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#27 ルビーのネックレス
しおりを挟むクロードと勉強会をしたあの日から数日が経った。
ーーー今日はマリアベルのお誕生日パーティーだ。
クロードから招待状を受け取ったデイジーとクラウディアはとても喜んでいた。
デイジーは従兄弟様にエスコートを頼むと言っていた。
そしてクラウディアはドレスは持っていたので、レオバルド公爵家家門の騎士がエスコートに迎えに行くことになっている。
(私のエスコートは誰がしてくれるのかな?まさかクロード…?)
そんな考えが頭を過る。
クロードは約束通り、パーティーの2時間前に馬車を送ってくれた。
「レオバルド公爵家の侍従をしております、エルゼビア・アルデラと申します」
とリーシェを迎えに来た年若い男が丁寧なお辞儀をした。
(アルデラ家と言えば優秀な王室職員を排出している伯爵家だわ)
リーシェはエルゼビアの手を取り馬車へと乗った。
そして半刻ほどの時間でレオバルド公爵家へとたどり着いた。
レオバルド公爵家は王宮の城に劣らない豪奢な造りだ。
中へと入ると眩いばかりの大きなシャンデリアの天井が迎え入れてくれた。
「ここからは侍女がご案内致します」
そう言ってエルゼビアは去っていった。
侍女に案内された客室へ入ると、ここもまた豪奢できらびやかな内装と高級感の溢れる調度品で揃えられていた。
「わぁ…」
と言ったきり、リーシェは見とれてしまったくらいだ。
そして壁際にはトルソーにドレスが掛けられていた。
その鮮やかな瑠璃色のドレスは、銀糸で繊細な刺繍を施したレースがふんだんに使われており、胸元やドレスの裾には宝石が散りばめられている。
まるで夜空の星屑を閉じ込めたかのように輝いていた。
「わ、私こんな素敵なドレス着れない」
とリーシェが焦っていると、
「クロード様がリーシェ様の為にお選びになりました」
と侍女が答えた。
(クロードが…私に?)
ーーーそしてリーシェは入浴から着替え、髪型などの支度を侍女にされるがままにしていった。
「これが私…!すごく綺麗…!」
鏡を見たリーシェは驚きが隠せない。
髪は緩めにアップスタイルにされ、化粧も人生で初めての経験だった。
その時、部屋にノック音がした。
「リーシェ」
「クロード?」
ドアが開きクロードが入ってきた。
そしてリーシェの姿を見て驚くと、
「似合ってる」
と微笑んで言った。
「あの…クロードありがとう。こんな素敵なドレスが着れて嬉しい」
リーシェは照れながら言った。
すると、クロードは箱を差し出した。
「仕上げだ」
リーシェがそっと箱を開けると、中には大粒のルビーのネックレスと揃いのイヤリングが入っていた。
チェーンにはレースのようにダイヤが散りばめている。
(た、高そう…!)
リーシェは驚いて固まっていると、クロードは箱を取り、
「着けてあげよう」
そう言ってリーシェにネックレスとイヤリングをリーシェに着け始めた。
(これはクロードの瞳と同じ色…)
アクセサリーをつけている間、リーシェは真っ赤になった。
そしてイヤリングをはめ終わるとクロードは手を差し出した。
「そろそろ行こう」
「…クロードがエスコート役なの?じゃあシェリー様は…」
リーシェがその手を躊躇っていると、
「シェリーは別の男と来る」
とだけ答えた。
(他の男…!?)
ーーーリーシェは戸惑いながらもクロードの手を取ると二人は会場へと向かった。
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