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メルリアナへ
281話
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「ちょっ、おい。それはないだろう!?」
兵士の言葉が野営地に響き渡る。
ダーズラ率いるガリンダミア帝国軍との戦いが終わってから、十日ほど。
最初の数日は、もしかしたら再度ガリンダミア帝国軍が攻撃をしてくるのではないかと警戒もしていたのだが、十日ほども経過するとさすがにそこまで心配はいらなくなる。
そんな訳で、イルゼンはレオノーラを始めとする探索者の面々と相談して、ここから立ち去ることにした。
……なお、何故かその話し合いの場にはアランの姿もあったのだが。
いや、何故かと思ったのはアランだけで、他の面々にしてみればアランがいて当然といった思いだったのだが。
何しろ、あの戦いに勝つことが出来たのはアランの力が大きいのだから。
先制攻撃は死の瞳を使われた影響で成功とはいかなかったが、それでも撤退する前に攻撃をして相応のダメージを与えている。
そして戦いの中で最後の決め手になったのは、間違いなくアランが召喚したゼオンだった。
もちろん、人形が出て来た時点で戦局は探索者側に傾いていたのだが、それでもゼオンの召喚がなければ、あそこまで早く戦いは終わらず……敵はともかく、味方にも多くの被害が出ていただろう。
何よりも、ガリンダミア帝国軍が狙ってきたのはアランなのだ。
そうである以上、何かあったときにアランが事情を知らないというのは不味いだろうということで、アランもこれからどうするかという相談の場で呼ばれ……この野営地から撤退するということを決めた。
ただし、撤退するということは決めたものの、この野営地のある遺跡にはそのままにしておけない装置がある。
人形の製造設備。
古代魔法文明の遺産で、今でもまだ正常に動き続けている代物だ。
その上、イルゼンによって完璧……といった訳ではないが、人形をコントロールすることも出来る。
ある程度となったのは、野営地で行われたガリンダミア帝国軍との戦いの際、アランが召喚したゼオンにも攻撃をするといった真似をしていたからだ。
人形の攻撃ではゼオンの装甲に傷をつけることも出来なかったのだが、それでも攻撃は攻撃だ。
つまり、それはイルゼンが人形を完全には操れていなかったことを意味している。
アランが召喚したゼオンだからこそ、被害はあまりなかった
しかし、もしこれで人形が攻撃したのがゼオンではなく雲海や黄金の薔薇の探索者たちだったら、どうなったか。
間違いなく、大きな被害が出ただろう。
……もっとも、アランは人形のことだから命令を忠実に守ったのだろうと思っている。
命令を出したイルゼンにしてみれば、まさか地上でアランが死の瞳の効果を破ってゼオンを召喚するとは思わなかったのだろう。
だからこそ、人形に対する命令ではゼオンを味方にするといったことを考えていなかったのだろう。
それでも、人形を無尽蔵に作れ、自分たちの戦力とすることが出来る製造設備というのは、戦力的にガリンダミア帝国軍よりも劣っている……ましてや、アランを助ける際に帝都で行われた一連の騒動で被害を受けたレジスタンスにしてみれば、是非手に入れたい代物だろう。
だからこそ、ガリンダミア帝国軍の兵士として潜り込んでいたレジスタンスの男は、アランたちがこの場を立ち去る際に遺跡にある人形の製造設備を使えなくすると言われてて、何故そのような真似をするのかといったような反応をしたのだ。
「そう言われましても、この製造設備は危険です。探索者として古代魔法文明についての知識のある僕だからこそ、何とか制御出来たようなものですよ? もしこれを君たちが使った場合……下手をすると、それこそこの辺り一帯どころか、ガリンダミア帝国そのものが消滅してもおかしくはありませんよ」
イルゼンのその言葉は、若干軽い調子で言われた。
普通なら、そんな感じで言われた話をまともに信じるといったようなことは出来ないだろう。
だが……兵士は、自分の目でこの戦いを見ている。
そのときにみた、無数の……いや、それこそ無限とでも表現してもおかしくないほど、大量に遺跡から出て来た人形たち。
そのような人形たちを見れば、イルゼンの言葉をどことなく信じてしまってもおかしくはなかった。
「そ、それは……本当なのか?」
イルゼンの言葉は、兵士にとっても決して聞き流せるような代物ではなかった。
兵士にしてみれば、人形の製造設備がある以上、出来ればここをレジスタンスの拠点にしたいという思いがあった。
だというのに、ここにある製造設備がそのような危険な代物だとすれば、当然話は違ってくる。
「本当ですよ。考えてみて下さい。そもそも、遺跡の地下に存在する人形の製造設備は古代魔法文明時代に作られたものです。それが今このときまで動いているんですよ? それにはどれくらいのエネルギーが必要だと思います?」
「そう言われると……」
今まで、その辺りのことまで深く考えたことはなかったのだろう。
だが、古代魔法文明と呼ばれるほどに昔から動いているのだと言われれば、確かにその通りだと頷けるものがある。
「で、でも、本当に爆発するかもしれないのか? 今まで爆発しなかったんだから、その心配はないと思うんだが」
「そうですね。今まで通りなら爆発する心配もないでしょう。ですが、貴方たち製造設備を使いたいと言っているのは、僕が使ったように人形を自分たちの兵士として使いたいんでしょう?」
イルゼンの言葉に、兵士は何も言えない。
実際、人形を自分たちの兵士として使おうと思っていたのは間違いのない事実なのだから。
「つまり、本来の使用目的とは違う方法で使おうとしている訳です。そうである以上、製造設備には当然負荷がかかる訳ですから、短期間ならともかく長期間そのように使うとなると……」
それ以上は言葉にしなかったイルゼンだったが、今までの言葉から兵士はその言葉の先を理解出来てしまう。
それでも兵士としては、レジスタンスの戦力として人形を使えるというのは非常に魅力的な条件な訳で、何とかしようと考える。
「なら、あんたがしっかりと製造設備の使い方を教えてくれればいいんじゃないか? あんたならしっかりと使えるんだろ?」
「それはそれで難しいんですよね。何しろ、本来想定してない使い方をする以上、それをどうやって動かすのかはそのときによって違いますから。たとえば今回僕がやり方を教えたとしても、場合によってはそれが使えないといったことにもなる訳です」
それどころか、下手をすればそれが原因でこの辺り一帯が消滅するかもしれません。
そう言われれば、兵士も頬を引き攣らせるしか出来ない。
つまり、人形の製造設備は何かあったときに対処出来るイルゼンがいなければ、とてもではないが使い物にならないということなのだから。
「な、なら、あんたたちが俺たちに協力してくれれば!」
「いやいや、無理ですよ。僕たちだっていつまでもここにいる訳にはいかないんですから。というか、立ち去るって話から今回の件になったんですよね?」
「ぐっ……け、けど、ならどうすればいいんだよ!」
「そう難しい話ではないと思いますよ? 製造設備は手を出さなければ特におかしな挙動はしません。つまり、何もしなければいいんです。それに……僕だって完全にあの製造設備を扱える訳ではありません。ガリンダミア帝国軍との戦いのときも、おかしなことになっていた可能性はあります」
そう言われると、兵士も何も言えなくなる。
イルゼンですら、完全にコントロール出来ないと言うのだから、自分たちでは手が出ないのも間違いないだろうと。
とはいえ、兵士としては素直に引き下がれない。
あれだけの人形を自由に使うことが出来れば、間違いなく自分たちの戦力になるのだから。
いくら製造設備が爆発する可能性があると言われても、実際に自分の目で人形たちがガリンダミア帝国軍の精鋭たちと互角に戦う光景を見てしまった以上は、素直に諦めるというのは難しかった。
そんな兵士の気持ちは、イルゼンにも理解出来た。
自分たちが弱小であると知っているがゆえに、それを覆すことが出来る存在があるのなら、見逃すといった真似は出来ないのだろうと。
イルゼンも、今は雲海というクランを率いている身ではあるが、最初からそこまで強かった訳ではない。
苦労に苦労を重ね……それこそ、レジスタンスの苦労は苦労ではないと言いたくなるほどの苦労をしてきたのだ。
だからこそ、兵士の気持ちは理解出来たのだが、だからといってそれに協力をするといったことは出来るはずがない。
そもそも、自分たちがここにいれば、間違いなくまたガリンダミア帝国軍の精鋭が……それも前回よりも多数やってくる可能性が高かった。
(それに、僕もやるべきことがある以上、ずっとここにいるといったような真似は出来ませんしね)
そう判断し、最後通牒を突きつけるかのようにイルゼンは口を開く。
「取りあえず、僕たちはこの場所を去ります。それは変わりません。その後、製造設備をどうにかしたいのであれば、自分たちで試してみて下さい。……ただし、先程も言いましたが、制御に失敗した場合はガリンダミア帝国そのものが消滅するといったことになってもおかしくありません」
貴方たちが憎んでいるガリンダミア帝国軍の者たちはともかく、何の罪もない子供や赤ん坊といった者たちも巻き添えにしてしまうかもしれません。
そう、あとを続ける。
兵士もレジスタンスの一員ではあるが、あくまでもその敵はガリンダミア帝国の上層部だ。
何の罪もない一般人たちは、報復の対象ではない。
この点、兵士の所属するレジスタンスは理性的だったと言えるだろう。
複数あるレジスタンスの中には、それこそガリンダミア帝国に所属する者であれば子供であろうとも……いや、赤子であろうとも殺すべきだと、激しい憎悪を抱いている者もいるのだから。
もちろん、そのような過激な主張をするレジスタンスの数は多くはない。
多くはないが、それでも確実に存在するのだ。
そのようなレジスタンスではない兵士は、結局イルゼンの言葉に反論することは出来なかった。
兵士の言葉が野営地に響き渡る。
ダーズラ率いるガリンダミア帝国軍との戦いが終わってから、十日ほど。
最初の数日は、もしかしたら再度ガリンダミア帝国軍が攻撃をしてくるのではないかと警戒もしていたのだが、十日ほども経過するとさすがにそこまで心配はいらなくなる。
そんな訳で、イルゼンはレオノーラを始めとする探索者の面々と相談して、ここから立ち去ることにした。
……なお、何故かその話し合いの場にはアランの姿もあったのだが。
いや、何故かと思ったのはアランだけで、他の面々にしてみればアランがいて当然といった思いだったのだが。
何しろ、あの戦いに勝つことが出来たのはアランの力が大きいのだから。
先制攻撃は死の瞳を使われた影響で成功とはいかなかったが、それでも撤退する前に攻撃をして相応のダメージを与えている。
そして戦いの中で最後の決め手になったのは、間違いなくアランが召喚したゼオンだった。
もちろん、人形が出て来た時点で戦局は探索者側に傾いていたのだが、それでもゼオンの召喚がなければ、あそこまで早く戦いは終わらず……敵はともかく、味方にも多くの被害が出ていただろう。
何よりも、ガリンダミア帝国軍が狙ってきたのはアランなのだ。
そうである以上、何かあったときにアランが事情を知らないというのは不味いだろうということで、アランもこれからどうするかという相談の場で呼ばれ……この野営地から撤退するということを決めた。
ただし、撤退するということは決めたものの、この野営地のある遺跡にはそのままにしておけない装置がある。
人形の製造設備。
古代魔法文明の遺産で、今でもまだ正常に動き続けている代物だ。
その上、イルゼンによって完璧……といった訳ではないが、人形をコントロールすることも出来る。
ある程度となったのは、野営地で行われたガリンダミア帝国軍との戦いの際、アランが召喚したゼオンにも攻撃をするといった真似をしていたからだ。
人形の攻撃ではゼオンの装甲に傷をつけることも出来なかったのだが、それでも攻撃は攻撃だ。
つまり、それはイルゼンが人形を完全には操れていなかったことを意味している。
アランが召喚したゼオンだからこそ、被害はあまりなかった
しかし、もしこれで人形が攻撃したのがゼオンではなく雲海や黄金の薔薇の探索者たちだったら、どうなったか。
間違いなく、大きな被害が出ただろう。
……もっとも、アランは人形のことだから命令を忠実に守ったのだろうと思っている。
命令を出したイルゼンにしてみれば、まさか地上でアランが死の瞳の効果を破ってゼオンを召喚するとは思わなかったのだろう。
だからこそ、人形に対する命令ではゼオンを味方にするといったことを考えていなかったのだろう。
それでも、人形を無尽蔵に作れ、自分たちの戦力とすることが出来る製造設備というのは、戦力的にガリンダミア帝国軍よりも劣っている……ましてや、アランを助ける際に帝都で行われた一連の騒動で被害を受けたレジスタンスにしてみれば、是非手に入れたい代物だろう。
だからこそ、ガリンダミア帝国軍の兵士として潜り込んでいたレジスタンスの男は、アランたちがこの場を立ち去る際に遺跡にある人形の製造設備を使えなくすると言われてて、何故そのような真似をするのかといったような反応をしたのだ。
「そう言われましても、この製造設備は危険です。探索者として古代魔法文明についての知識のある僕だからこそ、何とか制御出来たようなものですよ? もしこれを君たちが使った場合……下手をすると、それこそこの辺り一帯どころか、ガリンダミア帝国そのものが消滅してもおかしくはありませんよ」
イルゼンのその言葉は、若干軽い調子で言われた。
普通なら、そんな感じで言われた話をまともに信じるといったようなことは出来ないだろう。
だが……兵士は、自分の目でこの戦いを見ている。
そのときにみた、無数の……いや、それこそ無限とでも表現してもおかしくないほど、大量に遺跡から出て来た人形たち。
そのような人形たちを見れば、イルゼンの言葉をどことなく信じてしまってもおかしくはなかった。
「そ、それは……本当なのか?」
イルゼンの言葉は、兵士にとっても決して聞き流せるような代物ではなかった。
兵士にしてみれば、人形の製造設備がある以上、出来ればここをレジスタンスの拠点にしたいという思いがあった。
だというのに、ここにある製造設備がそのような危険な代物だとすれば、当然話は違ってくる。
「本当ですよ。考えてみて下さい。そもそも、遺跡の地下に存在する人形の製造設備は古代魔法文明時代に作られたものです。それが今このときまで動いているんですよ? それにはどれくらいのエネルギーが必要だと思います?」
「そう言われると……」
今まで、その辺りのことまで深く考えたことはなかったのだろう。
だが、古代魔法文明と呼ばれるほどに昔から動いているのだと言われれば、確かにその通りだと頷けるものがある。
「で、でも、本当に爆発するかもしれないのか? 今まで爆発しなかったんだから、その心配はないと思うんだが」
「そうですね。今まで通りなら爆発する心配もないでしょう。ですが、貴方たち製造設備を使いたいと言っているのは、僕が使ったように人形を自分たちの兵士として使いたいんでしょう?」
イルゼンの言葉に、兵士は何も言えない。
実際、人形を自分たちの兵士として使おうと思っていたのは間違いのない事実なのだから。
「つまり、本来の使用目的とは違う方法で使おうとしている訳です。そうである以上、製造設備には当然負荷がかかる訳ですから、短期間ならともかく長期間そのように使うとなると……」
それ以上は言葉にしなかったイルゼンだったが、今までの言葉から兵士はその言葉の先を理解出来てしまう。
それでも兵士としては、レジスタンスの戦力として人形を使えるというのは非常に魅力的な条件な訳で、何とかしようと考える。
「なら、あんたがしっかりと製造設備の使い方を教えてくれればいいんじゃないか? あんたならしっかりと使えるんだろ?」
「それはそれで難しいんですよね。何しろ、本来想定してない使い方をする以上、それをどうやって動かすのかはそのときによって違いますから。たとえば今回僕がやり方を教えたとしても、場合によってはそれが使えないといったことにもなる訳です」
それどころか、下手をすればそれが原因でこの辺り一帯が消滅するかもしれません。
そう言われれば、兵士も頬を引き攣らせるしか出来ない。
つまり、人形の製造設備は何かあったときに対処出来るイルゼンがいなければ、とてもではないが使い物にならないということなのだから。
「な、なら、あんたたちが俺たちに協力してくれれば!」
「いやいや、無理ですよ。僕たちだっていつまでもここにいる訳にはいかないんですから。というか、立ち去るって話から今回の件になったんですよね?」
「ぐっ……け、けど、ならどうすればいいんだよ!」
「そう難しい話ではないと思いますよ? 製造設備は手を出さなければ特におかしな挙動はしません。つまり、何もしなければいいんです。それに……僕だって完全にあの製造設備を扱える訳ではありません。ガリンダミア帝国軍との戦いのときも、おかしなことになっていた可能性はあります」
そう言われると、兵士も何も言えなくなる。
イルゼンですら、完全にコントロール出来ないと言うのだから、自分たちでは手が出ないのも間違いないだろうと。
とはいえ、兵士としては素直に引き下がれない。
あれだけの人形を自由に使うことが出来れば、間違いなく自分たちの戦力になるのだから。
いくら製造設備が爆発する可能性があると言われても、実際に自分の目で人形たちがガリンダミア帝国軍の精鋭たちと互角に戦う光景を見てしまった以上は、素直に諦めるというのは難しかった。
そんな兵士の気持ちは、イルゼンにも理解出来た。
自分たちが弱小であると知っているがゆえに、それを覆すことが出来る存在があるのなら、見逃すといった真似は出来ないのだろうと。
イルゼンも、今は雲海というクランを率いている身ではあるが、最初からそこまで強かった訳ではない。
苦労に苦労を重ね……それこそ、レジスタンスの苦労は苦労ではないと言いたくなるほどの苦労をしてきたのだ。
だからこそ、兵士の気持ちは理解出来たのだが、だからといってそれに協力をするといったことは出来るはずがない。
そもそも、自分たちがここにいれば、間違いなくまたガリンダミア帝国軍の精鋭が……それも前回よりも多数やってくる可能性が高かった。
(それに、僕もやるべきことがある以上、ずっとここにいるといったような真似は出来ませんしね)
そう判断し、最後通牒を突きつけるかのようにイルゼンは口を開く。
「取りあえず、僕たちはこの場所を去ります。それは変わりません。その後、製造設備をどうにかしたいのであれば、自分たちで試してみて下さい。……ただし、先程も言いましたが、制御に失敗した場合はガリンダミア帝国そのものが消滅するといったことになってもおかしくありません」
貴方たちが憎んでいるガリンダミア帝国軍の者たちはともかく、何の罪もない子供や赤ん坊といった者たちも巻き添えにしてしまうかもしれません。
そう、あとを続ける。
兵士もレジスタンスの一員ではあるが、あくまでもその敵はガリンダミア帝国の上層部だ。
何の罪もない一般人たちは、報復の対象ではない。
この点、兵士の所属するレジスタンスは理性的だったと言えるだろう。
複数あるレジスタンスの中には、それこそガリンダミア帝国に所属する者であれば子供であろうとも……いや、赤子であろうとも殺すべきだと、激しい憎悪を抱いている者もいるのだから。
もちろん、そのような過激な主張をするレジスタンスの数は多くはない。
多くはないが、それでも確実に存在するのだ。
そのようなレジスタンスではない兵士は、結局イルゼンの言葉に反論することは出来なかった。
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