結 ~むすび~

依空

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序章3

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 僕が人を拒むようになったのは、僕が六年生の頃だと思う。
 その日も放課後、病院へ向かった。お母さんとお姉ちゃんに会いに。
 お姉ちゃんは去年、病気が再発した。そして、今日が待ちに待った退院の日なのだ。
 僕は大きく深呼吸をして、満面の笑みを浮かべ、お姉ちゃんの病室に入っていった。
 「お姉ちゃん!!」
 お姉ちゃんは泣いていた。
 「お姉ちゃん?」
 お母さんも泣いていた。
 「星有、こっちに来て」
 お母さんと廊下に行った。
 「星有、お姉ちゃんね、再発しちゃったの」
 耳を通り過ぎていく。
 お姉ちゃんはあんなに頑張っていたのに。お姉ちゃんは強いのに。
 なんで、なんで、なんでー。
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