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しおりを挟む「…っそうですわね!お姉様の言うとおりにします!」
アウラお姉様のお言葉はあの時は王都での王子様とのダンスのことしか考えていなかったため話し半分にしか聞いていなかった。
「アウラの言うところの鶏ガラたちのことは、何も見ない・聞かない・触らないよ?あなたは何も気にしなくていいの」
鶏ガラたちって何かしら?よく分からないけれど、
それよりもお母様の言ったビュッフェは素敵!
海沿いの領土のため南から砂糖やドライフルーツ、ナッツなどが大量に入ってくるためブランシェット領はお菓子作りが盛んだ。
しかし、鮮度が求められる乳製品やもぎたてのフルーツなどは珍しい。宮廷パティシエの作るデザートなどは滅多に食べることのできない特別なものだ。本当に小さな子どもの頃王都に住んでいた頃に国王陛下から王宮に招いて頂いて以来だ。
「あの時はせっかく招いて頂いたのに迷子になってしまってお菓子を食べられなかったのよね」
あれから領地に引っ越してしまったため、今度の舞踏会は宮廷お菓子を満腹まで食べるという野望を叶えるための最大のチャンスだ。
お菓子に目がないレイラはあれだけ嫌だった舞踏会が
楽しみになっていた。
「いつものレイラの顔に戻ったわね。元気が出たならまずは顔を洗いなさい。ご飯をいっぱい食べたら、エステでお肌を整えて、王都一の美容師を呼んでいるから髪を揃えて、ネイルもね。
これからやることはいっぱいよ?舞踏会まであと一週間しかないのよ。」
「お母様?私はビュッフェに行くだけだし、王子様とのダンスは目立ちたくないから辞退します。だから美容は…」
「レストランにパジャマで行く気?
化粧は女の最大の仮面よ。体調が悪くても、どんなに腹が立っても顔色を美しく保ってくれるわ。
その仮面が剥がれないようにするためにもお肌も磨き上げて最高のコンディションで臨むのよ。
美しく装ったら気持ちも一緒に美しくいられるしね。
せっかくのデビューよ。ビュッフェだって最高な気分で楽しみなさい。」
王宮をレストランと言い切る母も母だが、
せっかく姉と母が見立て、父と兄たちが最大のコネクションを使って取り寄せた生地やレース、宝飾品たちだ。家族の思いのこもったプレゼントを大事に着るために勇気を持って臨むことにした。
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