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ブランシェット家と王子の攻防2
しおりを挟む「敵の目的はレイラ1人。
向こうが1番嫌がる事はこのままレイラが出てこず、
王子の接触を許さないことよ。
攻撃は最大の防御ならぬ、防御こそ最大の攻撃ね。」
「ただ、母上。レイラに可愛く王都のフルーツケーキが食べたいとおねだりされています。これにこちらが耐えられるか。
断ったら、悲しそうにへちょーんとしながらクッキーを食べているのをみるのも忍びないし、私はレイラに嫌われたくないです。」と長男エッケハルトが続けた。
「こちらがレイラを出したくないというのも向こうは理解しての根比べを挑んできたのだもの。
レイラの興味を少しでも逸らさなくては。」
「奥様。フルーツなら奥様のお力をお貸しいただけたなら何とかなるかもしれません。
温室を改築し、果樹の育成を増勢させましょう。」
と腕を組んで考え込んでいたゴードンの言葉だ。
数代前の当主によって作られた
ガラス張りの温室は昔は南国の花や木が植えられた異国情緒あふれる庭園だった。
私が子供の頃はここで遊んだり、ベンチで昼寝したり結構お気に入りだったんだけどな。ここ30年以上存在すら忘れてたけど。と思う辺境伯を尻目に
アルメリアとゴードンという匠の手によって劇的魔改造された温室は上品な南国風庭園から、
なんということでしょう。
温室1つでオールシーズンを賄えるレイラのためだけに作られたと言っても過言ではない果樹園へと変貌した。
防戦一方というのも腹がたつわね。
アウラをぶつけましょうか。
「私が3歳からレイラを付け狙う変態を許すと思って?
既に何度も攻撃は仕掛けています。
子供の頃は私に負けると、悔しそうなギラギラした顔をしましたが、
途中からどんなに圧倒的に叩き潰しても、気にしなくなって。
忌々しい。負けたら私にどのようにしたら強くなるのか尋ねてすらきましたわ。誰が教えるかと。」
令嬢にも勝てないなんて次代の御代は暗いものでしょうねと嫌味をぶつけたことがある。
あぁ、この国の男にあなたに勝てるものは1人もいないようだ。きっとあなたがこの国の王として立って女性を束ねて国を治めた方がいいかもな。しかし、次期当主のあなたがいなくなるのではブランシェット家もさぞ不安だろう。
そうだ。私があなたの家に婿入りしよう。あなたの弟君たちを支えたなら、あなたも安心して王位につける。
私に性悪たちと国を押し付けて、尚且つレイラまで手に入れると嫌味を返してくる。
なんてふてぶてしい。
「僕もダメ~。顔だけいい性悪たちをけしかけたけどダメだった。鶏ガラ嫌いかと思って、胸が大きくて見た目だけはいい隣国の王女もぶつけたんだけどかわされちゃった」
ごめんね?お母様。と笑顔で続けたのは三男エミールだ。辺境伯によく似たくるりとした瞳で、見た目だけは可愛らしい彼だが、性格は姉弟中トップクラスの腹黒さを誇る。
可愛らしい見た目と人当たりの良さで警戒心を相手に抱かせずに懐へ潜り込み、最悪の一手を使う。
愛想がよく、要領がいいため王宮への納品や取引自体を任せていたが、合間に嫌がらせを行なっていたらしい。
最恐の2人を退けるとは。
流石王家の直系だ。相手も性格が悪い。
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