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愛の距離
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しおりを挟む足下に水を飛び散らせながら僕らはキスをした。荒々しいキスをしながらお互いに触れ合う。
彰がボディソープを泡立て僕の体を丁寧に洗い出した。僕は泡だらけの体を彰に押し付け今度は僕が彰の体を洗う。厚い胸板を撫で、広い背中も撫でた。
僕が大好きなものだ。そしてお互いの泡をシャワーで流し僕らは湯船に入った。
僕は彰の足の間に座り後ろから大きな体に抱きしめられる。首筋にキスをされながら胸を揉まれ、足を広げられながら内腿を撫でられる。
「……あぁ……」
僕は首をのけ反らせて彰の肩に頭を乗せた。
彰は左手で僕の乳首を弄りながら右手は僕のペニス触る。久しぶりすぎる彰との接触に僕のそれは既に興奮しきっていた。
「……待って」
僕は彰の手を止め、彰を振り返り向かい合わせに座り直した。
そして見つめ合いながらもゆっくりと舌を絡み合わせ、僕も彰のペニスを握った。この存在感のある太さが愛しい。
僕一人でじゃなく一緒に気持ち良くなりたかった。しかし彰の指は巧みで、彰の手に触られているだけで気持ちがいいのに、両手を使い根元を扱きつつも先端は親指で潰され、僕は簡単に彰の愛撫の虜になってしまう。
「……あ……あ……」
僕だって彰を気持ち良くしたいのに彰にはいつも敵わない。僕は彰の肩に噛みつくように歯を立てた。
「……んっ……んんっ……はぁ……はぁっ!」
僕から放たれた白濁が湯船に広がる。
くやしい……。僕だって彰を支配したいのに。
僕の体が落ち着くと彰が僕の耳を舐めながら囁いた。
「征……続きはベッドでしよう」
少し心配そうな顔で寝そべる彰の上に乗り、鎖骨に、胸に、腹に、キスをした。わざと音をたて、跡もたくさんつけてやる。彰の体はところどころ赤い花が咲いた。
彰の乳首を舐め、強めに吸ってやるが彰は僕の肩を撫でるだけだ。ここを感じるには素質が必要らしい。残念ながら僕は乳首を諦め、腹へと焦点を下げていく。
腹を舐め、足を開き内腿を舐め、膝の方へと舌を進め……しかしまた戻り、彰の一番興奮する場所へとやってくる。
「征……そこはいい……」
僕らは何度もセックスをしたけれどいつもここは断られてしまう。だけど今日は許してやらないんだ。
僕はまず先端に静かに舌を這わせた。
「……ふ……」
彰の眉間にシワが寄る。そして下から上へと形をなぞるように舐め上げ、唇や舌を使いチュッチュッと音をたてながら時間をかけ丁寧に丁寧に愛撫する。
これは僕が愛する人のものだとちゃんと伝わるように。
彰が半目を開けこちらを見ている。
ペニスを左手で持ち上下に動かしながら下の膨らみを口に含んだ。
「……ふっ……」
彰の体が少しのけ反る。
シーツを掴む手を横目に見ながら、僕は括れた部分をなぞり裏筋も舌でなぞると彰の下腹がビクビクと動いた。
わざと僕は顔を傾け舌の動きがよく見えるようにした。僕は今相当いやらしい顔をしているだろう……。
彰に肩を掴まれた。
「……征っ…もういいからっ……もう入れたいっ……」
彰の顔には焦りが見える。
「駄目」
僕はあっさり断ると彰のペニスを深くくわえこんだ。
「……あっ……!」
そそり立つ彰の大きなペニスを僕は口の中でやっと味わうことができた。右手を額に当て大きく胸を動かしながら彰が言った。
「……あ……征……カメラ……取りに行ってもいい?……」
「……んぁめっ……!」
僕は口の中をすぼめつつ舌を使い彰のペニスにしゃぶりつく。彰は両手の甲で顔を半分覆い歯を食いしばっている。
「……んぁっ……んっ……んっ……征っ……」
彰はもう限界だ。早くイかせてあげたい。
僕はピッチを上げた。首を使い顔を上下させ彰のペニスをしゃぶり続ける。ブプッ……ブブッ……ブブブッと音をさせ激しく口の中で愛撫をした。彰は僕の髪を掴み、腰を揺さぶった。
「……あっ……あっ……征っ……せいっ……あぁっ! ……」
覚悟はしていたのに彰が激しく腰を揺さぶったから精液が半分以上、口から出てしまった。荒い息のまま彰は枕元にあったウェットティッシュを手に取り口と顎を拭いてくれる。
だけど僕はそれを制し、まだ興奮冷めやらぬ彰を口に再びくわえ、ぴちゃぴちゃと音をたてながらきれいに掃除をした。
今度は僕が横たわり、足を開いて彰の指を受け入れる番になった。
クチュクチュとローションの音が明るい部屋に響き渡る。
「征……ここ、自分でしてた?」
「し……してないっ!」
僕は思い切り首を横に振る。彰が僕の顔を見た。
「そう?」
まるで信じていない顔だ。
僕は自分の顔が赤くなるのを感じた。どうしてすぐにバレる嘘をついてしまったんだろう……。だってやっぱり恥ずかしいじゃないか!
尻の中をグリッと彰の指に抉られる。
「……あっ!……」
やっぱり彰の指には敵わない。僕の指なんて比べ物にならないほど気持ちがいい……。
彰は僕の耳許で囁いた。
「俺も征とのセックスを思い出しながら一人でしてたよ」
グヂュグヂュと翻弄する指のせいで涙目になる。
「……お前が我慢させるから……!!」
「ごめんな」
そう言いながら彰は僕の足を持ち、待ち受ける場所へ自分のモノをあてがった。
「……あぁ……あ……」
徐々に彰が僕の中に入ってくる。
最初の頃とは比べ物にならないほどスムーズだ。僕の体はすっかり彰に慣れてしまった。
彰は自分の肩に僕の足を乗せ律動を始める。
「……あっ! ……あっ! ……あん! ……あんっ……!」
彰の腰の動きはずるい。こんなに器用だなんて。
どうしたらこんなに巧みなリズムで動けるようになるのか。久しぶりでしかも期待以上の気持ち良さで僕の目尻からは涙がこぼれた。
こんなに気持ちがいいのなら、もっと早く彰とセックスをしておけば良かった。
そんなことまで思ってしまう。
僕の手が僕の足を持つ彰の手に触れた。
彰の動きが緩まる。
「……あきら……何でもっと早く、好きだって言ってくれなかったんだ?…」
涙目だからおねだりしているみたいに見えるかもしれない。
「……もっと早く、お前とこうしていたかった……」
彰は動きを止め額の汗を手で拭きつつ、僕の目を見ながら言った。
「……俺は、今で良かったと思ってるよ。昔の俺ではお前に優しくできなかった」
「彰が?」
彰がまたゆっくりと動き始める。
……ズッ…ズチュッ…ズッ……
「……昔の俺は……お前を犯すことばかり考えてたからな……」
僕は驚いた。
「……いやけっこう最近までかな? ……」
彰が自嘲気味に笑った。
彰が僕を……?
いつも僕のそばで優しく笑ってくれていた彰の頭の中で、僕はずっと彰に犯されていたのか?
それを想像し、僕はさらに自分が興奮するのを感じた。
興奮で頭がおかしくなりそうになる。
「……はぁっ……はぁっ……あきらっ……あきらっ……」
………それならっ………いっそ、犯してくれたらよかったのに……!
今僕には彰に犯されているような錯覚が起きていた。彰にならされても良いと思ってしまう。
「あきら……! あきら……! …あきら……! もっと……もっと……!!」
彰の動きが激しくなる。
「……もっとっ……! もっとっ……! ……もっとっ! …………」
突如貫かれていたものが抜かれ、僕は体をひっくり返された。
尻を持ち上げられ、ズンッ!! と再び彰のペニスに貫かれる。
「……あぁっっ!! …………」
僕の雄叫びが部屋に響き渡る。
腰をがっちりと持たれ、高い音を出してコシを強く打ち付けられる。
「……あんっ……あんっ……あんっ……あきらっ……きもちいぃっ……それすきっ……それすきっ……もっとしてぇっ……」
僕はもう自我がなくなり、ただがむしゃらに打ち付けられる欲望を受け止めていた。ここまで激しくされるのは初めてだった。
「……せいっ……イクぞ……」
彰は静かにそう言いもっと腰使いが激しくなる。
「あっあっあっあっあぁぁっ!!! イクッイクッイクッ!!!」
僕はビクビクビクッと体を震わせ、激しくシーツの上へと精子を撒き散らした。
そして彰も僕の中で果てる。
「………くっ………!!」
彰が荒い息を吐き僕の背中にのっかかった。僕はもうぺちゃんこで、汗でベトベトの二人の体が密着した。
彰が僕の髪をくしゃくしゃにして囁いた。
「征……愛してるよ」
「僕も……」
僕らはようやく、静かにキスができた。
カートを押しながら野菜売り場を見て回る。カートにほうれん草が放り込まれた。
「お前たしか前に旅行に行きたいって言ってたよな?」
僕はほうれん草を元の場所に戻し小松菜と入れ換える。
「うん……でも近場がいいな」
「近場って?」
「近場の温泉とか?」
彰が驚いた顔をする。
僕は彰を軽く睨んだ。彰は旅慣れし過ぎているんだ。近場だって温泉だって立派な旅行じゃないか。
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秋田がギリギリなんだ。彰が困ったように笑った。
「わかった。とりあえず近場の温泉から始めてみよう。だけどお前に見せたい場所はもっとあるんだ。いつか行こうな」
「うん」
お互い妥協した。
これは僕らが長く一緒にいるためには必要なことだった。
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