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02.ピンクの像

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 ――さむい……

 俺の体には毛布が何枚もの重ね掛けされている。

 その毛布を突き抜けて、寒さが刺さっていた。
 よく見ると、部屋の壁が白くなっている。

 ずっと顔に冷気が当たっていたからか、頭痛がします。部屋の中は零度を下回っている。そう思えるほどに寒かった。

 どうしよう寒すぎる……、あんまり手間のかかる子供だと思われたくないんだけど……。
 意を決して、母であるウンマーさんを呼んだ。

「かあしゃ! かあしゃー!」

 まだ舌が回わらない、変なしゃべり方になる。
 しかし、何を言っても親には伝わるはずで、大声を出すと隣の部屋からウンマーさんが出てきた。

「なぁに? ハイヤーン、どうしたの?」

 こんなに寒いのに、ずいぶんのんびりしてるな。
 いや、ウンマーさんはチュバのような厚手のコートを着ている。あれがよほど暖かいのか。

 ウンマーさんはこちらを見た瞬間、顔色を変えてすっ飛んでくる。
 ベッドに手をかけ、こちらを見つめる。

 私の顔は可愛いでしょう。
 真っ白でしょう。助けてください。

 彼女は私の目を見つめながら「じっとしててね」と言い、小さな声で、何かブツブツ呟き始めた。

「……――とめ――――け、ほ――あり――せ……」

 何を言っているのか聞き取れない。

 早く毛布を持ってきてください。暖炉に火をつけてください。
 痛む頭を堪えながらそんなことを思っていると、急に体が温かくなった。

 ――ふぉおおおおお! あったけぇ……!

 ウンマーさんはにっこりと笑い。

「ほーら、もう大丈夫よー」

 そう言って私を毛布から取り出し、抱き上げる。

 肌着一枚の姿になっているのに、寒くない。
 ここまで急に温かくなる暖房って何だ!?

 ――今の何!?

「なぁぁい!?」
「魔法よ、ま・ほ・う。魔法で体を温めたのよー」

 体がユサユサ揺さぶられる。
 母の胸に掴まりながら、興奮で体が熱くなるのを感じる。

 この急激な温度の変化は、機械で実現できるものではないだろう。
 部屋の壁はまだ白いのに、自分の体だけ温かくなっている。
 魔法って夢を実現させるような、あの魔法だろうか。チンカラホイとは聞こえなかったけど。

 ――実はからかってる? んー、でも体温を上げる方法は知りたい。

 ――教えて!

「おぇぇて!」

 気が付くと、母の言葉に重ねるように質問していた。
 精神年齢が幼くなっている気がする。体が幼いと、心まで幼くなるのか。

 ウンマーさんは俺をベッドに戻し「そうねー」と顎に手を添え考え事を始める。
 考え事をしている仕草が様になっている。まぁ、なんだろう、美人だなーとしか思えないけど。

 困った顔をして、目を合わせてくる。

「魔法、使えるようになりたい?」

 試すような眼だ。
 なんだろう、魔法を使えるようになると何か問題があるのか。

 いやいや、この機会を逃すわけはない。
 この寒さは明日以降も続くはず。明日の朝、ウンマーさんを呼べなかったら俺は死ぬんだ。

 ――今すぐにでも教えてほしい、です!

 俺は強く頷いて、意思を伝えた。

「でも、魔法は危ないのよ、もうちょっと大きくなってから練習しましょう、ね」

 ダメでした……さすがに1歳児に魔法を教えてはくれない。
 だけど、シュンとした我が子を見て心が痛んだのか、

「でも、魔法の勉強はしましょう。いつかきっと、役に立つでしょうし」

 困り顔をしながら、勉強の許可をくれました。



====



 その日の夜ウンマーは、夫であるサーディクが帰ってくるのを家で待ちながら、自分の杖を見つめていた。

 20cmほどの小さな杖。
 杖の持ち手には小さな模様が刻まれている。
 左上と右下の出隅が点になった正方形の中央に、十字の模様が入っていた。
 ウンマーの家に伝わる印である。
 ウンマーはその模様を見つめていた。

 魔法は万能である。自身の魔力を消費するだけで、なんだって実現できる。
 多くの呪文を知っている人は、多くのことが実現できる。
 そのため、積極的に呪文は教えるべきだった。

 しかし、息子の前で使った魔法は、自分の一族の秘術と呼ばれる魔法だった。

 ――教えてほしい魔法は、あの魔法でしょうね……

 今朝ハイヤーンを見たときは、心臓が止まりそうになった。
 掛けていた毛布が凍っていたのだ。

 ウンマー達が住んでいるヒスト村は、ラーカウン王国の南西部、バガン山脈にある。
 この村はかなり標高の高いところにある。夏と冬の境が明確で、寒暖の差が激しいところだった。

 ――自分に魔法をかけていたから、気付かなかったわ……

 ウンマーの秘術は、温度を一定に保つ魔法である。
 常に自分や周囲を、望んだ温度で保たせることができるため、非常に役に立つ魔法であった。
 これを使って、息子を助けた。
 本来なら、すぐにでも教育をし、息子自身がこの魔法を使えるようにするべきだろう。
 だが、それをしたくない理由があった。

 呪文には適性がある。
 適性のない人物が呪文を唱えると、呪文が返ってくることがある。

 よくある例では、目の前の薪を燃やそうと火をつける呪文を唱えたら、隣にいた人に火が付いてしまった、という話だ。
 他にも、自分の体を強化しようとしたら肉体が膨張して、そのまま死んでしまった人の話もある。

 ウンマーの一族の魔法は、対象と使用者の体温が入れ替わるなど、温度と対象がアベコベになることがあった。
 万人に適性のある呪文はあるが、今朝の呪文は適性のある者が少なく、これまで何人もの使用者が亡くなっている呪文である。
 ウンマーの一族でも、過去に死者が出ている。

 ――初めての息子に、教えてもいいのか……
 ――使ったら、死んでしまうのではないか……

 1人で悩んでいると、雪を被ったサーディクが帰ってきた。

「ただいまー」
「おかえりなさい」

 扉を開けて帰ってきたサーディクのローブを脱がそうと近づくと、お酒の匂いがする。
 今日は飲んで帰ってきたらしい。

「食べてきたの?」
「ああ、聞いてくれ! 今日はミスリルが取れたんだ!」

 サーディクは興奮しながら話し始めた。
 ミスリルはバガン山脈で採れる、かなり貴重な鉱石である。

「鉱脈があるかもしれない! 明日から調査が行われることになったんだ! セグメクの野郎が、今日は石の声が聞こえる。なんて言い出した時は、とうとう頭がおかしくなったかと思ったが――」

 ――ずいぶんと酔っているみたい。

 水を差しだし、しばらく話を聞いていた。

 ミスリルの鉱石を採ることは、鉱夫としてとても名誉なことだ。
 ミスリルを採ったものには、村から追加で報酬も支払われる。

 気分よく話していたサーディクだったが、ウンマーの曇った表情に気が付いた。

「どうした、何かあったのか?」

 ウンマーは今日あったことを話した。

「別に魔法を教えるくらいいいじゃないか。それに、将来戦士になれるかもしれない」
「あの子は私の呪文を知りたそうなの、あの呪文が失敗したときの話は、したことがあるでしょう?」

 サーディクは、ウンマーが背中を押してもらいたがっていることに気が付いた。

 ウンマーは教えるべきだと思っているのだろう。
 だが、万が一失敗したとき、1人で乗り越えられないと分かっているのだ。

 サーディクはウンマーの手を取り、ゆっくり話しかける。

「ウンマー、俺もハイヤーンを大事にしたい。でもな、坑道に入るから金やミスリルが手に入るんだ。せっかく自分のためになる機会を、捨てさせる訳にはいかないだろ?」

 鉱山での作業は命懸けだ。
 急に天井が崩れてくるかもしれないし、毒ガスだって噴き出してくる。
 まれに地中を進むモンスターと遭遇することもある。

 予期しない、しかも不可避の危険に満ちた場所に入るのは、それに見合ったリターンがあるからである。

 1回でも両手いっぱいのミスリルの鉱石を持ち帰ることができれば、その年は食いっぱぐれの心配がない。
 リスクに見合ったリターンがあるのだ。

 サーディクも、ハイヤーンを大事にしたい。
 だが本人がせっかくやる気になっているのだ、
 それの危険性を知らないからとしても、踏み込める内は踏み込ませるべきだと、そうサーディクは考えていた。

「大丈夫、ハイヤーンなら大丈夫だ。だからいいな、ハイヤーンに魔法を教えるんだ。いいな?」
「あなた……」

 ウンマーは泣きながらサーディクに抱き着いた。
 サーディクはリビングで眠るハイヤーンの顔を見ながら「大丈夫」と呟いた。



====



 人が起きる気配がした。
 目を覚ますと、はだけた寝間着の中から、大きな胸が動いているのが見える。
 頭を撫でられ、ウンマーさんがベッドから出て行った。
 凍死しかけた次の日から、ずっとウンマーさんと同じベッドで寝ている。
 寒さは全く感じない。

 非常に幸せな気分である。
 母親のぬくもりを感じたというか、なんだろう。大事にされているとはっきり感じる。幸せな気分だ。
 幸せホルモンが脳内でドバドバ出ているはずだ、心がすっごく満たされている。

 (あの人には迷惑をかけないようにしよう……)

 幸せな気分のまま、再び寝入った。



====



 あれからこの世界の常識と、魔法についての勉強が始まりました。

 嘘みたいだけど、この世界には魔法が存在する。理屈は分からない。
 柴郎がいたら大喜びしそうだな―と思いながら、母の授業を受けました。



 魔法は魔力を消費して使用します。
 使用するには必ず呪文が必要で、魔力を込めながら呪文を口にしたり、魔法文字として書かれた呪文に魔力を流すことで、魔法が発動します。
 この呪文や魔法文字は世界共通で、これさえ読み書きできれば、識者間での意思疎通に困ることはないそうです。
 ただ、呪文で会話をすることは禁止されました。なんでも、下手に喋ると神様が怒るそうです。
 なんかボカされてるけど、親がこう言うからには何か理由があるはずです。従いましょう。

 ウンマーさんからは呪文の文字の意味・読み・書きを叩き込まれ、簡単な魔法を実際に使わせてもらいました。
 土を生成する魔法です。呪文は長いので割愛します。
 この"土生成"を使うと、何もないところから土が湧きます。構成成分は分かりません。
 源内が喜んで、柴郎が卒倒しそうな話です。地球の科学は通じません。考えるのはやめました。あるがままを受け入れろ。

 5歳のある日、ついに凍死を避ける魔法を教えてもらえることになりました。
 なんでも、あの魔法はウンマーさん一族の秘伝なので、他人のいない所で教える必要があるそうです。
 なぜ秘伝なのかは教えてくれませんでした。



 ウンマーさんに連れられて、初めてヒスト村の外に出る。

 ヒスト村は、崖に張り付くような村だった。
 崖を削り、家と階段が作られている。
 村の階段をすべて降りた先は、地の果てまで続く大草原。その奥に鋸の刃のような山脈が並んでいる。

 村を振り返ると、村からは川が流れ出て草原へと続いている。
 川の周囲には小麦畑があり、並ぶ草原では羊や馬が放牧されていた。
 牧歌的という表現がぴったり合う、素敵な場所。

 ウンマーさんが馬に向かって「シェーーイ!!」と叫ぶと、一頭の馬がこちらに駆けてきた。

 やってきた馬は、真っ黒な毛並みの綺麗な馬。
 ウンマーさんに顔を近づけ、ブルッ ブルっと大きな鼻を鳴らしている。

「シェイ、今日はご機嫌ねー」

 ウンマーさんは手に持っていた木の実を与える。

 黒い馬はそれを嬉しそうに、シャクリシャクリと音を鳴らして食べている。
食べながら涎がだらだら流れている。よほど美味しいみたいだ。

「ちょうだい」
「ハイヤーン、この子はシェイよ」

 無視されました。
 気が付いたらウンマーさんに持ち上げられていて、シェイの顔が目の前にある。
 シェイはこちらの匂いを嗅いだ後、膝を折ってしゃがみ込む。

「ふふっ、シェイありがとう」

 ウンマーさんはシェイの首を撫でた後、シェイに跨り手綱を握る。
 するとシェイは立ち上がり、ウンマーさんにポンとお腹を蹴られて走り出した。

====

 しばらくシェイに揺られた後、小さな丘の上に到着した。
 丘の頂上付近は岩場になっている。

 村からは大分離れた。

 周囲を見渡すと、遠くでなにか動いている影が見える。
 目を細めてよーく見ると、ピンク色の像が歩いている。
 ただ、俺の目がおかしくなければ、あの象はいま立っている丘よりも大きい。

「お母さん、ピンクの象が見えます」
「んー? あれは紫象シゾウね。ピンクじゃなくて紫よ。モンスターだけど、こっちには来ないから大丈夫」
「ピンクじゃないの?」
「ええ。よーく見て、紫色でしょう」

 幻覚じゃないのか。いや、幻覚の方がましだ。

 アフリカのキリンでも、背丈はせいぜい5m。
なのに、ここでは背丈20mはありそうな巨大な像が歩いている。しかもモンスターと呼ばれている。

 (ゲームの世界じゃん!!)

 まって、俺の前世のおこないってそんなに悪かった?
 崖から飛び降りたり、グラウンド吹っ飛ばしたくらいだよ? その程度でこうなるの!?

 とんでもない世界に産み落とされた……

 ウンマーさんと目が合う。
 思わず、「ごめんなさい」と謝った。

 ウンマーさんの頭にクエスチョンマークが浮かんでいます。あぁ、呆けた顔も美しい。



 シェイから降りた後、ウンマーさんが真面目な顔をしてこちらを見つめる。

「いい? これから秘伝の呪文を教えます。これは絶対に他の人に聞かれたらダメな呪文よ、たとえお父さんにも、絶対に聞かせないこと、いいわね?」

 ウンマーさんは目を合わせ、一言一言はっきりと語るように話す。
 真剣さが伝わってきた。

 落ち込んだ気持ちを切り替えます。ネガティブは学業の敵です。
 うん、あれがいるから魔法があるんだ! 生きるために頑張らねば!
 イントリンシック・モチベーション!

「はい、絶対に、誰にも聞かれないようにします」

 ウンマーさんは「うん」と頷き、こぶし大の石を拾い上げた。

「これから教える呪文は、温度を変える魔法です。この石の温度をお湯みたいにしたら、どうなると思う?」

 石の温度を急激に上げたらどうなるか? ということだろうか。
 それは試したことがある。四人でレンガ窯を作った時に、色々なものを燃やしたことがある。
 高温の窯の中に投げ込んだら、石は割れた覚えがある。石の種類にもよると思うけど。

「割れます!」
「……この石は、爆発します」

 (爆発!? それ絶対何か混じってるよ!)

 匂いを嗅ごうとしたけれど、その石は丘の下に投げられた。
石はコロコロ転がって、10mほど離れたところで止まる。

 (……まぁいい、石は足元にたくさんある)

 石を拾おうとしたら、ウンマーさんに後ろから抱きしめられた。

「あの石を指でさし続けなさい、目を離しちゃだめよ。あの石だけに集中しなさい」
「……はい」

 気を取り直して石を指さす。石の模様がハッキリと見えた。

「じゃあ、これから私が言うことを復唱して、あの石を熱くさせなさい」
「はい」
「我らを止める縛りを解け――
「我らを止める縛りを解け――
 ――火先のように場を揺らせ」
 ――火先のように場を揺らせ」

 唱えている最中、いつもの"土生成"より、多くの魔力を消費する感覚がした。
 熱を上がっていく。徐々に石の温度が上がっていくのが分かる。
 全身から汗が噴き出している。頭がクラクラしてきた。
 でもそれは石も同じみたいで、石は濛々と煙を上げ始めた。もう少しだ。
 ウンマーさんは、俺の額を手で押さえながら言う。

「……もういいわ、魔力を止めて」

 言われたとおりに魔力の供給を止める。
 "ボゴンッ!!" という大きな音とともに、石が砕け散った。

「ふーっ!!」

 大きく息を吐き出した。
 魔力をほとんど使い切ったからか、足に力が入らない。

 すると、突然息が苦しくなった。
 後ろから強く、ウンマーさんに抱きしめられている。

「おかあさん……?」

 顔は見えないが、ウンマーさんは泣いているように感じる。
 なんでだろう、親の感情がダイレクトに伝わってくる。
 嬉しいような、ホッとしているような……。

「よかったぁ、よかったぁ……」

 よく分からないけれど、どうやら成功したみたいだ。



====



 シェイに乗っての帰り道。

「この呪文は、人前で口に出してはダメよ、どうしても口にするときは、口を閉じて唱えること」
「はい」
「ほかの人がこの呪文を唱えたら、死んじゃうんだからね」
「はい」

 ――ん? ちょっと待って、死ぬ?

 振り返ってウンマーさんの顔を見る。

「死ぬんですか?」
「うん。私の従兄は、あの呪文が返ってきて死んじゃったのよ」

 (初耳だよ! 呪文が返ってくる? あの石みたく俺が熱を持つかもしれなかった、ってこと?)

「呪文が返ってくるって、なに?」
「呪文には適性があるのよ、ほとんどの呪文は皆使っても大丈夫だけど。今日みたいな呪文は、普通の人が使うと魔法が暴走しちゃうの」

 魔法は暴走しなかったはず、てことは適性があったってことか。なかったら暴走していたらしく……。俺はラッキーだったのか。

「適性ってなに? 使っていいの?」
「適性は……適正よ、使えるか使えないかってこと! ハイヤーンに適性があることは分かったし、これからも使って大丈夫よ」

 ウンマーさんはニヒッと笑い、私の頭を撫でまわします。

「あ、でも、家で使うのはダメよ、しばらくは今日みたいに人のいないところで練習しなさい。家で使ったら火事になったりするからね。火事は怖いのよ――」

 今日のウンマーさんはご機嫌だ。
 息子に危ない運試しをさせたんだから、相当来るものがあったんだろう。

 知らずに運試しされた身としては…… まぁ、うん、結果オーライだ。うん。
 その日は、母のうんちくを聞きながら、家に帰った。
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