぅ・・・・・・れ、レディーには優しく・・・・・・するものよ!」
マキシマムの大剣とオーガキングの破城鎚が激しく拮抗するなか、ラグーンが腰溜めに剣を構えて、必殺武技を放つ。
「ぐおおお!!!奥義!一点突破!!!」
剣の先端を突き出し、矢の様にオーガキングの右脇腹に突撃し、確りと抉り取る。
「拳技!無影拳ですわ」
片膝をついて低くなったオーガキングの頭に超速の拳を何度も打ち込んだ。
オーガキングは絶叫を上げながら地面に倒れ、ドロップアイテムに変わった。
「や、やった・・・・・・やったぞ!俺のレベルでオーガキングにダメージを与えるなんて・・・・・・
歌魔法凄すぎだろう!!!」
「はは、全く同意ですわ、私のレベルでもオーガキングは避けて通るべき強敵ですのに」
「解るわ~うちのメンバー集めても何時も最後は狩られて終わりだもの・・・・・・でも後2つステージがあるのよね?」
マキシマムの呟きに二人とも「うえぇ」と声をあげた。
「皆おつかれさま」
「すごかったですねぇ~」
アテナの二人の声にパッと振り向いて笑顔を見せた三人に、パラスがオーガキングからドロップしたアイテムを手渡していった。
第2ステージはスノードラゴンだった。
実験ステージの効果で体力が完全回復した三人だが、場所によっては災害級とも言われる存在に、一瞬驚愕した顔になった。
よりにもよってスノードラゴンの力を120%出せる雪の廃墟ステージに変わったのだ。
その驚愕は押して知るべしだろう。
しかし、マキシマムは歯を見せた凶悪な笑顔を浮かべて、大剣をしまい、オーガキングが使っていた破城鎚を拾って構えた。
「うふふ☆、この景色、あの時の恨み、今なら返せそうね♪」
「ま、マキシマムやる気かよ!!」
「勿論♪アテナのお二人にはドラゴン・バーストをお願いしてもいいかしらん。
昔こいつにいたぶられた時、救われた歌だから・・・・・・よろしくね」
「OK,パラス行くよ」
「うん、思いっきりやっちゃって~」
二人の歌声が響いて、マキシマムが駆け出し、下から上へ掬い上げる様に下顎をかち上げると、スノードラゴンの頭が高く打ち上げられた。
「ああ、クソ!奥義!!一点突破!!」
打ち上がったスノードラゴンの顎の柔らかい部分に青い燐光を放って、ラグーンの剣がスノードラゴンの皮を突き破らんが如く突き進むが、突き破るには至らなかった。
「ああ!もう最悪ですわ!奥義!流星脚ですわ」
フローズンが跳躍して、赤い光を纏った高速の蹴りがラグーンの背中に炸裂する。
「がぁぁぁ!いって~!!!手伝うんならもう少し優しく出来ねぇのかよ!!」
「黙ってさっさと貫きなさい!」
「もう一発行くわよ!奥義!インパクトスマッシュ!!」
力強い一撃が更にラグーンの背中に炸裂する。
「な!痛てぇ!!あああ!なんか来た!!ドラゴニックバースト?」
あまりの激痛に頭に浮かんだ言葉を発すると、突如剣の先から出ていた青い燐光が真紅に変わり、収束して暫く後、一気に爆発するように広がり、辺りが光に包まれ、そしてはじけた。
”どごぉぉぉおぉぉぉぉぉおおん”
土埃が舞い、三人は埋もれた瓦礫を押しのけてヨロヨロと立ち上がった。その視線の先のスノードラゴンも同じく、ボロボロの姿で立っていた。
「木漏れ日の揺り篭に変えるよ!」
歌が始まると体力が回復して、緑の光に包まれた。それは自動回復効果であり、防御力を上昇させる効果も有った。
3人にスノードラゴンが高速で接近し、巨大な尻尾を叩きつけてきた。
「フォレストガード!」
マキシマムが破城鎚を捨てて大剣に持ちかえると、武技を発動し、尻尾の一撃を受け止める。
「きゃぁキツイキツイ!早く誰か!」
「あ!!俺の剣があぁ」
ラグーンは根元からポッキリ折れた剣を見て悲鳴を上げていた。
「全くポンコツですわね秘儀 瞬影」
フローズンがスノードラゴンの首元にムーンサルトの様な蹴りを叩き込むと、鱗がはげた部分に見事ヒットし、大きく首を仰け反らせてのたうちまわった。
「ストームスラッシャー!」
マキシマムの一撃で、更に鱗が無い部分を切り裂かれたスノードラゴンはその巨体を横たえた。
スノードラゴンがドロップアイテムに変わったのを確認して、3人はへたり込んでしまった。
まだ最後のステージが待ち構えているのだが、今はそんな事が考えられないほど3人は疲れ果てていた。
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