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過去
しおりを挟む「まずは海に眠り薬を調合してもらう
それで眠ったら梓に過去を見せてもらう
これでいいな?」
「「了解」」
ー深夜ー
海の調合した眠り薬によって深い眠りについた仁菜の部屋には凛、律、水妃、梓の4人がいた。
「準備はいい?見ていくわよ」
_______________________________
「お父さん…、グスッお母さんは?」
「お母さんはお星様になったんだよ」
「お父さんも遠くに行っちゃうの?」
「ごめん、どうしても行かなきゃなんだ」
「仁菜ちゃん…、ごめんね。守ってあげられなくて…。あの時、私が見ていれば」
「そんな事言っても過去には戻れないんだから仕方がないだろう?」
何の話?私、何かしちゃったの?ごめんなさいごめんなさい。でも何をしたの?思い出せない怖いよお母さん……
_________________________________
「これ以上は見られない。…この子、もしかしたら記憶を封印されているのかも
一部記憶が欠けているわ」
「凛、氷月さん何も企んでなさそうだよ
むしろ勝手に見てしまった事が心苦しいくらいだ。……、凛泣いているのか」
「っ!何で泣いて…、、理由は分からないけど懐かしかった。こいつにもお前達にも悪い事したな」
「ほんとよ、凛。今までの態度改めなさい
それで持って謝れ。周りにもこの子にもね
明日から優しく接するのよ」
「分かったよ。満足した色々悪かったな」
________________________________
「仁菜!これあげるよ」
「お花だ!ありがとう…。嬉しい大切にするね?」
「うん!これはプロポーズだからな!」
「プロポーズ?私達結婚するの?」
「仁菜は俺の事嫌い?」
「好き!結婚する!」
「仁菜、俺に魔法を見せてよ。俺は、仁菜が何を思ってるか分かるよ」
「心が読めるの?」
「うんそう。俺は他の人と目を合わせるのは嫌だけど仁菜なら大丈夫」
「そうなの?嬉しいな。私の魔法見せるね!」
ヒュォーーー……パリンッ
「ぐっ!?っ…ガハッ」
「!?!?凛くん!!ごめんなさい……
ごめんなさい!!」
「何の騒ぎだ…っ!おい!医者を呼んでこい!!!」
「いい?仁菜ちゃん、凛くんから仁菜ちゃんの記憶は消したわ。今、凛くんの体には仁菜ちゃんの魔法の氷が入っているの。
それはいつか凛くんのくん心も体も凍らせてしまうわ。だから、凛くんとは今日でお別れよ。
今は辛いでしょう?だから記憶は封印してあげる。だけどいつかは思い出してしまう」
「凛くんの事思い出せるの?グスッ」
「えぇ、でも決して凛くんには思い出させてはダメよ。彼の記憶が戻ったら…、氷魔法はどんどん侵食していってしまう。
そうなったら仁菜ちゃんがどうにかするしかないわ」
「どうにかって?」
「…、それは、自分で見つけなさい」
凛くん、お母さん、ごめんなさい
仁菜頑張るから。嫌いにならないで
__________________________________
目を覚ますと涙が出ていた。
何か思い出さなきゃいけない大切な夢だった筈なのに何も思い出せない。
涙を拭い制服に着替えて下に降りると夏目くんがいた。
そっか、みんなのご飯作っているから朝早くから食堂にいるんだ。
「おはよう、夏目くん」
「おはよう…氷月」
挨拶を返してくれた事や、昨日よりも声が柔らかくて驚いていると、
「昨日まで悪かったな。改めてよろしく」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
これでようやく夏目くんとパートナーとして一歩踏み出せそうな気がした。
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