【センチネルバース】forge a bond ~ぼくらの共命パラダイムシフト~

沼田桃弥

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第11章:厳しい指摘と決断

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 それにしても、このハンドガンは訓練用のものと同じでミドルサイズだが、重量も握り心地もちょうど良く、さっきから持ち続けているが、疲れにくいし、扱いやすそうだ。
 健人は夏希と顔を合わせ、物珍しさや不思議な感覚を語り合う。琥太郎も蘇芳も身を乗り出し、ハンドガンを見ながら、僕たちの話を不思議そうに聞いていた。そして、いくらの時間もかからないうちに、自動音声が再び流れ始める。


『ステータス分析及び最適化完了。以降、グリップを握ると自動的に共命します。個別による詳細設定や不具合時は技術部門までお問い合わせください。初期設定を終了します』


「夏希も健人君もハンドガンを下ろして構わないよ」


 健人たちはハンドガンをジュラルミンケースに戻した。健人は先程から疑問に感じていたことを統括指揮官に質問すると、一つひとつ丁寧に教えてくれた。
 やはり訓練用のものとは全く異なるそうだ。このハンドガンは実弾ではなく、握ったグリップを通して、自分のパンドラを弾へ変換する特殊な仕組みらしい。


「だから、共命したり、最適化したりが必要だったんですね。凄いなぁ」
「気になったことがあるんだけど、僕のハンドガンが使用不能になった場合は健人さんのを借りることは出来るの?」
「原則的に専用武器扱いだから、他の者が共命しようとしても不正使用防止機構で使うことは出来ないんだ。まぁ、使用不能になることはほぼ無いよ。そうだねぇ、……例えば、膨大な量のパンドラを一気に流し込んだら、ハンドガンが許容量限界で吹き飛んで使えなくなるかも? って、セーフティガードがあるから、そんなことは起こらないけど。はははっ」
「うーん、吹き飛ぶのは流石に勘弁かな……」


 他にも弾速や射程距離などのあらゆることがある程度自由自在に調整可能な反面、パンドラの消費量もその分増えるデメリットがあることやその他特記事項を言われたが、頭に全然入ってこない。健人は知らず知らずのうちに、かなり物騒なものを持たされたなと正直言って笑えないし、呆然自失になった。


「――と言う訳で、任務当日までに作戦会議やバディとの絆、チームとしての結束力を高めておくように。特に何もなければ解散」


 統括指揮官は期待の眼差しを向け、満足そうな顔で部屋を後にする。健人たちは立ち上がり、退室する統括指揮官に頭を下げた。そして、健人は夏希に改めて感謝を述べ、固く握手を交わした。
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