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武闘大会
拳闘第一日目
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第一回武闘大会 拳闘予選会場と書かれた武闘台に20名の男女が集まっていた。
「これより、第一回武闘大会予選 拳闘の部をはじめるっす」
トッポの進行で先ずはくじ引きで予選組み合わせが決まり、さらに注目選手の紹介が始まった。
人気ナンバーワン 闘拳第二位 炎龍族のフレアル
ダークホース 新規参加のバンテリン
大穴 猫獣人のクー
安定の女拳闘士アーリ
第一試合はクーVS蛇族のディゲスが始まった、満員御礼状態。
さらに商業ギルド運営の賭けも盛況でかなりの熱気が満ちていた。
リングに上がったクーは白猫獣人で白髪金目の美少年だった。
対するディゲスはリザードマンの様にも見えるほど体は鱗に覆われており、獰猛な蛇目をしていた。
一旦舞台を降りた二人は腕輪に魔力を流し自分の幻影をリングに作り出す。
「では、第一試合開始っす」
ディゲスはまるで蛇のように音も無く駆け寄ると左右のジャブを放つがクーは後ろに跳び下がり拳を交わすと低い姿勢で近づき素早く猫パンチを放つ。
ディゲスは鱗でパンチを防ぐとそのままボディーをしたたかに打ち付ける。
「にゃふ」
痛みで空気を吐き出すクーの顎をさらに打ち上げる。
クーは空中でくるりと縦回転して着地すると、少し距離を取る。
「いちちち、やるにゃ」
「けけけ、こりゃ楽勝っぽいな」
「さて、どうかにゃ」
クーは加速して3人の分身を作り出す、ディゲスは一瞬焦るも三人に背を向けて後ろを殴りつける。
「にじゃ」
拳の先にはクーが驚愕の顔をして立っていた。
「にゃ、にゃんで」
「おらぁ蛇族だから熱感知が得意なんだ」
そのまま「くふぃ~」と声を洩らしてクーはリングに倒れた
「1,2」
カウント2でクーは起き上がり試合再開となった。
クーは警戒してか、中々近づかず、ディゲスはイラついたように仕掛けるも素早い動きで交わされる状態が暫く続いた。
しかし、試合が進むにつれてクーのカウンターが決まり始めついにクーのカウンターがディゲスの顎に決まって試合が終了した。
「第一試合勝者クーっす続いて第二試合・・・」
この日は第二試合まで、初日は大盛り上がりで終了を迎えた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ヘーラを訪ねたトッポはドストレートにブラウンとの馴れ初めを聞いた。
「ははん、ミネルバ達に泣き付かれたのじゃろう」
「そうなんすよ」
「わらわは個々の思い切りだと思うのじゃ、気持ちの盛り上がりもあって思い切ってみたら上手くいったそれだけじゃ。
わらわは独り占めは考えておらぬし出来れば3人にも早く嫁になってほしいと思うが、無理やりは好かん。
三人が自分なりの高まりを感じて言葉にすることだと思うのじゃ」
「そうっすか、解ったっす、早速伝えておくっす」
そう言うとトッポは帰っていった、その背中を見送るとヘーラは
「かなり拗れておるのう、わらわもこうなっておらなんだら同じじゃな」
と呟いて小さくため息をついた。
トッポはここまで来たら三人にもブラウンと結ばれて欲しいと思い始めていた。
三人ともブラウンにとって良い影響を与えてくれると思えたし、何より三人とも行動が可愛らしいと思えた。
「どうやらヘーラ様的には自分の気持ちを素直に確りと出したら良いと言ってたっす」
「ふむ、独占するつもりが無いのは良い話だ」
「でも、素直に慣れたらもっと早いって言うの」
「これ以上負けるわけにはいけませんわ」
三人ともお互いの足を引っ張らない約定を結んで行動することにした。
今まで横並びだったヘーラが抜きに出たことで、三人の焦りはピークを迎えたのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
こんばんは、たぬまるです
戦闘シーンは難しいですね、書き始めた以上頑張っていこうと思います
これからもよろしくお願いします
「これより、第一回武闘大会予選 拳闘の部をはじめるっす」
トッポの進行で先ずはくじ引きで予選組み合わせが決まり、さらに注目選手の紹介が始まった。
人気ナンバーワン 闘拳第二位 炎龍族のフレアル
ダークホース 新規参加のバンテリン
大穴 猫獣人のクー
安定の女拳闘士アーリ
第一試合はクーVS蛇族のディゲスが始まった、満員御礼状態。
さらに商業ギルド運営の賭けも盛況でかなりの熱気が満ちていた。
リングに上がったクーは白猫獣人で白髪金目の美少年だった。
対するディゲスはリザードマンの様にも見えるほど体は鱗に覆われており、獰猛な蛇目をしていた。
一旦舞台を降りた二人は腕輪に魔力を流し自分の幻影をリングに作り出す。
「では、第一試合開始っす」
ディゲスはまるで蛇のように音も無く駆け寄ると左右のジャブを放つがクーは後ろに跳び下がり拳を交わすと低い姿勢で近づき素早く猫パンチを放つ。
ディゲスは鱗でパンチを防ぐとそのままボディーをしたたかに打ち付ける。
「にゃふ」
痛みで空気を吐き出すクーの顎をさらに打ち上げる。
クーは空中でくるりと縦回転して着地すると、少し距離を取る。
「いちちち、やるにゃ」
「けけけ、こりゃ楽勝っぽいな」
「さて、どうかにゃ」
クーは加速して3人の分身を作り出す、ディゲスは一瞬焦るも三人に背を向けて後ろを殴りつける。
「にじゃ」
拳の先にはクーが驚愕の顔をして立っていた。
「にゃ、にゃんで」
「おらぁ蛇族だから熱感知が得意なんだ」
そのまま「くふぃ~」と声を洩らしてクーはリングに倒れた
「1,2」
カウント2でクーは起き上がり試合再開となった。
クーは警戒してか、中々近づかず、ディゲスはイラついたように仕掛けるも素早い動きで交わされる状態が暫く続いた。
しかし、試合が進むにつれてクーのカウンターが決まり始めついにクーのカウンターがディゲスの顎に決まって試合が終了した。
「第一試合勝者クーっす続いて第二試合・・・」
この日は第二試合まで、初日は大盛り上がりで終了を迎えた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ヘーラを訪ねたトッポはドストレートにブラウンとの馴れ初めを聞いた。
「ははん、ミネルバ達に泣き付かれたのじゃろう」
「そうなんすよ」
「わらわは個々の思い切りだと思うのじゃ、気持ちの盛り上がりもあって思い切ってみたら上手くいったそれだけじゃ。
わらわは独り占めは考えておらぬし出来れば3人にも早く嫁になってほしいと思うが、無理やりは好かん。
三人が自分なりの高まりを感じて言葉にすることだと思うのじゃ」
「そうっすか、解ったっす、早速伝えておくっす」
そう言うとトッポは帰っていった、その背中を見送るとヘーラは
「かなり拗れておるのう、わらわもこうなっておらなんだら同じじゃな」
と呟いて小さくため息をついた。
トッポはここまで来たら三人にもブラウンと結ばれて欲しいと思い始めていた。
三人ともブラウンにとって良い影響を与えてくれると思えたし、何より三人とも行動が可愛らしいと思えた。
「どうやらヘーラ様的には自分の気持ちを素直に確りと出したら良いと言ってたっす」
「ふむ、独占するつもりが無いのは良い話だ」
「でも、素直に慣れたらもっと早いって言うの」
「これ以上負けるわけにはいけませんわ」
三人ともお互いの足を引っ張らない約定を結んで行動することにした。
今まで横並びだったヘーラが抜きに出たことで、三人の焦りはピークを迎えたのだった。
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こんばんは、たぬまるです
戦闘シーンは難しいですね、書き始めた以上頑張っていこうと思います
これからもよろしくお願いします
応援ありがとうございます!
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