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#24 勉強会
しおりを挟むクロードと手を繋いで森から帰った日から数日…。
(マリアベル様が誕生パーティーに誘ってくれた事に浮かれていた)
(パーティーの後は学期末テスト。忘れたい!)
(…それにアレクシスに会わない…。多分避けられてる…)
そして、学期末テストの後はすぐに夏季休暇。
リーシェは教室で机に頬を付けた。
ひんやりした机の感触。
季節は少しずつ暑くなり、夏に近付いている気配だ。
(夏季休暇になったらクロードに会えない…)
(だけどその前にテスト…!)
(私はあまり賢くない➡️最近授業中ボンヤリしてる事が多い➡️前回のイーデン先生のテストで赤点➡️つまり崖っぷち!!)
リーシェは大きな溜め息をついた。
するとデイジーが
「どうしたのよ」と声をかけてきた。
「テスト…怖い…」
「じゃあ勉強会する?」
「する!」
リーシェの目が輝いた。
するとデイジーはニヤッと笑うと、
「クロード、勉強会しない?」
と、席に座っていたクロードに声をかけた。
クロードは少し考えると、
「明日なら時間が取れる」
と答えた。
「えっ」
と焦るリーシェを無視しデイジーは満面の笑みで、
「じゃあ明日しよう!」
と言った。
(クロードへの気持ちに気付いてしまって、顔を合わせれない)
とリーシェは俯いて赤面した。
(それに…シェリー様の事もある。こんな気持ち持ってはいけない)
リーシェの表情が暗くなった。
(クロードがあの落とし物をどうしたか分からないけど、だけど本当はそれで脅すような事をする人じゃないって今なら分かる)
(じゃあ…どうしてあんな事したんだろう…)
(もうしちゃダメだって言わなきゃ…)
ーーー翌日放課後。
「会議室を取ってある」
とクロードが言った。
「会議室貸してもらえるなんて、さすがレオバルド公爵家ね」
とデイジーが皮肉っぽく言った。
リーシェは黙って二人の後について会議室へ向かった。
「リーシェは何が一番苦手なんだ?」
と、クロードが歩きながら言った。
リーシェは恥ずかしそうに言った。
「全部…だけど一番はイーデン先生の魔法薬理論」
クロードは前を向いたまま、
「分かった」
と答えた。
鍛えているのであろうその背中が、とても広く大きく見えた。
(クロードは私たちの勉強会に付き合う必要ないのに、申し訳ないな…)
(私なんて何もいいところない…)
俯いて黙っているリーシェをデイジーは見ていた。
もう少しで会議室に着くというとき、デイジーは急に大きな声を出した。
「あー!私今日お客様が見えるんだった!」
「ごめんけど、今日は二人でしてくれない?リーシェ、私とは明日しよう」
デイジーの言葉は何やら棒読みだ。
「えっ?」
「じゃあごめんね!また明日!」
驚くリーシェにデイジーはウィンクして走り去っていった。
「えええ!」
リーシェは暫く呆けていたが、
「ク…クククッ」
とクロードが手を口元に当て笑い出した。
「今日は二人でやるか」
そう言ったクロードは心なしか楽しそうに見えた。
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