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第一章
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「…ぁ…ぅ。ジ…ョン…さ、…ま」
吐息の温度が上昇して、交じり混ざった唾液が糸を引く。舌先で断ちもっと深くへ…と、角度を変えて唇を合わせ舌を差し込んだ。
ジミルの咥内はなめらかで柔らかく、おずおずと差し出される舌はジミルそのもののようで可愛らしい。僕は初めて味わうその感覚を夢中で追いかけて、ジミルのか細い喘ぎを聴きながら、音を立てて貪った。
ジミルの細い腰が揺れて、下半身の服が擦れる音にも煽られた。
“可愛い…気持ち良い……„
僕のファーストキスが、このキスだなんて誰が想像出来るだろう。それは、忘れられない程官能的な戯れのひとときだった。
名残惜しくて離れがたいジミルの唇を喰みながら、思った事を素直に呟いた。
「ジミル…、出会ってすぐなのに、あなたを可愛いと思うのは変かな?」
うわ言のように名前を呼び、ジミルのコートを脱がした。それは、僕のコートの上に折り重なって落ちた。パーカーのファスナーを下ろして、彼を強く抱き寄せる。
さすがに何をされようとしているのか理解したジミルは、身体を強張らせた。背中の服の裾から手を滑り込ませ、背骨を上へとなぞっていく。
そのまま耳朶へと口づけてジミルの身体をさらに抱き締めると、鎖骨の辺りに控えめに置かれていたジミルの手が僕をぐっと押した。
「ジョン様。あの、僕、トイレに行ってもよろしいでしょうか。ずっと、我慢していたので…もう限界なんです!」
ジミルは真っ赤な顔をして僕の腕の中から身を起こし、2人の間に出来た空間が、少しずつ身体と頭を冷ましていく。
ジミルは僕の上からさっと降りると、フラつきながらリビングから出ていってしまった。初めてのキスだと気づかれたくなくて、情熱的に振る舞ったのが執拗かったかと不安になる。
すぐに追えなかったのは、ジミルを膝に乗せていたせいで脚の感覚がなくなっていたのと、中心が勃ちかけていて恥ずかしくて動けなかったからだ。
「はぁぁぁあああーーーっ…ぶなかったぁ。ジミルは付き人なのに、こんなことしたら駄目だろぉ!」
両手で顔を覆って、盛大に息を吐いた。何度も深呼吸して、熱を冷ます。
「あんなに可愛いなんて聞いてない…これから一緒に暮らすのにどうしたらいいんだ…」
しかもジミルが男性である僕に抵抗しないのも、僕の事を受け入れられる程好きなんじゃないか?と自惚れてしまう。
悶々と頭を抱えていると、ジミルはすんっとした顔つきで戻ってきて、僕の前に付き人のポーズで立った。
「お気になさらないで下さい。殿下が側仕えの者にお手を付けられるのは、自然な事なので…。僕は女性ではありませんが、それなりに教育されておりますので…お好きなようにしていただいてかまいません」
なんか…激しく誤解されたようだった。
吐息の温度が上昇して、交じり混ざった唾液が糸を引く。舌先で断ちもっと深くへ…と、角度を変えて唇を合わせ舌を差し込んだ。
ジミルの咥内はなめらかで柔らかく、おずおずと差し出される舌はジミルそのもののようで可愛らしい。僕は初めて味わうその感覚を夢中で追いかけて、ジミルのか細い喘ぎを聴きながら、音を立てて貪った。
ジミルの細い腰が揺れて、下半身の服が擦れる音にも煽られた。
“可愛い…気持ち良い……„
僕のファーストキスが、このキスだなんて誰が想像出来るだろう。それは、忘れられない程官能的な戯れのひとときだった。
名残惜しくて離れがたいジミルの唇を喰みながら、思った事を素直に呟いた。
「ジミル…、出会ってすぐなのに、あなたを可愛いと思うのは変かな?」
うわ言のように名前を呼び、ジミルのコートを脱がした。それは、僕のコートの上に折り重なって落ちた。パーカーのファスナーを下ろして、彼を強く抱き寄せる。
さすがに何をされようとしているのか理解したジミルは、身体を強張らせた。背中の服の裾から手を滑り込ませ、背骨を上へとなぞっていく。
そのまま耳朶へと口づけてジミルの身体をさらに抱き締めると、鎖骨の辺りに控えめに置かれていたジミルの手が僕をぐっと押した。
「ジョン様。あの、僕、トイレに行ってもよろしいでしょうか。ずっと、我慢していたので…もう限界なんです!」
ジミルは真っ赤な顔をして僕の腕の中から身を起こし、2人の間に出来た空間が、少しずつ身体と頭を冷ましていく。
ジミルは僕の上からさっと降りると、フラつきながらリビングから出ていってしまった。初めてのキスだと気づかれたくなくて、情熱的に振る舞ったのが執拗かったかと不安になる。
すぐに追えなかったのは、ジミルを膝に乗せていたせいで脚の感覚がなくなっていたのと、中心が勃ちかけていて恥ずかしくて動けなかったからだ。
「はぁぁぁあああーーーっ…ぶなかったぁ。ジミルは付き人なのに、こんなことしたら駄目だろぉ!」
両手で顔を覆って、盛大に息を吐いた。何度も深呼吸して、熱を冷ます。
「あんなに可愛いなんて聞いてない…これから一緒に暮らすのにどうしたらいいんだ…」
しかもジミルが男性である僕に抵抗しないのも、僕の事を受け入れられる程好きなんじゃないか?と自惚れてしまう。
悶々と頭を抱えていると、ジミルはすんっとした顔つきで戻ってきて、僕の前に付き人のポーズで立った。
「お気になさらないで下さい。殿下が側仕えの者にお手を付けられるのは、自然な事なので…。僕は女性ではありませんが、それなりに教育されておりますので…お好きなようにしていただいてかまいません」
なんか…激しく誤解されたようだった。
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