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隣人
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ピピピピッ.....ピピビッ...ゴトッ
【目覚ましがなる音】
「ん....ふぁぁ....もう朝か...」
AM 6:00
今日は月曜日。
また憂鬱な1週間が始まるのだ。
重い体を起こし、シャワーを浴びる。
髪を乾かしてスーツを着る。
冷蔵庫を開けるが、卵に、ベーコン、もやし23袋....
「給料日まで持たないなぁ、こりゃ。」
-櫻井 拓也(さくらい たくや)
26歳、サラリーマン。
3年前から実家を出て1人暮らし始めた。
『日輪荘』
築72年かって突っ込みたくなるくらいのボロさ。
風呂・トイレ共同、あと洗濯機も。
家の壁の薄さは5センチもあるだろうか。
俺は、家賃が安いっていう理由で住んでいる。
こんな所、女なんて居ない。
いたら逆に怖いと思う。俺は...な。
まぁ、男しかいないもんだから
出会いもないし、おもしいことが何一つない。
しかも、田舎。周りは田んぼ。
仕事帰りに寄り道して女の子と遊ぼうだなんて夢のまた夢。
AM7:00
家を出る。
ここから1時間かけて会社へ行く。
ちなみに会社にも男しかいない。
「つまんねぇの。」
ため息のように言葉が出る。
5時だ。5時まで耐えれば帰れる。
そしたらご飯食べて、風呂はいって、寝るだけだから。
そう思い、仕事に集中した。
PM5:00
定時だ。よし。帰るぞ....
「あ、櫻井くん。ちょっとこの資料直してもらっていいかね?」
(うわっ....まじかよ)
これは、最悪だな。
でも、仕方がない。これも仕事だ....
PM5:42
なんとか終わった....
一息ついた後、こんなに早く走れたのか俺、と思うくらいのスピードで駅に向かい、1時間かけて家に帰った。
PM7:00
やっと帰ってきた...
帰り道に買った惣菜とおにぎりを食べながら、テレビを見た。
「わぁ~この"アップルパイ"美味しそうですねぇ~....んんっ!美味しいです!!
酸味があって....」
とある番組で今人気だというアップルパイの店を放送していた。
-アップルパイか....
そういえば死んだ母がよく作ってくれたっけ。
甘くてシャキシャキしてるリンゴとパリパリのパイが美味しかった...
「もう、食えねえのか。」
そう呟いた時だった。
ピンポーン
【チャイムの音】
こんな時間に、宅急便か?
ドアを開けるとそこには1人の大学生くらいの男が立っていた。
「あ、あの、夜分遅くに失礼します!
と、と、隣に越してきた大倉 真斗(おおくら まさと)と言います。これ、引越しの挨拶にと思って、どうぞ!」
すごく緊張してるようだったけど、明るそうで目の奥がキラキラしていた。
-綺麗な目だと思った。
「ご丁寧にど、どうも。あ、櫻井です。よろしくお願いします。」
大倉が持ってきたのは"アップルパイ"だった。
「これ、俺が作ったんです!結構自信作なんで良ければ食べてください!あ、感想も教えてください。」
「自分で?凄いね、君。」
少し驚いた。
すごく綺麗で、ツヤツヤしているパイ生地に綺麗なリンゴが詰まっている。
母の以外はあまり好きじゃなかったが、
せっかくだし、1ロ、食べてみた。
「パリッ」
あぁ...懐かしい。
この味、母のアップルパイだ....
なぜ、この味が作れるのだろう。
母のアップルパイはオリジナルのもので生地から全部自分でやる。
その時使う粉も家で作ったやつだから、
絶対によその家とは被らないはずなのだが....
なぜこいつは、これが作れるのか...
ずっと悩んでいた、気になって気になって気づいたら、次の日の朝になっていた。
AM7:00
「あ!櫻井さん、おはようございます!お仕事頑張ってください!!!!」
あ、アップルパイの子だ...
気づけば彼は"アップルパイの子"になっていた。
【目覚ましがなる音】
「ん....ふぁぁ....もう朝か...」
AM 6:00
今日は月曜日。
また憂鬱な1週間が始まるのだ。
重い体を起こし、シャワーを浴びる。
髪を乾かしてスーツを着る。
冷蔵庫を開けるが、卵に、ベーコン、もやし23袋....
「給料日まで持たないなぁ、こりゃ。」
-櫻井 拓也(さくらい たくや)
26歳、サラリーマン。
3年前から実家を出て1人暮らし始めた。
『日輪荘』
築72年かって突っ込みたくなるくらいのボロさ。
風呂・トイレ共同、あと洗濯機も。
家の壁の薄さは5センチもあるだろうか。
俺は、家賃が安いっていう理由で住んでいる。
こんな所、女なんて居ない。
いたら逆に怖いと思う。俺は...な。
まぁ、男しかいないもんだから
出会いもないし、おもしいことが何一つない。
しかも、田舎。周りは田んぼ。
仕事帰りに寄り道して女の子と遊ぼうだなんて夢のまた夢。
AM7:00
家を出る。
ここから1時間かけて会社へ行く。
ちなみに会社にも男しかいない。
「つまんねぇの。」
ため息のように言葉が出る。
5時だ。5時まで耐えれば帰れる。
そしたらご飯食べて、風呂はいって、寝るだけだから。
そう思い、仕事に集中した。
PM5:00
定時だ。よし。帰るぞ....
「あ、櫻井くん。ちょっとこの資料直してもらっていいかね?」
(うわっ....まじかよ)
これは、最悪だな。
でも、仕方がない。これも仕事だ....
PM5:42
なんとか終わった....
一息ついた後、こんなに早く走れたのか俺、と思うくらいのスピードで駅に向かい、1時間かけて家に帰った。
PM7:00
やっと帰ってきた...
帰り道に買った惣菜とおにぎりを食べながら、テレビを見た。
「わぁ~この"アップルパイ"美味しそうですねぇ~....んんっ!美味しいです!!
酸味があって....」
とある番組で今人気だというアップルパイの店を放送していた。
-アップルパイか....
そういえば死んだ母がよく作ってくれたっけ。
甘くてシャキシャキしてるリンゴとパリパリのパイが美味しかった...
「もう、食えねえのか。」
そう呟いた時だった。
ピンポーン
【チャイムの音】
こんな時間に、宅急便か?
ドアを開けるとそこには1人の大学生くらいの男が立っていた。
「あ、あの、夜分遅くに失礼します!
と、と、隣に越してきた大倉 真斗(おおくら まさと)と言います。これ、引越しの挨拶にと思って、どうぞ!」
すごく緊張してるようだったけど、明るそうで目の奥がキラキラしていた。
-綺麗な目だと思った。
「ご丁寧にど、どうも。あ、櫻井です。よろしくお願いします。」
大倉が持ってきたのは"アップルパイ"だった。
「これ、俺が作ったんです!結構自信作なんで良ければ食べてください!あ、感想も教えてください。」
「自分で?凄いね、君。」
少し驚いた。
すごく綺麗で、ツヤツヤしているパイ生地に綺麗なリンゴが詰まっている。
母の以外はあまり好きじゃなかったが、
せっかくだし、1ロ、食べてみた。
「パリッ」
あぁ...懐かしい。
この味、母のアップルパイだ....
なぜ、この味が作れるのだろう。
母のアップルパイはオリジナルのもので生地から全部自分でやる。
その時使う粉も家で作ったやつだから、
絶対によその家とは被らないはずなのだが....
なぜこいつは、これが作れるのか...
ずっと悩んでいた、気になって気になって気づいたら、次の日の朝になっていた。
AM7:00
「あ!櫻井さん、おはようございます!お仕事頑張ってください!!!!」
あ、アップルパイの子だ...
気づけば彼は"アップルパイの子"になっていた。
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