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8章
西の岬の青い海
しおりを挟む夕方から風の音が強くなった。
ソレイヤールの西の先端にあるヒシの町は、海からの風が強く吹き付ける土地である。
宿泊施設のないバンドールから木馬車を飛ばしてこの町に着いたときには、夕暮れの気配が濃厚になっていた。
そしてすでに日は落ち、蒼い闇の中に町の灯がぽつりぽつりと灯り始める頃。
宿屋も兼ねている食堂の中で、戸口が風に震えるたび、アルネリアは驚いたように視線を彷徨わせる。
さらに、宿の主人から、「晩鐘が鳴った後には、町に出ないように」と釘を刺されたことも、神経を研ぎ澄まさせる原因のひとつでもあった。なんでも、この港町には、たまに密入国のミッテルスラムト人が入り込むことがあるからだという。
先の戦で負債を背負わされた恨みが、若者をそのような行動に駆り立てるのだというのだが……。
「心配ですか? 賢者君。でも安心してください。町の中は、鎧の兵士が巡回していますからね。鎧の騎士はすごいんですよ。密輸入国者には容赦がないけど、この国の国民や、客人を襲いません。そういう法律があるのですから」
ヴァレリウスが心配そうに顔をのぞき込んだ。
「大丈夫です。それよりこの魚のスープはおいしいですね。生臭いかと思ったら、まったくそんなことはない。この国は、香りの使い方がとても上手だ」
テーブルの上には、大きな瓶いっぱいにたたえられているスープと、6皿のスープ皿。魚のアラを煮込んだ濃厚な料理で、乾燥したパンを浸して食べるから、スープだけでも満腹になる。
「もともと漁師町だから、漁師料理が多いので……だ。香草や野菜をいろいろ加えて、食べやすいように工夫されていま……る」
ガリマーロは大変言いにくそうに口を開く。無理もない。目の前にいるのは身分を隠したソレイヤールの王太子と、ノルデスラムトの王女なのである。普通に話そうと思うほど、口がもつれてしまうようだ。
「それよりティリアーノ。例の神官の名前はわかりそうか?」
「うーん……」
ティリアーノは、ネクタル酒のグラスから唇を離してため息をついた。
「見えませんでした。やっぱり大神殿に帰って名簿を見るしかないでしょうね」
先刻、ティリアーノは飛んでいる鳥の目を借りて、ボレムまで意識を飛ばそうとしていたが、暗くなって鳥が飛べなくなったため、それ以上どうにもならない。
「ツニ、とかツリ、だけじゃわかりませんよ。だいたい僕はあなたと年が同じなんですよ。その頃はまだいたいけな美少年でした。神官になる修行を始めたばかりなのに、その頃の神官なんて知りません」
「修行してたなら、指導してもらった神官がいるんじゃないですか? その人がツニとかツリとかそんな名前だったってことはないですか?」
「指導したのは父なんだねー。パストレーユというのですよ。覚えておいて損はないよ。なぜなら当家は代々神官職を受け継いでいる名家なのだから。彼の身に異変が起こったとき、父が近くにいたことからもわかるでしょう?」
「ところでこの町に神殿はないんですか?」
アルネリアにバッサリと自慢話を打ち切られたティリアーノは、一瞬だけ顔を曇らせたが、瞬時に立ち直ってみせた。
「あるよ。教区長と一般神官がいる場所なんだ。なるほど、そこで聞き込みをすればいいんだね。僕、こういうこともあろうかと思って法衣も持ってきてるから、話もしやすいでしょう」
「用意がいいですね」
パウラがぽつりと言うと、ティリアーノの顔がぱあっと輝いた。
「パウハルト君だけだよ、わかってくれるのは。僕ら神官は、確かに優秀だけどね。だからって、気が回って当たり前、仕事ができて当たり前だとみんなが思っているからね。こんなふうに普通の人が考えないところまで気を回しても、感謝もされないんだ。それで、神官はいけ好かないとか、感じが悪いって言われるんだよねえ」
「私はそんなこと言ったことはない」
「あなたはないでしょうけど、聞いたでしょう、さっきバンドールで。そりゃ、鍛冶屋さんたちより高い給料もらっているかもしれませんけど、それだけ神経を使う仕事してるんですよ」
珍しくヴァレリウスに絡んでいるティリアーノは、聞こえないブツブツ言いながらテーブルに突っ伏してしまった。
「ティリアーノさん、どうしたんですか?」
アルネリアがそっと背中を揺するが、答えはない。その代わり返ってきたのは安らかな寝息だった。
「言い忘れてた。この地域のネクタル酒は強いんだ」
だが、そういうガリマーロは平然とした顔でグラスを傾けている。
「こんなティリアーノは初めて見たよ。彼もいろいろ気苦労が多いようだねえ。今度から少しねぎらってあげなくてはね」
ヴァレリウスがティリアーノの手首を持ち上げて、そっと離すと、その手は力なくテーブルの上に落ちた。
ティリアーノが正体なく酔い潰れてしまったため、アルネリアたちも自分たちの部屋に戻り、早めにやすむことにした。
「いろいろと聞いておきたいこともあったのに、しょうがないなあ」
アルネリアがベッドの上で伸びをしていると、ビルギッタが意味ありげに片目をつぶって見せた。
「あれは、殿下がガリマーロに頼んでいたのですよ。あえて強い酒を出すようにって」
「それはまたなんで?」
「ティリアーノさんぬきで、話を聞きたかったようです」
◆◆◆‡◆◆◆‡◆◆◆
同じ頃、ベッドで高いびきをかいているティリアーノをよそに、ガリマーロはヴァレリウスと向き合っていた。
「では、ガリマーロさんも、先ほどカリエさんの家にあった鋼鉄の仮面に見覚えがあるのだね?」
ガリマーロは首肯し、目の前にいる王太子の顔を失礼のないように見つめた。
醜いとか恐ろしいといわれることもあるようだが、彼にはそうは見えない。むしろ、やりきれないほどの絶望で歪んでいるように見える。
「そうです。あれは戦が終わったときでした。『ミッテルスラムトに入るなら、仮面をつけろ』と言われました。鋼鉄ではなく、皮革だったと思います。鼻の所には、涼しい香りの干した香草が入っていました」
「なんのために?」
王太子の問いに、ガリマーロは視線を落とした。
「悪魔が放たれて、大勢の死傷者がでたので、魔除けときいております……」
ガリマーロの喉の奥で、言葉が固まり、それ以上は出てこなくなった。脳裏によみがえるのは、シャベルで大きな穴を掘り、その中にたくさんの遺体を埋葬していた暗い記憶だ。パルトス、銀狼騎士団の騎士たち……。苦い思いでガリマーロの鳩尾が重くなっていく。
「……そういうことか。すまなかった」
「ご心配いたみいります……。それから犠牲になった騎士や兵士たちの亡骸を埋葬してから、私はミッテルスラムトを超えてノルデスラムトに向かいました。そのときには、仮面は持って行きませんでした。ソレイヤール人であることを、なるべく隠しておきたかったので……」
「ではなにか聞いていないか、仮面を発注した神官を。あなたの家は……」
「おっしゃるとおり、メイラル家です。しかし、父オーリヤス、兄レオーニスとは違い、私は魔法が使えず、神官の世界のことは全く知らされておりません」
「そうだったな……すまない、いろいろと」
「あなたがお気に病まれることはありません。もっと厳しく問い詰めてもいいくらいです」
「それはできません。私は王太子として、国民を傷つけることだけはしてはいけない」
「私の兄は神官ですが、平気で人を傷つけることをズケズケと言っていますよ」
ヴァレリウスの口元がふ、とゆるんだ。
「レオーニスはなかなか手厳しい神官ですよ。でもとても優秀だ。今から大神官候補といわれているほどで……」
「それはお気の毒に」
「みっ……」
そのとき、うめき声とともにティリアーノが起き上がった。
「水か?」
ガリマーロは水差しをとると、水をカップに注ぎいれ、ティリアーノに渡した。ティリアーノは勢いよく飲み干すと、驚いたような顔であたりを見回した。
「ああ、殿下、眠ってしまったんですか僕は? ああ、どうしよう、なにか問題はありませんでしたか?」
「だいじょうぶだ。それよりも明日は頼む。我々は、そうだな。有名な岬にでも行ってみるとするか」
ヴァレリウスはそう言うと灯を消し、ベッドに横になった。
◆◆◆‡◆◆◆‡◆◆◆
「ううう、太陽が黄色い」
宿屋から一歩表に足を踏み出したとたん、ティリアーノは目を細めた。
昨夜は暗くなっていて見えなかったが、港町であるヒシの町は、鮮やかな色があふれるところだった。
降り注ぐ陽光の中に、明るい色彩の4階建ての建物がひしめき合って並んでおり、行き交う人々の顔は、日に焼けてたくましい。
初めて見る南国の港の風景に、アルネリアは目を輝かせていた。
その中でひときわ異彩を放つのが、黒い法衣のティリアーノだった。
「じゃあ、僕は神殿に行きますから、皆さんは適当に遊んでいてくださいねっ」
彼が手を振ると、アルネリアとパウラが周りを取り囲んだ。
「ご苦労様です、ティリアーノさん」
「とても助かります、ティリアーノさん」
「頼りにしているよ、ティリアーノ」
ヴァレリウスまでが笑顔を浮かべている。
「な、なにがあったんですか、いきなり気持ち悪いじゃないですか」
昨夜のことを覚えていないらしいティリアーノは首をかしげながら、入り組んだ迷路のような市街の中に消えていった。その奥に神殿があるのだろう。
「さて俺たちも、どこかに行こうか、どこがいい?」
ガリマーロがアルネリアたちに尋ねる。
「僕、海を見たことがないんです」
「僕も。海見たい!」
「それはいい。私も海で遊んだことがない。泳いでみたい」
ヴァレリウスもアルネリアたちに同調する……と。一同の顔から笑顔が消えた。
「ダメです」
砂浜は、港の近くにあった。その砂浜の先には、海に突き出すように伸びている岬が見える。
「海すごい」
「大きい、視界に収まりきらない」
アルネリアとパウラは波打ち際まで行くと、靴と靴下を脱ぎ捨て、裸足になって膝まで海中に入っていった。足の指が砂に埋まっていく感触と、その砂が波に洗われる感触に、思わず笑い声を立てる。大きい波が押し寄せると、キャーキャーと悲鳴を上げながら、砂浜まで逃げ、また波が引くと追いかけていく……それを幾度も繰り返している。
「子鹿と、子犬のようですね。とても生き生きしていてうらやましい」
砂浜に腰を下ろし、ふたりをうらやましそうに見つめているヴァレリウスに、ビルギッタが声をかけた。
「あなたも行って、仲間にお入りになればよろしいのに?」
「私が言ったら、あの子たちが嫌がるのでは?」
「うちの子供たちは、そういう子ではありませんよ」
ヴァレリウスは、頷いて立ち上がり、そっと靴と靴下を脱いだ。おそらく外で裸足になった機会が一度もないとわかる白さだった。
「パウハルト君、アルベルト君」
「あ、いいところに。あそこ見て!」
波打ち際に近づいたヴァレリウスは、ふたりの間に迎えられるなり、歓声を上げた。
「魚が跳ねた! 海ってすごい」
「ソレイヤールは、国そのものが半島だから、ぐるりと海に囲まれてるじゃないですか」
アルネリアが見上げると、ヴァレリウスはさみしそうに水平線を眺めた。
「でも私は、こんなふうに海に入って遊んだことはなかったから」
そのあとヴァレリウスのめくりあげたズボンの裾がぬれるのもかまわず、3人でじゃぶじゃぶと波打ち際を歩き回り、疲れたら砂浜に横になった。
さらに5人は岬の突端まで歩き、大海原を見下ろした。
夏に向かう季節なので、海に日が沈むまではまだ時間がある。それでも、紺碧の青い海を眺めているだけで、いつの間にか陰の位置が動いている。じっとしていると落ち着かない体質のアルネリアだが、この何もしないでいる時間が妙に心地よい。
「こんなに楽しい時間は、私の人生には訪れないかもしれない。これから先も、今日のことを懐かしく思い出すだろうな、きっと」
「そんな大げさな」
ヴァレリウスの言葉にパウラが軽く応じる。だがアルネリアは答えられなかった。
たぶん、私もそうだ。こんな自由に遊べる日は、もう自分の人生ではありえないんだ……そう思うと胸の中に冷たい風が吹き込んでくるようだった。
「おーい」
遠い声に振り返ると、手を振りながら歩いてくるティリアーノが見えた。緩やかな登りになっている岬を、下からゆっくりと上がってくる。
「なにかわかったか?」
「それがですねえ……」
奥歯に何かが挟まったような言い方で、長くなりそうだと感じたアルネリアは辺りを見回し、ごろごろと転がっている適当な大きさの石に腰を下ろした。
「まあ、座って話を聞きましょう」
「現在いる神官の名簿は、どの神殿にもありますから、ツがつく名前の人を調べてもらいました。その中にツニ、とかツリというような人物はいませんでした。引退したのだろうかと思って、記録を見てもらおうとしたんですよ。そうしたら、おじいさんの神官がね、妙なことを言い出したんです。『ツニヤーダという神官なら昔いましたよ』って。そこで、彼が戦の時分にバンドールの工房に現れたのを見た人がいるって言うと、『そんなはずはない』というわけです。なぜなら『あの人は戦よりももっと前に、神官の身分を剥奪されているのだから……』と」
言われてみれば、以前ティリアーノの口から、身分を剥奪された神官がいる、と聞いたことがあった。
「やめさせられた神官の名が、ツニヤーダなのか」
「そのようです。今、彼がどこにいるのか聞いてみたのですが、そこまでは知らないと。まあそうでしょうね。逆になぜそんな人を探しているのかとか聞かれちゃって、ごまかすのに苦労しましたよ。まあ、僕のことですから、うまくごまかしましたけどね」
ティリアーノが少しだけ得意げに髪をかきあげた。
「すごいですねティリアーノさん」
「かっこいいですねティリアーノさん」
アルネリアとパウラに続けざまに言われ、ティリアーノは一瞬戸惑ったが、じわじわとうれしさがこみ上げてきたのか、ニコニコし始めた。
「それで、これからどうするんだ?」
腕組みをするガリマーロにアルネリアは、海を見つめながら答えた。
「もう少しこの海で遊んでいたいけど……バンドールに戻っていいですか? もう一度、鍛冶工房の人たちに確かめてみましょう」
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