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会いたくて(後編)
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「ほら、あの人がオーナーだよ。行っておいで」
近くにあるオシャレなカフェに連れて来られた私は、ドキドキしながら店内を見回す。けど、しばらくして——アキトに背中を押された。
「え? 行くっていったって」
「ほら、大丈夫だから、行っておいで」
「ちょ、ちょっと!」
アキトに背中を押されて足を進めた私は、カフェのレジにいる店長さんらしき人の前に出てしまう。
店長さんは、私を見るなり首を傾げていた。
「あの……すみません」
「なんだい? ああ、もしかしてバイトの面接に来たのかな?」
「……はい」
「いつから入れる?」
「え? あの、面接は?」
「今は猫の手も借りたいくらい忙しい時期だから、さっそく入ってもらえると助かるよ」
「……はあ」
なぜかすんなりとバイトが決まったので、私はその日の午後から働くことになった。
「い、いらっしゃいませ」
しかも私の担当は店頭販売。全てが初めてのことすぎて、緊張の連続だった。
「あの、モンブラン二つとショートケーキ三つで」
「は、はい。かしこまりました」
ショーケースの裏側に立った私は、慣れないながらも、お客さんの対応に追われた。
そんな私に、ショーケースの向こう側にいるアキトが小声で告げる。
「頑張れ、絵美」
「うるさい」
こうして私は、流されるまま初バイトで一日が暮れた。
そして、
「今日は本当にありがとう。初日から入ってくれて、助かったよ。これは残りものだけど、持って帰ってくれるかな?」
「え? いいんですか?」
店長からケーキをもらった私は、悩みなんて嘘みたいに、満面の笑みで帰宅したのだった。
「ただいま」
「おかえりなさい」
キッチンにいるママは、相変わらず忙しそうに調理していた。
けど、言わずにはいられなかった。
「あのね、ママ。私、今日初めてバイトしたんだ」
「え? バイト?」
「そうだよ。友達の紹介で、ケーキ屋さんのバイトに入ったの」
「嬉しそうな顔しちゃって。そんなに楽しかったの?」
「うん。ケーキ眺めるだけでも幸せだったよ」
「良かったじゃない。でもこれからは、バイトを始める前に報告してほしいな」
「ごめんなさい」
「でも社会勉強自体は悪いことではないわ。頑張りなさい」
「うん」
そして次の日も、その次の日も、私はカフェで働いた。
バイトなんてしたことがなかったから、不安だったけど、思い切ってやってみて良かった。それもこれもアキトのおかげで——それを伝えるために再び公園に来たわけだけど。
その日の朝は、アキトの姿が見当たらなかった。
「どうしよう。連絡先聞いとけばよかったな」
そんな風に困っていると、ちょうどその時、アキトが姿を現す。
「どうしたの?」
「あ、アキト」
「また新しい悩みでもあるの? 僕を呼んだよね?」
「違うの、お礼を言いたかったから」
「お礼?」
「うん。私、わかったの。最高のパティシエになりたいんじゃなくて、お菓子を作ることができれば、それでいいんだって」
「どう違うの?」
「全然違うよ。私、パティシエは天才しかなれないと思ってたんだ」
「そっか。でも僕は、きっと絵美にも才能があると思うよ」
「でも私、下手のもの好きだし」
「そうじゃなくて、絵美は真心をこめて作る才能があると思うよ」
「それは私が作ったお菓子を食べてみて言ってよ——今度はね、厨房にも入らせてくれるんだって」
「へぇ、そっか」
その日、アキトは笑っていたけど、どこか悲しげに見えたのは気のせいだろうか?
最初はとんでもない再会だと思ったけど、アキトに会えて本当に良かったと思う。アキトは私を夢に導いてくれたんだから。
しかもアキトは、その後もいろんなケーキ屋さんを紹介してくれた。
いろいろなお菓子を見ることができて幸せだった。カフェの店長さんの計らいもあって、他店の厨房を見せてもらうこともできたし、私の夢はパティシエの方向で動き出していた。
————そんな矢先だった。
「進路調査票、そろそろ提出しないと。専門学校の見学も行きたいな……そういえば、アキトって子供の頃の友達なんだよね? 卒アルにいるかな?」
休日で自室にいた私は、幼稚園の卒アルに手を伸ばす。すると、挟んでいた私の絵が床に落ちた。
「あ、うっかり踏んじゃった。……って、あれ? どういうこと?」
卒アルに挟んでいた私の絵。
なぜかそこには私しかいなかった。
「あれ? 確かにこれ、私と誰かの絵だったよね? なんで私しかいないの?」
しかも卒アルには、アキトの名前がどこにもなくて。動揺した私は、繰り返しページを開いた。
「幼稚園じゃないのかな? だったら、小学校の卒アルにいるかな?」
私は小学校のアルバムを開く。けど、やはりどこにもアキトはいなかった。
「どうして? アキトはいったい、誰なの? ……でもまあ、明日また聞けばいいかな?」
そしてその翌日も、公園に向かった私だけど——アキトは現れなかった。
「連絡先も教えてくれなかったし。実は私、嫌われてるのかな?」
それから毎日のように通っても、アキトに会うことができず。思い切ってカフェの店長さんに連絡先を尋ねてみたけど。
「アキト? 誰だい、それは」
「え? だって、アキトの紹介でここのバイトに応募したのに……」
「紹介? どういうこと?」
「私が初めてきた日、一緒に男の子もいましたよね?」
「いや、君一人だったよ?」
「……え」
店長さんの言葉に、私の顔がみるみる青ざめる。
思い返してみると、アキトがオーナーと喋っているところを一度も見ていないのだ。
私はアキトが紹介してくれた他のケーキ店を回ってみるけど、誰一人としてアキトを知っている人はいなかった。
「これは、どういうこと?」
私はその衝撃の事実に、震えが止まらなかった。
「アキトは何者なの? もしかして私が空想で作りだした人? 私、病気なのかな?」
あんなに親身になってくれたアキトが現実にいないと知って、涙が出た。
いつか私が作ったお菓子を食べさせてあげる。そう約束したのに……。
「ただいま」
「おかえりなさい。あら、どうしたの? なんだか暗い顔して」
一日アキトを探し回って、帰宅する頃にはすっかり遅くなっていた。
気遣うように顔を覗き込んでくるママに、私はアキトのことを訊ねる。
「うん、ちょっと……ママはアキトのこと、知らないよね?」
誰もアキトを知らないことに、諦めていた私だけど、ママは驚いた顔をする。
「アキト? アキトがどうしたの?」
「え……ママ、知ってるの? アキトのこと」
「覚えてるに決まってるでしょう。仮にも私のお腹で生きていた子ですもの」
「ママのお腹の中?」
「そうよ。あなたがアキトと名付けたんだから」
「私が……アキトと……あ! 思い出した」
私は慌てて幼稚園の卒アルを探した。そこに挟んでいた一枚の絵。それは、私しかいないけれど——元は私とアキトの絵だった。
弟ができるのを楽しみにしていたあの頃。
毎日弟と私の絵を描いては、ママやパパに見せていた。
その頃はまだ子供だったから、同じ幼稚園に通えると思ってたんだよね。
けど、アキトは結局、切迫流産で生まれてくることはなくて……。
私は一人になったその絵に、再びアキトの絵を描き足した。
私の夢は、もしかしたらアキトの夢でもあったのかもしれない。
「絵美、大丈夫?」
心配して部屋を覗きにきたママに、私は笑顔を向ける。
「うん、大丈夫だよ。私決めた」
「何を?」
「やりたいこと全部やるの」
だから見ていてね、秋兎。
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そんな私に、ショーケースの向こう側にいるアキトが小声で告げる。
「頑張れ、絵美」
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こうして私は、流されるまま初バイトで一日が暮れた。
そして、
「今日は本当にありがとう。初日から入ってくれて、助かったよ。これは残りものだけど、持って帰ってくれるかな?」
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「ただいま」
「おかえりなさい」
キッチンにいるママは、相変わらず忙しそうに調理していた。
けど、言わずにはいられなかった。
「あのね、ママ。私、今日初めてバイトしたんだ」
「え? バイト?」
「そうだよ。友達の紹介で、ケーキ屋さんのバイトに入ったの」
「嬉しそうな顔しちゃって。そんなに楽しかったの?」
「うん。ケーキ眺めるだけでも幸せだったよ」
「良かったじゃない。でもこれからは、バイトを始める前に報告してほしいな」
「ごめんなさい」
「でも社会勉強自体は悪いことではないわ。頑張りなさい」
「うん」
そして次の日も、その次の日も、私はカフェで働いた。
バイトなんてしたことがなかったから、不安だったけど、思い切ってやってみて良かった。それもこれもアキトのおかげで——それを伝えるために再び公園に来たわけだけど。
その日の朝は、アキトの姿が見当たらなかった。
「どうしよう。連絡先聞いとけばよかったな」
そんな風に困っていると、ちょうどその時、アキトが姿を現す。
「どうしたの?」
「あ、アキト」
「また新しい悩みでもあるの? 僕を呼んだよね?」
「違うの、お礼を言いたかったから」
「お礼?」
「うん。私、わかったの。最高のパティシエになりたいんじゃなくて、お菓子を作ることができれば、それでいいんだって」
「どう違うの?」
「全然違うよ。私、パティシエは天才しかなれないと思ってたんだ」
「そっか。でも僕は、きっと絵美にも才能があると思うよ」
「でも私、下手のもの好きだし」
「そうじゃなくて、絵美は真心をこめて作る才能があると思うよ」
「それは私が作ったお菓子を食べてみて言ってよ——今度はね、厨房にも入らせてくれるんだって」
「へぇ、そっか」
その日、アキトは笑っていたけど、どこか悲しげに見えたのは気のせいだろうか?
最初はとんでもない再会だと思ったけど、アキトに会えて本当に良かったと思う。アキトは私を夢に導いてくれたんだから。
しかもアキトは、その後もいろんなケーキ屋さんを紹介してくれた。
いろいろなお菓子を見ることができて幸せだった。カフェの店長さんの計らいもあって、他店の厨房を見せてもらうこともできたし、私の夢はパティシエの方向で動き出していた。
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「進路調査票、そろそろ提出しないと。専門学校の見学も行きたいな……そういえば、アキトって子供の頃の友達なんだよね? 卒アルにいるかな?」
休日で自室にいた私は、幼稚園の卒アルに手を伸ばす。すると、挟んでいた私の絵が床に落ちた。
「あ、うっかり踏んじゃった。……って、あれ? どういうこと?」
卒アルに挟んでいた私の絵。
なぜかそこには私しかいなかった。
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私は小学校のアルバムを開く。けど、やはりどこにもアキトはいなかった。
「どうして? アキトはいったい、誰なの? ……でもまあ、明日また聞けばいいかな?」
そしてその翌日も、公園に向かった私だけど——アキトは現れなかった。
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「アキト? 誰だい、それは」
「え? だって、アキトの紹介でここのバイトに応募したのに……」
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あんなに親身になってくれたアキトが現実にいないと知って、涙が出た。
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「え……ママ、知ってるの? アキトのこと」
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「そうよ。あなたがアキトと名付けたんだから」
「私が……アキトと……あ! 思い出した」
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けど、アキトは結局、切迫流産で生まれてくることはなくて……。
私は一人になったその絵に、再びアキトの絵を描き足した。
私の夢は、もしかしたらアキトの夢でもあったのかもしれない。
「絵美、大丈夫?」
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