35 / 35
35.王女の足跡(最終話)
しおりを挟む「まーくん、また電柱にくっついて……」
「僕とリアの愛を止めないで」
「朝からどうつっこんでいいのかわからないよ」
バイト三昧の冬が明けて、春休み目前の早朝。
通学路の繁華街で、まーくんがいつものように電柱を抱きしめているのを見つけた。
秋斗がいたらきっと捨てていけばいいと言われるけど、なんとなく放っておけない私は、まーくんに駆け寄る。
けど、まーくんに近づく直前で、同じ制服の女の子にぶつかった。
「あ、すみません」
「いいえ。私もよそ見していたものですから」
とても綺麗な人だった。
目元のほくろが印象的な、癖一つない長髪の女の子。
私とぶつかった拍子に落としたのだろう。
足元のハンカチに気づいた私は、慌てて拾い上げるけど……。
「あの! 落としましたよ」
顔を上げた時にはもう、その綺麗な人はいなくなっていた。
「これ、どうしよう……ん?」
綺麗な人が落としたハンカチに何気なく視線を落とした私は──
そこに刺繍されている紋章を見て凍り付く。
「うそ……」
ガタガタと震え始めた体。
心臓が、止まるかと思った。
「どうしたの?」
「な、なんでもないよ……」
まーくんには精一杯強がってみたもの、体の震えはいっこうに止まらなかった。
なぜならその模様は……前世で私に刺客を送った王女様のものだったから。
「もしかして、さっきの人……わざとぶつかったの?」
恐怖の再来に、私はその場に座りこんでしばらく動けなかった。
「おはよう、リア」
「……お、おはよう」
「どうしたの、リア? 顔が真っ青だね」
教室に入るなり敏感な秋斗が、怪訝な顔をする。
今朝のことは、さすがに表情を隠すことができなかった。
「……ちょっと朝から混乱してて」
「その様子、混乱どころじゃないよ。震えてるよね? ……何があったのか、教えてくれる?」
「……」
きっと説明するより見せた方が早いだろう。
私が何も言わずに、今朝拾ったハンカチを見せると、秋斗は大きく見開いた。
「どうして……!? リア、このハンカチ、どこで手に入れたの?」
「実は……今朝、知らない人とぶつかって……その人が落としていったんだ」
「どんな人?」
「綺麗な人だったよ」
私が唇を震わせながら告げると、秋斗は場所も考えずに私を抱きしめる。
いつもだったら恥ずかしい気持ちになるところだけど、今は秋斗を突き飛ばす気力もなかった。
「リア、大丈夫。今度こそ僕が守るから」
「……」
「だから、これからしばらく一人になっちゃ駄目だよ」
「でも、家に帰ったら……」
「うちの別宅のマンションにくればいい」
「マンション?」
「うん。とりあえず今日は家に帰らないほうがいいよ。このハンカチが宣戦布告かもしれないし」
「でも、家族になんて言えばいいの?」
「その辺は僕と小金先生がなんとかするから、心配しないで」
「……うん」
その日、秋斗は気を遣って沢山喋りかけてくれたけど──私は見えない敵に怯えて、ほとんど耳に入らなかった。
***
「お邪魔します」
「リア、そんな固くならないで。この家には僕とリアしかいないから」
前世で私を殺した王家の紋章が入ったハンカチを拾ったことで、身の危険を感じた私は秋斗の言葉に甘えて、秋斗の別宅マンションに泊まることにした。
いつもなら、二人きりになることを躊躇う私だけど、その日は恐怖のあまり秋斗のことを意識する余裕なんてなかった。
秋斗のほうも、ずっと顔が強張っているのがわかる。それ以上に、秋斗の目には鮮烈な怒りの色が見えた。
私が客室の隅で固まっていると、そんな私を秋斗は抱きしめる。
「何があっても、今度こそ僕が守るから……」
痛いくらい強く抱きしめられて、私は身動きがとれなかったけど、秋斗の腕の中は少しだけ安心できた。
けど、前世を思い出すだけで怖くて、小刻みに震える体はいっこうに落ち着かなかった。
私を殺した、真っ黒な服を着た刺客──その人は私に隣国の王女の使いだと言って紋章を見せた。それをまた見ることになるなんて、思いもよらなかった。
「リア?」
「どうしよう……私、死にたくない」
言葉に出した途端、涙があふれた。
見苦しいくらい、涙を流す私を、秋斗はいっそう強く抱きしめる。
「リア……僕が守るから」
秋斗は何度も同じ言葉を繰り返す。
そうして私たちは抱き合ったまま一緒に眠った。
翌朝、気づくと秋斗が同じベッドの中にいて、少しだけ照れ臭い気持ちになる。
一緒に暮らしたら、毎日こんな感じなのかな? なんて、考えられるだけ少しだけ気持ちに余裕ができていた。
「おはよう、秋斗」
「……目が腫れてるね。今日は学校休みなよ」
「でも……今日だけ休んでも意味がないよ」
「そんなことはないよ。僕が今日中にハンカチの持ち主を割り出すから、リアはゆっくり休んで」
「今日中って……そんなことできるわけが」
「やってみせるよ。僕のリアを怖がらせるなんて、生きてることを後悔させてやる」
「あ……秋斗」
真っ黒な秋斗のオーラに若干引いていると、秋斗はにっこり笑って私の肩を嗅ぐような仕草をする。
「ちょ、ちょっと秋斗! こんな時に」
「愛を確かめるのに、こんな時も何もないよ」
「もう……」
おどけて笑う秋斗を見ていると、なんだか気持ちが楽になった。
きっとわざとだよね。
「じゃあ、僕は学校に行くから。絶対に部屋から出ちゃダメだよ?」
「うん、わかった」
秋斗は名残惜しそうに私にキスをして、客室を出ていった。
***
「小金先生」
「おや、相智くん。今日は大塚さんとそろってお休みだったんじゃないんですか?」
「実は、こんなものが」
学校の渡り廊下で出会うなり、秋斗は南人に一枚のハンカチを見せる。
その紋章を見た瞬間、南人は大きく見開いて信じられないという顔をする。
「なんと! 私はてっきり、新婚旅行にでも出かけたのかと」
「お前の妄想はどうでもいいから、とにかくこれを調べてほしいんだ」
「これは前世の……隣国王家の紋章ですね」
「これの持ち主は高校の制服を着ていたらしい。他にこの模様を見た者はいないか、調べてくれ」
「かしこまりました、王子殿下。今度こそ私が犯人を突き止めましょう」
すぐさま駆け出した南人を見送りながら、秋斗は唇を噛み締めた。
思い出せば、はらわたが煮えくり返る思いだった。
前世で堂々と王子の大切な人を殺した隣国の王女。
彼女にはそれ相応の報いを受けてもらったが、それでも怒りはおさまらず、結局王家ごと滅ぼした。
抑圧された民を扇動するのは簡単だった。重い税で苦しむ民を手助けすれば、勝手に隣国の王家を滅ぼしてくれたのだ。
おかげで王子は英雄と崇められたが、そんなことはどうでもよかった。
彼女を失くした傷はそんなことで埋められるはずもなかった。
「──相智くん! さっそくこの模様を見た人間を見つけましたよ」
授業間の短い休憩時間に、小金が秋斗の席にやってくる。
クラスメイトは何事かと秋斗の席を見ていたが、説明する気にもなれなかった。
「さすがだな。で、誰のものかわかったのか?」
「それが……この模様を見た人間は二名ほど存在しますが……どちらも誰かが落としたハンカチを見た程度だそうで」
「落とした相手を見た人間はいないのか?」
「落とした相手は男だったそうです」
「男? どういうことだ?」
「情報をかく乱するために、人を雇って落とさせたのでしょうか?」
「どうだろう……ん?」
「どうかしましたか? 相智くん」
「今、窓の外にリアを見たような」
***
五時限目の授業を終えた頃。
知らない番号からのショートメールで呼びだされた私──リアは、秋斗には内緒で登校していた。
本当は怖くて身のすくむ思いをしていたけど、「来ないなら、秋斗を殺す」という文面を見て、動かずにはいられなかった。
うちっぱなしのコンクリートの屋上にやってきた私は、腕を組んで待ち構える女の人の背中を見つける。
私はごくりと固唾を飲むと、その女の人の前に回り込んだ。
「呼びだしたのはあなたですか?」
すらりとしたパンツスーツに身を包んだその人は──今朝見た綺麗な学生ではなくて、隣のクラスの担任だった。
「そうよ、あなたを見ただけで虫唾が走るわ」
「どうしてあんなメッセージを?」
「わかりきったことよ。私は相智くんを愛しているの。だけどあなたは邪魔だわ。私たちは生まれる前から赤い糸で結ばれていたのに……あなたのせいで一緒になれないのよ」
「生まれる前から……転生前から知ってるってことだよね。なら、この人が王女様? でもハンカチを落とした人じゃない……」
「何をブツブツ言っているのか知らないけど、あなたは自分がどんな状況にいるのかわかっているのかしら?」
「え?」
女教師が指を鳴らすと、貯水槽の陰から知らない男子生徒が五人ほど現れる。
下品な笑みを浮かべる男の子たちに、嫌な予感しかしないけど──逃げることもできなくて、私は震える手で胸元を押さえた。
「相智くんを振り向かせるには、まずはあなたをボロボロに──」
「そこまでだ!」
知らない男の子たちが私に手を伸ばしたその時、秋斗が屋上に現れる。
走ってきたのだろう。息を切らした秋斗は怖い顔でこちらを見ていた。
そして秋斗の後ろから駆けつけた南人兄さんが、秋斗の隣で竹筒を構えると──私を取り囲んでいた男の子たちがいっせいに倒れた。
見ると、気絶した男の子たちの首には太い針が刺さっている。
南人兄さんが親指を立てる中、女教師が動揺し始める。
「え? 相智くん? どうしてここに……」
「こんな大人数で移動したら、目立つに決まっているでしょう。クラスメイトがあなたの不穏な動きを教えてくれたんだ」
「相智くん……私は誰よりもあなたを愛しているのよ」
「僕にケンカを売ることがどういうことかわかってないみたいですね」
「殿下。あなたの手を煩わせるほどでもありません。ここは私が……」
「けど、僕は怒っているんだ……僕の可愛いリアを怖がらせるなんて、許せないからね。僕が直々に、社会的に抹殺してあげますよ。覚悟してください。明日にはもう、あなたの席はこの学校にはありませんから」
「あ、相智くん?」
「本当にあなたはバカな教師ですね。相智くんを怒らせるなんて」
「……秋斗」
ホッとした以上に、秋斗の恐ろしい一面を見てしまった私が、少なからずドン引きしていると、秋斗がこちらに寄ってくる。
「リア、何も怖いものなんてないからね。僕が必ず君を守るから、安心して僕と一緒にいてね」
いや、今一番怖いのはあなたなんですけど。
とは言えなくて、私はとりあえず小さく頷いた。
それに、気になったのは──
「でもハンカチの持ち主はまだ見つかってないよ」
「え? 彼女じゃないの?」
「違うよ。私がぶつかったのは、あの人じゃない」
「じゃ、王女は別にいるってこと?」
秋斗の目がみるみる釣り上るのを見て、私は黙りこむ。
心強い味方なのに、それ以上に怖いと思ってしまった。
そんな中、
「リア!」
「まーくん?」
「やっと見つけた」
なぜかまーくんが現れた。
まーくんはこの状況が見えていないのか、秋斗のところに走り寄る。
「どうしたの、まーくん?」
「もうすぐリアの誕生日でしょ? だからプレゼントを持ってきたんだ」
「プレゼント? 私の誕生日はとっくに終わったけど。もしかして、秋斗の誕生日の? ……でもないよね」
「リア、これ受け取って」
まーくんは紙袋を秋斗に差し出した。
秋斗はそれを掴むと、中身も見ずに小金先生に渡した。
「小金先生、捨てておいてください」
「かしこまりました」
「ちょっと! 可哀相だよ。せめて中身くらい見てあげてよ」
「わかった、見てすぐに捨てる──って……これは」
秋斗が雑に扱った紙袋の中には、ハンカチがあった。
しかもそのハンカチには亡国の紋章があって、私が先日見たものと同じ模様だった。
「まーくん……どうしたの、これ」
「カッコいい柄でしょ? ネットで見つけたんだ。隣国に滅ぼされた小さな王家の紋章だって」
「じゃあ、さきほど聞いた証言の、ハンカチを落とした男とは……田橋くんのことだったのですか?」
「私がぶつかった女の子が落とした物じゃなかったんだ……」
「そういうことか……全く、田橋はどこまで人を振り回すんだ」
「ごめんね、秋斗……私の早とちりで」
「いや、リアと一緒に眠れて良かったよ」
「そこは『何もなくて良かった』でしょ」
「ごめん、つい本音が」
「今日は家に帰るからね」
「せっかくだから、もう少し泊まっていきなよ」
「ええ! やだよ」
「けっこう頑張ったのに」
「ごめん……でも(秋斗怖いし)」
「一緒に暮らすんだから、今から慣れておかないとね」
「何に!?」
その後も私と秋斗には色んなことがあったけれど、前世の分まで幸せになれたことは、言うまでもなかった。
71
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(65件)
あなたにおすすめの小説
寵愛の花嫁は毒を愛でる~いじわる義母の陰謀を華麗にスルーして、最愛の公爵様と幸せになります~
紅葉山参
恋愛
アエナは貧しい子爵家から、国の英雄と名高いルーカス公爵の元へと嫁いだ。彼との政略結婚は、彼の底なしの優しさと、情熱的な寵愛によって、アエナにとってかけがえのない幸福となった。しかし、その幸福を妬み、毎日のように粘着質ないじめを繰り返す者が一人、それは夫の継母であるユーカ夫人である。
「たかが子爵の娘が、公爵家の奥様面など」 ユーカ様はそう言って、私に次から次へと理不尽な嫌がらせを仕掛けてくる。大切な食器を隠したり、ルーカス様に嘘の告げ口をしたり、社交界で恥をかかせようとしたり。
だが、私は決して挫けない。愛する公爵様との穏やかな日々を守るため、そして何より、彼が大切な家族と信じているユーカ様を悲しませないためにも、私はこの毒を静かに受け流すことに決めたのだ。
誰も気づかないほど巧妙に、いじめを優雅にスルーするアエナ。公爵であるあなたに心配をかけまいと、彼女は今日も微笑みを絶やさない。しかし、毒は徐々に、確実に、その濃度を増していく。ついに義母は、アエナの命に関わるような、取り返しのつかない大罪に手を染めてしまう。
愛と策略、そして運命の結末。この溺愛系ヒロインが、華麗なるスルー術で、最愛の公爵様との未来を掴み取る、痛快でロマンティックな物語の幕開けです。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
イケメン警視、アルバイトで雇った恋人役を溺愛する。
楠ノ木雫
恋愛
蒸発した母の借金を擦り付けられた主人公瑠奈は、お見合い代行のアルバイトを受けた。だが、そのお見合い相手、矢野湊に借金の事を見破られ3ヶ月間恋人役を務めるアルバイトを提案された。瑠奈はその報酬に飛びついたが……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
なんと!そういうオチ!
でも隣の担任も地味に怖かったっす…
秋斗王子カッコよかった👑
なんと言っても、南人兄さんの吹き矢よ!
命中率100%だったのに…まーくんが避けたwww
ワチャワチャな出演者たちに
たくさん楽しませてもらいました(* 'ᵕ' )☆
keco様
そういうオチでした(笑)
隣の担任、学生相手に何を言ってるんだか…。
南人は安定の吹き矢職人でした。
でもまーくんが避けることもあるという…。
普通の人間なら避けられません🤣
最後まで読んでくださった上に、嬉しいお言葉までありがとうございます😭
うわぁ!リアちゃんのトラウマ王女!
と思ったら勘違いでしたかε-(´∀`;)ホッ
結局何があっても秋斗はリアちゃんを全力で守るしラブラブですね💕
そしてまーくんはまーくんですね!
(ひらがなだらけでよみにくい)
嗅覚すごいのに何故電柱と間違えるのか謎のまま…
南人兄さんも久しぶりに活躍しました(失礼)
何事もなくて良かったです♪
てか、え?終わっちゃったー😭
毎日楽しかったです!
新作も楽しみにしてます、ありがとうございました!コメント長くてすみません💦
こぉぷ様
リアのトラウマ王女は、リアの勘違いでした。
まーくんも紛らわしいことをしてくれました。
何があっても今度こそ秋斗が守ってくれるようです。もうあんな惨劇にはなりません。
まーくんはまーくんですね(笑)
嗅覚はちゃんと使えるんでしょうか。
秋斗とリアを区別できる日はおそらく来ないでしょう。←
南人もバッチリ活躍しましたが、ここで終了です。
嬉しいお言葉ありがとうございます😭
たくさんのコメント沁みます!!
新作も明日あたり投下しますので、よろしくお願いします!
本当にありがとうございました!!!
まーくんも平凡ではない気がします
まーくんのバカー!
なんてことを!
泣いても許さないんだからー!
って……思わず許しそうな泣き方するな…
可愛いぞ まーくん!
レーシックの効果……🤣
流石まーくん!
最後は拗ねた秋斗の罠な気が……
こぉぷ様
確かに、まーくんも平凡ではないです(笑)
リアの感覚もだいぶおかしくなってます。
思わず許しそうな泣き方🤣
まーくんはある意味、秋斗よりあざといかもしれません。
レーシックの効果は短かったですね。
なんだったんでしょうか。
拗ねた秋斗も要注意です。
相変わらずなノリでした。
いつもありがとうございます!!!