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第二章 自重を知らない回り
戦の後・・・え?byたぬまる
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フォース王国との戦が終わり一ヶ月が過ぎた、二週間後には皇帝も目を覚まし帰還した宰相ナオシゲ ナベシマを見たとたん、飛び上がって逃げようとしたがあっさりとつかまってしまう。
どうやら寄生されていた時の記憶はあるらしく、しきりに反省しっぱなしで領地のかなりの分割を言っていたが、結果的にナオシゲに任せる事になった。
「このたび戦後処理を任されたナオシゲ ナベシマ言います、よろしく」
「フォース王国宰相、ブルドル・フォン・ローグです、こちらの交渉役が少し遅れておりまして・・・」
”コンコン”タイミング良く会議室のドアがノックされ、入室してくる人物を目視したとたんナオシゲは顔を青くする。
「遅くなったね、おや?ナオシゲあんたが相手かい?」
「ナオシゲさんお久しぶりっす」
「終ったわ~この二人相手に勝てる気せぇへんわ」
その後の話合いはでナオシゲも奮闘したが
「そこまで取られるとシンドイですわ」
「あれれ?でもここ10年前までフォース王国の土地だったすよ?」
「いやいや、草原地帯を開拓して今じゃあウチの穀倉地帯に育てたんよ」
「それを含めて賠償じゃ、ここは譲れんな」
「そんな、せめてここまでにしてもらわれへん?」
半泣きのナオシゲに容赦なく切り込んでいく二人は止まらない。
「戦争でも交渉でもドラゴニアはオーバーキルやわ」
こうして決まった戦後賠償は、10年前に帝国が奪ったフォース王国の領地を元に戻し賠償金800万ゴールド兵士にかかった生活費の支払い、シール王国にも800万ゴールドの支払いが決まった。
「で、ここからが本題なんだけどね」
「え?まだあるん?」
「勿論じゃないか、ドラゴニアに対しても貰いたい所だね」
息を呑んで固まるナオシゲは内心皇帝が来なくてよかったと思っていた。
こんなキツイ交渉はあの皇帝には無理だと痛感していた。
結果はドラゴニア付近の枯れた鉱山と人の住めない土地を貰うことに決まった。
特に廃鉱山とFクラスがメインとはいえモンスターが出る土地は管理費用がかかり、帝国には得しかないので裏があるのではと警戒するも、それ以上の要求も無くそれ以後はすんなりと終ったのでホッとため息をついた。
「お互いに良い結果になって良かったじゃないか」
「ええ、助かったわ、でもなんでなん?あないな土地」
「今は秘密っす」
国家間の交流も決まり、最終的に穏やかな雰囲気で会談は終わりを迎えた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ハインツの場合
ハインツはブラント龍姫達から引き渡された中央国国王や覇王、飛頭蛮を嬉々として受け取り元辺境伯にお部屋に連れて行くように言い。
ブラウンたちと食事をするために、城の食堂に移動していた。
「いや~色々とお土産をありがとうございます」
珍しくホクホク顔のハインツはどうぞどうぞと、食事を勧め自分もハンバーグに手を付ける。
「ハインツ殿、わらわにも色々と教えてくれぬかの?」
「おお、ご興味がおありですか?よろしい!ご一緒に真理の探究をいたしましょう!」
「わたしもたんきゅ~」
机の下からいきなり現れた姫はブラウンの肩によじ登り右手を上げて楽しそうにはしゃいでいる。
「真理の探究はいいが姫は小さい、加減はしろよ」
「わかってますよ、では早速」
そう言ってハインツは二人を連れて機嫌良くハインツのお部屋に消えて行った。
「姫に悪影響が無かったら良いが」
その日の夕刻ハインツのお部屋からこの世の物とも思えない声が響いていた、そして夜姫の寝る時間にはとても満足そうな笑顔のヘーラに抱きしめられて出てきた姫も楽しそうな笑顔だったという。
血のついた衣服を着替え二人で湯浴みをした後二人で同じ部屋で寝たことを考えると、かなり仲良くなったことがうかがえた。
どうやら寄生されていた時の記憶はあるらしく、しきりに反省しっぱなしで領地のかなりの分割を言っていたが、結果的にナオシゲに任せる事になった。
「このたび戦後処理を任されたナオシゲ ナベシマ言います、よろしく」
「フォース王国宰相、ブルドル・フォン・ローグです、こちらの交渉役が少し遅れておりまして・・・」
”コンコン”タイミング良く会議室のドアがノックされ、入室してくる人物を目視したとたんナオシゲは顔を青くする。
「遅くなったね、おや?ナオシゲあんたが相手かい?」
「ナオシゲさんお久しぶりっす」
「終ったわ~この二人相手に勝てる気せぇへんわ」
その後の話合いはでナオシゲも奮闘したが
「そこまで取られるとシンドイですわ」
「あれれ?でもここ10年前までフォース王国の土地だったすよ?」
「いやいや、草原地帯を開拓して今じゃあウチの穀倉地帯に育てたんよ」
「それを含めて賠償じゃ、ここは譲れんな」
「そんな、せめてここまでにしてもらわれへん?」
半泣きのナオシゲに容赦なく切り込んでいく二人は止まらない。
「戦争でも交渉でもドラゴニアはオーバーキルやわ」
こうして決まった戦後賠償は、10年前に帝国が奪ったフォース王国の領地を元に戻し賠償金800万ゴールド兵士にかかった生活費の支払い、シール王国にも800万ゴールドの支払いが決まった。
「で、ここからが本題なんだけどね」
「え?まだあるん?」
「勿論じゃないか、ドラゴニアに対しても貰いたい所だね」
息を呑んで固まるナオシゲは内心皇帝が来なくてよかったと思っていた。
こんなキツイ交渉はあの皇帝には無理だと痛感していた。
結果はドラゴニア付近の枯れた鉱山と人の住めない土地を貰うことに決まった。
特に廃鉱山とFクラスがメインとはいえモンスターが出る土地は管理費用がかかり、帝国には得しかないので裏があるのではと警戒するも、それ以上の要求も無くそれ以後はすんなりと終ったのでホッとため息をついた。
「お互いに良い結果になって良かったじゃないか」
「ええ、助かったわ、でもなんでなん?あないな土地」
「今は秘密っす」
国家間の交流も決まり、最終的に穏やかな雰囲気で会談は終わりを迎えた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ハインツの場合
ハインツはブラント龍姫達から引き渡された中央国国王や覇王、飛頭蛮を嬉々として受け取り元辺境伯にお部屋に連れて行くように言い。
ブラウンたちと食事をするために、城の食堂に移動していた。
「いや~色々とお土産をありがとうございます」
珍しくホクホク顔のハインツはどうぞどうぞと、食事を勧め自分もハンバーグに手を付ける。
「ハインツ殿、わらわにも色々と教えてくれぬかの?」
「おお、ご興味がおありですか?よろしい!ご一緒に真理の探究をいたしましょう!」
「わたしもたんきゅ~」
机の下からいきなり現れた姫はブラウンの肩によじ登り右手を上げて楽しそうにはしゃいでいる。
「真理の探究はいいが姫は小さい、加減はしろよ」
「わかってますよ、では早速」
そう言ってハインツは二人を連れて機嫌良くハインツのお部屋に消えて行った。
「姫に悪影響が無かったら良いが」
その日の夕刻ハインツのお部屋からこの世の物とも思えない声が響いていた、そして夜姫の寝る時間にはとても満足そうな笑顔のヘーラに抱きしめられて出てきた姫も楽しそうな笑顔だったという。
血のついた衣服を着替え二人で湯浴みをした後二人で同じ部屋で寝たことを考えると、かなり仲良くなったことがうかがえた。
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