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4章 偽りの歴史
172話 馬車の中で
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俺達は今、馬車に乗っている。運転している御者は、アレクサンダーが買収したカートライトの御者だ。
乗っている馬車は、現在カートライトの中央都市へと向かっている。馬車に乗っているのは、俺とドゥークの2人。仲の悪い俺達の間に自然と話は生まれなかった。
「・・・・・・」
「・・・・・なあ、ドゥーク」
「何だ?つまらん話なら無視するぞ」
「なら良いや・・・」
「・・・・・・いや、しろよ。そこはムキになってするだろ普通に考えて」
「なら、そう言ってくれよ。・・・んで、本題なんだけど、もしかしてザラ王女すごい怒ってた?」
「どうしてそう思うんだ?」
「いや、何だか言葉の1つ1つに怒気が混じってたような気がするんだ。アンタに怒ってる理由は分かるんだけど、何で俺に怒ってるんだ?」
「何故私なら分かるんだ・・・いや、流石に分かるか」
思いっきりザラ王女に理由を口にされてたしね。
「多分だけど、お前嫉妬されてんだよ」
「嫉妬?理由が分からないや」
「ザラ王女はな、ナックルに惚れてるんだよ。だからあいつに執着してるんだ」
今、バラバラになっていたピースが全てピタリとおさまった感覚に襲われた。それだ。ナックルが精神的に追いやられるくらいザラ王女に酷使されているのらそれが理由だったんだ。
「2人は幼馴染で、昔はよく遊んでたんだってよ。私が訪問する時はいつも居留守を使われていたから最近まで知らなかったが」
「心が汚い事を見抜かれたんじゃない?」
「そうだな」
「言い切ったな。根拠は?」
「ザラ王女は読心魔法の使い手だ。つまり、心が読めるってわけ。だから、カードゲームもボードゲームも無双状態だ。私でも一体しかボードゲーム似は一回しか買ったことがない」
「いや、勝ったことあるのかよ。心読める相手に勝てたってすごいな」
ちょっと見直したかもしれない。
「それにしても、諜報員ぶっ殺してる奴って一体何者なんだ・・・おい、ファルコ。お前何か知ってるんだろ?カートライト人なんだから」
「知らないよ。土地は広大なんだから全部の事件や事象なんか覚えられないよ。アンタだって覚えられないだろ?」
「いや、簡単だろ」
「・・・全員がアンタみたいな奴だとは限らないだろ」
「ふむ、それもそうか・・・おっ、着いたみたいだな。憎きカートライトの中央都市に」
外から賑わう声が聞こえてくる。既に都市の中に入っているのだろう。
「着いたのは良いけど、その見た目はどうするんだ?どう見てもベルム族だぞ」
ここで、潜伏依頼の1番の問題に引っかかった。そういえば、諜報員というのもどうやって潜伏しているのだろうか?
「慌てるな、凡人。こうやってカートライト人に化けるんだよ!『インパソ』」
体に手から発生した魔法の粉を体にまぶすと、ドゥークの体は変化を始め、カートライトの中年の姿へと変貌の遂げる。変身の魔法のようだ。
「ふふんっ、どうだ?ファルコ・ブレイヴ。中々やるだろ?」
「いや、これ誰でもできるんでしょ?口ぶりからして。諜報員も勿論」
「皆まで言うな、つまらんだろう。ほら、行くぞ」
1番の問題はあっさりと解決したみたいだ。
乗っている馬車は、現在カートライトの中央都市へと向かっている。馬車に乗っているのは、俺とドゥークの2人。仲の悪い俺達の間に自然と話は生まれなかった。
「・・・・・・」
「・・・・・なあ、ドゥーク」
「何だ?つまらん話なら無視するぞ」
「なら良いや・・・」
「・・・・・・いや、しろよ。そこはムキになってするだろ普通に考えて」
「なら、そう言ってくれよ。・・・んで、本題なんだけど、もしかしてザラ王女すごい怒ってた?」
「どうしてそう思うんだ?」
「いや、何だか言葉の1つ1つに怒気が混じってたような気がするんだ。アンタに怒ってる理由は分かるんだけど、何で俺に怒ってるんだ?」
「何故私なら分かるんだ・・・いや、流石に分かるか」
思いっきりザラ王女に理由を口にされてたしね。
「多分だけど、お前嫉妬されてんだよ」
「嫉妬?理由が分からないや」
「ザラ王女はな、ナックルに惚れてるんだよ。だからあいつに執着してるんだ」
今、バラバラになっていたピースが全てピタリとおさまった感覚に襲われた。それだ。ナックルが精神的に追いやられるくらいザラ王女に酷使されているのらそれが理由だったんだ。
「2人は幼馴染で、昔はよく遊んでたんだってよ。私が訪問する時はいつも居留守を使われていたから最近まで知らなかったが」
「心が汚い事を見抜かれたんじゃない?」
「そうだな」
「言い切ったな。根拠は?」
「ザラ王女は読心魔法の使い手だ。つまり、心が読めるってわけ。だから、カードゲームもボードゲームも無双状態だ。私でも一体しかボードゲーム似は一回しか買ったことがない」
「いや、勝ったことあるのかよ。心読める相手に勝てたってすごいな」
ちょっと見直したかもしれない。
「それにしても、諜報員ぶっ殺してる奴って一体何者なんだ・・・おい、ファルコ。お前何か知ってるんだろ?カートライト人なんだから」
「知らないよ。土地は広大なんだから全部の事件や事象なんか覚えられないよ。アンタだって覚えられないだろ?」
「いや、簡単だろ」
「・・・全員がアンタみたいな奴だとは限らないだろ」
「ふむ、それもそうか・・・おっ、着いたみたいだな。憎きカートライトの中央都市に」
外から賑わう声が聞こえてくる。既に都市の中に入っているのだろう。
「着いたのは良いけど、その見た目はどうするんだ?どう見てもベルム族だぞ」
ここで、潜伏依頼の1番の問題に引っかかった。そういえば、諜報員というのもどうやって潜伏しているのだろうか?
「慌てるな、凡人。こうやってカートライト人に化けるんだよ!『インパソ』」
体に手から発生した魔法の粉を体にまぶすと、ドゥークの体は変化を始め、カートライトの中年の姿へと変貌の遂げる。変身の魔法のようだ。
「ふふんっ、どうだ?ファルコ・ブレイヴ。中々やるだろ?」
「いや、これ誰でもできるんでしょ?口ぶりからして。諜報員も勿論」
「皆まで言うな、つまらんだろう。ほら、行くぞ」
1番の問題はあっさりと解決したみたいだ。
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