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☆ハッピーエンド・・・?
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その日からは学校行ってもずっと上の空だった
「おーい!悠?聞いてるか?」
「...え?あぁ、ごめん聞いてなかった」
「だろうな、今日ずっとぼーっとしてるぞ?」
「やっぱり?」
「あぁ、なんかあったのか?」
「いや、なんも」
「ならいいけど、なんかあったら言えよ!聞いてやるくらいは出来るから」
「ありがとう」
俺いい友達持ったな・・・
**
家に帰った
リビングを開けた
「ただいま」
『おかえり!』
一瞬朔にそー言われた気がした
でも、そこに朔は居なかった
帰ったら全て元通りとは行かないか・・・
そもそも、朔が来る前に戻っただけだ
それなのに・・・
なんで寂しいとか考えるんだろう
そうしてどこか欠けた気持ちのまま数日すぎた
家に帰る度に何故かため息が出た
部屋を片付ける訳でもないのに・・・
ふと朔がずっと占領してたソファが目に付いた
最近は帰ってもそのまま寝てる事が多くて気にしてなかった
そのまま転がってみた
朔はソファにいつもいたか俺は座ってなかった
そのまま置いてある朔がお気に入りだったタオルをかぶってみた
朔の匂い・・・
キスした時とか近づいた時に感じてた
暖かくて、干したての布団みたいな匂い
タオルをかぶってたまま、寝返りを打った
「早く帰ってこいよ・・・迷惑じゃないから・・・
居ないと寂しいだろ・・・」
カタン
ベランダから音がした
振り返ると
「朔...?」
そこにはばつが悪そうな顔した朔がいた
スっと窓をすり抜けて
俺の横に立った
「朔?どこ行ってたんだよ!急に居なくなるなよ寂しいし、不安になるじゃん」
「ごめん、ただ迷惑かけたから出ていった方がいいと思って」
「最初はいた方が迷惑だったけど、1人じゃなくなって家に帰るのが楽しみだったんだよ」
あれ、俺そんなふうに思ってたんだ
「だから、いてほしい」
「また迷惑かけるかもだよ・・・それに神様だってのも怪しいやつだした」
「嫌だっていっほしいの?
神様だってのはなんかどうでもいいんだよ
ずっとここにいて欲しい、朔が飽きるまで」
そう言って朔を見つめると、困ったようなあの時の泣きそうな顔をしていた
少し悩んで、決意を決めたような顔をした
「分かった、もう泣かせないようにするよ」
綺麗な親指で俺に顔を撫でた
その指には透明な液体がついていた
「あれ?俺泣いてる?」
「うん...」
気づかなかった
最近は泣いてばかりだ
「ねぇ、キスしていい?」
「うん、あの・・・舌入れるヤツやって欲しい」
「えっ?」
「その、気持ちよかった・・・」
朔がニヤって笑った
「もっと気持ちいいことしてやるよ」
「えっ!?あっ、ちょっ・・・んっ」
「んっ、なぁ、僕だけのものになる覚悟ある?」
「大丈夫だよ・・・だって・・・」
今までは嫌いだった・・・
けどこれはきっとこーゆーことだろう・・・
「だって、俺朔のこと好きだから」
朔は不意をつかれた顔をした
そして、サーっと顔が赤くなった
「もう、嫌だって言ってもやめてやんない」
「嫌だなんて言わないから」
「かわいいこと言うなよ」
「なんで?」
「理性がほんとに持たなくなるから」
「いいよ!ねぇ、朔、抱いて?」
「お前どこまであざといんだよ」
苦笑いする朔が無性に愛おしくなった
お前の方が可愛いわ!
「後悔すんなよ」
「絶対しないよ」
*****
「おーい!悠?聞いてるか?」
「...え?あぁ、ごめん聞いてなかった」
「だろうな、今日ずっとぼーっとしてるぞ?」
「やっぱり?」
「あぁ、なんかあったのか?」
「いや、なんも」
「ならいいけど、なんかあったら言えよ!聞いてやるくらいは出来るから」
「ありがとう」
俺いい友達持ったな・・・
**
家に帰った
リビングを開けた
「ただいま」
『おかえり!』
一瞬朔にそー言われた気がした
でも、そこに朔は居なかった
帰ったら全て元通りとは行かないか・・・
そもそも、朔が来る前に戻っただけだ
それなのに・・・
なんで寂しいとか考えるんだろう
そうしてどこか欠けた気持ちのまま数日すぎた
家に帰る度に何故かため息が出た
部屋を片付ける訳でもないのに・・・
ふと朔がずっと占領してたソファが目に付いた
最近は帰ってもそのまま寝てる事が多くて気にしてなかった
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朔はソファにいつもいたか俺は座ってなかった
そのまま置いてある朔がお気に入りだったタオルをかぶってみた
朔の匂い・・・
キスした時とか近づいた時に感じてた
暖かくて、干したての布団みたいな匂い
タオルをかぶってたまま、寝返りを打った
「早く帰ってこいよ・・・迷惑じゃないから・・・
居ないと寂しいだろ・・・」
カタン
ベランダから音がした
振り返ると
「朔...?」
そこにはばつが悪そうな顔した朔がいた
スっと窓をすり抜けて
俺の横に立った
「朔?どこ行ってたんだよ!急に居なくなるなよ寂しいし、不安になるじゃん」
「ごめん、ただ迷惑かけたから出ていった方がいいと思って」
「最初はいた方が迷惑だったけど、1人じゃなくなって家に帰るのが楽しみだったんだよ」
あれ、俺そんなふうに思ってたんだ
「だから、いてほしい」
「また迷惑かけるかもだよ・・・それに神様だってのも怪しいやつだした」
「嫌だっていっほしいの?
神様だってのはなんかどうでもいいんだよ
ずっとここにいて欲しい、朔が飽きるまで」
そう言って朔を見つめると、困ったようなあの時の泣きそうな顔をしていた
少し悩んで、決意を決めたような顔をした
「分かった、もう泣かせないようにするよ」
綺麗な親指で俺に顔を撫でた
その指には透明な液体がついていた
「あれ?俺泣いてる?」
「うん...」
気づかなかった
最近は泣いてばかりだ
「ねぇ、キスしていい?」
「うん、あの・・・舌入れるヤツやって欲しい」
「えっ?」
「その、気持ちよかった・・・」
朔がニヤって笑った
「もっと気持ちいいことしてやるよ」
「えっ!?あっ、ちょっ・・・んっ」
「んっ、なぁ、僕だけのものになる覚悟ある?」
「大丈夫だよ・・・だって・・・」
今までは嫌いだった・・・
けどこれはきっとこーゆーことだろう・・・
「だって、俺朔のこと好きだから」
朔は不意をつかれた顔をした
そして、サーっと顔が赤くなった
「もう、嫌だって言ってもやめてやんない」
「嫌だなんて言わないから」
「かわいいこと言うなよ」
「なんで?」
「理性がほんとに持たなくなるから」
「いいよ!ねぇ、朔、抱いて?」
「お前どこまであざといんだよ」
苦笑いする朔が無性に愛おしくなった
お前の方が可愛いわ!
「後悔すんなよ」
「絶対しないよ」
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