30 / 37
小魚、合流する
しおりを挟む
「それで、私達を何処に連れて行こうっていうの?」
「強くないと、私たちの力を発揮せずに終わっちゃうかもしれませんよ?」
「そうなったら仕方ないな。俺も戦ったことがあるわけじゃないし。一応掲示板上ではレベル35の冒険者の冒険者たちが簡単にやられたって言ってたよ」
だからと言って俺たちにとって強敵といえる保証にはならないが、指標としてはそこそこのものだろう。
「最低限の強さは持ち合わせてるってことね。楽しみだわ」
二人が何処まで成長しているのか、俺も楽しみだ。
目指すのは湖。
もちろん、ママが生息していた場所ではない。あれに挑んでも粉微塵にされるのは目に見えてるから手を出す気にはならない。
始まりの街を南に進んだところに巨大な湖があるのだ。
そこには水の精霊と呼ばれるモンスターがいるようで、圧倒的な防御力があるらしい。
舐めプされたあげく手も足もでない、なんてことも珍しくないようだ。ねじ曲がった性格のモンスターを俺たちで成敗してやろう。
リズとアリスを連れて、俺たちは南へと進む。今は二人の横をパタパタと飛ぶしかできないが、いずれは背に乗せることも出来るのだろうか。
大幅な移動時間減に繋がるし、楽しみだ。
二人にも空の世界を見せてあげたい。
◆
「ここがウィズの言ってた湖ね。水の精霊を探すっていってもなかなか大変そうな広さね」
「俺が思ってたよりもでかいな。まぁ、うろついてればそのうち出てくるんじゃないか?」
到着した湖は数百メートルはある大規模のものだったのだ。仮に水の精霊がいたのだとしても、簡単に遭遇できそうになかった。
しかし、湖の近くにはレベル35程度の狩やすいレベルのモンスターがうろついてる。こいつらを狩りながら適当に彷徨っていればボスに遭遇できるだろう。
「適当に狩ってましょう。そのうち出てきますよ」
俺のフォローをしてくれたアリスに驚きつつ、俺たちは湖の近くにいるモンスターと戦っていく
いや、戦っていくというのは少し語弊があったかもしれない。俺たちがやったのは蹂躙だ。
あたりのモンスターは一撃で粉砕され、俺たちの周りに1匹のモンスターもいなくなる。全員本気で狩っていないのは分かるが、それでもそんな有様だ。
「現時点でウィズに対する評価はかなり変わったわ。本当に強くなったのね」
「強い魚になってたら面白かったのに、残念です」
アリスの言う未来もあったが、さすがにあれを選ぶプレイヤーはいないだろう。あの進化先を選んでいたら今後誰とも絡むことなく生きることになるしな。
「これからもっと強くなるから楽しみにしてくれよ」
「まずは今の本気を見てからだけどね」
リズ達も楽しみにしてくれてるし、早く水の精霊に接触したいものだ。
「あら? あららら? 最近はよく人間を見かけるわね」
不意に、聴き馴染みのない甲高い声が耳に届いた。
あたりを見てみるが、周りに人の姿はない。
「水に、何か浮いてますよ!」
アリスが湖の方を指して声を上げる。
そちらを見ると、水が人の形になっているのが見えた。
100%あれが水の精霊だろう。
あれが精霊じゃなかったら何が精霊にカウントされるのかわからん。
「やっとおでましか! やるぞ!!」
「なんでそんな息巻いてるのか知らないけどぉ、後悔させてあげるわぁ!」
水の精霊は一度湖に溶け込んだあと、俺たちの前に姿を現す。
サイズは150センチ程度ととても小さく、話し方と同じ女の子の容姿をしていた。
『水の精霊』BOSS lv 45
「先手も、譲らないわぁ!!」
現れた精霊はすぐに攻撃を開始する。先手を譲ってくれないボスなんて初めてだ。
形が人間に近いし、知性が高くなってくるとこういうことになるのかもしれない。
水の精霊は湖から大量の水柱を作り出した。
「強くないと、私たちの力を発揮せずに終わっちゃうかもしれませんよ?」
「そうなったら仕方ないな。俺も戦ったことがあるわけじゃないし。一応掲示板上ではレベル35の冒険者の冒険者たちが簡単にやられたって言ってたよ」
だからと言って俺たちにとって強敵といえる保証にはならないが、指標としてはそこそこのものだろう。
「最低限の強さは持ち合わせてるってことね。楽しみだわ」
二人が何処まで成長しているのか、俺も楽しみだ。
目指すのは湖。
もちろん、ママが生息していた場所ではない。あれに挑んでも粉微塵にされるのは目に見えてるから手を出す気にはならない。
始まりの街を南に進んだところに巨大な湖があるのだ。
そこには水の精霊と呼ばれるモンスターがいるようで、圧倒的な防御力があるらしい。
舐めプされたあげく手も足もでない、なんてことも珍しくないようだ。ねじ曲がった性格のモンスターを俺たちで成敗してやろう。
リズとアリスを連れて、俺たちは南へと進む。今は二人の横をパタパタと飛ぶしかできないが、いずれは背に乗せることも出来るのだろうか。
大幅な移動時間減に繋がるし、楽しみだ。
二人にも空の世界を見せてあげたい。
◆
「ここがウィズの言ってた湖ね。水の精霊を探すっていってもなかなか大変そうな広さね」
「俺が思ってたよりもでかいな。まぁ、うろついてればそのうち出てくるんじゃないか?」
到着した湖は数百メートルはある大規模のものだったのだ。仮に水の精霊がいたのだとしても、簡単に遭遇できそうになかった。
しかし、湖の近くにはレベル35程度の狩やすいレベルのモンスターがうろついてる。こいつらを狩りながら適当に彷徨っていればボスに遭遇できるだろう。
「適当に狩ってましょう。そのうち出てきますよ」
俺のフォローをしてくれたアリスに驚きつつ、俺たちは湖の近くにいるモンスターと戦っていく
いや、戦っていくというのは少し語弊があったかもしれない。俺たちがやったのは蹂躙だ。
あたりのモンスターは一撃で粉砕され、俺たちの周りに1匹のモンスターもいなくなる。全員本気で狩っていないのは分かるが、それでもそんな有様だ。
「現時点でウィズに対する評価はかなり変わったわ。本当に強くなったのね」
「強い魚になってたら面白かったのに、残念です」
アリスの言う未来もあったが、さすがにあれを選ぶプレイヤーはいないだろう。あの進化先を選んでいたら今後誰とも絡むことなく生きることになるしな。
「これからもっと強くなるから楽しみにしてくれよ」
「まずは今の本気を見てからだけどね」
リズ達も楽しみにしてくれてるし、早く水の精霊に接触したいものだ。
「あら? あららら? 最近はよく人間を見かけるわね」
不意に、聴き馴染みのない甲高い声が耳に届いた。
あたりを見てみるが、周りに人の姿はない。
「水に、何か浮いてますよ!」
アリスが湖の方を指して声を上げる。
そちらを見ると、水が人の形になっているのが見えた。
100%あれが水の精霊だろう。
あれが精霊じゃなかったら何が精霊にカウントされるのかわからん。
「やっとおでましか! やるぞ!!」
「なんでそんな息巻いてるのか知らないけどぉ、後悔させてあげるわぁ!」
水の精霊は一度湖に溶け込んだあと、俺たちの前に姿を現す。
サイズは150センチ程度ととても小さく、話し方と同じ女の子の容姿をしていた。
『水の精霊』BOSS lv 45
「先手も、譲らないわぁ!!」
現れた精霊はすぐに攻撃を開始する。先手を譲ってくれないボスなんて初めてだ。
形が人間に近いし、知性が高くなってくるとこういうことになるのかもしれない。
水の精霊は湖から大量の水柱を作り出した。
0
あなたにおすすめの小説
親がうるさいのでVRMMOでソロ成長します
miigumi
ファンタジー
VRが当たり前になった時代。大学生の瑞希は、親の干渉に息苦しさを感じながらも、特にやりたいことも見つからずにいた。
そんなある日、友人に誘われた話題のVRMMO《ルーンスフィア・オンライン》で目にしたのは――「あなたが求める自由を」という言葉。
軽い気持ちでログインしたはずが、気づけば彼女は“ソロ”で世界を駆けることになる。
誰にも縛られない場所で、瑞希は自分の力で強くなることを選んだ。これは、自由を求める彼女のソロ成長物語。
毎日22時投稿します。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
追放された偽物聖女は、辺境の村でひっそり暮らしている
潮海璃月
ファンタジー
辺境の村で人々のために薬を作って暮らすリサは“聖女”と呼ばれている。その噂を聞きつけた騎士団の数人が現れ、あらゆる疾病を治療する万能の力を持つ聖女を連れて行くべく強引な手段に出ようとする中、騎士団長が割って入る──どうせ聖女のようだと称えられているに過ぎないと。ぶっきらぼうながらも親切な騎士団長に惹かれていくリサは、しかし実は数年前に“偽物聖女”と帝都を追われたクラリッサであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる