最強の男ギルドから引退勧告を受ける

たぬまる

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新たな日常

ギルドの今後とサリーの行く末

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 ハンターギルドの新ギルド長がハインツに決まり、ハンターギルドの方針がこの日発表された。

「ハンターギルドはドラゴニアに本拠地を移動させ、今後はハンティングギルドと冒険者ギルドと連携して活動を行うことになりました。
 また、前ギルド長が元SSSランクのブラウンの報酬を不正に取得していた事も判明しました。
 それにより現在ギルドの借金は1000万ゴールドになります。
 よって元ギルド長時代の幹部も不正を・・・」

「待ってくれ!俺は辞める!幹部を辞めるから調査対象にならないはずだ」

 焦ったように声を上げた幹部に続くように何人かの幹部も手を上げた。

「あ、勘違いをしないでください。
 すでに証拠は掴んでいます、それに・・・
 この国に居る限り、いや同盟国に行っても同じですが逃げれると思わないでくださいね。
 今まで美味い汁を吸って来たのですから」

 絶望したように幹部が膝を床に付く。

「と言うわけで、不正を働いていた幹部は全員最前線で強制的に働いていただきますよ。
 前線で役に立とうが立つまいがですがね」

「で、新幹部は後ほど書面にて発表いたします。
 これを気に、ランク制度、及び報酬制度を改めます。」

 こうしてハンターギルドの建て直しが始まった。

 G~Fは12歳から登録可能で、街などの雑用、薬草栽培などの仕事をすること
 F~Eは15歳から登録可能で、ギルドで闘い方や特技などを習うことが必須
 それ以降は昇格試験を受けることが義務付けられた。

 報酬もボーダーが決められそれを割り込むことは無いとし、報酬自体は上がったため新制度は受け入れられた。
 
 数ヵ月後から、ハンターの死亡率もかなり下がった。

 その後幹部は龍族に見張られ死兵の如く働かされた。
 その中には死んだ目をして無言でモンスターを狩り続ける、元ギルドマスターの姿があったという。


 ブラウンの場合

 ブラウンは顔に出していないが困っていた。
 いきなりあの受付嬢が男性を伴って現れたと思ったとたん、土下座をして全く動かなくなった。
 どう対応していいのか悩んでいるとヘーラが後ろから現れて。

「何をしているのじゃ?このような所では話も出来んじゃろう。
 ささ、おぬしらも旦那様に迷惑をかける出ない、家に来て事情を話すのじゃ」

 そう、ヘーラに促されて三人はブラウンの家に行き、リビングで話をし始めた。

「ほぅ・・・ではお主は我が旦那様を役立たずとして引退勧告を行ったと・・・」

「はい、その時の事を思い出すと大変申し訳なく・・・」

「お、俺も側で見ていたが、今は確りと自分で知ってから判断する癖がついてきている。
 このとおりだ、許してやってもらえないだろうか?」

 返事を返そうとするブラウンを目で静止して、ヘーラは口を開いた。

「旦那様は優しいから、そう言えば「かまわない」と言うじゃろう。
 サリーと言ったな、自分の悪い所を理解したと感じた。
 じゃが、お主はどれだけ努力をしたのかを教えてくれぬか?」

 そう言われ、今までの自分達の動きや、見て来たものを語り始めた。
 モンスターに脅かされる村、モンスターや敵兵に襲われて苦しんでいる村人達。
 自分達が手が出せなくて苦い思いをした事。
 自分の人生の中で一番濃密な時間をすごし、それが勉強になった事。
 それを語るうちに涙が流れた。

「私は・・・無力です。義賊の仲間たちが居ないと・・・誰一人助けられない・・・ブラウンさんがどれだけの人を助けてきたか・・・それを考えるだけで、発狂しそうなほど後悔しています」

「そうか、良き学びであったな・・・サリー、人には領分と言うものがある。
 旦那様は世界最強じゃ、出来ることも多い。
 だが、細かい事まで手を回せぬ。そこは我らや御主達が確りとサポートせねばならん」

 ヘーラの言葉にダンも涙を流し、「そうだな」と呟いた。

 その後、夜遅くまで多くの事を語り明かした。
 サリーはヘーラと、ブラウンはダンと親睦を深めた。

 次の日帰っていくサリーとダンの顔は晴れ晴れとしていた。
 その二人の薬指には青と赤の宝石を加えた二匹のドラゴンをあしらった指輪をしていた。
 この日たった二人に祝福された夫婦が誕生したのだった。

「旦那様はやはり優しいのじゃ」

 誇らしげに笑うヘーラの頭を優しく撫で

「ヘーラも優しいぞ。俺があのまま許していたら、きっとあそこまでスッキリ出来なかっただろう」

 二人は穏やかな時間を過ごしていた。



――――――――――――――――――――――――
たぬまるです

ついにギルドとサリーに決着が着きました。
とりあえずひと段落です。
お話はまだまだ続きますよ^^

 お知らせ

新連載を始めました、迷宮に捨てられた○○世
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