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第9話「勇者でいたいということ」
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「これは……なんだ」
「剣です」
「そうか……剣か」
俺は翌日、聖龍城にいる聖龍王に謁見した。理由は昨日の出来事と邪竜戦士と遭遇したことを報告するためだ。そしてその報告が終わると話の流れで折れてしまった剣を両手に抱え膝を折りながら聖龍王に見せる。
「これ、直ります?」
「そうなってしまっては元通りにするのは無理だろう」
「そうですか……」
「うむ」
どうやら折れてしまった剣は聖龍王の力を持ってしまった。
「じゃあこいつはどうしたら」
「貸してみろ」
「あ、はい」
聖龍王に半ば引ったくられるような形で折れた剣を奪われる。それを聖龍王は大口を開けて半分は折れたとはいえ躊躇いもなく口の中に放り込んだ。
「ええ!? 聖龍王さま!?」
「む? いかがした。勇者よ」
「ってなんで冷静!? 痛くないのか?」
「痛い? 何故だ?」
聖龍王はむしゃむしゃと剣を咀嚼しながらこちらを不思議そうに見る。まるで俺の方がおかしな反応をしているかのように。
「え? だって剣を丸飲みに──」
「あんた、知らないの? あんたのその剣には、魔力がこもっていたのよ」
俺が目の前の聖龍王の奇行に度肝を抜かれていると長い黄金色の髪をツインテールに束ねているイリスが聖龍王の行動を代弁するように言って現れた。
「イリス!? そう、なのか……?」
「うむ。イリスの申す通り、キサマの使用していた剣は魔法剣であった。よって、魔力がこもっているのは、至極当然のことなのだ」
「そうか……でもだったとしても、どうして丸飲みなんて」
わけがわからない。たとえ、剣に魔力がこもってたとしても普通、剣を食うか?
「そんなに心配せずともよい。我らドラゴンはニンゲンなどとは違い、剣を丸飲みしたとしても身体に影響はない」
「そうなのか?」
「むしろ魔力が回復しメリットしかない。気にするな、勇者よ」
さすが聖龍王だ。俺には理解できないことをしやがるぜ……
「それよりも勇者よ」
「なんですか、聖龍王さま……」
「此度《こたび》は何故、勇者の剣がそのようになったと考える?」
「え……なにゆえって」
聖龍王は改めてといった調子で話を切り替えると多少厳しい視線を俺に向けながら訊いてきた。
剣が折れた理由か。俺は単に青龍の勇者としての力に剣が耐え切れずに折れたのかと思ったが違うのか?
「あのとき、青龍の勇者としての力が自然と浮かんだんだ。それで邪竜に思いきり叩き込んだ」
「それで?」
「そしたら剣が折れたんだ。状況証拠からしてそうとしか考えられない」
「ふむ。なるほど」
最初に聖龍王に語った通りだが、イリスはそのときはいなかったので促されると思い出しながら話す。聖龍王はというと肘置きに左肘を置き、左手拳をを顎に添えて冷淡な表情で相槌を打った。
「……たしかに、それも理由の一つではあろう」
「理由の一つ? それ以外にも理由はあるのか?」
「……恐らくは」
「イリスも分かるのか?」
「……ええ、まあ」
どういうことだ? 聖龍王の言う理由の一つって。イリスも分かってるみたいで、答えを求めてイリスを見るが目を逸らされてしまった。
「端的に申すならば我が娘、レティシアとの絆が切れたということだ」
「絆……?」
「要するに、レティシアはあんたのことが信用できなくなった。そういうことよ」
「信用できなくなったって……」
どういうことだよ……俺が何をしたって言うんだ。
「古来から聖龍の剣は如何なることがあろうとも折れるどころか刃こぼれ一つせぬと言い伝えられておる」
「え? でも現にこうして折れて──」
「つまり、聖龍の剣の性能とは別の理由で剣は折れたということになるわ」
「別の理由って。それがレティシア姫が俺を信用できなくなったってのと関係があるのか?」
「あるわ」
イリスは短くピシャリと言った。それは受け入れられないでいる俺にわからせるようなイリスの声色からどこか諭すような印象を俺は受けた。
「勇者よ。キサマはレティシアに契約解除されたのだ」
「契約解除……!? なんだよ……それ……」
「勇者のリストバンドを見てみるとよい。そこに答えはある」
「リストバンド……」
俺は聖龍王に言われて訝しがりながらも左手を見た。そこには左手首に填められたリストバンドがあり、それを見た俺は少し違和感のようなものを覚えた。左手のリストバンドには前はあったはずのレティシアの刻印が消えていたのだ。
「え……? 嘘だろ……?」
「……それが答えだ。悲しいが」
「……俺はレティシア姫に嫌われちまったのか」
「嫌われたかどうかはわからぬ。ただ契約が解除されたのは確かだ」
俺はショックを受けた。驚きではない。ショックだ。いや、確かに驚きもあった。だがそれを見たときは驚きよりもショックという感情の方が上回った。俺はこんな短期間にレティシアに嫌われてしまったのかと。
「契約……か。なんだったっけ」
「守護勇者並びに守護聖龍の契約だ。左手に守護契約勇者、右手に守護聖龍の契約の刻印が表示される仕組みだ」
「……難しいな。契約ってやつは」
別に最初は俺が契約をしたわけじゃないって言い訳はできる。でも最終的に契約したいって思ったのは俺なんだ。だって俺はドラゴンが、ドラゴン娘が好きで力になりたいって思ったんだ。裏切られたとか思うのは簡単だ。簡単だけども! そう考えるのは何か違うような気がした。
「……なぁーに落ち込んでんのよ!」
「うげ!? 何するんだよ!」
「いっちょ前に落ち込んでるみたいだったから」
「それでどうして首を絞めるって発想になるんだよ!?」
俺は突然イリスにヘッドロックよろしく背後から首を絞められた。少し胸が当たって男としては若干嬉しいことになったが思ってたより考える余裕はなかった。
「首じゃないわ。頭よ」
「知るか! 死ぬかと思ったんだぞ!?」
「この程度で死ぬだなんてニンゲンは大袈裟《おおげさ》ね」
「どこがだよ……」
「まあ元気出しなさいよ。そんな顔してたらマリンが心配するわよ」
「あ、あぁ……」
……マリンか。確かに。あの子には心配させたくない。ずっと笑っていてほしいと俺は思う。もちろんそれはマリンに限った話ではないけれど。
「……なによ」
「いや? なんでもない」
「そうなの? それならいいけど」
ふいに俺はイリスの顔を見た。こいつのことは俺はまだよく知らないがこいつの力にもなってやりたい。それは別に聖龍王から命令されたからじゃない。俺の心からの気持ちだった。まあイリスには顔を背けられてしまったが。
「そういえば──」
「どうした、勇者よ」
「俺、もう勇者じゃなくなったのか……」
単純な疑問だった。俺はレティシアに守護勇者契約を解除された。つまり、俺は勇者じゃなくなった。それなら俺がこいつらの心配なんてする必要も──
「そんなことはないぞ、勇者レッドよ。キサマは守護聖龍のマリンと守護契約を交わしておるはずだ」
「え……?」
俺は言われて左手のリストバンドを見る。確かにそこにはマリンの水玉マークが刻印されていた。
「……じゃあ、俺はまだ勇者なのか」
「左様。キサマは変わらず我ら聖龍の勇者よ」
「レッド……あんた、私たちの勇者を簡単に辞められるなんて思わないでよね!」
「そんなつもりはないけど」
イリスに人差し指でビシッと指されて言われてしまった。それとは関係なくどこか安堵している自分に気付く。俺は勇者でいたかったんだ。こいつらの勇者に。
「剣です」
「そうか……剣か」
俺は翌日、聖龍城にいる聖龍王に謁見した。理由は昨日の出来事と邪竜戦士と遭遇したことを報告するためだ。そしてその報告が終わると話の流れで折れてしまった剣を両手に抱え膝を折りながら聖龍王に見せる。
「これ、直ります?」
「そうなってしまっては元通りにするのは無理だろう」
「そうですか……」
「うむ」
どうやら折れてしまった剣は聖龍王の力を持ってしまった。
「じゃあこいつはどうしたら」
「貸してみろ」
「あ、はい」
聖龍王に半ば引ったくられるような形で折れた剣を奪われる。それを聖龍王は大口を開けて半分は折れたとはいえ躊躇いもなく口の中に放り込んだ。
「ええ!? 聖龍王さま!?」
「む? いかがした。勇者よ」
「ってなんで冷静!? 痛くないのか?」
「痛い? 何故だ?」
聖龍王はむしゃむしゃと剣を咀嚼しながらこちらを不思議そうに見る。まるで俺の方がおかしな反応をしているかのように。
「え? だって剣を丸飲みに──」
「あんた、知らないの? あんたのその剣には、魔力がこもっていたのよ」
俺が目の前の聖龍王の奇行に度肝を抜かれていると長い黄金色の髪をツインテールに束ねているイリスが聖龍王の行動を代弁するように言って現れた。
「イリス!? そう、なのか……?」
「うむ。イリスの申す通り、キサマの使用していた剣は魔法剣であった。よって、魔力がこもっているのは、至極当然のことなのだ」
「そうか……でもだったとしても、どうして丸飲みなんて」
わけがわからない。たとえ、剣に魔力がこもってたとしても普通、剣を食うか?
「そんなに心配せずともよい。我らドラゴンはニンゲンなどとは違い、剣を丸飲みしたとしても身体に影響はない」
「そうなのか?」
「むしろ魔力が回復しメリットしかない。気にするな、勇者よ」
さすが聖龍王だ。俺には理解できないことをしやがるぜ……
「それよりも勇者よ」
「なんですか、聖龍王さま……」
「此度《こたび》は何故、勇者の剣がそのようになったと考える?」
「え……なにゆえって」
聖龍王は改めてといった調子で話を切り替えると多少厳しい視線を俺に向けながら訊いてきた。
剣が折れた理由か。俺は単に青龍の勇者としての力に剣が耐え切れずに折れたのかと思ったが違うのか?
「あのとき、青龍の勇者としての力が自然と浮かんだんだ。それで邪竜に思いきり叩き込んだ」
「それで?」
「そしたら剣が折れたんだ。状況証拠からしてそうとしか考えられない」
「ふむ。なるほど」
最初に聖龍王に語った通りだが、イリスはそのときはいなかったので促されると思い出しながら話す。聖龍王はというと肘置きに左肘を置き、左手拳をを顎に添えて冷淡な表情で相槌を打った。
「……たしかに、それも理由の一つではあろう」
「理由の一つ? それ以外にも理由はあるのか?」
「……恐らくは」
「イリスも分かるのか?」
「……ええ、まあ」
どういうことだ? 聖龍王の言う理由の一つって。イリスも分かってるみたいで、答えを求めてイリスを見るが目を逸らされてしまった。
「端的に申すならば我が娘、レティシアとの絆が切れたということだ」
「絆……?」
「要するに、レティシアはあんたのことが信用できなくなった。そういうことよ」
「信用できなくなったって……」
どういうことだよ……俺が何をしたって言うんだ。
「古来から聖龍の剣は如何なることがあろうとも折れるどころか刃こぼれ一つせぬと言い伝えられておる」
「え? でも現にこうして折れて──」
「つまり、聖龍の剣の性能とは別の理由で剣は折れたということになるわ」
「別の理由って。それがレティシア姫が俺を信用できなくなったってのと関係があるのか?」
「あるわ」
イリスは短くピシャリと言った。それは受け入れられないでいる俺にわからせるようなイリスの声色からどこか諭すような印象を俺は受けた。
「勇者よ。キサマはレティシアに契約解除されたのだ」
「契約解除……!? なんだよ……それ……」
「勇者のリストバンドを見てみるとよい。そこに答えはある」
「リストバンド……」
俺は聖龍王に言われて訝しがりながらも左手を見た。そこには左手首に填められたリストバンドがあり、それを見た俺は少し違和感のようなものを覚えた。左手のリストバンドには前はあったはずのレティシアの刻印が消えていたのだ。
「え……? 嘘だろ……?」
「……それが答えだ。悲しいが」
「……俺はレティシア姫に嫌われちまったのか」
「嫌われたかどうかはわからぬ。ただ契約が解除されたのは確かだ」
俺はショックを受けた。驚きではない。ショックだ。いや、確かに驚きもあった。だがそれを見たときは驚きよりもショックという感情の方が上回った。俺はこんな短期間にレティシアに嫌われてしまったのかと。
「契約……か。なんだったっけ」
「守護勇者並びに守護聖龍の契約だ。左手に守護契約勇者、右手に守護聖龍の契約の刻印が表示される仕組みだ」
「……難しいな。契約ってやつは」
別に最初は俺が契約をしたわけじゃないって言い訳はできる。でも最終的に契約したいって思ったのは俺なんだ。だって俺はドラゴンが、ドラゴン娘が好きで力になりたいって思ったんだ。裏切られたとか思うのは簡単だ。簡単だけども! そう考えるのは何か違うような気がした。
「……なぁーに落ち込んでんのよ!」
「うげ!? 何するんだよ!」
「いっちょ前に落ち込んでるみたいだったから」
「それでどうして首を絞めるって発想になるんだよ!?」
俺は突然イリスにヘッドロックよろしく背後から首を絞められた。少し胸が当たって男としては若干嬉しいことになったが思ってたより考える余裕はなかった。
「首じゃないわ。頭よ」
「知るか! 死ぬかと思ったんだぞ!?」
「この程度で死ぬだなんてニンゲンは大袈裟《おおげさ》ね」
「どこがだよ……」
「まあ元気出しなさいよ。そんな顔してたらマリンが心配するわよ」
「あ、あぁ……」
……マリンか。確かに。あの子には心配させたくない。ずっと笑っていてほしいと俺は思う。もちろんそれはマリンに限った話ではないけれど。
「……なによ」
「いや? なんでもない」
「そうなの? それならいいけど」
ふいに俺はイリスの顔を見た。こいつのことは俺はまだよく知らないがこいつの力にもなってやりたい。それは別に聖龍王から命令されたからじゃない。俺の心からの気持ちだった。まあイリスには顔を背けられてしまったが。
「そういえば──」
「どうした、勇者よ」
「俺、もう勇者じゃなくなったのか……」
単純な疑問だった。俺はレティシアに守護勇者契約を解除された。つまり、俺は勇者じゃなくなった。それなら俺がこいつらの心配なんてする必要も──
「そんなことはないぞ、勇者レッドよ。キサマは守護聖龍のマリンと守護契約を交わしておるはずだ」
「え……?」
俺は言われて左手のリストバンドを見る。確かにそこにはマリンの水玉マークが刻印されていた。
「……じゃあ、俺はまだ勇者なのか」
「左様。キサマは変わらず我ら聖龍の勇者よ」
「レッド……あんた、私たちの勇者を簡単に辞められるなんて思わないでよね!」
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イリスに人差し指でビシッと指されて言われてしまった。それとは関係なくどこか安堵している自分に気付く。俺は勇者でいたかったんだ。こいつらの勇者に。
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