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二人の夢 ☆ちょっと直しました
しおりを挟む**character***
四葉 千里 (ヨツバセンリ)
嵐山 湊斗 (アラシヤマミナト)
*******
『愛しているよ、ハニー』
『私もよ、ダーリン』
ギュウウと2人は抱き締めあった。
湊斗「おー甘いな。しかも王道」
サクサクとポップコーンを口に運びながらそう言ったのは嵐山湊斗。私の彼氏だ。
千里「あんたが見たいって言ったんじゃない」
そう言い俺のポップコーンをつまむ四葉千里。俺の彼女だ。
湊斗「まあな。でもやっぱこの人のデザインする服は最高だよな~」
千里「まあ、綺麗だと思うけどこれだと少し歩きにくいんじゃない?」
湊斗「あぁ確かに。やっぱお前は良い目を持ってるよな~」
千里「そりゃどうも」
湊斗の夢はデザイナー。
だからこうして湊斗が気になったデザイナーさんがデザインした服を着た女優さん、俳優さん、が出てる映画を見ている。
はじめてこうして一緒に映画を見たとき湊斗はこう言った。
――――――――――
湊斗「なあ今の映画の女優が着てた服、お前はどう思う?」
千里「え、私?」
湊斗「そう。もしお前が着るとしたらだ」
千里「…少し形を変えた方がいいと思う。これじゃあ脱ぎ着がしにくい…トオモイマス」
湊斗「いや、なんで最後だけ片言なんだよ…う~んそっか。確かにもう少し動きやすい方が良いかもな」
そう言ってさっそくスケッチブックに絵を描き始めた。
ふと手を止め湊斗が言った。
湊斗「なあお前の母さんってデザイナーとかだったりしたの?」
千里「いや、違うけど…何で?」
湊斗「だってお前センス良いし、今だってこの方が自分には良いって意見がスルッと出てきたじゃねえか」
千里「そう?それに私は自分だったらって言う意見を言っただけだし」
湊斗「あ!じゃあこの服にも意見くれよ!これ俺が作ったやつなんだけど来てみて良いからどんな感じか意見くれ」
ぐいっと押し付けるように渡してきた服は赤いベルベット生地のワンピースだった。
湊斗があまりにキラキラした目で見てくるので、渋々リビングから出て、自分の部屋に着替えに行った。
着てみるとサイズがピッタリでまるで私のために作られたようだった。
鏡に映った自分の顔は誰が見ても分かる位嬉々としていた。
なんだか服に、湊斗の作った服に魔法にかけられたようだった。
湊斗に早く伝えたかった。この気持ちを。
湊斗に早く見てほしかった。この服を着た私を。
千里「湊斗‼」
気持ちがどっと溢れてきて急いでリビングへ戻った。
湊斗「おー!似合ってんじゃねぇか」
千里「あ、有り難う//」
湊斗「それで、着心地はどうだ?お前の意見聞かせてくれ」
湊斗はさっそくメモを取り出してペンを持った。
千里「うん!えっと、あのねあのね!」
湊斗「おい、どうした?」
私のテンションが急に高くなったからなのか湊斗が驚いて少し笑いながら聞いてきた。
千里「あ、ごめん。えっと肌触りが良くてずっと着ていられるから良いんだけど、袖口をもう少し広くした方がもっと華やかに見えると思う。」
湊斗「なるほどな。おい、千里。ちょっとこっち来い」
千里「うん?」
いきなり名前で呼ばれ、不思議に思いながら近づくと…
千里「わっ!!!!」
腕をぐいっと引かれ、ソファに座ってる湊斗の膝の上に湊斗と向かい合う形で座った。
湊斗「もうちょっと可愛い声とか出ねぇの?」
少し馬鹿にしたように笑う湊斗。
千里「しょうがないでしょ!ビックリしたんだから!」
湊斗「くくくっ。実はさ、この服お前のために作ったんだよ」
千里「え?本当に?」
湊斗「おう。やっぱこの色にして良かった。すげー似合ってる」
湊斗「なあお前なんか将来の夢とかあったっけ?」
千里「いや、特にこれっていうのはないけど?」
湊斗「じゃあさ、俺専用のモデルになれよ」
千里「モデル…」
モデル…私の幼い頃の夢だった。
あることがきっかけで諦めてしまったけれど。
でも今湊斗にモデルならねえって言われたとき、なりたいって思った。
難しい事なのは分かってる。
でも湊斗とならできる気がした。
湊斗「ま、お前が他に何かやりたいことがあるなら…」
千里「なりたい‼」
湊斗「っ…」
千里「私!湊斗の作った服を着て…それで…それで湊斗の隣を堂々と歩きたい‼」
湊斗「千里…」
湊斗「ははっ!お前今日どうした?」
千里「なっ‼//私は!」
湊斗「分かってる。一緒に夢、叶えような!」
ニカッと笑った湊斗。
その笑顔を彼の膝の上で見下ろしながら私もつられて笑った。
これから先の辛く苦しいけれど、とっても甘い未来を知らずに。
――――――――
湊斗(あー、くそ。可愛い。超可愛い。でも今キスしたら「いきなり何よ!」って怒るよな~…ああもう!何でこんなに可愛いんだよ!)
葛藤中の湊斗でした。
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