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ガリンダミア帝国との決着
408話
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空間の割れ目をさらに破壊するようにして、何かが姿を現す。
それは……そう、外見だけを素直に表現するのなら、首を三つ持つドラゴン。
首を三つ持つモンスターと言われてアランが思い浮かべるのは、ケルベロス。
とはいえ、ケルベロスは犬型、もしくは狼型のモンスターなのに対し、これはドラゴン型のモンスターだ。
(たしか、特撮特集か何か、TVでやっていた中で、こういう怪獣がいたよな。名前は忘れたけど、あの怪獣は金色だったのに対し、こっちは黒いからかなり印象が違うけど)
アランがゼオンのコックピットの映像モニタを見ながらそのようなことを考えることが出来たのは、現実逃避の一面があったのは間違いない。
また、直接自分の目で三つ首のドラゴンを見ているのではなく、あくまでもゼオンのコックピットにある映像モニタで間接的に見ている、というのも大きいだろう。
とはいえ、アランはすぐに首を横に振って強引に意識を戻す。
今の状況で呆けているような暇はない。
幸い……あるいは単純に三つ首のドラゴンがその場にいる全員を侮っており、敵としてすら見ていないから、攻撃をしてこないだけといった可能性も否定は出来ない。
しかし、それが具体的にいつまでそのような状態になっているのかは分からない以上、アランとしてはそのような楽観的な期待は出来ない。
(それに……登場の仕方からして、あれは明らかにラスボス的な存在だ。そして俺はガリンダミア帝国の中でもそんな存在について知ってる)
ビッシュ、とアランは口の中で呟く。
それは以前アランがガリンダミア帝国に囚われていたときに遭遇した人物の名前。
子供のような外見とは裏腹に、その身から発する迫力はとてもではないが普通ではない。
事実、ビッシュがただ者ではないというのは周囲の反応からも明らかだった。
そうである以上、アランとしてもビッシュの存在を無視は出来ない。
それ以上に、あの三つ首のドラゴンを放っておく訳にはいかなかった。
現在、戦場は完全に静まりかえっている。
それこそ、もし何か物音を立てればどこまでも響き渡るのではないかと、そう思えるほどに。
だからこそ……そう、だからこそ、現在この状況で三つ首のドラゴンを相手に戦えるのは自分しかいないと、そのようにアランは思ったのだ。
(やるぞ)
そう判断し、ゼオンを動かそうとしたその瞬間……
(え?)
ふと、自分の腕や足が動かないことに気が付く。
ゼオンを動かそうとしたのに、全く動かない手足。
一体何があってそのようなことになっているのか、アラン本人も分からない。
分からないが、現在の自分に何かが起きているのは間違いなかった。
(何で動かない? 一体、何があってこうなったんだ? こうして考えることは出来るのに……本当に、なんで身体が動かないのか、全く理解出来ない)
意識はある。
しかし、その意識通りに身体が動かないのだ。
アランは自分の身に一体何が起きているのかは分からなかったものの、それと同時に何が原因でこのようなことになっているのかということにかんしては十分に理解出来た。
何故なら、このような状況になっているのは、三つ首のドラゴンが空間を破壊して姿を現してからなのだから。
それはつまり、三つ首のドラゴンのによって現状が生み出されているというのは、明らかだった。
(動け、動け、動け。今のこの状況であの三つ首のドラゴンと戦えるのは、俺だけだ。そうである以上、ここで俺が動かないと、レジスタンス連合は全滅するぞ!)
自分の意に反し、全く動く様子を見せない手足を何とか動かそうと、アランは頑張る。
現在の戦場……地上において、ガリンダミア帝国軍の兵士はその大半が生命力を限界まで……いや、限界を超えて吸収され、干からびて死んでいる。
中にはまだ生きている者もいるが、そのような者もろくに身動きは出来なくなっていた。
そうである以上、三つ首のドラゴンにとって現在地上いる敵の大半は、レジスタンス連合ということになる。
もちろん、三つ首のドラゴンが地上にいるレジスタンス連合を相手にどのように思っているのかは、また別の話だ。
しかし……それでも、ガリンダミア帝国軍の兵士たちの生命力を吸収して空間を破壊して姿を現した存在である以上、アランにとっては敵であっても間違いないと、そう思えた。
ましてや、アランは三つ首のドラゴンを見て何故かビッシュの存在を連想している。
アランも何故三つ首のドラゴンを見てビッシュを連想したのかは分からない。
分からないが、それでもアランにとっては間違いないと、そう思えた。
(地上には雲海や黄金の薔薇がいる。そうである以上……このまま地上をあの三つ首のドラゴンに好き勝手にやる訳にはいかない)
あるいは、地上にいるのが雲海や黄金の薔薇がおらず、本当にレジスタンスだけであれば、アランもここまで三つ首のドラゴンと戦うといったようなことを考えず、即座に逃げ出してもおかしくはなかった。
だが、今はそのような状況ではない。
地上に仲間が……いや、家族がいる以上、ここで逃げ出すといった選択肢はアランにはない。
今は何として三つ首のドラゴンを攻撃して倒す必要があった。
周囲の状況を観察している三つ首のドラゴンに対し、今なら先制攻撃が出来るのだ。
だからこそ、全く身体の動かない状況からどうにかする必要があると考えていたのだが……
(動け、動け、動け。このままだと皆が死ぬ。父さん、母さん、イルゼンさん……それに……レオノーラも!)
そう思った瞬間、アランの脳裏にはレオノーラの姿が思い浮かび……不思議なことに、次の瞬間には手足が動くようになり、それを確認するまでもなくアランはビームライフルのトリガーを引く。
ビームライフルの銃口から放たれるビーム。
そのビームは三つ首のドラゴンに向かい……
「嘘だろ!?」
映像モニタに表示された光景に、アランの口からそんな声が漏れる。
ビームを回避したのなら、納得もしよう。
翼持つ蛇のような例外もあるのだから。
また、三つ首のドラゴンの鱗が強固で、ビームが命中してもそれでろくなダメージを与えられないというのも……十分に納得は出来ないものの、それでも武装に納得は出来る。
しかし、そもそもビームが命中しないというのはどういうことか。
具体的にはビームが三つ首のドラゴンに届くよりも前に、何かに弾かれたのだ。
アランは当然ながら、それが具体的にどのような現象なのかを知っていた。つまり……
「バリア」
前世の知識があるアランにとっては、ある意味で馴染みの能力だ。
ロボットもののゲームであったりアニメであったり、漫画であったり……媒体はそれぞれだが、バリアというのはそう珍しいものではない。
また、この世界においてもバリアではなく結界の類ではあるが存在している。
だが……それでも、まさか尻尾から頭部までの全長五十メートルあろうかという、その身体の全てを覆うようなバリアや結界の類となれば、話は別だった。
ゼオンのような、この世界における反則的な人型機動兵器を使っているアランに言われたくはないだろうが、それでもアランは口を開く。
「チートもいい加減にしろ」
そうして呟きつつ、これからどうするか考える。
幸いにもという表現はアランにとって面白くないのだが、三つ首のドラゴンは今のゼオンによるビームライフルの攻撃を特に気にした様子もない。
本当にチートもいい加減にしろ。どうしたらあの三つ首のドラゴンにダメージを与えられる? と思うアランだったが、現在の自分の状況では一体どうすればいいのか、本当に分からない。
純粋な射撃武器という点では、ゼオンの武器の中で最強の威力を誇るビームライフルですら、この有様なのだ。
そうである以上、実質的に射撃武器は三つ首のドラゴンに効果がないということを意味していた。
フェルスなら……一瞬そう思ったアランだったが、すぐに首を横に振る。
フェルスは、確かに非常に強力な武器なのは間違いない。
アランがコントールし、それこそ四方八方からビーム砲やビームソードによる攻撃を行うのだから。
だが……その強力というのは、あくまでも四方八方から攻撃を行うというフェルスの特性であって、純粋に武器の威力として考えた場合、フェルスはそこまで強力な訳ではない。
そして三つ首のドラゴンはビームライフルですら防ぐバリアを持っている以上、フェルスの威力では……そう考えた時、ふとアランは思いつく。
「あれ、待てよ?」
もしかして……と。
実際には何らかの確証がある訳ではない。
だが、今までの経験……特に前世で遊んだゲームの内容から、ふと思いつく。
バリアというのは、外からの攻撃には弱いものの、そのバリアの内側に入れば……と。
もちろん、それは一種の賭けに近い。
アランが前世で遊んだゲームの中には、バリアを張ったまま敵に体当たりをすることでダメージを与えられるといった物もあったのだから。
だが……もしかしたら……本当にもしかしたらの話だが、バリアの内側に入れば三つ首のドラゴンに攻撃を行える可能性は十分にある。
であれば、それを試さないといった手段はない。
「とはいえ……」
相手のバリアの性能が分からない以上、ゼオンで突っ込むといったような真似をするのは難しい。
であれば、今の状況でバリアを突破出来るかどうかを確認するには、別の手段を使うしかない。
「フェルス、か」
ゼオンで迂闊に三つ首のドラゴンに突っ込めない以上、使える手段としてアランが思い浮かべたのはフェルスだった。
下手をすればフェルスが破壊される可能性も否定は出来ない。出来ないが、それでも三つ首のドラゴンと戦う上でバリアに対処するのは必須の情報だった。
この戦場で現在動いているのは自分だけだ。
あるいはもしかしたら三つ首のドラゴンが姿を現してから時間が経っているので、地上でも動ける者も出ているかもしれない。
そう思わないでもなかったが、その確信がない以上はアランが自分で何とかする必要があった。
「フェルス!」
アランは三つ首のドラゴンに向け、フェルスを向かわせるのだった。
それは……そう、外見だけを素直に表現するのなら、首を三つ持つドラゴン。
首を三つ持つモンスターと言われてアランが思い浮かべるのは、ケルベロス。
とはいえ、ケルベロスは犬型、もしくは狼型のモンスターなのに対し、これはドラゴン型のモンスターだ。
(たしか、特撮特集か何か、TVでやっていた中で、こういう怪獣がいたよな。名前は忘れたけど、あの怪獣は金色だったのに対し、こっちは黒いからかなり印象が違うけど)
アランがゼオンのコックピットの映像モニタを見ながらそのようなことを考えることが出来たのは、現実逃避の一面があったのは間違いない。
また、直接自分の目で三つ首のドラゴンを見ているのではなく、あくまでもゼオンのコックピットにある映像モニタで間接的に見ている、というのも大きいだろう。
とはいえ、アランはすぐに首を横に振って強引に意識を戻す。
今の状況で呆けているような暇はない。
幸い……あるいは単純に三つ首のドラゴンがその場にいる全員を侮っており、敵としてすら見ていないから、攻撃をしてこないだけといった可能性も否定は出来ない。
しかし、それが具体的にいつまでそのような状態になっているのかは分からない以上、アランとしてはそのような楽観的な期待は出来ない。
(それに……登場の仕方からして、あれは明らかにラスボス的な存在だ。そして俺はガリンダミア帝国の中でもそんな存在について知ってる)
ビッシュ、とアランは口の中で呟く。
それは以前アランがガリンダミア帝国に囚われていたときに遭遇した人物の名前。
子供のような外見とは裏腹に、その身から発する迫力はとてもではないが普通ではない。
事実、ビッシュがただ者ではないというのは周囲の反応からも明らかだった。
そうである以上、アランとしてもビッシュの存在を無視は出来ない。
それ以上に、あの三つ首のドラゴンを放っておく訳にはいかなかった。
現在、戦場は完全に静まりかえっている。
それこそ、もし何か物音を立てればどこまでも響き渡るのではないかと、そう思えるほどに。
だからこそ……そう、だからこそ、現在この状況で三つ首のドラゴンを相手に戦えるのは自分しかいないと、そのようにアランは思ったのだ。
(やるぞ)
そう判断し、ゼオンを動かそうとしたその瞬間……
(え?)
ふと、自分の腕や足が動かないことに気が付く。
ゼオンを動かそうとしたのに、全く動かない手足。
一体何があってそのようなことになっているのか、アラン本人も分からない。
分からないが、現在の自分に何かが起きているのは間違いなかった。
(何で動かない? 一体、何があってこうなったんだ? こうして考えることは出来るのに……本当に、なんで身体が動かないのか、全く理解出来ない)
意識はある。
しかし、その意識通りに身体が動かないのだ。
アランは自分の身に一体何が起きているのかは分からなかったものの、それと同時に何が原因でこのようなことになっているのかということにかんしては十分に理解出来た。
何故なら、このような状況になっているのは、三つ首のドラゴンが空間を破壊して姿を現してからなのだから。
それはつまり、三つ首のドラゴンのによって現状が生み出されているというのは、明らかだった。
(動け、動け、動け。今のこの状況であの三つ首のドラゴンと戦えるのは、俺だけだ。そうである以上、ここで俺が動かないと、レジスタンス連合は全滅するぞ!)
自分の意に反し、全く動く様子を見せない手足を何とか動かそうと、アランは頑張る。
現在の戦場……地上において、ガリンダミア帝国軍の兵士はその大半が生命力を限界まで……いや、限界を超えて吸収され、干からびて死んでいる。
中にはまだ生きている者もいるが、そのような者もろくに身動きは出来なくなっていた。
そうである以上、三つ首のドラゴンにとって現在地上いる敵の大半は、レジスタンス連合ということになる。
もちろん、三つ首のドラゴンが地上にいるレジスタンス連合を相手にどのように思っているのかは、また別の話だ。
しかし……それでも、ガリンダミア帝国軍の兵士たちの生命力を吸収して空間を破壊して姿を現した存在である以上、アランにとっては敵であっても間違いないと、そう思えた。
ましてや、アランは三つ首のドラゴンを見て何故かビッシュの存在を連想している。
アランも何故三つ首のドラゴンを見てビッシュを連想したのかは分からない。
分からないが、それでもアランにとっては間違いないと、そう思えた。
(地上には雲海や黄金の薔薇がいる。そうである以上……このまま地上をあの三つ首のドラゴンに好き勝手にやる訳にはいかない)
あるいは、地上にいるのが雲海や黄金の薔薇がおらず、本当にレジスタンスだけであれば、アランもここまで三つ首のドラゴンと戦うといったようなことを考えず、即座に逃げ出してもおかしくはなかった。
だが、今はそのような状況ではない。
地上に仲間が……いや、家族がいる以上、ここで逃げ出すといった選択肢はアランにはない。
今は何として三つ首のドラゴンを攻撃して倒す必要があった。
周囲の状況を観察している三つ首のドラゴンに対し、今なら先制攻撃が出来るのだ。
だからこそ、全く身体の動かない状況からどうにかする必要があると考えていたのだが……
(動け、動け、動け。このままだと皆が死ぬ。父さん、母さん、イルゼンさん……それに……レオノーラも!)
そう思った瞬間、アランの脳裏にはレオノーラの姿が思い浮かび……不思議なことに、次の瞬間には手足が動くようになり、それを確認するまでもなくアランはビームライフルのトリガーを引く。
ビームライフルの銃口から放たれるビーム。
そのビームは三つ首のドラゴンに向かい……
「嘘だろ!?」
映像モニタに表示された光景に、アランの口からそんな声が漏れる。
ビームを回避したのなら、納得もしよう。
翼持つ蛇のような例外もあるのだから。
また、三つ首のドラゴンの鱗が強固で、ビームが命中してもそれでろくなダメージを与えられないというのも……十分に納得は出来ないものの、それでも武装に納得は出来る。
しかし、そもそもビームが命中しないというのはどういうことか。
具体的にはビームが三つ首のドラゴンに届くよりも前に、何かに弾かれたのだ。
アランは当然ながら、それが具体的にどのような現象なのかを知っていた。つまり……
「バリア」
前世の知識があるアランにとっては、ある意味で馴染みの能力だ。
ロボットもののゲームであったりアニメであったり、漫画であったり……媒体はそれぞれだが、バリアというのはそう珍しいものではない。
また、この世界においてもバリアではなく結界の類ではあるが存在している。
だが……それでも、まさか尻尾から頭部までの全長五十メートルあろうかという、その身体の全てを覆うようなバリアや結界の類となれば、話は別だった。
ゼオンのような、この世界における反則的な人型機動兵器を使っているアランに言われたくはないだろうが、それでもアランは口を開く。
「チートもいい加減にしろ」
そうして呟きつつ、これからどうするか考える。
幸いにもという表現はアランにとって面白くないのだが、三つ首のドラゴンは今のゼオンによるビームライフルの攻撃を特に気にした様子もない。
本当にチートもいい加減にしろ。どうしたらあの三つ首のドラゴンにダメージを与えられる? と思うアランだったが、現在の自分の状況では一体どうすればいいのか、本当に分からない。
純粋な射撃武器という点では、ゼオンの武器の中で最強の威力を誇るビームライフルですら、この有様なのだ。
そうである以上、実質的に射撃武器は三つ首のドラゴンに効果がないということを意味していた。
フェルスなら……一瞬そう思ったアランだったが、すぐに首を横に振る。
フェルスは、確かに非常に強力な武器なのは間違いない。
アランがコントールし、それこそ四方八方からビーム砲やビームソードによる攻撃を行うのだから。
だが……その強力というのは、あくまでも四方八方から攻撃を行うというフェルスの特性であって、純粋に武器の威力として考えた場合、フェルスはそこまで強力な訳ではない。
そして三つ首のドラゴンはビームライフルですら防ぐバリアを持っている以上、フェルスの威力では……そう考えた時、ふとアランは思いつく。
「あれ、待てよ?」
もしかして……と。
実際には何らかの確証がある訳ではない。
だが、今までの経験……特に前世で遊んだゲームの内容から、ふと思いつく。
バリアというのは、外からの攻撃には弱いものの、そのバリアの内側に入れば……と。
もちろん、それは一種の賭けに近い。
アランが前世で遊んだゲームの中には、バリアを張ったまま敵に体当たりをすることでダメージを与えられるといった物もあったのだから。
だが……もしかしたら……本当にもしかしたらの話だが、バリアの内側に入れば三つ首のドラゴンに攻撃を行える可能性は十分にある。
であれば、それを試さないといった手段はない。
「とはいえ……」
相手のバリアの性能が分からない以上、ゼオンで突っ込むといったような真似をするのは難しい。
であれば、今の状況でバリアを突破出来るかどうかを確認するには、別の手段を使うしかない。
「フェルス、か」
ゼオンで迂闊に三つ首のドラゴンに突っ込めない以上、使える手段としてアランが思い浮かべたのはフェルスだった。
下手をすればフェルスが破壊される可能性も否定は出来ない。出来ないが、それでも三つ首のドラゴンと戦う上でバリアに対処するのは必須の情報だった。
この戦場で現在動いているのは自分だけだ。
あるいはもしかしたら三つ首のドラゴンが姿を現してから時間が経っているので、地上でも動ける者も出ているかもしれない。
そう思わないでもなかったが、その確信がない以上はアランが自分で何とかする必要があった。
「フェルス!」
アランは三つ首のドラゴンに向け、フェルスを向かわせるのだった。
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