転生したらスキル転生って・・・!?

ノトア

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第126話 [レイへのお願いとルークの修練。]

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「先ずはアイテムボックス改の中に入るか。」

そう言うと俺はデニムさんに夜はこの中で過ごす事を伝え、俺達は中に入った。

「な、なんだ?何処なんだ?」

「あれ?あっ!初めてか。悪い悪い、此処俺のアイテムボックス改の中なんだ。」

「はぁ?」

俺はこの能力を手に入れた経緯とフィールドの種類を説明した。

「なるほど、じゃあ好きな物を自分で生産出来るという事か。」

「まぁ、そうなんだが、そこまで万能じゃないんだよ。それで頼みがあるんだよ。」

「俺は何をすれば良いんだ?」

「此処には海が有るから美味い海産物や果物と野菜とかの種、後は薬草類かな。」

「なるほど、米や麦なんかは要らないのか?」

「米が在るのか!?」

「あぁ。まぁ、王国では生産されていないからヤマトからの輸入品で一部の好事家とヤマト出身の金が有る人が食してるだけだから市場には出てこないから苗の状態の物は無いけどな。」

「なるほど、どんな状態かみたいな。明日用意出来るか?」

「問題ないはずだ。他のも明日出来るだけ用意しておく、そうだ。魚は生きたままだとお爺様に水槽の魚を持っていってもいいか聞かないといけないから出来ない時は海辺の街で漁師から直接になると思うぞ。後は何かあるか?」

「とりあえずは・・・あっそうだ。これからルークか俺に言えば何時でも入れるけど、鉢合わせして驚かせる前に新しい仲間を紹介しとくな。」

「ん?攻略組に誰か入るのか?」

「いや、そうじゃない、合えば分かるさ。」

「な、何か凄いことが起こりそうな気がするんだけど。」

顔を引きつらせてレイはそう言うとルークに肩を叩かれていた。

「全員集合!」

俺がそう言うと先ずは精霊達が現れ、次に子供達が集まってきた。

「ん?子供?」

「じゃあ紹介するな。」

「とうちゃんなに?」

「先ずはもう会ってるけど、この姿は初めてだからもう一度紹介するとこの子は真司だ。」

「シンジ様?人化されたのか。」

「そうだ。で、その隣が娘の恵美だ。」

「恵美です。青龍やってます。」

恵美がそう言った瞬間、レイは跪きそうになるところをルークに止められていた。

「な、何するんだ!?」

「メグミちゃんもシン坊もシュウトと同じでそんな事、望んでねぇよ。」

「な、そんな馴れ馴れしく・・・。」

レイがそう言うと子供達は少し寂しそうな顔をしていたので、レイの動きが止まった。

「なっ。あんな顔されてお前は呼べるか?」

「・・・まぁ、無理か。」

「だろ。ダチの子供だと思えば良いんだよ。実際そうなんだしよ。」

「そうか・・・。」

ルークにレイが諭されていると子供達もキラキラした目で、レイを見ていた。

「はぁ~。分かったよ。メグミちゃん?」

「はい!」

「シン君?」

「はい!」

レイがそう言うと2人とも嬉しそうに返事をした。

「なっ。それによぅ、メグミちゃんもシン坊も賢いから公式な場なんかだと普通に周りと同じ態度でも何とも思わねぇし、その様に演じてくれるからな。」

ルークが褒めると2人共凄く嬉しそうにしていたので、撫でてやった。

「じゃあレイも納得したところで彼奴らも紹介するな。」

俺がそう言うと精霊達が一列に並んだ。

「じゃあ並んでくれたから順番に紹介するな。」

「先ずは光の精霊のフォース。この中の明かりや生き物に必要な光を与えてくれてる光の精霊のまとめ役だな。」

「よろしくぅ~。」

「次はスキア・・・・・」

俺は精霊達を次々紹介していった。

「・・・・・以上が此処を管理してくれる俺の使い魔だな。」

俺がそう言うとレイは口を開けて呆けていた。

「レイはどうしたんだ?」

「多分、お前が無茶苦茶過ぎて思考が追いついてねぇな。」

「何だよそれ。」

「有り得ない状況にパニック寸前って感じだな。だけど、レイを戻せる言葉がある。」

「なんて言えば良いんだ?」

「一寸待ってろよ。」

ルークはそう言うとレイの耳元で何かを言った。

「は!そうか・・・まぁそうだよな。」

「何言ったんだ?」

「そんなの簡単だぜ。シュウトだからって言っただけだ。」

「はぁ?いやいや、それで元に戻るとか可笑しいだろ。」

「いや、それなら納得出来たよ。ありがとうルーク。」

何故だ!

俺はそう思いながらルーク達を見た。

「自分のやってきた事を思い出してみろよ。」

「・・・あっ、もういいよ。」

「とりあえず、それで色んな食材や飼育出来る生き物が必要って事だな。」

「そうだな。まぁ生き物はペアーでお願いしたいな。」

「分かった。さっきも言ったが出来るだけしてみるよ。」

「そうか。じゃあ頼むよ。」

「ところで俺達は明日どうするんだ?」

「それはルーク、お前次第だ。」

「ん?」

「選択肢は2つ、1つは努力で気をマスターしていくかだ。俺の予想だと、戦闘で使える様になるには、期日にギリ間に合うか合わないかだな。」

「そうか。もう1つは?」

「明日1日掛けて、完全にマスターするかだな。」

「じゃあそっちの方が良いじゃねぇか。」

「だが、そっちは死んだ方がマシって位の苦しみと痛みが終わるまで続くし、途中で逃げたらまた1からだぞ?」

俺がそう言うとルークは少し悩んでから俺に答えた。

「早い方が良い理由はなんだ?」

「気を使う戦闘技術をある程度、叩き込める。」

「なら、早い方だな。」

「相当だぞ?」

「構わん。死なねぇだろ。」

「まぁ、そうだな。」

「じゃあ決まりだ。」

「そうか。なら、今から寝るまで出来るだけ食っとけ。」

「何でだ?」

「多分、明日は食事抜きになるからな。」

「そうか・・・なら、今から頼みに行くか。」

「その必要は無いぞ。もう貰っておいた。」

「準備が良いな。」

「ルークがそう選ぶと思ってたからな。」

俺が用意するとルークは俺達と雑談しながら食事をし、俺達は寝る準備をして就寝した。



翌朝、俺とレイは食事を済ませ、レイは頼んだ物を調達する為に出ていった。

「さてと、お前達は昨日と一緒で演武の練習と練武を交互にやってこい。」

「「は~い。」」

子供達はそう言って違うフィールドへ行った。

「エダ、昨日と一緒で練武の後は地を元に戻してやってくれ。」

「承知したのじゃ。」

「他の皆んなも昨日と一緒で邪魔にならない様にしてくれ。」

俺がそう言うと精霊達は頷いて去って行った。

「ルーク、早速始めるから先ずは仰向けになって寝て、タオルを咥えてくれ。」

俺がそう言うとルークが仰向けになったので、俺はルークにタオルを咥えさせるとルークの横に胡座をかいて、ルークの頭と丹田の上に手を添えた。

「最初はゆっくり全身に流すからリラックスしてくれ。徐々に早くしていく、その際に激痛が走るとは思うが堪えろ。」

俺はルークが頷いたので、気を流し始め、暫くするとスピードを上げていった。

「ウッ!グッーーーー!!!!!」

ルークが唸り声を上げてから1時間程続け、一旦止めた。ルークは大量の汗をかいて微動だにせず、呼吸を整えていた。

「どうだ?後悔してるか?」

「・・・いや、覚悟はしてたから大丈夫だ。」

「そうか。とりあえず、動ける様になったら水分は補給しとけよ。後、ポーションもな。」

「分かった。」

その後、俺達は少しの休憩を挟んだらまた激痛を伴う修練を昼過ぎまで繰り返した。

「どうだ?かなり早く気を動かせる様になっただろ。」

「あぁ、多分な。」

「俺は食事をするから気を全身隈無く動かし続けて今の最速を胡座をかいて、自分で維持出来る様にしといてくれ。食事が終わった時に出来ていたら、次の段階に進むからな。」

「おう。」

ルークの返事を聞いた俺は移動式家屋に入り、食事を済ませるとルークの様子を見ながら休憩した。

「そろそろ良い感じで出来る様になったな。」

俺はそう言うとルークの後ろに座り、ルークの背中に手をかざした。

「今から周りの気を取り込む修練に入る。自分自身の気じゃないから苦しくなると思うが、慣れろ。」

「分かった。」

俺はルークに呼吸を整えさせると俺は周りから気を集めルークに注ぎ始めた。

「ウッ!・・・・・」

俺は少しずつ濃度を上げていき、それも1時間程続けた。ルークは顔が青くなり始めていたが必死に堪えながら最速で気を動かし続け、俺が止めると川で吐いていた。

「どうだ。外気を取り込む感覚は分かったか?」

「・・・何となく。」

「じゃあ、もう何回かやったら今度は自分で気を集めて取り込んでみてくれ。そしたら最後の段階に移るからな。」

「分かった、やってくれ。」

俺はその後、3回繰り返してルークが自分で取り込める様になったのを確認すると離れて様子を見ていた。

「やはり、覚えが早いな。じゃあ最後の段階に移るぞ。」

「あぁ。」

「最後は丹田に外気と自分の気を入れて一体にして、壊れるまで濃密にしていけ。分かりやすく言うなら下腹部に瓶が有って内側から圧縮した気で壊すイメージだ。」

「何となく、恐ろしいけど分かった。」

「分かってるな。今までよりも更に激しい痛みと苦しみがあると思うが、意識を保って限界ギリギリを把握しろ。」

「どうしてだ?」

「破壊した方が早く強く成れるから俺がいる時は破壊しても俺が治して強くしていくけど1人だと無理にすると数日から数週間は元に戻らないからな。ギリギリを繰り返す事で自分だけでも少しずつは使える気を増やせる様になるからな。」

「なるほど。よし、やるか!」

ルークはそう言うと俺が言った通りにやっていき、丹田を内側から破壊し、悶え苦しんでを繰り返していった。

「どうだ。限界ギリギリのラインは分かったか?」

「・・・あぁ、把握した。」

「じゃあ1度やってみてくれ。出来てたらレイと約束した時間まで破壊と再生を繰り返して、戦闘に使える容量を増やしていくな。」

「・・・あぁ、やってみる。」

ルークは流石に天才なだけあって、1度で成功した。

「どうだ?コレが今の限界だ。」

「あぁ、上手くいってる。じゃあ溜めた気をゆっくりと10分位掛けて、手から放出してくれ。気の濃度を上げた状態で一定のスピードで出すことによって戦闘に使える気の量を増やせる様になるからな。」

俺がそう言うとルークは早速、修練を始め、出来る様になったのを確認するとレイとの約束の時間まで破壊と再生を繰り返していった。

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