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15歳の誕生日。
私は不思議な力を手に入れた。突如、手から氷の結晶が出てきた。
驚いて遠方の父に電話をかける。
それは「魔法」というらしい。
父も亡くなった母も魔法使いで、私もそれを受け継がれたのだ。
私は両親が魔法使いなんて知らなかったが父曰く、魔法を使えなければその存在は知らなくていいとの事だった。
それから、魔法のコントロールの仕方を教えてくれる学校に入学手続きをしてもらいそこに通う事になった。
「氷月仁菜です。よろしくお願いします」
私は12人目のクラスメイトになった。
「15歳で魔法開花するなんて珍しいわね」
表情を一つも変えずに淡々と話すのは一ノ瀬さん。彼女は水を操る魔法使い。
「大体早くて0歳から。普通は6歳ぐらいで開花するんだけど、氷月さんは珍しいタイプなんだね」
穏やかにニコニコ話すのは火灘くん。彼は火を操る魔法使い。
「…、今更パートナーとかいらねぇんだよめんどくせぇ」
心底迷惑くさそうに話すのは私のパートナーになった夏目くん。彼とやっていけるか不安だが勇気を出して話しかけてみる。
「夏目くん、これからよろしくお願いします。えっと…、なんの魔法使いなんですか?」
彼の顔を見たくて目を合わせると
彼は目を見開いてすぐに目を逸らした。
「っ!お前…」
「どうした凛」
「いや、何でもねぇ。悪い、今日は帰るわ」
火灘くんが心配するも、彼は教室を出て行ってしまった。
私は入学初日、彼に嫌われて終わってしまった。
しょんぼりしていると
「何あれ~、機嫌わっる。氷月さんは気にしなくていいと思う!」
「そうかな…、えっと」
「はぁい私は月城夜美と申します。以後お見知り置きを。是非夜美って呼んで」
「よろしく!夜美」
「えー可愛い。ちなみに私は物に命を宿す魔法使いよ。使い道は…、ぬいぐるみとかに使うと動いてくれるわ!」
そこから話が盛り上がり、その日は他のクラスメイトと話す事はなかった。
ー放課後ー
「また明日ね、夜美」
「あれぇ?このクラスに来たって事は仁菜も寮生じゃないの?ね、恭太」
「そうだと認識してたんだけど、違うのかな」
そうのんびりと話すのは天宮恭太郎くん。
彼は天候を操る魔法使い。夜美のパートナーでもある。
寮なんて初めて聞いた。もしかしてこのクラスには寮生しかいないのかな。
「このクラスに入ったんだし取り敢えず行きましょ」
そう言われて寮に連れていかれた。
「あ?おい夜美、恭。なんでこいつ連れて来てんだよ」
寮に入るとご乱心の夏目くんがいた。
「だってぇ、仁菜このクラスに入ったんだよ?そうゆう事でしょ」
「は?ついこの間開花したやつには無理だろ。追い出せ」
「おー、早速よろしくやってるか」
突然黒い髪の毛の小さな女の子が現れた。
「初めてましてだな仁菜。私は亜子。
この学園の創立者だ、よろしく」
創立者!?見た目は私達と変わらないのに…。その前に挨拶しなきゃ!
「よろしくお願いします」
「ん、よし。皆に説明する。他の奴等も集めて来い」
こうして計12人が一階のソファーに座った。
「今日から仁菜にはこの寮に住んでもらう。異論はない、いいな凛」
「チッ 分かったよもう文句は言わない」
「仁菜。この学校で寮に住めるのは20人だ。他の8名は後で紹介する。それで本題だ。魔法使いが珍しいという話は知っているな?」
「はい、父から聞きました」
「魔法使いは貴重だ。それにより、問題を解決する人数も少ない。一応、役所に魔法科という科があるがそれだけではすべてを解決するのは難しい。だから我々法魔学園の生徒会がその仕事を手助けしているのだ」
「生徒会?」
「そうだ。その生徒会がそのクラス全員だ。仁菜、お前もその一員になった。
生徒会には寮生活してもらっている。いつでも仕事できるようにな」
「その仕事って深夜とかもあり得るって事ですか?」
「そうだ。何時でも出動出来るよう寮生活してもらっている。皆優秀だ、これから頑張れよ」
まだ混乱している頭で
「はい、頑張ります」
とだけ言うと
「あとは…、そうだな凛に聞けニヤ」
悪巧みをしているような、そんな笑みを残して彼女は寮から去って行った。
「おい、ついて来い。部屋案内してやる」
「あ!ありがとうございます」
「ここがお前の部屋だ。1階は共同スペースで食堂と風呂がある。飯は俺が作ってる。だけど洗い物は自分でやれよ。2階は男、女は3階だ。分かったな」
「分かりました。ありがとうございます!」
「お前さ…、いや何でもねぇ。さっさと荷物置いて下降りて来い。飯にするぞ」
何かを言いかけた彼の背中を見ていると何故か懐かしさを感じていた。
私は不思議な力を手に入れた。突如、手から氷の結晶が出てきた。
驚いて遠方の父に電話をかける。
それは「魔法」というらしい。
父も亡くなった母も魔法使いで、私もそれを受け継がれたのだ。
私は両親が魔法使いなんて知らなかったが父曰く、魔法を使えなければその存在は知らなくていいとの事だった。
それから、魔法のコントロールの仕方を教えてくれる学校に入学手続きをしてもらいそこに通う事になった。
「氷月仁菜です。よろしくお願いします」
私は12人目のクラスメイトになった。
「15歳で魔法開花するなんて珍しいわね」
表情を一つも変えずに淡々と話すのは一ノ瀬さん。彼女は水を操る魔法使い。
「大体早くて0歳から。普通は6歳ぐらいで開花するんだけど、氷月さんは珍しいタイプなんだね」
穏やかにニコニコ話すのは火灘くん。彼は火を操る魔法使い。
「…、今更パートナーとかいらねぇんだよめんどくせぇ」
心底迷惑くさそうに話すのは私のパートナーになった夏目くん。彼とやっていけるか不安だが勇気を出して話しかけてみる。
「夏目くん、これからよろしくお願いします。えっと…、なんの魔法使いなんですか?」
彼の顔を見たくて目を合わせると
彼は目を見開いてすぐに目を逸らした。
「っ!お前…」
「どうした凛」
「いや、何でもねぇ。悪い、今日は帰るわ」
火灘くんが心配するも、彼は教室を出て行ってしまった。
私は入学初日、彼に嫌われて終わってしまった。
しょんぼりしていると
「何あれ~、機嫌わっる。氷月さんは気にしなくていいと思う!」
「そうかな…、えっと」
「はぁい私は月城夜美と申します。以後お見知り置きを。是非夜美って呼んで」
「よろしく!夜美」
「えー可愛い。ちなみに私は物に命を宿す魔法使いよ。使い道は…、ぬいぐるみとかに使うと動いてくれるわ!」
そこから話が盛り上がり、その日は他のクラスメイトと話す事はなかった。
ー放課後ー
「また明日ね、夜美」
「あれぇ?このクラスに来たって事は仁菜も寮生じゃないの?ね、恭太」
「そうだと認識してたんだけど、違うのかな」
そうのんびりと話すのは天宮恭太郎くん。
彼は天候を操る魔法使い。夜美のパートナーでもある。
寮なんて初めて聞いた。もしかしてこのクラスには寮生しかいないのかな。
「このクラスに入ったんだし取り敢えず行きましょ」
そう言われて寮に連れていかれた。
「あ?おい夜美、恭。なんでこいつ連れて来てんだよ」
寮に入るとご乱心の夏目くんがいた。
「だってぇ、仁菜このクラスに入ったんだよ?そうゆう事でしょ」
「は?ついこの間開花したやつには無理だろ。追い出せ」
「おー、早速よろしくやってるか」
突然黒い髪の毛の小さな女の子が現れた。
「初めてましてだな仁菜。私は亜子。
この学園の創立者だ、よろしく」
創立者!?見た目は私達と変わらないのに…。その前に挨拶しなきゃ!
「よろしくお願いします」
「ん、よし。皆に説明する。他の奴等も集めて来い」
こうして計12人が一階のソファーに座った。
「今日から仁菜にはこの寮に住んでもらう。異論はない、いいな凛」
「チッ 分かったよもう文句は言わない」
「仁菜。この学校で寮に住めるのは20人だ。他の8名は後で紹介する。それで本題だ。魔法使いが珍しいという話は知っているな?」
「はい、父から聞きました」
「魔法使いは貴重だ。それにより、問題を解決する人数も少ない。一応、役所に魔法科という科があるがそれだけではすべてを解決するのは難しい。だから我々法魔学園の生徒会がその仕事を手助けしているのだ」
「生徒会?」
「そうだ。その生徒会がそのクラス全員だ。仁菜、お前もその一員になった。
生徒会には寮生活してもらっている。いつでも仕事できるようにな」
「その仕事って深夜とかもあり得るって事ですか?」
「そうだ。何時でも出動出来るよう寮生活してもらっている。皆優秀だ、これから頑張れよ」
まだ混乱している頭で
「はい、頑張ります」
とだけ言うと
「あとは…、そうだな凛に聞けニヤ」
悪巧みをしているような、そんな笑みを残して彼女は寮から去って行った。
「おい、ついて来い。部屋案内してやる」
「あ!ありがとうございます」
「ここがお前の部屋だ。1階は共同スペースで食堂と風呂がある。飯は俺が作ってる。だけど洗い物は自分でやれよ。2階は男、女は3階だ。分かったな」
「分かりました。ありがとうございます!」
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