ぽっちゃり?令嬢は可愛がられる

紫乃

文字の大きさ
18 / 22

ブランシェット家と王子の攻防2

しおりを挟む






「敵の目的はレイラ1人。
向こうが1番嫌がる事はこのままレイラが出てこず、
王子の接触を許さないことよ。
攻撃は最大の防御ならぬ、防御こそ最大の攻撃ね。」


「ただ、母上。レイラに可愛く王都のフルーツケーキが食べたいとおねだりされています。これにこちらが耐えられるか。
断ったら、悲しそうにへちょーんとしながらクッキーを食べているのをみるのも忍びないし、私はレイラに嫌われたくないです。」と長男エッケハルトが続けた。


「こちらがレイラを出したくないというのも向こうは理解しての根比べを挑んできたのだもの。
レイラの興味を少しでも逸らさなくては。」


「奥様。フルーツなら奥様のお力をお貸しいただけたなら何とかなるかもしれません。
温室を改築し、果樹の育成を増勢させましょう。」
と腕を組んで考え込んでいたゴードンの言葉だ。







数代前の当主によって作られた
ガラス張りの温室は昔は南国の花や木が植えられた異国情緒あふれる庭園だった。

私が子供の頃はここで遊んだり、ベンチで昼寝したり結構お気に入りだったんだけどな。ここ30年以上存在すら忘れてたけど。と思う辺境伯を尻目に

アルメリアとゴードンという匠の手によって劇的魔改造リフォームされた温室は上品な南国風庭園ビフォーから、

なんということでしょう。
温室1つでオールシーズンを賄えるレイラのためだけに作られたと言っても過言ではない果樹園アフターへと変貌した。





防戦一方というのも腹がたつわね。
アウラをぶつけましょうか。

「私が3歳からレイラを付け狙う変態を許すと思って?
既に何度も攻撃は仕掛けています。
子供の頃は私に負けると、悔しそうなギラギラした顔をしましたが、
途中からどんなに圧倒的に叩き潰しても、気にしなくなって。

忌々しい。負けたら私にどのようにしたら強くなるのか尋ねてすらきましたわ。誰が教えるかと。」

令嬢にも勝てないなんて次代の御代は暗いものでしょうねと嫌味をぶつけたことがある。


あぁ、この国の男にあなたに勝てるものは1人もいないようだ。きっとあなたがこの国の王として立って女性を束ねて国を治めた方がいいかもな。しかし、次期当主のあなたがいなくなるのではブランシェット家もさぞ不安だろう。
そうだ。私があなたの家に婿入りしよう。あなたの弟君おとうとぎみたちを支えたなら、あなたも安心して王位につける。

私に性悪たちと国を押し付けて、尚且つレイラまで手に入れると嫌味を返してくる。

なんてふてぶてしい。


「僕もダメ~。顔だけいい性悪たちをけしかけたけどダメだった。鶏ガラ嫌いかと思って、胸が大きくて見た目だけはいい隣国の王女もぶつけたんだけどかわされちゃった」
ごめんね?お母様。と笑顔で続けたのは三男エミールだ。辺境伯によく似たくるりとした瞳で、見た目だけは可愛らしい彼だが、性格は姉弟中トップクラスの腹黒さを誇る。
可愛らしい見た目と人当たりの良さで警戒心を相手に抱かせずに懐へ潜り込み、最悪の一手を使う。
愛想がよく、要領がいいため王宮への納品や取引自体を任せていたが、合間に嫌がらせを行なっていたらしい。

最恐の2人を退けるとは。
流石王家の直系だ。相手も性格が悪い。


しおりを挟む
感想 12

あなたにおすすめの小説

(完)妹の子供を養女にしたら・・・・・・

青空一夏
恋愛
私はダーシー・オークリー女伯爵。愛する夫との間に子供はいない。なんとかできるように努力はしてきたがどうやら私の身体に原因があるようだった。 「養女を迎えようと思うわ・・・・・・」 私の言葉に夫は私の妹のアイリスのお腹の子どもがいいと言う。私達はその産まれてきた子供を養女に迎えたが・・・・・・ 異世界中世ヨーロッパ風のゆるふわ設定。ざまぁ。魔獣がいる世界。

【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~

山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」 母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。 愛人宅に住み屋敷に帰らない父。 生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。 私には母の言葉が理解出来なかった。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

イケメンエリートは愛妻の下僕になりたがる(イケメンエリートシリーズ第四弾)

便葉
恋愛
国内有数の豪華複合オフィスビルの27階にある IT関連会社“EARTHonCIRCLE”略して“EOC” 謎多き噂の飛び交う外資系一流企業 日本内外のイケメンエリートが 集まる男のみの会社 そのイケメンエリート軍団のキャップ的存在 唯一の既婚者、中山トオルの意外なお話 中山加恋(20歳) 二十歳でトオルの妻になる 何不自由ない新婚生活だが若さゆえ好奇心旺盛 中山トオル(32歳) 17歳の加恋に一目ぼれ 加恋の二十歳の誕生日に強引に結婚する 加恋を愛し過ぎるあまりたまに壊れる 会社では群を抜くほどの超エリートが、 愛してやまない加恋ちゃんに 振り回されたり落ち込まされたり… そんなイケメンエリートの ちょっと切なくて笑えるお話

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

処理中です...