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小魚、生まれる
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『Fantasia onlineへようこそ。まずはキャラクターを作成します』
ゲームを始めると、俺は見知らぬ場所に立っていた。
俺が始めたゲームはVR MMO。
これまでのコンシューマーと違いコントローラーを使ってキャラを操作するのではなく、仮想世界の中に入って遊ぶゲームだ。
ファンタジアオンラインは今日配信のゲームで、剣と魔法の世界でダンジョンを攻略していくゲーム。
オーソドックスな内容だが、ファンタジアオンラインの特徴は種族の多さだ。人間、ドワーフ、エルフ、獣人。
亜人種だけでもかなりの種類があるが、このゲームは悪魔や天使、鳥なんかにもなることが出来る。
「まずは何から始めれば良いんだ?」
『まずは種族の決定からです。リストを表示しますのでご覧ください』
アナウンスが流れると、俺の前に選択可能な種族が一気に表示される。何十種類と表示されるが、俺はあらかじめ選ぶ種族は決めている。
ランダムで種族を選択するのだ。
色んな種族を選べる中で、どうしてランダムで種族を選択するなんて暴挙に出るのか。それには理由がある。
ランダムで種族を選ぶと、このリストにない種族になれる可能性がある。それはドラゴンであったり、神の末裔であったりと魅力的だ。
一度種族を選択したら変更できないので覚悟が必要ではあるが、どうせなら特殊な種族になれる夢があった方が良い。
「種族はランダムで構わない。良いのにしてくれよ」
『かしこまりました。では、最後に名前を決めてください』
「ウィズで良い」
種族選択したら戻れないのは知っていたが、ゲーム内に入るまで何か分からないようだ。
『では、ゲームへ転送します。ファンタジアオンラインの世界をお楽しみください』
名前を選択すると、すぐにゲームへの転送が始まった。
種族が豊富にあるので、このゲームにはアバターの要素はない。
決めるのは名前と種族の二つという信じられないぐらいのシンプルさだ。ちなみに、人間を選ぶとリアルと同じ顔でプレイすることになる。
「なんだこれ」
足元に現れた魔法陣が発光し、俺の体が透明になっていく。しばらくすると、無機質な世界から視界が切り替わる。
俺は水の中にいたのだ。
周りを見ると、近くでは魚型のモンスター達が優雅に泳いでいる。
「え?」
俺は、何の種族になったというのだ。
ドラゴンとかそういったカッコいい種族になってくれれば良いが、感覚的に違うのが分かる。
確実に俺は小さいのだ。
身体を見ようにも、いつもと感覚が全然違う。
なんとかして体を見てみると小さいながらもパタパタと動くものが見えた。
完全にヒレだ。
俺は、魚になったというのか……? それも小さい。餌になる小魚と言い切れる。
周りにいる魚型モンスターは大して大きくもないはずだが、今の俺には巨大なモンスターに見えた。
自分の姿がどうなっているのかも気になるが、ここが何処なのかも分からない。
一度外に出てみるか。
状況を把握しないことにはどうしようもないしな。
そのためには上に行かないといけない。幸いにも水面は近いので、勢いをつけて飛べば地上がどうなっているか見えるだろう。
「いぐぞぉぉぉぉおお!!!」
体をくねらせ、自分の出せる全速力で水面に突っ込む。
徐々に水に降り注ぐ太陽の光が鮮明になった。
勢いよく俺は空に飛び出す。
「高く! もっと高く!!」
周りにある岩のせいでほとんど外がどうなっているのか分からない。
もっと高く、外を見渡せる位置まで飛ぶために俺は空中で体をピチピチと跳ねさせる。
しかし、高さは対して変わらず、俺は呆気なく水面に落ちる。
ちゃぽん。と情けない音が響き、俺を悲しい気分にさせた。
-空中での4ピチピチにより経験値4獲得。レベルアップしました-
え? とんでもない通知が流れたように思える。
俺は、空で跳ねただけでレベルが上がったのか?
ログを確認してみると、俺の聞き間違いではなかった。
俺は跳ねただけでレベルが上がったのだ。
俺のステータスはどうなってるのか。
確認しなくてはいけない。
名前:『ウィズ』
種族:小魚
レベル:2
HP 10/10
MP 10/10
筋力:1
知性:1
敏捷:1
器用:1
幸運:1
スキル:
残ステータスポイント3
残スキルポイント1
「な、なんだこれ……」
弱い。あまりにも弱すぎる
一撃くらっただけで死ぬような、何もできない貧弱ステータスだ。
ステータスについてだが、
筋力→HP、物理攻撃力、物理防御力
知性→MP、魔法攻撃力、魔法防御力
敏捷→攻撃速度、移動速度
器用→命中率、クリティカル時のダメージ上昇
運→レアドロップ確率上昇、クリティカル確率上昇
こんな感じに関係している。HPとかに関してはステータスが目に見えて変化するお陰でどれぐらい上がってるのかわかる。
それにしてもレベルアップによる獲得ステータスポイントが低い。
本来、レベルが上がると割り振れるステータスポイントは5のはずなのだが、それすら低いとはどうなってるんだ。
詰みゲーの香りがぷんぷんに漂ってくるが、せっかく始めたんだしもう少しやってみるとしよう。
とりあえず、現在のステータスでは近くにいる魚型モンスターにも勝てる気がしないので、飛び跳ねてレベルを上げるしかなさそうだ。
ゲームを始めると、俺は見知らぬ場所に立っていた。
俺が始めたゲームはVR MMO。
これまでのコンシューマーと違いコントローラーを使ってキャラを操作するのではなく、仮想世界の中に入って遊ぶゲームだ。
ファンタジアオンラインは今日配信のゲームで、剣と魔法の世界でダンジョンを攻略していくゲーム。
オーソドックスな内容だが、ファンタジアオンラインの特徴は種族の多さだ。人間、ドワーフ、エルフ、獣人。
亜人種だけでもかなりの種類があるが、このゲームは悪魔や天使、鳥なんかにもなることが出来る。
「まずは何から始めれば良いんだ?」
『まずは種族の決定からです。リストを表示しますのでご覧ください』
アナウンスが流れると、俺の前に選択可能な種族が一気に表示される。何十種類と表示されるが、俺はあらかじめ選ぶ種族は決めている。
ランダムで種族を選択するのだ。
色んな種族を選べる中で、どうしてランダムで種族を選択するなんて暴挙に出るのか。それには理由がある。
ランダムで種族を選ぶと、このリストにない種族になれる可能性がある。それはドラゴンであったり、神の末裔であったりと魅力的だ。
一度種族を選択したら変更できないので覚悟が必要ではあるが、どうせなら特殊な種族になれる夢があった方が良い。
「種族はランダムで構わない。良いのにしてくれよ」
『かしこまりました。では、最後に名前を決めてください』
「ウィズで良い」
種族選択したら戻れないのは知っていたが、ゲーム内に入るまで何か分からないようだ。
『では、ゲームへ転送します。ファンタジアオンラインの世界をお楽しみください』
名前を選択すると、すぐにゲームへの転送が始まった。
種族が豊富にあるので、このゲームにはアバターの要素はない。
決めるのは名前と種族の二つという信じられないぐらいのシンプルさだ。ちなみに、人間を選ぶとリアルと同じ顔でプレイすることになる。
「なんだこれ」
足元に現れた魔法陣が発光し、俺の体が透明になっていく。しばらくすると、無機質な世界から視界が切り替わる。
俺は水の中にいたのだ。
周りを見ると、近くでは魚型のモンスター達が優雅に泳いでいる。
「え?」
俺は、何の種族になったというのだ。
ドラゴンとかそういったカッコいい種族になってくれれば良いが、感覚的に違うのが分かる。
確実に俺は小さいのだ。
身体を見ようにも、いつもと感覚が全然違う。
なんとかして体を見てみると小さいながらもパタパタと動くものが見えた。
完全にヒレだ。
俺は、魚になったというのか……? それも小さい。餌になる小魚と言い切れる。
周りにいる魚型モンスターは大して大きくもないはずだが、今の俺には巨大なモンスターに見えた。
自分の姿がどうなっているのかも気になるが、ここが何処なのかも分からない。
一度外に出てみるか。
状況を把握しないことにはどうしようもないしな。
そのためには上に行かないといけない。幸いにも水面は近いので、勢いをつけて飛べば地上がどうなっているか見えるだろう。
「いぐぞぉぉぉぉおお!!!」
体をくねらせ、自分の出せる全速力で水面に突っ込む。
徐々に水に降り注ぐ太陽の光が鮮明になった。
勢いよく俺は空に飛び出す。
「高く! もっと高く!!」
周りにある岩のせいでほとんど外がどうなっているのか分からない。
もっと高く、外を見渡せる位置まで飛ぶために俺は空中で体をピチピチと跳ねさせる。
しかし、高さは対して変わらず、俺は呆気なく水面に落ちる。
ちゃぽん。と情けない音が響き、俺を悲しい気分にさせた。
-空中での4ピチピチにより経験値4獲得。レベルアップしました-
え? とんでもない通知が流れたように思える。
俺は、空で跳ねただけでレベルが上がったのか?
ログを確認してみると、俺の聞き間違いではなかった。
俺は跳ねただけでレベルが上がったのだ。
俺のステータスはどうなってるのか。
確認しなくてはいけない。
名前:『ウィズ』
種族:小魚
レベル:2
HP 10/10
MP 10/10
筋力:1
知性:1
敏捷:1
器用:1
幸運:1
スキル:
残ステータスポイント3
残スキルポイント1
「な、なんだこれ……」
弱い。あまりにも弱すぎる
一撃くらっただけで死ぬような、何もできない貧弱ステータスだ。
ステータスについてだが、
筋力→HP、物理攻撃力、物理防御力
知性→MP、魔法攻撃力、魔法防御力
敏捷→攻撃速度、移動速度
器用→命中率、クリティカル時のダメージ上昇
運→レアドロップ確率上昇、クリティカル確率上昇
こんな感じに関係している。HPとかに関してはステータスが目に見えて変化するお陰でどれぐらい上がってるのかわかる。
それにしてもレベルアップによる獲得ステータスポイントが低い。
本来、レベルが上がると割り振れるステータスポイントは5のはずなのだが、それすら低いとはどうなってるんだ。
詰みゲーの香りがぷんぷんに漂ってくるが、せっかく始めたんだしもう少しやってみるとしよう。
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