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#14 治癒魔法
しおりを挟む今日はモリー先生の授業で実習室に来ている。
「今日は先日摘んだイモリナ草と月の雫草で回復薬を作りますよ。先日採取した時と同じグループになってください。他の材料は私のところまで取りに来てください。」
とモリー先生が言った。
リーシェは薬草をすり潰すための擂り粉木をまじまじと見ていた。
(あの落とし物何だったんだろう。やっぱりちょっと形が違う)
(そういえばクロードはこの前誰とグループだったのかな)
とクロードの方を見た。
(おぉ…)
男子も女子もたくさんたかって、キャアキャア言ってる。お菓子に群がる蟻みたいにぎゅうぎゅうだ。
(あの感じだとこの前は一人だったのかな)
その時「きゃあ!」という悲鳴とともにカシャンッと音がした。
「いた…」
クロードにたかってた女子がぶつかってガラス瓶を割ったのだ。
「大変!」とモリー先生が駆け寄った。
手に怪我をしており、結構な出血に見える。
「大丈夫!?」
とリーシェたちも駆け寄るとクラウディアが、
「クロード、治癒魔法できるんでしょ」
と言った。
「あっ、クロードの治癒魔法は…!」
そこまで言って言葉を飲み込んだ。
(クロードの治癒魔法は直接触れないといけない…口で!もっかい言う。口で!)
皆一斉にクロードを見た。
治癒魔法師は希少だ。
治癒魔法なんて宮廷魔術師くらいでしか見れない。皆興味深々だった。
クロードは「はぁ」と大きな溜め息をつくと、その女子の傷の上に手をかざした。
うっすらと光を纏い、女子の傷はみるみる治り歓声があがった。
リーシェは怒りでぷるぷる震えた。
(う、うそつきーーーー!
私の背中は舐めまくったくせにーーー!!
すぐ治してくれても良かったじゃない!!)
しかして、民衆?は大歓声をあげている。
またクロードの支持率があがったようだった。
放課後、リーシェは先日デイジーたちとカフェに行った時に買ったハンカチをクロードに渡す為にクロードの所へ向かった。
「クロード」
「これ、ハンカチ。この前はありがとう」
と少し照れながら言った。
クロードは少し面食らっていたが、
「ああ」と言って受け取った。
するとリーシェはクロードの耳元に顔を近付け、小声で、
「治癒魔法は口で触れないと出来ないんじゃなかったですか?」
と言った。
(いつもの仕返しだ!)
とリーシェははニヤリと笑った。
するとクロードは無愛想に、
「あんなの信じないだろ、普通」
と言った。
リーシェがむきゃあ!としてると、またクロードは偉そうな感じで「ふっ」と笑い、リーシェの耳元で、
「お前擂り粉木見てただろ。したいんだろ」
と言った。
リーシェはボンッと赤くなった。
「したいって…!」
「いやらしいこと」
クロードは意地悪く笑った。
「ち、違う!」
(思い出したらだめ!思い出したら…)
するとクロードは立ち上がって、
「後で来いよ」
と言って教室から出ていってしまった。
リーシェは赤くなった頬に手を当てた。
下着の中がじわっと濡れた感触があった。
(私の体…変になっちゃった…)
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