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15話 俺の好きは違う
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そして、事件は起こった!!
昨日の野球観戦からご機嫌な俺は、いつもより早めに現場に入った。
少しずつ知名度も上がり始めたのか、グループでのお仕事でも一つの楽屋ではなく、楽屋が2~3人ずつ準備されていることが多くなった。
今日も、楽屋が3っつ用意されていて、俺と隼は同じ楽屋だった。
『おはようございます』
隼が楽屋のドアを開けて入って来た。
『おはよ!昨日はありがとな!』
隼は荷物をばっとテーブルの上に投げ置いて
小上がりになっている畳の上に上がってきて、座っていた俺を押し倒した。
???
『え?』
いきなり両手首を掴まれて、いきなり押したされた。
『っちょ…っちょと?隼?…え?…』
何が何だか状況が上手く理解できない…
これ、一体どういう状況?
『好きって言いましたよね?俺、氷雨さんに好きって言いましたよね』
『…うん…言った…』
手首をぐっと顔の横で畳に押し付けられたまま
『氷雨さんも、俺を好きって言いました!』
『…うん…言った…』
上から睨まれるみたいに、視線が刺さる。
『だからです!!』
何が、起きてるのか…全く状況が…
『ん?…意味…が分かんない…』
隼は大きくため息をついて
少し声のトーンが下がって…
『…好き…なんです…』
『うん…だから、俺も………ん?…えっ?…えぇっ?』
少し呆れたみたいに、ため息と一緒に隼は言った。
『ただの好きじゃなくて…恋愛的な…好きなんです…。そういう事です…』
『えーーーーーーっ!!』
思わず大きな声が出てしまった。
掴まれたままの手首が、ヒリヒリと痛む。
手首を掴む隼の手にどんどん力が入って
『…っ隼…痛いっ…』
それでも、離してもらえなくて
『氷雨さんの好きは、俺の好きと同じですか?…』
確かに…あの時【大好き】って言ったけど…
けど…
あの時の【大好き】は…そういう意味の好きじゃない
俺の【好き】と隼の【好き】は…違う
『…ごめん…そういう…』
言葉を遮る様に隼が言う。
『聞きたくないです!!昨日【大好き】って言ってくれました!!』
『そうなんだけど…俺の好きは…そういう好きとちょっと違って…』
同じグループだし、可愛い後輩で俺を慕ってくれている隼を、無下に突き放すことが出来なくて…。
『好きは好きだけど…そういう好きじゃないっていうか…』
『俺の事好きなら、いいですよね?』
って、言われて
唇が重なった。
『んっ!!!!!!』
両手抑えられて、上に跨がられた状態で…背の高い隼に敵うはずなくて…
そのままキスされる。
藻掻いて、藻掻いて…
やっと、唇が離れて
『ちょっと!待てって!!』
俺に、何も言わせないように言葉をかぶせる隼。
『氷雨さんが言ったんです!!俺を【大好き】って!俺だって、ずっと我慢してました!!…それなのに…氷雨さんがあんまり可愛く笑うから…楽しそうに話すから…』
苦しそうな表情で俺を見つめる隼は、…
まるで、今の俺を見ているみたいだった。
昨日の野球観戦からご機嫌な俺は、いつもより早めに現場に入った。
少しずつ知名度も上がり始めたのか、グループでのお仕事でも一つの楽屋ではなく、楽屋が2~3人ずつ準備されていることが多くなった。
今日も、楽屋が3っつ用意されていて、俺と隼は同じ楽屋だった。
『おはようございます』
隼が楽屋のドアを開けて入って来た。
『おはよ!昨日はありがとな!』
隼は荷物をばっとテーブルの上に投げ置いて
小上がりになっている畳の上に上がってきて、座っていた俺を押し倒した。
???
『え?』
いきなり両手首を掴まれて、いきなり押したされた。
『っちょ…っちょと?隼?…え?…』
何が何だか状況が上手く理解できない…
これ、一体どういう状況?
『好きって言いましたよね?俺、氷雨さんに好きって言いましたよね』
『…うん…言った…』
手首をぐっと顔の横で畳に押し付けられたまま
『氷雨さんも、俺を好きって言いました!』
『…うん…言った…』
上から睨まれるみたいに、視線が刺さる。
『だからです!!』
何が、起きてるのか…全く状況が…
『ん?…意味…が分かんない…』
隼は大きくため息をついて
少し声のトーンが下がって…
『…好き…なんです…』
『うん…だから、俺も………ん?…えっ?…えぇっ?』
少し呆れたみたいに、ため息と一緒に隼は言った。
『ただの好きじゃなくて…恋愛的な…好きなんです…。そういう事です…』
『えーーーーーーっ!!』
思わず大きな声が出てしまった。
掴まれたままの手首が、ヒリヒリと痛む。
手首を掴む隼の手にどんどん力が入って
『…っ隼…痛いっ…』
それでも、離してもらえなくて
『氷雨さんの好きは、俺の好きと同じですか?…』
確かに…あの時【大好き】って言ったけど…
けど…
あの時の【大好き】は…そういう意味の好きじゃない
俺の【好き】と隼の【好き】は…違う
『…ごめん…そういう…』
言葉を遮る様に隼が言う。
『聞きたくないです!!昨日【大好き】って言ってくれました!!』
『そうなんだけど…俺の好きは…そういう好きとちょっと違って…』
同じグループだし、可愛い後輩で俺を慕ってくれている隼を、無下に突き放すことが出来なくて…。
『好きは好きだけど…そういう好きじゃないっていうか…』
『俺の事好きなら、いいですよね?』
って、言われて
唇が重なった。
『んっ!!!!!!』
両手抑えられて、上に跨がられた状態で…背の高い隼に敵うはずなくて…
そのままキスされる。
藻掻いて、藻掻いて…
やっと、唇が離れて
『ちょっと!待てって!!』
俺に、何も言わせないように言葉をかぶせる隼。
『氷雨さんが言ったんです!!俺を【大好き】って!俺だって、ずっと我慢してました!!…それなのに…氷雨さんがあんまり可愛く笑うから…楽しそうに話すから…』
苦しそうな表情で俺を見つめる隼は、…
まるで、今の俺を見ているみたいだった。
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