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#8 家庭教師代
しおりを挟む「どこやってんだ?」
「イ、イムサ草の応用のところ…」
正直言って、クロードの教え方は完璧だった。
イーデン先生より分かりやすくて、どこを覚えれば良いかまで教えてくれた。
ふとクロードの方を見ると、
(睫毛長い…お肌も綺麗、指も綺麗)
と魅入ってしまった。
そうやってぼんやり見ていると、
「欲求不満なんだろ?」
とクロードは意地悪く笑った。
「ち、違うもん…!」
「指見てただろ」
クロードは自分の指をペロリと舐めて、その指をリーシェの唇に当てた。
「舐めて」
「……!?」
リーシェが真っ赤な顔して心臓をバクバクさせてると、
「今日の家庭教師代」
とクロードは言った。
(確かにすごく分かりやすかったし、次期公爵様の忙しい時間を貰ってしまった。指をなめるくらいなら怪我したって舐めるし…)
リーシェは赤くなりながら少し躊躇うと思いきってクロードの指をペロッと舐めた。
するとクロードの指が口の中に入ってきた。
「むぐ……!?」
「ほら、舐めて」
リーシェはクロードを見上げると、クロードの手首に右手を添えてちゅうっと吸った。
(何だか…いやらしいことしてる気分…)
(それにクロードの顔がちょっと赤い気がする)
リーシェは髪を耳にかけると、口の中でクロードの指先を舐めた。
「クソ…」
クロードが眉間にシワを寄せている。
なんだか頭がぼんやりしてきた。
するとクロードがリーシェの口の中で前後にゆっくり動かした。
「ん…はぁ…っ」
(なんだかエッチな気分になっちゃう…)
「リーシェ…お前エロすぎる」
そう言ってクロードはリーシェの口から指を抜くと、再びそれを舐めてこっちを見た。
「……!!」
「早く終わらせろよ」
「うん…」
(なんだか恥ずかしい…)
リーシェは黙々と課題を始めた。
翌日放課後ーーー。
(クロードが何がしたいか分からない。でももうあんなことはしちゃいけない)
(でもあの時のこと思い出したら、体が変になる。私どうしちゃったんだろう)
「リーシェ、イーデン先生が呼んでたわよ」
とクラスメイトから声を掛けられた。
「あっ、昨日の課題出してない…!」
とリーシェが言うと、傍にいたデイジーが、
「…やっぱりリーシェ、最近ちょっと変だよ」
と言った。
リーシェは、
「何もないよ」と笑って答えた。
「…じゃあ、今度帰りにカフェでも行こう!」
とデイジーが言うと、
「お、いいね。俺も行きたい」
と近くを通りかかったアレクシスが言った。
「じゃあみんなで行こう!アレクシスの驕りだって!」
とデイジーが言い、
「えっ!」
とアレクシスが驚いている。
そのやり取りを見ていて、リーシェは何だか元気が出てきた。
「驕りなら私ケーキ5個は食べたいなぁ~」
とリーシェも言った。
「5個は女子としてだめだろ」
とアレクシスが笑っている。
(よし、もう一回あれは落とし物だって言ってみよう!そして元の私に戻るんだ!)
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