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4章 魔王の肩書きを持つ少女
64話 あんたもかよ
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「城をうろちょろしてて大丈夫?バールさんにどやされない?」
「いえ、今はバール様から任された仕事をしてるのでご心配なく」
「城の中をうろちょろする仕事?そんなの聞いたことないなぁ・・・本当は誰からだい?」
「・・・すみません。いくら幹部だからといって教えるわけにはいきません」
今回の調査対象は幹部4人。スネイクさんには話す事はできない。
「うーん・・・じゃあ、当てても良いかな?多分、魔王様からでしょ?」
「ッッ!?」
「おっ、当たったみたいだね~」
1発でズバリと当てられてしまってせいで、つい驚いてしまった。
「いやね、私領地持ってなかったから、ずっと魔王様の近くにいたんだよね。そしたら、最近になって寝てる時にうなされるようになったってメイドの人達から話を聞けたのさ」
恐らく、予知夢だろう。自分が殺される夢で、うなされない者なんかいない。
「日に日に酷くなってくらしくてね、ついには寝言まで言い出すようになったらしいんだよ。『殺すな、来るな』って感じのね」
最近になって鮮明になってきたと言ってたな。寝言を発するぐらいリアルな夢だったのか。
「それで、何十年も世話をしてるメイドさんに聞いてみたらあら不思議!魔王様には予知夢があるきた!しかも、命中率は驚異の90%!10%は自分で捻じ曲げたとか!」
「その話からどうやって、僕の任務が魔王様からもらったものだと分かったんです?」
「寝言から殺される夢だと推測。それを事前に防ごうとするために何かするだろうなって思ってた矢先の君の登場さ」
良いタイミングで僕が現れたというわけか。さて、どうしたものか・・・。
「さっきの発言からして、私が、魔王様を殺そうとしてると疑ってるみたいだね」
「・・・すみません」
「謝らなくて良いよ、慣れてるから!ただ、残念だけど私じゃないよ?」
「そう言われても信じるのは難しいですよ・・・あ、別にスネイクさんだからとかいうのではありませんよ?」
容疑をかけている人間に、私は味方だ信じてくれと言われても、まず最初に疑うのが当たり前というもの。
特に、スネイクさんは前例がある上に、身の潔白を証明する物もない。信じろというには些か無理があるんじゃないか?
「証拠か・・・証明ね・・・そういえば、魔王様に何かされた?」
「合図1つで爆発する魔法ならつけられましたよ。ほら」
魔王様の地雷魔法は、普段は消えるけど、魔力を全身で循環させると、赤く光る。なんだか不気味で仕方がない。
「やっぱり?・・・実は私もなんだよ」
スネイクさんの体のあちこちに赤くて丸い模様が光り出す。僕のと同じ物だ。
「スネイクさんも魔王様から頼まれていたんですか?裏切り者探し」
「いや、私はただのお仕置き。そんでもって、かけている事を忘れられてる状態」
なんだ。ただの自業自得か。けど、彼の命が魔王様の手の平の上にあるのは間違いない。裏切らない事は信用して良いだろう。
「因みになんのお仕置きなんです?」
「贈り物に、地上世界の絵本数冊贈与したらこうなっちゃった☆」
一体何がしたいんだろう。この人は。
「いえ、今はバール様から任された仕事をしてるのでご心配なく」
「城の中をうろちょろする仕事?そんなの聞いたことないなぁ・・・本当は誰からだい?」
「・・・すみません。いくら幹部だからといって教えるわけにはいきません」
今回の調査対象は幹部4人。スネイクさんには話す事はできない。
「うーん・・・じゃあ、当てても良いかな?多分、魔王様からでしょ?」
「ッッ!?」
「おっ、当たったみたいだね~」
1発でズバリと当てられてしまってせいで、つい驚いてしまった。
「いやね、私領地持ってなかったから、ずっと魔王様の近くにいたんだよね。そしたら、最近になって寝てる時にうなされるようになったってメイドの人達から話を聞けたのさ」
恐らく、予知夢だろう。自分が殺される夢で、うなされない者なんかいない。
「日に日に酷くなってくらしくてね、ついには寝言まで言い出すようになったらしいんだよ。『殺すな、来るな』って感じのね」
最近になって鮮明になってきたと言ってたな。寝言を発するぐらいリアルな夢だったのか。
「それで、何十年も世話をしてるメイドさんに聞いてみたらあら不思議!魔王様には予知夢があるきた!しかも、命中率は驚異の90%!10%は自分で捻じ曲げたとか!」
「その話からどうやって、僕の任務が魔王様からもらったものだと分かったんです?」
「寝言から殺される夢だと推測。それを事前に防ごうとするために何かするだろうなって思ってた矢先の君の登場さ」
良いタイミングで僕が現れたというわけか。さて、どうしたものか・・・。
「さっきの発言からして、私が、魔王様を殺そうとしてると疑ってるみたいだね」
「・・・すみません」
「謝らなくて良いよ、慣れてるから!ただ、残念だけど私じゃないよ?」
「そう言われても信じるのは難しいですよ・・・あ、別にスネイクさんだからとかいうのではありませんよ?」
容疑をかけている人間に、私は味方だ信じてくれと言われても、まず最初に疑うのが当たり前というもの。
特に、スネイクさんは前例がある上に、身の潔白を証明する物もない。信じろというには些か無理があるんじゃないか?
「証拠か・・・証明ね・・・そういえば、魔王様に何かされた?」
「合図1つで爆発する魔法ならつけられましたよ。ほら」
魔王様の地雷魔法は、普段は消えるけど、魔力を全身で循環させると、赤く光る。なんだか不気味で仕方がない。
「やっぱり?・・・実は私もなんだよ」
スネイクさんの体のあちこちに赤くて丸い模様が光り出す。僕のと同じ物だ。
「スネイクさんも魔王様から頼まれていたんですか?裏切り者探し」
「いや、私はただのお仕置き。そんでもって、かけている事を忘れられてる状態」
なんだ。ただの自業自得か。けど、彼の命が魔王様の手の平の上にあるのは間違いない。裏切らない事は信用して良いだろう。
「因みになんのお仕置きなんです?」
「贈り物に、地上世界の絵本数冊贈与したらこうなっちゃった☆」
一体何がしたいんだろう。この人は。
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