生まれ変わったら嫌われ者の第3王子

おけまる水産

文字の大きさ
7 / 11

探検と邂逅

しおりを挟む
さて、今日は特に何もないらしいし王宮でも探索するか
クリス「今日は僕、お散歩してくるね」
ミレン「かしこまりました。それでは準備をいたしましょう」
クリス「うん」

そして準備してまず最初に向かったのは…
クリス「わぁ!ここすごいね!」
王宮の広大な土地を一部利用した花の庭園は大きな噴水を真ん中に色とりどりの花が咲き誇っている
中には宝石のように輝く「ジュエリーフラワー」やガラスのように透明な「グラッサー」と呼ばれる木があった
クリス(流石異世界。幻想的な植物が多いな……)
ミレン「えぇ。ここは世界的に希少な植物も取り扱っている、まさに「花の宝石箱」の名に相応しい花の庭園なのですよ。」
クリス「へぇ~」
やっぱ王宮の庭園なだけあって希少な植物とかも扱ってんだな
そんなことを思っていると近くの植物が揺れ動くのが見えた
クリス「…誰?」
そう問えばそこから現れたのは…
???「おや?これはこれは、クリス第二王子殿下、久しぶりでございますね」
クリス「えっと……誰?」
ミレン「コホンッ彼はこの王宮の宮廷庭師のハル様でございます」
クリス「そう!ハルじい、久しぶり」
「ハル・ボワード」
この王宮の宮廷庭師である今年で……何歳だっけ?まぁ70歳超えのおじいちゃんだ
ハル「えぇお久しぶりでございます」
クリス「ハルじいはもうお仕事終わったの?」
ハル「いえ、まだ終わっておりません。今は休憩時間でございます」
クリス「そうなんだ」
クリス「あ、ねぇねぇあの木はなぁに?」
俺が指差すのはさっき少しだけ触れた「グラッサー」という木
"僕"の記憶的にはこの木の存在を書物でしか知らない。そう、この庭園にはなかったはずなんだ
クリス(大きさ的に植えてから数十年は経ってそうな樹木だ……)
不思議に思いハルに聞いてみた
ハル「あぁ、そういえばこちらの木がここに植えられたのはクリス様があの小屋に移住してからでしたね……」
クリス(やっぱり俺がいなくなってからか)
ハル「こちらの木、グラッサーはあのミクリアス公爵様からの贈り物でございます」
クリス「贈り物?」
ミクリアス公爵様って確か……王家と並ぶほどの権力を有する現貴族筆頭の1代限りの公爵家……だよな?
ハル「はい、どうやらフィシェル第二王子殿下の誕生日祝いに贈られたものだそうです」
クリス「ふーん……フィシェル第二王子殿下に…ねぇ……」
あいつら、こんな高価なものを送り合ったりするような仲だったか…?いや、もう既に俺というバグがあるんだから他のバグがあったりするかもしれないが……まぁ考えても良くわからんし、諦めるか。
ハル「おや?クリス様はもうフィシェル第二王子殿下のことを「フィシェル兄さん」とは呼ばないのですか?」
クリス「え?うん、フィシェル第二王子殿下からその呼び方をやめるように言われちゃったからね」
ハル「そうですか……ふむ、これもまた殿下達の成長というものでしょうか……だがしかし……なんとも歯がゆい…」
クリス「?」
クリス「まぁいーや、ハルじいまたね!」
ハル「はい、また今度会いましょうね」
クリス「うん!」
そう言って俺たちは別れた

クリス「………」
ハルじいと別れた俺はグラッサーの近くに寄った
近くでよく見るとわかるんだが……
ガラスのようにキラキラとしてる幹はどうやら氷だったらしく触ったらとても冷たいし、近くにいるだけで冷気が漂ってくる
幹の中では大地の水属性の霊力と水分が吸い上げられているのが見える
葉っぱは雪を葉の形にゆるくまとめたみたいな感じで面白い
クリス「すごい……綺麗……」
俺がそう言うと
ミレン「こちらの木は「グラッサー」と呼ばれる魔法樹の一つで、冬になれば「ジュエール」と呼ばれる果物が実ります」
と、さっきまで空気だったミレンがそう説明してくれた
ちなみに「ジュエール」っていうのはリンゴの一種で、赤い宝石みたいにキラキラなリンゴだ
クリス(美味しいのかな?食べてみたいな……)
なんてことを思っていたら……
???「クリス?」
クリス「え?」
???「お前が外に出てるなんて珍しいじゃないか…!」パァァァ!笑顔
???「お前に会えて兄さんは嬉しいよ」
なんでここにいるん?は?俺は嬉しくないが???
クリス「お久しぶりですね……ルフィア…第一王子殿下」
ルフィア「ん?なんでお前は僕のことをルフィア「第一王子殿下」なんて他人行儀みたいに呼ぶんだい?」
クリス「…え?」
ルフィア「前にも言っただろう?「ルフィア兄さん」と呼びなさい……と」なんか背後に般若がいる……
クリス「ヒエッ……あ、はい…ルフィア…兄さん」
ルフィア「うん、なんだい?」ニコニコ
め、めんどくせぇ~~!
「ルフィア・ファスティ・アレスティーナ」
アレスティーナ王国の現女王陛下の子供の第一王子
クリームイエロー髪と金の瞳が特徴的な王子さま
優しい王子様な物言いだけど実際は獰猛な肉食獣みたいな性格
定めた獲物は逃さないし、目的のためなら手段は選ばないやばいやつ
クリス(うん、こいつが優しい王子様とかありえねぇわ)
てか、なんかめっちゃバグってね??
フィシェル第二王子殿下は原作だともう少し柔らかい態度で「フィシェル兄さん」呼びを許してたし、逆にこのルフィア兄さんは原作では徹底的に僕のことを嫌っていて、「フィシェル第一王子殿下」どころか会話することすら忌み嫌って無視してくるからな……
なのに「嫌われ者の第三王子」に親しく話しかけてくるし……マジでバグってんな???
ルフィア「ねぇ……なんで僕と話してるのに他のこと考えてるの??」
クリス「???」
お前はヤンデレか???
クリス「いや…えっとぉ……ウーン………」
なんて言って逃げ出そう……
ミレン「……ルフィア殿下、クリス様はこれからおやつの時間ですので、失礼します」
クリス(え?俺に3時のおやつの時間あんの??いやまぁ3時じゃないかもしれないけど……)
ルフィア「そっか……じゃあまた今度、一緒にこの庭園で散歩でもしようね」
クリス「は、はい……」
ミレン「それでは」
そう言って俺たちはその場から離れた
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

最強βの俺が偽装Ωになったら、フェロモン無効なのに狂犬王子に求愛されました~前世武道家なので物理で分からせます~

水凪しおん
BL
前世は日本の武道家、今世は平民β(ベータ)のルッツ。 「Ωだって強い」ことを証明するため、性別を偽り「Ω」として騎士団へ入団した彼は、その卓越した身体能力と前世の武術で周囲を圧倒する。 しかし、その強さと堂々とした態度が仇となり、最強のα(アルファ)である第一王子・イグニスの目に止まってしまった! 「お前こそ俺の運命の番だ」 βだからフェロモンなんて効かないのに、なぜかイグニスの熱烈な求愛(物理)攻撃を受ける日々に突入!? 勘違いから始まる、武闘派β×最強王子のドタバタ王宮BLファンタジー!

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

【8話完結】帰ってきた勇者様が褒美に私を所望している件について。

キノア9g
BL
異世界召喚されたのは、 ブラック企業で心身ボロボロになった陰キャ勇者。 国王が用意した褒美は、金、地位、そして姫との結婚―― だが、彼が望んだのは「何の能力もない第三王子」だった。 顔だけ王子と蔑まれ、周囲から期待されなかったリュシアン。 過労で倒れた勇者に、ただ優しく手を伸ばしただけの彼は、 気づかぬうちに勇者の心を奪っていた。 「それでも俺は、あなたがいいんです」 だけど――勇者は彼を「姫」だと誤解していた。 切なさとすれ違い、 それでも惹かれ合う二人の、 優しくて不器用な恋の物語。 全8話。

ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学時代後輩から逃げたのに、大人になって再会するなんて!?

灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。 オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。 ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー 獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。 そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。 だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。 話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。 そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。 みたいな、大学篇と、その後の社会人編。 BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!! ※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました! ※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました! 旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」

届かない「ただいま」

AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。 「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。 これは「優しさが奪った日常」の物語。

もふもふ守護獣と運命の出会い—ある日、青年は異世界で大きな毛玉と恋に落ちた—

なの
BL
事故に巻き込まれ、雪深い森で倒れていた青年・ユナ。 命の危険に晒されていた彼を救ったのは、白銀の毛並みを持つ美しい人狼・ゼルだった。 ゼルは誰よりも優しくて、そして――独占欲がとにかく強い。 気がつけばユナは、もふもふの里へ連れていかれる。 そこでは人狼だけでなく、獣人や精霊、もふもふとした種族たちが仲良く暮らしており、ユナは珍しい「人間」として大歓迎される。 しかし、ゼルだけは露骨にユナを奪われまいとし、 「触るな」「見るな」「近づくな」と嫉妬を隠そうとしない。 もふもふに抱きしめられる日々。 嫉妬と優しさに包まれながら、ユナは少しずつ居場所を取り戻していく――。

王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)

かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。 はい? 自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが? しかも、男なんですが? BL初挑戦! ヌルイです。 王子目線追加しました。 沢山の方に読んでいただき、感謝します!! 6月3日、BL部門日間1位になりました。 ありがとうございます!!!

完結·氷の宰相の寝かしつけ係に任命されました

BL
幼い頃から心に穴が空いたような虚無感があった亮。 その穴を埋めた子を探しながら、寂しさから逃げるようにボイス配信をする日々。 そんなある日、亮は突然異世界に召喚された。 その目的は―――――― 異世界召喚された青年が美貌の宰相の寝かしつけをする話 ※小説家になろうにも掲載中

処理中です...