2 / 2
花は
しおりを挟むめまぐるしく変わる世界の果てで
僕は正気を保っていられるだろうか
この世界は悪意の花が咲き乱れている
僕は溜息にならない声で
助けを乞う
ただそれは
スピーカーから流れる非常警報とともに
無残に灰と化した
ああ……
僕は願う
この青い花は太陽に向かって吠えている
このバラは花を咲かせることなく
青々しい緑の葉が空に向かって伸びている
目の前にあるは弱者たち
それでも明日を求めて
一秒一秒を焦らずたゆまぬ生命力で
生き延びようとしている
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる