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第四章:工兵長と消えた依頼書
ハーフエルフ、ギルドマスターと面会する
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「……おい、もしかしてあいつがそうか?」
「ああ、精霊魔法で道を平らにしやがった、お高くとまったエルフとの混血だ」
凸凹道を平らにしたのはランスローネだと、早くも冒険者ギルド内にまで知れ渡っていた。
そして、掲示板の前で暇を持て余していた数人の若手冒険者が、あからさまに行く手を塞ぐ。
「おう、ちょっとアンタ、余計な事してくれたじゃねえか」
一人の筋骨隆々な新人冒険者が、威圧するようにランスローネを見下ろす。
「余計な事?」
ランスローネは、前に出ようとしたロランドを片手を上げて制しつつ、筋骨隆々な新人冒険者を見上げる。
「そうだよ。俺らが泥に嵌まった荷車を押し出す依頼で、今日一日の飯代を稼ごうと思ってたのを、魔法一つで台無しにしやがって。この落とし前、どうつけてくれるんだ。あぁん?」
「おっと、すんまそーん。でもな、お兄さん。冒険者が荷車押すだけで満足かいな?」
ランスローネは睨みつけられても怯むどころか、小悪魔的な笑みを浮かべて筋骨隆々な新人冒険者の懐に一歩踏み込んだ。
「うちは道を整えたけど、それは荷馬車が通りやすくするためや。あんたら冒険者はもっと遠くの、もっとデカい獲物を狩りに行って稼ぐのが普通ちゃうん? 街の中で雑用だけして終わりたいんやったら、あっちの酒場でスープでも啜ってたらええねん」
「てめぇ、なめんじゃねえぞコラ!」
激昂して拳を振り上げようとした筋骨隆々な新人冒険者だが、その腕を素早く前に出たロランドが掴んだ。
「控えよ。この御方はシャルマーニ殿下より任ぜられた工兵長であるぞ。不敬は万死に値するぞ」
ロランドの冷徹な声と、騎士としての威圧感に、筋骨隆々な新人冒険者をはじめとする若手冒険者たちは気圧されたように道を開けた。
「ロランドはん、あんまビビらしたらあかんで。うちらは喧嘩しに来たわけちゃうねん」
ランスローネは微笑みながら、受付窓口のカウンターへと向かい、そこにいる職員に声をかける。
「うちは、シャルマーニ殿下に仕える工兵長ランスローネや。突然でごめんやけど、ギルドマスターと面会したいねん。取り次いでくれへん?」
「わ、わかりました。しばらくお待ち下さい……!」
職員の受付嬢は急ぎ足で奥に引っ込み、しばらくしてから戻って来た。
「お待たせしました。ギルドマスターが、お会いになるそうです」
「あんがとさん」
ランスローネは礼を述べると、受付嬢の案内で、一同は二階のギルドマスター室へと向かった。
冒険者ギルド本館二階のギルドマスター室。
そこは、華美な絨毯が敷かれ、豪華な机の上には幾つもの金貨が積まれていた。
豪華な椅子に深く腰掛け、両手の五指にはめた金色の指輪をジャラジャラと擦る音を立てて弄んでいる男が、机越しにランスローネたちを見返す。
「……おぉ、あんたが噂の工兵長って女か。
俺様はプライド・ギルマース。
この街アイゼン・ガルドの冒険者ギルドのギルドマスターだ。
精霊魔法だかなんだか知らねえが、おかげでうちの新米どもが今日の飯のタネを失った。さて……その損失分、どう落とし前をつけてくれるんだ?」
「ああ、精霊魔法で道を平らにしやがった、お高くとまったエルフとの混血だ」
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そして、掲示板の前で暇を持て余していた数人の若手冒険者が、あからさまに行く手を塞ぐ。
「おう、ちょっとアンタ、余計な事してくれたじゃねえか」
一人の筋骨隆々な新人冒険者が、威圧するようにランスローネを見下ろす。
「余計な事?」
ランスローネは、前に出ようとしたロランドを片手を上げて制しつつ、筋骨隆々な新人冒険者を見上げる。
「そうだよ。俺らが泥に嵌まった荷車を押し出す依頼で、今日一日の飯代を稼ごうと思ってたのを、魔法一つで台無しにしやがって。この落とし前、どうつけてくれるんだ。あぁん?」
「おっと、すんまそーん。でもな、お兄さん。冒険者が荷車押すだけで満足かいな?」
ランスローネは睨みつけられても怯むどころか、小悪魔的な笑みを浮かべて筋骨隆々な新人冒険者の懐に一歩踏み込んだ。
「うちは道を整えたけど、それは荷馬車が通りやすくするためや。あんたら冒険者はもっと遠くの、もっとデカい獲物を狩りに行って稼ぐのが普通ちゃうん? 街の中で雑用だけして終わりたいんやったら、あっちの酒場でスープでも啜ってたらええねん」
「てめぇ、なめんじゃねえぞコラ!」
激昂して拳を振り上げようとした筋骨隆々な新人冒険者だが、その腕を素早く前に出たロランドが掴んだ。
「控えよ。この御方はシャルマーニ殿下より任ぜられた工兵長であるぞ。不敬は万死に値するぞ」
ロランドの冷徹な声と、騎士としての威圧感に、筋骨隆々な新人冒険者をはじめとする若手冒険者たちは気圧されたように道を開けた。
「ロランドはん、あんまビビらしたらあかんで。うちらは喧嘩しに来たわけちゃうねん」
ランスローネは微笑みながら、受付窓口のカウンターへと向かい、そこにいる職員に声をかける。
「うちは、シャルマーニ殿下に仕える工兵長ランスローネや。突然でごめんやけど、ギルドマスターと面会したいねん。取り次いでくれへん?」
「わ、わかりました。しばらくお待ち下さい……!」
職員の受付嬢は急ぎ足で奥に引っ込み、しばらくしてから戻って来た。
「お待たせしました。ギルドマスターが、お会いになるそうです」
「あんがとさん」
ランスローネは礼を述べると、受付嬢の案内で、一同は二階のギルドマスター室へと向かった。
冒険者ギルド本館二階のギルドマスター室。
そこは、華美な絨毯が敷かれ、豪華な机の上には幾つもの金貨が積まれていた。
豪華な椅子に深く腰掛け、両手の五指にはめた金色の指輪をジャラジャラと擦る音を立てて弄んでいる男が、机越しにランスローネたちを見返す。
「……おぉ、あんたが噂の工兵長って女か。
俺様はプライド・ギルマース。
この街アイゼン・ガルドの冒険者ギルドのギルドマスターだ。
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