隣の席の勇者くん~人類最強(候補)の男の子が毎日隣に座っています~

ツルカ

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天と地の中心のサミュラン様

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 リュールくんは私の部屋の扉の前で、お父さんの寝巻きを着て立っている。

「話……?」

 私はぼんやりとそう言った。

 今日は大変な一日だった。
 リュールくんは討伐から帰還したその足で、街を襲った魔物を退治してくれた。
 それからずっと私を気遣ってくれていたのだ。

 そんな彼が一日の終わりに、真面目な顔で話がしたいのだという。 

「ああ……マノン疲れてるだろう。君が寝付くまで聞いていてくれるだけでいい」
「……それでいいの?」
「マノンが良ければ」

 私たちのために力を尽くしてくれたリュールくん。
 彼の頼みだったらどんなことでも聞くのに。こんな時でも相手を気遣ってくれる優しい人だ。

 私はリュールくんを自分の部屋に迎え入れた。

「んと、じゃあリュールくんも一緒の部屋に寝る?布団持って来ようか?」
「……それはいい」
「いいの?」
「ああ」

 遠慮しなくてもいいのに、と思いながらもリュールくんに机の前の椅子に座ってもらう。
 私は机の隣に置かれたベッドに横にならせてもらった。

 今日はもう疲れてヘトヘトだった。
 リュールくんにずっと浄化魔法を掛けてもらいながら連れて帰ってもらったから動けるくらいには少し楽になったけど……私が疲れていることは運んでくれたリュールくんが一番知っていると思う。
 なのにこんな日に大事な話があると言いだしたリュールくん……きっと早く伝えなければいけないような話なんだ。

 一体なんの話だろう……。

「マノン……眠くなったら眠っていい」

 リュールくんはそう言うと、私の頭を撫でながら浄化魔法を掛けてくれた。

 眠らないようにと気を張りながら彼を見つめていた私のことなんてお見通しみたい。

 本当に……優しいな……。

 彼の輝く魔法に包まれていると、体がポカポカと温かくなる。
 ほっとして、とても幸せな気持ちが溢れてくる。

(私……この先大丈夫なのかなぁ……)

 魔物に襲われて……死んでしまうと思って……なのに今はもう、こんなにも安心できてしまってる。

 それは、リュールくんがとても強くて、側に居たら守ってくれると知っているからだ。
 ただの隣の席の女の子に、こんなにも優しくしてくれる。

 彼がいたら、村人も、学校のみんなも、この作られていく街全体も、そうして国も……きっと守ってもらえるだろうと思えた。

(そんな彼に……甘えてばかりで、自分は恥ずかしいな)

 これからのことがちょっと心配。
 こんなにも安心できる手を知ってしまったら、無くなったときに私はどうなるんだろう……。
 誰よりも強い男の子。
 そんな彼が学校の隣の席に座っている毎日に、不思議なほど慣れてしまっているのに……。

 だけどリュールくんはいつかこの場所から旅立つ人なんだ。今感じているのは、未来に失うことが分かっている温かさと安心感だ。 

(リュールくんは本当に罪作りな男だなぁ……)

 そこまで考えたら、なぜだか楽しくなってきてしまう。
 罪作り、なんて本人は全く思ってないだろうなって。
 そう思うと笑ってしまう。

(ああ、気持ちいいなぁ……)

 頭を撫でられる気持ち良さと、彼の思いやりが私の心を満たしていく。
 リュールくんは優しげな瞳で私を見つめていた。

「リュールくんも疲れてるでしょう?」

 そう聞くと、彼は少しだけ微笑んで言った。

「俺は大丈夫だ」
「私なんかよりずっと、働いてたよ」
「体力があるだけだ。出来ることをやっただけだ。マノン……君もそうだろう。起き上がれるようになると、すぐに料理をしようとし出した」
「……うん」
「無茶をしたとも聞いた。マノンの方が無理をしていただろう。マノンの方がよっぽど、役に立とうと頑張っている」
「……」

 世界を背負って戦うはずの勇者候補の男の子に、たいそうなことを言わせてしまって恥ずかしくなった。ああ、言わせたのは私!分かってる!

「ごめんね。ありがとう……」
「謝る必要はない」
「討伐は……大変だった?」
「いつも通りだ。軍には長く居たから……俺には慣れたことなんだ。ほかの生徒たちはまだ慣れていないようだが」
「そう……なんだ」
「帰還中に、学園が襲われていることを聞いた。間に合って良かった」
「急いで来てくれたの?」
「ああ」
「……今日は私を送ってくれて大丈夫だったの?」

 彼にはきっとまだやることが残っているだろうに。

「今の俺の立場は、この学園のただの生徒の一人だ。問題はない」
「……うん」

 リュールくんは軍に居たと言う。でも今は勇者候補として学園の生徒で……。同じ生徒でも、私とはまるで住む世界の違う人なんだ。

「……なぜマノンに浄化魔法が聞くのかを調べて来た」
「……え?」

 リュールくんは旅立つ前に、何か調べてくるとそう言っていたけれど。
 まさか私のことを調べているとは思わなかった。

「分かったの……?」
「ああ」

 リュールくんの話はこんな内容だった。

 旅の間、一緒に行動していた軍の兵士や仲間たちに浄化魔法を掛け続け、私と同じように浄化魔法が効く場合があるのか確認したのだと言う。

 平常時の街中では人に効く場合なんて私にしかないそうなんだけど、魔物の近くにいる人間で調べたかったんだって。

「魔物に襲われかけた神官にだけ、浄化魔法が有効だった」
「神官……?」

 リュールくんに教えてもらう。それは唯一癒しの魔法が使える人のことなのだと言う。
 癒しの魔法の使い手は少なく、才能を見つけられた人は教会で保護されその術を教え込まれるそう。

「神官にその理由に心当たりがあるかと聞くと、あると言った。彼らは浄化魔法が人に効く場合があることを既に知っていた」
「私と同じように……?」
「そうだ」

 神官は神に祈りを捧げる者なのだと言う。それはまるで訓練のように毎日欠かさず祈りの時間に多くを費やすそう。

「肉体を空にするように精神を解放し、祈りを捧げる……祈りを捧げれば捧げるほど、肉体を空に出来れば出来るほど、訓練されていくように癒しの魔法の効果も上がっていくそうだ」
「ふうん」
「しかし、癒しの魔法の効果が上がるだけではない、魔に感染する度合いも同じだけ上がっていくのだという」
「感染?」
「そうだ。祈りは癒しの魔法の効果を上げて行くはずだが……空になった肉体は魔にも支配されやすくなる」
「……」

 教会では、彼らに対して魔に支配されない癒しの魔法の使い方を伝授しているのだと言う。

「だが……マノンは癒しの魔法が使えるわけではない。教会の教えも知らぬまま、魔にだけ感染したのだろう」
「……魔……」

 普通の人にはめったにないようなことが、私に起こった?

「なんで私に……?」
「いつも言っていただろう」
「?」
「天と地の中心のサミュラン様に祈っている、と」

 いつもいつも、私は心の中で、この世界の神様に祈っていた。

「マノン、俺は、龍の血を受け継ぐ者だと話したことを覚えているか?」

 リュールくんはまっすぐに私の瞳を見つめて言う。

「もちろんだよ、忘れてないよ」

 あの時リュールくんは、とても大事な話を私を信じてしてくれたのだと思ってる。
 リュールくんは頷くと、続きを語った。

「俺は龍と意思疎通が出来、そうして、龍の知を幾らか感じとることが出来る……だから、普通の人が知らない物事を、少しだけ多く知っている」
「……」

 それは普通の人なんて次元を超えた、ちょっとピンと来ない話に思えた。
 きょとんとした私を見つめたリュールくんは、視線を伏せてから言った。

「龍の意思を、龍の知を感じ取れる……また同じように、人に対しても、その感情が少しだけ読み取れる……そんな俺が怖いか?マノン」

 リュールくんはいつか私にしたのと同じ質問をした。
 私はとっさに手を伸ばして、リュールくんの腕を掴んだ。

「怖くないって言ったよ!」
「……」
「リュールくんが優しい人だって、知ってるよ……」

 あ、そうか……って思う。

 リュールくんが優しいのは、人の心を感じ取っているからなのかもしれない。
 一人で心を痛めて、そうして優しさを与えてくれるんだ。

「感じ取れてるから、こんなにもリュールくんは優しかったんだね」
「……」

 私の台詞に、リュールくんはもう片方の手を私の手に添えた。

「触れられるのが怖くないか?」
「ずっと撫でていてもらいたいくらい……安心するよ」
「……そうか」

 リュールくんはやっと視線を上げて私を見つめてくれた。

「……マノン、天と地の中心の意味は分かるか?」
「ううん」
「天、とは龍のことなんだ」
「え!?」

 驚く私に、リュールくんは頷く。

「龍は天の力を使うもの。空から降り立つ天の使い……。また地とは、魔物のことだ。地の力を使うもの」 
「魔物……」
「そうだ。天の力と地の力。その二つが均等に釣り合いながら、生き物が棲むための隙間を生み出してくれている。どちらもなくてはならないものだ」
「……」

 そんな話を聞いたことはなかった。

「有名な話なの?」
「いや……はるか遠い昔の伝承のように伝えられているとは知っている。俺は龍の知に触れ、彼らの知識を分け与えられた者だ」

 リュールくんは、おとぎ話のような国イザールで龍と暮らしていた民だと言っていた。

「天と地の中心……それは人のことだ」
「……人?」
「そうだ。俺たち、人だ。人の生み出した神が、サミュラン神。天と地の中心で、その均等を崩さぬようにひっそり生きることを願う神。龍の神でも魔の神でも獣の神でもない。人を生かす……人の為の神」

 もう眠気なんてどこかに吹っ飛んでいた。
 私はベッドの上に半身を起き上らせると、リュールくんの顔を見つめる。
 リュールくんは私をまっすぐに見つめていた。

「私はサミュラン様に毎日祈ってた」
「そうだ。弱い身体で、肉体を空に出来るほど祈った」
「……それだけ?」
「それだけでは、ない……」

 リュールくんは今度は私の両手を握る。
 どう話すべきか悩んでいるようだった。

「マノンは誰よりも身体が弱かった」
「うん……」
「だから、きっと、気付けたんだ」
「え?」

 私の体が弱かったから気付けた……?

「どういうこと?」
「……例えどんなに神官のように祈りを捧げていても、魔に感染する場所でなければ、マノンのように体調を崩さないんだ」
「……うん」
「また、マノンほど身体が弱くなければ、きっと体調の悪さにもすぐに気付かないだろう」
「うん」
「……この地がすでに魔に感染しているのだと、マノン、君の存在が俺に教えてくれたんだ」

 ――この地がすでに魔に感染している

 リュールくんの言った言葉が頭の中にこだまする。

「感染……?」
「そうだ。天と地の力は拮抗しあいながら、この世界で力を抑えあっている。俺たち人はその隙間に棲むものだ。イザールの民は、岩山を浄化し美しく保つことで、龍の住みかとして地を維持してきたが、では魔物の住みかは……?二つの生き物は、住む場所はいつだって好きなように変えて行く。一番住みやすい場所を探し求めるように……。魔に感染された土地を求めて、魔物は移動して生きるんだ。……今はたまたまそれがこの地となったのだろう」

 魔物に襲われたのは五年前。
 あれは、襲われたのではなく……彼らの住みかを求めての移動だったの……?

「住む……場所?」
「そうだ。人が暮らす場所を定めるように、彼らも同じようにどこかで暮らす。地の力の強い場所……魔に感染された土地でだ」
「地の……力……」

 私は『天と地の中心のサミュラン様』にずっとお祈りをしていた。さっきリュールくんは言っていたそれは『人を生かす為の神』だと。 

「この地がすでに感染しているのならば、本来はここはもう、魔物たちに返すべき場所なのだ。なぜなら、サミュラン神は天と地の中心でその均等を崩さぬようにひっそり生きることを願う神だ。街を作り直している場合ではない、移動すべきは人の方だ」
「……」

 言葉の意味を一生懸命飲みこみながら、頭の中ではいろいろなことを考えていた。

 まるでおとぎ話だ。
 天は龍。地は魔物。
 二つの狭間で生きる生物……。

 聞いたこともないようなことを語る男の子。

 少し前なら、こんな話を聞いても信じることはなかったと思う。
 だけど私は、リュールくんの手の温かさと、優しさを知っている。
 彼は嘘など吐いていない。

「ここは……もう、魔物が暮らすための土地になってしまったのね?」
「……そうだ」

 生まれてからずっと育ってきた、大好きな村。
 お母さんが生きていた頃、どこにだって連れて行ってくれた。

 今も、お母さんのお墓がある。毎日通った初等学校。見慣れた家の裏の川……。全部が大好きな村の風景だ。

「マノン、この地を離れられるか?」
「え?」
「この地を魔物に渡せるか?」
「……」

 目の前のリュールくんの瞳は私を諭すように見つめていて、私はなぜだか追いつめられたような気持ちになる。

 うん、と、答えられない。
 答えたくない。

 命掛けで私を守ってくれたおばあちゃん。皆に守られるようにして今日まで生きて来た。たくさんの人の手を借りて、この場所を守っていくように。

「……嫌だ……」

 ポロリ、と涙が零れ落ちる。

「みんなが……守ってくれた村を……離れたくないよ……っ」

 涙が溢れて止まらない。

 沢山の人の命がここで生まれて消えて行った。
 大好きなこの村を、あの怖い魔物に踏み荒らされるのだと思うと、悲しくてたまらなかった。

「分かってる、分かってるけど……!」

 魔物ですら悪じゃない。ただ生きてて、住処を変えるだけなんだと言う。

「でも……ここが無くなっちゃうのは、それでもやだよぉぉ……っ!」

 叫んでしまうと、リュールくんが私を抱きしめてくれた。
 次第に号泣していく私を、リュールくんはあやすように背中をポンポンと叩いた。
 私の頭と背中を撫でながら、分かった、分かった、と何度も繰り返してくれた。

 優しさに甘えて、子供のような我儘をぶつけているだけなのだと、頭の片隅では分かっていた。けれど止まらなかった。

「マノン……俺が叶える……」

 どれくらい時間が経ったのか分からない。
 長い間泣いて落ち着いた頃、リュールくんの低い声が私の耳元に響いた。

「俺は独りだったのなら……人の為に力を使うことはなかった。けれど今は、君の願いを叶えるために、出来ることを全てしよう」
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