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小魚、進化する
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-初ダンジョンボス攻略! 経験値50000を獲得しました-
「ふぁっ!?」
今までとは桁が違う。
15だったレベルが一気に上がり、20になった。
「え、なに?」
「いやボーナスでめっちゃ経験値入った」
「そんな仕様普通ついてないんだけど……」
リズは少し恨めしそうな、そんな表情だ。
俺からしたらリズの種族、堕天使の方が羨ましい。
「あれ、なんか身体の形変わってきてる。進化だわ」
「次はかっこいいのになってくれると良いわね」
ママに貰った光が胸で輝くと、一気に体の形が変わった。
身体が大きくなるかと思ったがそうではない。
俺の身体からは小さな手足が生えてきたのだ。
身体は今までの魚魚しい形から変わり、トカゲのような形になった。これなら、陸地に上がっても動き回れるかもしれない。
「結構カッコよくなったんじゃない? 相変わらず小さいけど」
「そこに関しては残念だけど、これは希望のある進化だわ! ついに陸地進出だぞ」
名前:『ウィズ』
種族:小魚?
レベル:20
HP 520/520
MP 310/310
筋力:30+12
知性:21
敏捷:59+13
器用:21
幸運:21
スキル:『Hoch springen』 『speed gyro shot』
残ステータスポイント:0
残スキルポイント:17
ステータスも爆上がりしているし、装備がないわりにはかなり高水準だ。スキルがほぼないのは気になるが、それは追々なんとかなるだろう。
ここまで来るのが長かった。
ようやく、俺はようやく水の呪いから解き放たれるのだ。
「アイテムも回収出来たわけだし、これで完全に海底洞窟でのイベントは終わりかな?」
「さすがにもうないでしょうね。それじゃ、帰りましょうか」
海底洞窟を完全攻略したので、始まりの街に戻ることにした。
◆
「倒したぞ」
「私たちにかかれば楽勝ね」
「えっ? そ、そんなにあっさり倒せるものでは無いと思うのですが……」
竜宮城に戻ってすぐに早速乙姫に報告する。
リズは完全に嘘をついているが、まぁ良い。
乙姫は完全に嘘に引っ掛けられているようで、目をまん丸にして驚いていた。
「それで、こいつを拾ってきたんだけどどうにか出来ないか?」
「でしたら、私たちの城で一番の鍛冶師をご紹介しましょう。とっておきの装備に仕上げさせていただきますよ」
持ってきたドラゴンボーンはとんでもなく量が多い。俺の装備も作れるが、リズの装備をフルで作っても余りそうな量だ。
「そいつは良い。案内してくれ」
「かしこまりました」
乙姫の案内によって鍛冶師のもとに案内される。
俺にとっては初めての装備だ。
ベテランの風格漂う魚人の鍛冶師は、ドラゴンボーンを見てニヤリと笑った。
「こんな素材を使えるなんて鍛冶師名利につきるね。良い出来のものに仕上げるぜ」
「頼むわよ。もうあの洞窟には行きたく無いし」
「おうよ。任せておきな」
どんな装備を作って欲しいのか伝えると、鍛冶師のおっちゃんはすぐに装備の生成にとりかかる。
火とか使って色々やるのかと思ってたけど、スキルひとつで作れてしまうようだ。
おっさんはスキルを発動させるとドラゴンボーンの形をグニグニといじっていく。そこに素材を加え、あっという間に二つの装備を作り出した。
「おらよっ。これがこの素材で作れる最高装備だ」
リズには杖、俺には加工された爪が渡される。
見た感じかなり大きく、俺がつけるサイズではなかったが、装備すると収縮してフィットした。
さすがゲーム。
『ドラゴンクロー』
ドラゴンの骨で作られた強固な武器。
つけることで強力な力を得る。装備者によってステータス上昇値があがる。
筋力+21
敏捷+15
これ、どうなんだろう。
装備の説明から察するに今の俺の状態だとこの装備の力を引き出せて無い気がするぞ。
やはり、まだ進化が足りない。
今のところレベル10ごとに進化しているので、次の進化はレベル30の時に発生するはずだ。
「海でやれることは全部終わりかなぁ。ウィズ、これからどうする?」
「陸にあがりたい。ゲーム始めてから一度も上がってないんだよ」
「なら、一緒にあがりましょうか。ウィズがいないと水死体みたいな浮かびかたしか出来ないからね」
「おう、あとあれだ。街を案内してくれ。人の群れに入ったら俺は確実に珍獣扱いだからな」
「いいわよ。私のペットってことで連れ回してあげる。首輪つけるからね?」
リズはどこから取り出したのか、トゲ付きの首輪を俺にくくりつける。なんたる屈辱……。
しかし、これぐらいで陸上で普通に動き回れるなら我慢しよう。トゲのせいでエリマキトカゲのような姿になってるが、気にしないのだ。
「いくぞ」
リズを連れて竜宮城を飛び出し、俺は地上を目指す。
トゲ付き珍獣、上陸します!!
「ふぁっ!?」
今までとは桁が違う。
15だったレベルが一気に上がり、20になった。
「え、なに?」
「いやボーナスでめっちゃ経験値入った」
「そんな仕様普通ついてないんだけど……」
リズは少し恨めしそうな、そんな表情だ。
俺からしたらリズの種族、堕天使の方が羨ましい。
「あれ、なんか身体の形変わってきてる。進化だわ」
「次はかっこいいのになってくれると良いわね」
ママに貰った光が胸で輝くと、一気に体の形が変わった。
身体が大きくなるかと思ったがそうではない。
俺の身体からは小さな手足が生えてきたのだ。
身体は今までの魚魚しい形から変わり、トカゲのような形になった。これなら、陸地に上がっても動き回れるかもしれない。
「結構カッコよくなったんじゃない? 相変わらず小さいけど」
「そこに関しては残念だけど、これは希望のある進化だわ! ついに陸地進出だぞ」
名前:『ウィズ』
種族:小魚?
レベル:20
HP 520/520
MP 310/310
筋力:30+12
知性:21
敏捷:59+13
器用:21
幸運:21
スキル:『Hoch springen』 『speed gyro shot』
残ステータスポイント:0
残スキルポイント:17
ステータスも爆上がりしているし、装備がないわりにはかなり高水準だ。スキルがほぼないのは気になるが、それは追々なんとかなるだろう。
ここまで来るのが長かった。
ようやく、俺はようやく水の呪いから解き放たれるのだ。
「アイテムも回収出来たわけだし、これで完全に海底洞窟でのイベントは終わりかな?」
「さすがにもうないでしょうね。それじゃ、帰りましょうか」
海底洞窟を完全攻略したので、始まりの街に戻ることにした。
◆
「倒したぞ」
「私たちにかかれば楽勝ね」
「えっ? そ、そんなにあっさり倒せるものでは無いと思うのですが……」
竜宮城に戻ってすぐに早速乙姫に報告する。
リズは完全に嘘をついているが、まぁ良い。
乙姫は完全に嘘に引っ掛けられているようで、目をまん丸にして驚いていた。
「それで、こいつを拾ってきたんだけどどうにか出来ないか?」
「でしたら、私たちの城で一番の鍛冶師をご紹介しましょう。とっておきの装備に仕上げさせていただきますよ」
持ってきたドラゴンボーンはとんでもなく量が多い。俺の装備も作れるが、リズの装備をフルで作っても余りそうな量だ。
「そいつは良い。案内してくれ」
「かしこまりました」
乙姫の案内によって鍛冶師のもとに案内される。
俺にとっては初めての装備だ。
ベテランの風格漂う魚人の鍛冶師は、ドラゴンボーンを見てニヤリと笑った。
「こんな素材を使えるなんて鍛冶師名利につきるね。良い出来のものに仕上げるぜ」
「頼むわよ。もうあの洞窟には行きたく無いし」
「おうよ。任せておきな」
どんな装備を作って欲しいのか伝えると、鍛冶師のおっちゃんはすぐに装備の生成にとりかかる。
火とか使って色々やるのかと思ってたけど、スキルひとつで作れてしまうようだ。
おっさんはスキルを発動させるとドラゴンボーンの形をグニグニといじっていく。そこに素材を加え、あっという間に二つの装備を作り出した。
「おらよっ。これがこの素材で作れる最高装備だ」
リズには杖、俺には加工された爪が渡される。
見た感じかなり大きく、俺がつけるサイズではなかったが、装備すると収縮してフィットした。
さすがゲーム。
『ドラゴンクロー』
ドラゴンの骨で作られた強固な武器。
つけることで強力な力を得る。装備者によってステータス上昇値があがる。
筋力+21
敏捷+15
これ、どうなんだろう。
装備の説明から察するに今の俺の状態だとこの装備の力を引き出せて無い気がするぞ。
やはり、まだ進化が足りない。
今のところレベル10ごとに進化しているので、次の進化はレベル30の時に発生するはずだ。
「海でやれることは全部終わりかなぁ。ウィズ、これからどうする?」
「陸にあがりたい。ゲーム始めてから一度も上がってないんだよ」
「なら、一緒にあがりましょうか。ウィズがいないと水死体みたいな浮かびかたしか出来ないからね」
「おう、あとあれだ。街を案内してくれ。人の群れに入ったら俺は確実に珍獣扱いだからな」
「いいわよ。私のペットってことで連れ回してあげる。首輪つけるからね?」
リズはどこから取り出したのか、トゲ付きの首輪を俺にくくりつける。なんたる屈辱……。
しかし、これぐらいで陸上で普通に動き回れるなら我慢しよう。トゲのせいでエリマキトカゲのような姿になってるが、気にしないのだ。
「いくぞ」
リズを連れて竜宮城を飛び出し、俺は地上を目指す。
トゲ付き珍獣、上陸します!!
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